特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

見た人の人生を変えてしまう:映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』

 なーんか、寒くなったり、暑くなったり、本当に気温の変化が激しいですね。身体に応えます。
 でも暑い日でも、夕方の風は気持ちいい!ボクはビールは嫌いなんですけど、初夏の夕方、風にあたりながら、スパークリングワインやシードルを飲むのは気持ちいいものです。ピリピリしている平日はそんな余裕はないので、週末だけですけどね(笑)。
●既に若者ではないボクですが、社会人になってから、ずーっとこう思ってました(笑)。


 さて、この写真は某駒澤大学の近くを通りかかったときのもの。駅に向かう学生たちを警備員が誘導しているところです。公共の歩道で警備員が学生たちに、こちら側を通れとか、並んで歩けとか指図しているんです。


 びっくりしました。以前 学習塾の小学校高学年が同じようなことをされているのを見て驚いたのですが、こちらは一応(笑)、大学生です。君たち、幼稚園児か!(笑) 
しかも、みんな当たり前のように指示に従っている。信じられませんでした。こういう付和雷同はかっての全共闘も似たようなレベルかもしれませんが、これじゃあ、奴隷根性の大衆ばかりになるわけです(笑)。

 香港では昨日も若者を中心に200万人近く(人口の4人に1人!)の人がデモに参加したそうです。
 この動画を観てください。救急車が来たら群衆がさっと動いて、クルマを通している。参加者が自分の頭で考え、自分から動いている。先ほどの写真とはなんと違うことか!。

香港と日本、今や一人当たりGDPが100万円近く香港の方が高いのは当たり前だと思いました。
●世界の一人当たり名目GDPランキング


あと もう一つおまけ。山本太郎ネトウヨの自称経済評論家、三橋貴明とくっついたのは笑いました。反知性主義』という点では大差がないので山本太郎のような奴はどうせ極右とでもくっつくだろうと思ってましたが、『類は友を呼ぶ』のは想像以上に早かった(笑)。

*6/18付記 当日になって山本太郎は欠席する旨を表明しました。しかし3月にはこの極右と対談をしているし、いったんは出席の意思を示した事実には変わりありません。



ということで、渋谷で映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた

hblmovie.jp

ニューヨーク、ブルックリンの海辺の小さな街、レッドフック。
寂れたレコードショップを営む元ミュージシャンでシングルファーザーの父、フランク(ニック・オファーマン)と、UCLAの医学部に進学を控えた娘、サム(カーシー・クレモンズ)
9月から娘がLAに引っ越すこともあり、この夏でフランクは店をたたんで定職に就き、認知症の母親を引き取って暮らそうと考えている。
ところが、偶然 二人が作った曲を音楽ストリーミングサービス、SPOTIFYにアップロードしたところ、話題になってーーー


 ジョン・カーニー監督の超名作『はじまりのうた』のバッタものみたいな邦題、書体、この映画大丈夫か~と思いながら見に行きました。インチキ臭いだけでなく、ハードルも上がるじゃないですか。

 でも、ボクが間違っておりました。すみません。結論から言うと、素晴らしい名作(笑)でした。このオリジナル版のポスター↓、オヤジがギターを抱えている姿勢を見るだけで、監督や俳優が『判ってる!』ことが判ります。
 


 映画は、フランクが自分のレコード店でタバコを吸いながらPCを検索しているところから始まります。喫煙店なんてアメリカの都会、いや日本の都会でだってありえないですよね。タバコを止めてくれ、という客に逆切れして悪態をつくフランク。しかもCDではなくLPレコードの店。最近はレコードが復権してるようですが、そんな態度が悪い店は赤字経営になるに決まっています。

 元ミュージシャンで今はしがないレコード屋をやっているフランクにはUCLAの医学部への進学が決まった娘、サムがいます。彼女は入学式もまだなのに、もう予習を始めている。しっかりした娘です。

