特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『消費減税?』と『鱧のフリット』

 今日で7月も終わりですね。
 それにしても熊本の大地震にはびっくりしました。
 10年前 4月の地震の際の避難者は18万人、今回は9000人だそうです。それでも今回は数が少ないから良かった、とは、とても思えません。4月と7月では気候の厳しさも違うし。

 車中泊をしている人がやたらとテレビニュースで流れてますが、今回の避難者は前回の5%しかいないのに、どうしてそういう人が発生するのか。それを追求するのがマスコミの仕事じゃないのか。

 あと外国人へのヘイトや避難デマ、雲がどうこうといったスピリチュアルなインチキを流しているクズを徹底的に追及して死刑にするべきだと思います。

 ちょうど昨年の夏、熊本・天草へ旅行へ行ったばかりです。熊本は10年前の地震の傷もようやく癒えてきたのか、と思ったのですが、もう一度、とは。
 天草も今回の地震で断水などの被害を受けていますが、昨年は大雨で浸水したばかりです。お気の毒でなりません。

spyboy.hatenablog.com

 昨年見た熊本の姿はTSMCの影響もあって、かってないほど大きく変わりつつあるのが印象的でした。郊外にTSMC関連の企業の新しい工場も増えたし、新しいショッピングセンターもできていた。バスの中では中国語のアナウンスも流れていたし、外国人向けの不動産取引や賃貸も盛んなようでした。家賃も上がってるそうですが。
 良きにつけ、悪しきにつけ、インバウンドと成長産業の誘致は、少子高齢化や従来の産業の衰退で絶望的な状況の日本の地方部の活路の一つかもしれない、とは思いました。もちろん基本的には企業誘致のような他人頼みじゃ地方起こしなんかムリ、と思いますけどね。誘致した企業が撤退したら元も子もない。熊本は幸運と地盤(地下水やインフラ、地の利、住民の力)があったから、とは思います。城下街って住民の力が他の街とは違う、と思うのはボクだけでしょうか。

 今回の地震があっても熊本の変化は今後 より一層加速していくと思います。熊本だけでなく、我々も変化の大波の中で生き残っていかなくてはなりません。その為にも日本人はもう少し頭を使わないと。


 国会が終わって、今度は消費税のことが話題になっています。
 高市は大嘘つきとは思ってましたが、それ以上にバカなんですね。

 これだけ物価が上がっているのにインフレではない、って普通の人間には理解できないわ(笑)。

 もちろん消費減税なんて無意味です。円安が進んで物価はもっと上がるに決まっている

 財源だっていまだにはっきりしない。結局 福祉を削るか国債を増やすに決まっています。

 おまけに時限的な減税っていうじゃありませんか。2年後に税率を戻すなんて出来るわけがない。そこでまた、不況になる

 かといって恒久的な減税だったらなおさら財源がない。福祉の切り捨てだけでなく、下手すれば国際的な信認を失ってトラスショックの再来です。円安は更に進んで、ハイパーインフレにだってなりかねない。日経ですら正論を吐いている。

 そんなムリ筋の話に反対の声を全くあげない野党も存在価値がないバカであるだけでなく、無責任です。

 だから、いつまでたっても自民党の政権が続いてしまう。自民党だって酷いけど、党内に消費減税反対の議論があるだけマシかもしれません。
 野党がこんなにもバカぞろいだったら、政権どころの話じゃない。

 せめて、少しでも良いニュースを。


 たまには 店の新規開拓をしようということで、いつもと違うイタリアンへ行ってきました。
 と、言ってもやっぱり近所です(笑)。やっぱり夜は盛り場へ出ていくのが億劫です。タクシーはもったいないし、何より酔っ払いが多い夜の電車の雰囲気が嫌だ。これも老化現象ですかね。

 この店はナチュラルワインと合わせるイタリアン、だそうです。シェフとサービスの女性、二人でやっている。身体に悪い霜降り肉やフォワグラは使わない、と宣言しています(笑)。それで行ってみようと思いました。

