今朝の東京は雪。その後も冷たい雨に濡れる一日でした。
そんな朝 偉人の訃報が飛び込んできました。バート・バカラック氏の逝去。御年94歳。
バカラックさん死去 - 「雨にぬれても」作曲https://t.co/xkiJm8r28u
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2023年2月9日
アカデミー賞3回、グラミー賞6回受賞の彼が残した名曲はそれこそ数え切れません。
ボクは''Make it easy on yourself''や先日亡くなった高橋幸宏もカバーしていた''April fools''が大好き。
バカラック、最初にどの曲を好きになったかわかんないけど、ものすごくたくさんの曲が好きだと思う。
— 松田洋子 (@matuda) 2023年2月9日
誰でもなにか1曲は好きなんじゃないか。
長くて濃い人生だったと思うけど、ご本人にとってはどうだったのだろう。
写真はディートリヒとバカラック。 pic.twitter.com/yzfG64wocD
パンクロックの旗手だったエルヴィス・コステロとのコラボも素晴らしかったし、
バカラックとコステロ。一番好きな写真。悲しい。https://t.co/rI8sBHGsUt pic.twitter.com/y8d7iU6Rnc
— m.tamatsu (@tamatsu) 2023年2月9日
イラク戦争に抗議して反ブッシュの姿勢を貫いていたのもカッコよかった。こういうのを『本当のお洒落』って言うのだと思う。
●多分最後のオリジナルアルバム。ブッシュを名指しして、イラク戦争に抗議した名盤です。
『At This Time』を出した後、彼はお気に入りのミュージシャン達とライブ活動を続けていました。ディランもそうですが、ミュージシャンにとって最後に残るのはライブなのでしょう。
10年前 彼のステージを見ました。音楽も素晴らしかったけど、想像以上のスケベジジイぶりに度肝を抜かれました。
オーケストラを指揮する彼は濃紺のジャケットに赤いポケットチーフ、それに白いスニーカー。女性ファンには投げキッス(笑)。全く恥ずかしげもないところがカッコいい。これで85歳。
3年前も来日公演が予定されていて、楽しみにしていました。ライブハウスだったので、確かチケットが3万円か5万円だったけど死ぬ気で買いましたよ(笑)。コロナで中止、払い戻しになってしまいましたが。
●その20年発表の遺作。コラボ作ですが、彼が全曲書き下ろした流麗なメロディの傑作です。どうしたらこんなに美しいメロディが書けるのか、と思いました。
日本の政治家を見ていると老醜をさらしている輩ばかりですが、バカラック氏のように最後までカッコ良い人もいる。彼はもう、この世界から去ってしまいましたが、彼が残した音楽とカッコよさは永遠に残る。
とても足元にも及ばないにしても、ああいうジイさんになりたいものです。
●10年前も、彼は噛みしめるように’’Alfie’’を歌ってました。RIP
バカラック本人が歌う“アルフィー”
— 眠い眠い (@sleep__walk_) 2023年2月9日
歌詞を噛みしめながら歌っているのが印象的。
Burt Bacharach / Alfie#バカラック#バート・バカラック#alfie #BurtBacharachRIP #burtbacharach #bacharach
pic.twitter.com/w80sOTlkgQ
さて、1月末に渋谷のデパート、東急本店が閉店しました。ビルの立て直し、再開発ということですが、そのあとどうなるかは決まっていない、とのことです。
最後のありがとう。
— 東急百貨店 本店 (@TOKYU_DEPT_ht) 2023年1月31日
お客様一人ひとりに。
渋谷の街や地域の皆様に。
ともに紡いできた55年間もの
ときめきと喜びに満ちた時間に。
すべてに、
最後に心を込めてお伝えしたい。
本当にありがとうございました。
渋谷・東急本店 pic.twitter.com/7RhKUVdX5x
東急本店は駅から離れていて人も少なく、常に駐車場が空いているということで渋谷区民には喜ばれるデパートでした(笑)。ボクも子供の時はおもちゃをよく買ってもらいました。最近でも隣接する映画館や最上階のテナント、丸善・ジュンク堂を利用することはありましたが、あれだけお客さんが入っていなければ閉店も当然だろうなーと思います。
きょうで、さよなら。#東急本店。
— アラフィフ男子のキッチン365日 (@arafifktchen365) 2023年1月31日
思い出すのはちょっとシックな昔の手提げ袋。「岸辺のアルバム」では八千草薫さんが逢い引き相手の竹脇無我さんとの待ち合わせ場所に向かうシーンで提げていました。あの頃の渋谷は、しっとり落ち着いた大人の街。ボクの知っている渋谷が、また消えていきます… pic.twitter.com/2XKp4xwskL
新宿も再開発に伴い、小田急、京王も閉店(小田急は大幅に縮小して別ビルで営業)、一時期は東京で一番売り上げが大きかったデパート、池袋の西武もヨドバシカメラへの身売りが進んでいます。渋谷の西武なんか更に客が入っていないですから、これまた風前の灯でしょう。