 そこに親父がやってくる。『宿題なんか放っといて、ジャムセッションしようよ~』、『勉強なんかしなくていいじゃん~』。ずーっと駄々のこねまくり。バカ過ぎて見ているとイライラする(笑)。
 大人の娘は仕方なくオヤジの相手をしてやります。一緒に曲を作って演奏して歌ってPCに録音、オヤジは娘に黙って音楽配信サービスのスポッティファイにアップ、ところが、その曲が話題になります。

 出演者も監督も全然知らない人ばかりです。ブレット・ヘイリーという監督は日本公開作品は初めて、出演者も娘役のサムを演じるカーシー・クレモンズくらいしか知りません。昨年の佳作『さよなら、僕のマンハッタン』で主人公の恋人役で中々の存在感を発揮してました。
●『さよなら、僕のマンハッタン』でのカーシー・クレモンズ

spyboy.hatenablog.com


 生来の賢さが感じられる、笑顔が素敵なこの娘、結構歌えるんです。素人と言うにはうますぎ、歌手というにはもう一歩、この映画にはちょうどいい感じです。(これは最近見た『RBG 最強の85歳』の主題歌を歌っていたジェニファー・ハドソン等レベルの高い話をしているのであって、普通の歌手としては十分だし、特に日本の歌手なんか問題にならないくらい上手いです)
 あと、この人、実際にレズビアンであることをカミングアウトしているそうです。今度DC映画『フラッシュポイント』でヒロインをやるそうじゃないですか。

 あと、サムの恋人役のトニ・コレットは昨年カンヌで審査員賞をとった『American Honey(日本公開スル―)(怒)で主演しています。この映画、これからスターになっていく若手有望女優が共演していた奇跡の作品として将来 記憶されるのかもしれません。


 フランクは17年続けたレコード屋の廃業を決意しています。経営は赤字だし、サムはLAへ行ってしまうし、母親は認知症で度々警察のお世話になる始末。母親を引き取って定職につこうと考えています。
レコード屋の大家の女性はフランクを励ましてくれますが

 しかし、サムと作った曲が話題になったことで、かって諦めたミュージシャンへの夢がむくむくと湧き上がってきます。金もないのにレスポールを買い込んで娘に呆れられる始末。
●もう一人の親友はバーの店主。今もマリファナ漬けです。

 サムは医者になって自分の生活を切り開いて行こうと決意しています。ダメおやじを見ているから堅実なんです。しかし彼女には好きな女性がいる。LAに行くということは彼女と別れてしまうことになります。バカオヤジとバンドをやってNYに残るべきか。悩むサム。


 ダメおやじがサムに『恋人は男か女か』と聞くところが良いです。サムの答えに若干 動揺はしますが、当たり前のように受け入れる。またフランクの妻、サムの母親が黒人であることもこの映画では当たり前のことでしかない。

 この映画のお話はそういう価値観に裏打ちされています。登場人物たちは皆、世俗的にはパッとしないけれど他人の立場や意見を尊重することが当たり前になっている。映画の中でもそれが当たり前のように表現される。キャストの経歴を見たら主要な俳優さんは皆、俳優活動をしながら社会運動や反差別運動を積極的にやっているような人たちです。うーん(笑)。


 映画で流される音楽はシンプルだけどメロディが美しい、趣味が良いものばかりです。そこに10代のサムが加わることによって今風のアレンジが施されていくところが面白い。オリジナル曲はどれも素晴らしいです。音楽を担当している『キーガン・デウィット』という人、全然知りませんでしたが、これから要チェックです。
●サントラ、素晴らしいです。

Hearts Beat Loud (Original Motion Picture Soundtrack)

Hearts Beat Loud (Original Motion Picture Soundtrack)

 物語が進むにつれ、フランクとサムは共通の心の傷を抱えていることが判ってきます。二人はまだ、フランクの妻、サムの母の死のショックを抱えている。フランクが酒浸りになっているのも、ダメ男だから、だけではないんです。
お金もない、仕事もない、だけど手を差し伸べてくれる人の手を払いのけてしまうフランク。人生はうまく行かない