 これがその日のメニュー。おいしそうなものが並んでいます。

 最初のは皮も漬け込んでオレンジワインのように作ったものだそうで、はじめての味。ミネラル分がたっぷりで、いかにもナチュラルワインという感じですが、美味しかったです。

 料理の最初は無農薬トウモロコシを水で伸ばしたスープ。確かにコンソメではなく水の味です。トウモロコシの甘みがあるから、全然OKです。

 鰆のカルパッチョ
 厚い身で食べ応えがありました。味が付いた紫キャベツと赤しそ、ミョウガがソース代わり。

 鱧のフリット
 黄色いソースはパプリカ。その中にリコッタチーズが浮いています。鱧の上にはカレー粉が乗ってましたけど、これは要らない。鱧がでかいのはうれしかった(笑)。

 手打ちのキタッラ(味が絡みやすいように表面にギターの弦のように溝をつけたパスタ)、タコとズッキーニのソース。
 ミンチしたタコがひき肉代わりで味がある、美味しいソースでした。

 手打ちのトロフィエ(捻じって作ったショートパスタ)、イノシシと春菊のソース。
 これは歯ごたえがあって美味しかった。

 鴨のロースト
 北海道のものだそう。ソースは上から黒ニンニク、マスタードの種と一緒に肉汁を煮詰めたもの、万願寺唐辛子のペースト。焼きの技術はいまいちと思いましたが、味は悪くない(笑)。万願寺唐辛子のペーストは真似しようと思いました。

 ココナッツのジェラートとイチゴのソース

 油をほとんど使ってない、塩も最小限なのになぜかワインに合う、というヘルシーかつ、不思議な料理でした。感じの良いサービスの女性にそう言ったら、『樽の香りを最小限にしたナチュラルワインだから、こういう料理が合うんです』と言ってました。なるほど。勉強になりました。

映画『スーパーガール』

 この週末は外へ出るのが憚られるようなお天気でした。殺人的な暑さと殺人的な雨とが入り混じって。
 日本は熱帯化しているとは言いますけれど、東南アジアのお天気ってこんな感じなんでしょうか。シンガポールあたりから帰って来た人は『日本の方が暑い』って言いますけどね(笑)。むしろパリからインターンで来ていた子は『東京の暑さは今のパリと一緒だ』と言ってました(笑)。

 週末のフジロックは盛り上がってたみたいですね。アマゾンプライムで中継もしてたみたいだけど、忘れてた。
 さすがニーキャップです。

 マッシブアタックのパフォーマンスも今日のトレンドに上がってました。これは見ればよかった。

 こういう反応が出てくるのもいかにも日本人らしい、というか日本だけじゃないの。こういうバカはゴミみたいなJ-POPでも聞いてりゃあいいのに。

 結局 日本にまともなミュージシャンが数えるほどしかいないのも、日本人自体の知性や精神性が衰退しているからかもしれません。

 既にもう、統一教会の国になっちゃってるみたいですな。


 と、いうことで、映画『スーパーガール

 スーパーマンのいとこ、カーラ・ゾー=エル(ミリー・アルコック)は、故郷のクリプトン星を失い、愛犬クリプトを唯一の心のよりどころとしていた。しかし、謎の敵・クレムの攻撃によってクリプトが毒に侵され、あと3日の命となってしまう。カーラは解毒剤を求めてクレムに家族を殺された少女ルーシー(イヴ・リドリー)、賞金稼ぎのロボ(ジェイソン・モモア)と共に冒険の旅に出る。

supergirl-movie.jp

 昨年の「スーパーマン」は本当に大好きな作品でした。悪のボスキャラはどう見てもイーロン・マスクにしか見えないハイテク億万長者、どう見てもイスラエル国防軍にしか見えない軍隊が、どう見てもパレスチナ難民にしか見えないアラブ系の人たちを襲っているところをスーパーヒーローたちが救うというお話です。おまけに主人公より犬が大活躍