全国のデパートの実に4割が消えたそうですが↓、東京ですら、確実に残るのは新宿の伊勢丹、外商客を掴んでいる日本橋の高島屋、三越くらいじゃないでしょうか。
(寺坂直毅)安住アナは「ネットショッピングや郊外お店が便利で。お客さんはそちらの方に流れてしまった。自分が残したいと思うお店では不便でも高くても、買いに行く。そういう消費行動がこれから、きっと自分たちの理想とする社会の実現に関わってくるんじゃないか」と https://t.co/TlbO3WbAwq
— みやーんZZ (@miyearnzz) 2023年2月8日
ボク自身 デパ地下を除けばデパートで買い物をしたことなんか、多分20年以上ありません。洋服なんか専門店に比べれば店員さんの商品知識も乏しいし、割引率も低い。おまけに通販の方が便利だし品ぞろえも揃っている。
サービスも悪ければ価格も高い、利便性も低いのではデパートがやっていけなくなるのも当然です。
小売業には『小売りの輪』という理論があって、消費者の購買行動の変化に伴って業態もどんどん変化していくのが通例です。個人営業の小売店→デパート→GMS(スーパー)→コンビニ→ドラッグストア→ネット通販と栄枯盛衰が続いています。むしろ今までデパートが残っていたこと自体が驚くべきことです。
お店は閉店すればいいんです。勿論従業員の雇用の問題はあるけれど、お客さんが店を求めていないのだからやむをえない。
しかし、国はどうでしょうか。これも先月末に、日本人の海外流出が進んでおり、昨年は海外永住者が過去最大を記録した、というニュースがありました。
www.asahi.com
男女比は女性が約62%と圧倒的に多い。
それ以上の詳しい内容は判りませんが、普通に考えたら女性が男社会の日本を見限っている、と読めますよね(笑)。
日本の安全保障上の最大の脅威は少子高齢化です。北朝鮮でも中国でもない。
その原因の一つは女性が社会で活躍できないから、ということを女性の海外流失は顕著に示しています。要は男ムラ社会が悪い。最後まで美を追い求めたバート・バカラック氏とは対照的な、権力や地位に固執するジジイ連中が日本を滅ぼそうとしている。
今後何人が逮捕されるかな? pic.twitter.com/6RGUkcA3LX
— aki (@3h_aki) 2023年2月9日
デパートはなくなってもいいし、日本という国もなくなってもいい。どちらも環境の変化に対応できなかったのだから自業自得です。
これだけ税金を無駄遣いしたらハイエナどもは群がるわな。 pic.twitter.com/IqPQ5DHJdU
— aki (@3h_aki) 2023年2月9日
ただ、同じ閉店するにしても穏便にお願いしたい(笑)。少なくともボクが生きている間は『ミサイルや原発事故で焼け野原になって日本閉店』というのは勘弁してほしいものです(笑)。
シュンペーターは社会の転換期、つまり「現存の制度が崩壊し始め、新たな制度が生まれ始めている時に」は「いつも財政制度が危機に陥る」と指摘している。歴史的大転換期である現在も、シュンペーター的財政赤字(Schumpeterian deficit)が深刻化している。
— 神野直彦bot (@bot_jinno) 2023年2月9日
さてさて、いつもの近所のイタリアンへ行ってきました。1月末にオーナーシェフがBSフジの番組に出演したばかりです。内気な人ですがTVでは男前でした(笑)。
いつもどおり最初は『もくじ』。今日使われる食材が調理法を変えて出てきます。12時の方向から右回りに白川甘鯛、太刀魚、タラの白子、ウツボ、エゾシカ。
白川甘鯛の蒸し物。白いんげん豆で作ったスープで蒸したものです。手が込んでる。この店で言われるまで知りませんでしたが、白川甘鯛は甘鯛の中でも稀少で高級魚として知られているそうです。
太刀魚と王様シイタケのロースト。太刀魚は内房で手で釣ったものだそうです。高温で一気に焼き上げたローストは素材の力を感じます。この日はこれが一番おいしかった。
白子と夏ミカンのリゾット。白子のフリットとバター味のリゾット、黄金?の組み合わせに柑橘がアクセントになってます。
ウツボとサクラエビのパスタ。冬の風物詩、くたくたに煮込んだカーボロ・ネロ(黒キャベツ)と春の先駆け、サクラエビが組み合わされています。ウツボは安定の美味しさ。パスタはピチと呼ばれる手打ちのもの。お餅のようにモチモチして、食べ応えがあります。
エゾシカの内腿とビーツのソース。鮮やかな肉とソースの色が合わせてあるのが美しい。付け合わせのウドには摺り下ろした黒トリュフが添えられています。量が少なくても(笑)、香り高い。
アップルパイ、’’千の落ち葉’’。皮を上から被せれば、焼きたてのパリパリした食感が保てますから普通のアップルパイより美味しいかもしれません。
中身はこんな感じです。アイスとムース💛
必ずしも和食じゃなく、フレンチでもイタリアンでも、きちんとした料理屋なら季節感が味わえる。これは日本人の優れた感性ならでは、でしょう。
コストや独創性では今の日本は海外とは勝負できない。日本人の強み、活路の一つはこういう繊細さなのかもしれません。