 いよいよ店を閉める日、『タイタニックが沈没していくときも船では楽団が演奏していた』(笑)というサムの一言で、二人はレコード店での最初で最後のライブをやることになります。
 


 そのライブシーンが本当に素晴らしい。躍動感と演奏する楽しみに満ち溢れている。実際に二人が演奏しているようですが、すごくうまいと言う訳じゃないけど、ポイントを突いている。まさに生きた音楽です。それをバッチシ、カメラがとらえている。

 正直、この映画のライブ・シーンは『ボヘミアン・ラプソディ』や『アリー スター誕生』の1000倍は素晴らしいです。ただ演奏しているだけなのに、涙が出てきて困りました。強いて難点があるとしたら、3曲という演奏時間が短すぎること。1時間くらいこのシーンを見ていたかったです。


 最初に挙げたジョン・カーニー監督の『はじまりのうた』や『シング・ストリート』と比べると低予算だし、曲もあそこまでではないし、映画の完成度も勝っているとは思いません。
 それでも、この映画は芸術で人が救われる瞬間を見事に描いています。The Whoのギタリスト、ピート・タウンジェントの名言に『ロックは人の悩みを忘れさせはしない。悩みを抱えたまま躍らせるものだ』というのがあります。この映画はまさに、その言葉を体現している。
●この映画で使われる唯一のオリジナル以外の曲。Mitski という日系人歌手の『Your Best American Girl』。サムが恋人に教えてもらう曲という設定、日系人アメリカ人になり切れないというコンプレックスを歌ったもの。その疎外感は同性愛の二人を象徴しています。

Mitski: 'Your Best American Girl' SXSW 2016 | NPR MUSIC FRONT ROW

 趣味の良い音楽を基にしたハートウォーミングな物語。確かにそういう面は強いけれど、それだけじゃありません。
 この映画の視点はあくまでも広く、開放的です。そこが良いんです。
 例えば音楽映画だと特定のマニアックな方向に行きがちで、そこが魅力だったりしますけど、この映画は70年代のトム・ウェイツから最近の音楽、アニマル・コレクティヴやMITSUKIまで目が行きとどいている。狭いマニアの世界にこだわるのではなく、良い物だったら何でもいいという開放的な雰囲気がこの映画にはある。

 それだけではありません。この映画は登場人物たちの心の動きを丁寧に掬い取りながらも、常に視点は外にも向いている。人種や性差、貧富、奨学金、シングルでの子育て、都市の再開発。移り変わる世の中で人はどうやって生きて行ったらよいか。現実の苦さから逃げていないから、この物語には力がある。


 ひと夏が終わると共に、父親にとっても娘にとっても一つの時代が終わります。でも夏が終わっても人生は続いていく。 

 この映画には見た人の人生を変えてしまう力があります。人を夢中にさせるけれど、世の中はうまく行かないということも教えてくれる。それでも温かい気持ちにさせ、前へ進む勇気を呉れる。
 ボクがこの映画をみて帰宅して最初にやったのは、映画のサントラをiTunesでダウンロードしたことです。それを毎日2回聞いている(笑)。これはもう、何度も見たい。幸せな時間を味わっていたい。ボクにとって2019年を代表する一本になるでしょう。

映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』予告編

『数式には罪はない』(笑)と『6/13香港の自由と民主主義を守る緊急行動』&『0614再稼働反対!首相官邸前抗議』

 この前 神宮前でアイスクリームを食べたんです。数年前にオープンしたLAITIER(レティエ)という店はTVや雑誌などに掲載された後、店頭での行列や自撮りしてる奴が大勢いたので敬遠していました(笑)。最近やっと落ち着いてきたので勇気を出して(笑)、店のドアを開けてみました。