 さすがジェームズ・ガン監督、ボクと価値観が全く一緒です(笑)。感涙にむせぶしかない(笑)。だって、今もイスラエルは罪もない人を殺し続けているじゃないですか。現実はそんな世界です。

 この『スーパーガール』は興行的には今いちらしいし、大丈夫かとは思いましたけど、ジェームズ・ガンが製作、監督は秀作「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクレイグ・ギレスピーなので、それなりに期待して見に行きました。

 『スーパーマン』にも出てきたスーパーガール役の女の子は可愛かったし。

 あらすじはいいでしょう(笑)。
 主役の子は演技もできるし、生身のアクションもできる。想像以上で、かなり良かった。それに犬のクリプト君も『スーパーマン』より表情が可愛い。これもポイント高い。

 ただ脚本が文字通りしょぼい。犬はすぐ毒矢にやられて寝こんじゃうし、メインの敵は思い切り小物で北斗の拳の雑魚キャラみたい(笑)。

 スーパーガールが本気で超能力を出せば、あっという間にお話しが終わってしまいそうです。

 あと一緒に旅をする女の子もいまいちだったし(シスターフッドの話なのは良いんだけど性格が粘着質過ぎ)、女性を攫っている悪役という設定はマッドマックス4みたいなフェミニズム映画の線を狙っているけど、狙っているだけで終わってしまいましたいい加減にしろよ

 ジェイソン・モモアのキャラはかなり良かったけど、全然生かされていない。ガハハハ、と、笑ってるだけなんです(笑)。

 ところどころに良いシーンはあります。特にスーパーマンとスーパーガールの背景の違いにはグッときました。
 赤ん坊だったスーパーマンは核らしきもので故郷が滅びる前に親に脱出カプセルに乗せられて、地球に辿り着いた。スーパーガールは目の前で故郷が滅び、人々が亡くなるところを見てしまった。

 だから家族を殺された復讐を誓うルーシーにスーパーガールは決して殺人を犯させません。『人を殺しても自分は救われない。もっと深い闇に落ち込むだけだ』というのです。

 スーパーガールの親が彼女に言い残した『正しくなくてもいいが、善人であれ』というのは前作にも通底する、今の時代にこそ必要なことだと思います。

 グローバリゼーション、格差の拡大、人種差別、AIのように人間の存在さえ超えそうな技術の進歩、こんな複雑になってしまった世の中では『正しいこと』なんかなかなか見つからない

 だったら、個々人がそれぞれできることをやるしかない。絶望に打ちひしがれてる人間が自らの責任を引き受ける。この映画はそのことを訴えることには成功している。それだけでもう、充分です。

 アル中で無頼なスーパーガールのキャラもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーみたいな音楽の使い方も良かった。こんな時代です、主人公に品行方正なんか似合わない。説得力ありますよ。


 

 脚本は本当にしょぼ過ぎる。主人公の設定は悪くないんだから、まともな脚本にすればこの300倍は面白くできる、とは思います。ボクは犬とスーパーガールが大活躍してくれればそれでいいんですが、今作は犬の出番も少なかった(笑)。

 でも映画としてはそんなに悪くない。ボクは好き。愛おしい作品だとは思った。脚本はだめだけど根本の価値観は間違ってないし、スーパーガールの子の熱演と犬は可愛かったので、それなりに楽しかったです。


www.youtube.com

『アシスタントのAIくん』と『夏雲 奇峰多し』

 梅雨明けとともに殺人的な猛暑が襲ってきました。例年のことながら、ビックリするくらいの猛烈さです。
 今朝の朝6時でこんな日差しです。


 今まで入れていた『財政規律』という文言を外した今年の『骨太の原案』を政府が出した途端、また円安が進みました

 物価高が一段と進むということです。日経によると『骨太』の原稿は役人に手を触れさせなかったらしい。市場からは余りの悪評で、途中で2度も修正したものの効果はなかった。まさに人災です。