●店のお奨めという『はちみつと3種のナッツのアイスクリーム』
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 これが異様に上手い(笑)。味は濃いけど、それほど甘くない。ミルクの味が濃いから甘さを抑えることが出来るそうです。今まで食べたアイスの中でも、トップレベルの美味しさ。びっくりしました。マシンメイドのソフトクリームだから、きちんとしたレストランが手作りするふわふわのアイスとは食感は違うけど、また違う美味しさです(笑)。

 地元の人に話を聞いたら、個人経営のその店は市場を通さず親戚の農園から直接ミルクを持ってきているそうです。値段もちょっと高い(780円)けど、これなら納得です。『ダイエットの敵』ですけど、度々リスクを冒す価値はありそうです(笑)。



 さて、今週 自民党が雑誌ViViを使って行ったネット・キャンペーン↓が炎上してました。

www.huffingtonpost.jp

 また怒ってる連中もいるけど(笑)、今後 ボクはこの雑誌をボイコットするだけで(もともと買ったことないけど)、別に何とも思いません。発行部数がピークの4分の1にまで落ち込んでいるという落ち目の雑誌が自民党の広告資金に転んだ、というだけです。それも、これだけだったら、間に電通かましても精々2000万くらいのはした金でしょう。

 与党が金に飽かせて物量戦術をやってきているのではなく、創意工夫でゲリラ戦をやってきている、というのがこの問題のポイントです。

 以前 国民民主党の玉木が兜をかぶるCMをTVや映画館で見かけましたが、あまりのセンスの悪さに失笑する観客すらいました。こちらの方が金は遥かにかかっている。10倍どころじゃないでしょ旧民主党負の遺産=国庫へ返納もしないで残った政治資金の超無駄遣い)けど、効果は自民党の方が遥かにあると思う。ターゲットが明確な分だけ、広告として優れている。
●サイテーでしょ。これは票を減らす効果しかない(笑)

国民民主党 CM動画 : 「私たちの答え」篇

 このことで判るのは、自民党の方が野党より遥かにマーケティングに長けているということ。その差はどんどん開いています。ネット時代になって安価に効果的な広告・広報を打つことが可能になりました。自民党はそれをうまく利用している。
 広告の内容は『レイプ犯をかばったり、LGBTは生産性がないと言う議員まで居る自民党の内実』とは全く違うけれど、間違いなく自民党のほうが野党より国民の眼を意識している
 政治ってある意味 マーケティングです。政策を、誰に、どうやって(広報や演説、マスコミ露出)働きかけるか。野党の多くは人々に訴えかける基本的なスキルができていない。これは金とか、政治と媒体の癒着の問題ではない。

 これじゃ野党が選挙に勝てるわけがありません。企業に置き換えてみると今の野党って、倒産寸前(社民、国民民主)、将来の成長性がない(共産)、設立後間もないのに大企業病(立民)、インチキ健康食品や霊感商法の個人商店(山本太郎)のようなものだと思う。野党は頼むからもうちょっと頭を使ってくれ。ムリか(笑)。
●うまいですよ。その程度の国民、ということを自民党はよく理解している。野党より賢いです。



 それより金融庁の金融審議会市場ワーキンググループによる「高齢社会における資産形成・管理」、通称『貯金が2000万ないと95歳までの老後は厳しい』(笑)という報告書が物議を醸しています。
this.kiji.is


 試しに40ページ余りの報告書を読んでみましたけど、ボクは全く問題があるとは思いませんでした
●流し読みだったら10分で読めますよ。https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

 内容は『企業の退職金も減ってきてるし、若い時から貯金、運用しなくちゃだめよ』と言ってるだけです。そんなの誰でも判ってるはず(笑)。
 で、厚労省のデータを基に、と但し書きをして、『高齢無職夫婦の平均的な収支は平均で毎月5万の赤字、その赤字が毎月発生するなら20年で1300万、30年で2000万貯金を取り崩すことが必要』とは書いてある。それってただの計算結果です(笑)。5万×12ヶ月×30年≒2000万。数式には罪はない(笑)。
そもそも報告書には年金の事なんか何も書いてないんです!(笑)

headlines.yahoo.co.jp


 ネットでは国の責任放棄じゃないかって怒っている人が大勢いるし、それにビビったのか 所轄大臣の麻生太郎は報告書を受け取らない、とまで言っています。でも、報告書には年金の事なんか書いてない!(笑)。報告書に怒ってる奴らも麻生も、お前ら、報告書読んだのか(笑)。

 不思議です。この報告書に怒ってる人って、今まで年金だけで暮らしていけると本気で思ってたんですか(笑)。厚労省マクロ経済スライド制度を導入したとき、『100年安心』とか言ってましたけど、それを本気にしてたんでしょうか?(笑)。

 今までだって、年金だけじゃ足りないって報道は沢山あったし、それでなくとも自分がもらえそうな年金額だって、ある程度わかる。それで足りないか足りるかぐらい判るでしょう。今まで何も考えていなかったんですか?(笑)

 老後にいくら必要か、その人の住んでいる場所や健康状態、家庭環境、ライフスタイルによって全然違います。だとしたら自分で考えるしかありません。年金だけで足りるか足りないかは、自分で判断するしかない。当たり前じゃないですか(笑)。そこまで自分の人生を他人任せにするの(笑)?

 実際 老後資金は年金だけでは足りないと思ってる人が大勢いて貯金に励んでいるから、結果 景気が悪くなっているわけでしょ(笑)。


 もちろん 貯金も出来ないくらい生活が厳しい人の問題は有ります。非正規の人がこれだけ増えたんです。大きな社会問題です。でも、それは小泉の派遣社員規制緩和が大きな原因です。年金ではなく雇用・賃金政策の問題です。ましてや、この報告書には関係ない。関係ない報告書に怒ってるヒマがあったら、最低賃金上げろっていうべきです。

 100年安心とかデマを飛ばした厚労省無為無策のまま放っておいた与野党の政治家を責めるのならわかります。単に数式通りカネの計算をしたに過ぎない金融庁の報告書を責めるのはお門違いです。事実は事実なんだから。

 与党も野党も現実から目を塞いでいる。報告書を受け取らないという与党は確かにおかしい。

 それ以上にヒステリックに理不尽な言いがかりをつける蓮舫の国会質問なんか最悪でした。初めて安倍晋三に同情しましたよ(笑)。事業仕訳の時も感じたことですが、蓮舫って実は頭は空っぽなんじゃないか(実際に現物を見ると、いい人ではありますけどね)。
●年金の事に触れていない報告書のことで年金問題を追及されるんだから、たちの悪いヤクザの言いがかりみたいなもんです(笑)。


 まるで 紅衛兵ポルポト人民裁判みたいじゃないですか。ファシズムですよ。ファシズム安倍晋三のお株を奪ってどうすんだよ(笑)
headlines.yahoo.co.jp

 
 やはり社会に不満が溜まっているんでしょうね。為政者は金持ち優先の政策が中心、野党は国民の方を向いていないし、多くの市民運動は旧態依然としたまま。人々の不満のはけ口がないだから滅茶苦茶なことを言ってるアホの山本太郎に寄付が集まったり、『NHKから国民を守る党』から議員が当選する。 左右に関わらず、反知性主義が跋扈する。

 こういう状況は狂ったポピュリズム、やっぱり人民裁判って言った方が良いかな。右左関係なくムードに流されやすい、頭を使いたくない人々の鬱屈した感情が溜まってくると、それがファシズムに転化するまでもう一歩です。


 この週末にこの報告書に反対すると言う『年金返せデモ』があるけど、報告書を読んだらアホかと思いました。逆に『(安倍から)報告書を守れ』じゃないの。逆だよ、逆

 確かに年金は参院選前の大きなトピックではあるけど、取り上げる理屈が間違っていれば実効性はないし、長続きはしない。何よりもボクは理不尽なファシズム人民裁判に加担する気はないですよ~。

●数少ないまともな意見。『報告書を責めるのは筋違い、だけど麻生太郎が追及に反論せず適当に収めようとした対応は最悪だった』というもの。それなら理解できる。
diamond.jp


といいつつ、木曜は九段下の香港経済貿易代表部へ。
6/13 香港の自由と民主主義を守る緊急行動
 香港のデモに連帯する主旨は大賛成だし、信頼できる元SEALDsの子たちの呼び掛けです。雨傘運動の子たちは15年の安保法反対運動の時 国会前に来てくれていました。何も出来ないけれど、ボクは彼ら・彼女たちに連帯の気持ちくらいは示したいです。なお金曜日の今日は札幌、名古屋でも緊急行動が行われています。


この抗議が呼びかけられたの水曜の深夜、Twitterだけです。5時半からと言う普通のサラリーマンには不可能な時間帯(笑)しかも前日夜のアナウンス、特殊なサラリーマン(笑)のボクだって当日知って、急いで出て来たんです。それで300人も集まったのですから参加者は多いと思います。

●抗議風景。三枚目は呼びかけ人の元SEALDs、沖縄県民投票の会の元山君

●コールは香港頑張れ! 香港加油


 
 元SEALDsの子や香港の人、中国に留学してた人がスピーチしましたが、沖縄と香港のことを重ねて話す人が多かったです。香港に駐在したり、旅行することだってあるんだし、まったく他人事じゃない。何よりも安倍晋三中国共産党みたいな社会を目指しているじゃないですか!

www.asahi.com
 
●そのあと渋谷で抗議が行われました。こちらは参加者2500人

●昨年 習近平が『くまのプーさん』に似ているとネットで揶揄されたことで、ディズニー映画が公開中止になりました。忖度役人満載の日本だって今にそうなる。




 ということで、今週も官邸前へ #金曜官邸前抗議へ
 当初 天気予報では雨だった☔️のですが、保ちました。午後6時の気温は23度。暑くもなく寒くもない抗議日和でした。参加者は300人くらい?先週よりは多かったと思います。
●抗議風景

『#AbeOut0608』&『#0609原宿デモ』、それに映画『嵐電』

 週末の土曜日は銀座で『#AbeOut0608安倍晋三内閣の退陣を求めるデモ。今年3度目です。
 主催は『怒りの可視化』、反原連や国会前や反ヘイトの抗議に参加している人たち、普通の市民(笑)がやっています。政党や組合などの組織の動員の奴なんか誰もいない。 
 年齢層も現役世代、若い人、年配の人とバランスが取れているし、来ている人はみんな個人、自分の意志で来ているから、やる気がある。なによりも活気がある。『総がかり』のようにプロ市民の意味不明で内容がないスピーチを聞かされて気分が滅入ることもない(笑)、参加して楽しいデモです。

 この日の天気予報では雷雨、ということでしたが、幸い雨も全く降らず、気持ち良いお散歩日和でした(笑)。

 集合場所の日比谷公園から東電前までは『安倍晋三原発やめろ』『東電解体』というコール。

 そのあと銀座4丁目の交差点を抜けて京橋までは『安倍はやめろ』のコール一択、判りやすい(笑)。くだらないことをぐちゃぐちゃ言ってるより、沿道に判りやすいコールの方が良いに決まっています。反応も良かったし。

●ウェスト本店の前。思わずシュークリームを買おうかと思いました(笑)

 参加者は400人と言っていましたけど、もっと大勢に感じました。参加者みんなが声を出しているし、太鼓もあるし、プラカードを振ったり活発だからかな。
●この日はNHKが3~4人来てました。普通の取材はどこのTVも沿道から少し撮るだけですが、今回は最初から最後まで並走してデモの中に入り込んで取材をしてました。放送されるかどうか知りませんが、現場は頑張ってる。


 そして、日曜日は#0609原宿デモ。SEALDsの後、頑張ってくれた若い人たち、『未来のための公共』と共産党系の若者憲法集会との共催です。この時期 恒例ですが、『未来公共』がデモを開くのはおそらく最後になるようです。本当にありがとう。

 集合場所の都立青山公園へ行くと、まだ共産党系の集会が行われていて違和感ありまくりだったのですが(笑)、まあ、我慢します。気味が悪いフォークソングを合唱しているジジババまでいて本当にキモかった。新興宗教みたい。iPodのヴォリュームを上げて雑音を遮断(笑)。
 共産党にもBPM100?以上(笑)のビートに乗せてコールできる若い子もいるし、50年前から脳みそとリズム感が変わらないキモいジジババもいる。玉石混合なんでしょう。

 この日は時折軽い雨がパサつくお天気、今年バーゲンで買ったマッキントッシュのレインコートが完璧に役立ちました!(笑)。
●軽い雨が降り出すお天気でした。出発地点に志位和夫が居るんですから、最初の雰囲気判るでしょ(笑)

 もちろんボクは『未来公共』のサウンドカーについていきます。共産党キモい!。大人だから我慢するけど(笑)
●六本木のアメリカ軍ヘリポートの脇を通る。一般の日本人は立ち入り禁止


 そういうこともあって、正直 最初はいまいち盛り上がらなかったんですが、青山通り、表参道と沿道の人が増えてくるにつれて気分も上がってきました。沿道の反応も驚くほど良くて、そうするとデモをやってる側のテンションも上がる。これぞ、弁証法です(笑)!
 こちらが楽しそうにしていれば、周りも楽しそうに感じるプロ市民運動や組織でやってる連中にはこの、簡単な真理がわからない(笑)。バカだから(笑)。
●六本木から青山通りヘ。2枚目、反対車線の車の中から山本太郎のポスターを掲げる人。デマゴーグのポスター掲げられて同類扱いされるのも嫌ですが、中指を立てるのは我慢しました(笑)。

●表参道。段々盛り上がってきました。


●さすが原宿、沿道の反応が異様に良い(笑)。もうノリノリ(笑)。デモをやってる方も盛り上がります!

 こちらのデモの参加者は1500人だそうです。毎日新聞のカメラマンが必死になって撮ってたから、これから、どこかに映像が上がるかも。

 東京ではこれから、来週は年金返せデモ、再来週はエキタスのデモ、国会前でも怒りの可視化の抗議をやると言ってます。とにかく今度の選挙はやばい。盛り上げようってことですね。選挙に行かないような人間はもともと救いようがないと思いますけど、こちらまでアホの巻き添えになるのはなるべく避けたいもんな~。




ということで、新宿で映画『嵐電
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 ライターの平岡衛星(井浦新)は嵐電京福電気鉄道嵐山線)の線路そばに部屋を借り、嵐電にまつわる不思議な話を収集している。彼には妻の斗麻子(安部聡子)と訪れた思い出が抱えながら、電車が走るのを日がな1日、眺めている。
 そんなある日 彼は、修学旅行中の女子学生・北門南天(窪瀬環)が8mカメラで電車を撮影している地元の少年・子午線(石田健太)に言い寄るのを目撃する。
 一方 嵐電沿線の太秦撮影所付近の弁当屋で働く小倉嘉子(大西礼芳)は、ひょんなことから俳優の吉田譜雨(金井浩人)に京都弁を教えることになる。台本の読み合わせで二人はひたすら恋人同士の台詞を繰り返し続けるが


 『ゲゲゲの女房』を撮った鈴木卓爾監督が自身が教職を務める京都造形大の学生たちと一緒に作ったという作品です。日経の映画評では星5つという高評価。

 なんとも不思議な映画です。
 妻との思い出を引きずりながら嵐電の線路そばに部屋を借りたライター、平岡(井浦新)、ひょんなことから太秦撮影所で撮影している俳優に京都弁を教えることになる嘉子(大西礼芳)、8ミリカメラで電車を撮影している少年と修学旅行中の女子学生、3組の話が並行して進んでいく群像劇です。
嵐電の脇の安アパートに鎌倉からライター(井浦新)がやってきます。嵐電のエピソードを集めるそうです。

 物語はダウンを着込んだ井浦新嵐電帷子ノ辻駅近くの部屋を月3万円で借りるところから始まります。嵐電にまつわる不思議なエピソードを集めているという彼ですが、仕事をしているより駅のベンチに座り込んでぼーっとしていることが多い。

 若松孝二監督を演じた昨年の『止められるか、俺たちを』とは打って変わって、柔らかな表情を見せる井浦新を見ていると、やっぱり、良い役者さんだなーと思いました。
●エピソードを集めるというより、日がなボーっとしているライター(左)。ある日 修学旅行中の高校生の女が地元の少年に話しかけているのを見かけます。

 嵐電って面白いですよね。2,3回しか乗ったことありませんが、不便だし、時間もかかる。でも乗っていて全然飽きない。特徴ある駅名も相まって、生活感があるというか等身大というか、人間にはこれくらいのテクノロジーでいいんじゃないか、と思わされます。大好き。沿線の街並みも含めて、時間の流れ方が違う。
 その、のんびりとした嵐電の走りがまるで河の流れのように捉えられている映画です。ここでは時間そのものが人間らしい速度で流れていく気がします。


 映画の実質的な主役は、太秦撮影所近くの弁当屋で働く小倉嘉子(大西礼芳)かも。弁当を届けに行った彼女はひょんなことから売れない俳優(右)に京都弁を教えることになります。
●嘉子(大西礼芳)(左)は東京から来た俳優に頼まれ、嵐電の沿線を歩きながら台本の読み合わせに付き合わされます。

 若い子同士のエピソードはかったるいというか、ちょっと鼻白む気がしたのですが、この女の子にはちょっとした存在感がある。彼女が出ていると画面から目を離せない。鈴木監督の京都造形大のクラスのOBだそうです。ボクは知りませんが、最近はTVドラマなどにも良く出ているそうですね。
大西礼芳は存在感があると思いました。いいです。

 お話はだんだん、過去と現在、現実と幻想が行き来するような方向に進んでいきます。監督自ら『良く判らない話』と言っていました(笑)。今時珍しい8ミリカメラで嵐電を撮り続ける少年が「このカメラ、好きなものを撮るために買ったつもりなのに、気づいたら、これで撮ったものを好きになっている……」と言います。起きるはずがないことが、起きる。登場人物たちの人間関係もいつの間にか逆転している。
 


 それでも、この映画の中で一貫して描かれているものがあります。それは『喪失感』です。過去の街並みなのか、今は無い人の想い出なのか、何が喪失してしまったかは具体的には提示されません。駅でぼーっとし続ける井浦新が『適わないことが起きるのを待っている』と独り言のようにつぶやくシーンがありますが、登場人物たちは誰もが起きるはずがないことを待ち続けます。
●お話は次第に過去、現在、幻想、現実が織り交ざっていきます。人間の意識そのものを描いているかのようです。


 そんな不思議な物語に、嵐電という、のんびりした生活感が溢れる電車がまるで流れる川のように、京都の町を走り続ける光景が説得力を持たせている。あがた森魚が担当したアコースティック中心の劇伴も雰囲気造りに一役買っています

 訳のわからないお話し、一貫してただよう喪失感、嵐電、音楽、京都の街並み、なんか、良く判らないけど(笑)、良い映画だったと感じる独特な雰囲気のある作品でした(笑)。
 
映画『嵐電』予告編
井浦新目当てに舞台挨拶も見てきました。やっぱりかっこいいな。2枚目左端が鈴木監督


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