 経済音痴を通り越して、高市は真正のアホじゃないのか。

 これじゃあね(笑)。

 他にもAIなど17分野に積極的に政府が投資すると言っていますが、どれも日本がボロ負けしている分野ばかり。それでどうしろっていうの(笑)。


 そのAIのことが話題にならない日はありません。
 今年の初めくらいまでは、ボクは滅多に生成AIは使いませんでした。AIに聞くより、(工夫して)検索した方が早かったからです。簡単に言えば、AIはまだまだバカだった(笑)。

 ところがこの半年くらいで、どんどん賢くなった。最近は何かあったらAIに聞いたり、頼むことが多くなりました。

 例えば『こういう場合にふさわしいスピーチを考えて』とリクエストすると、それなりの答えが返ってくる。こちらがある程度、材料を指定すれば、8,9割方の完成度のものは出来てしまう。
 また『ボクらしいお話にして』とお願いすれば、普段ボクが書いているような口調や内容の原稿が出来てしまうし、『(ボクは普段から口が悪い=本当のことを正直に言ってしまうので)もっと穏当な表現にして』というと、当たり障りのない文章を作ってくれる(笑)。

 数値の分析はもっと便利です。客観的な話だから、それなりの完成度でお任せできてしまう。例えば『10年分くらいの財務諸表を分析して、何か示唆を教えて』っていえば、あっという間です。それを『何枚くらいのプレゼン資料にして』とか『もっとこの数値を深堀りして』とお願いすれば、これまたあっという間にできてしまう。

 忙しいときは助かります。今週 お客さんとの面談や会議がいくつも立て込んでいる日にAIに『何を話したらいい?』って相談したら、ボクのPCを浚って相手に応じた案がたちどころに出てきたのには感動した(笑)。

 もちろんAIは答が間違っていることもありますから自分で結果をチェックしなくてはいけないし、複数のAIに聞いてみたりする手間もあります。人間の判断力がなければAIは使いこなせない。それでも、アシスタントとしては優秀です。 

 便利なだけではありません。あいつら、忖度しやがる(笑)。
 AIが出してきた答を『おかしいんじゃないの?』と指摘すると、『実は私もそう思ってました』とか『それは良いアイデアですね』といった回答を返してくる
 専門的には、シコファンシー(迎合性)というそうです。もともとAIは人間のフィードバックで学習していく設計になっているからだそうです。

 これはかなり危ない。例えば参政党やれいわ新選組のYouTubeを見て、『同じ傾向のものばかりをリコメンドされて本当のアホになるエコーチェンバーのメカニズム』がこんなところでも働いている。AIを恋人と勘違いする奴が出てくる訳です(笑)。
 AIは便利なだけでなく、使う人をアホにしてしまうこともある

 いずれにしてもAIの普及は止められないでしょう。
 女子高生のAI恋愛相談のために原発を動かすのか(嘆息)とは思ってましたが、ここまで便利だったら普及は止まらない。駆け出しの会計士や弁護士、アシスタントレベルのコンサルは要らなくなる、というのは良く判ります。某コンサル会社の社長が『これからはどうやって若手の人材を育てていけばいいのか』って嘆いていましたけど、気持ちは判る。

www.nikkei.com

 プログラマーなんかはどう考えても要らなくなる。一般の事務職だって危ない。

www.nikkei.com

 こんな政治家は勿論要らない。

 人間に残る仕事はこんな感じでしょうか。
(1)AIにできない仕事(芸術や癒し)
(2)AIへの問いを考える仕事(経営)
(3)AIの出した答(方針)を実行する仕事(ただし、いずれロボットと競争になる)
(4)AIのお世話をする仕事(AIの行動を定義したり設定したり、サポートする仕事)
(5)AIに任せるほど経済的価値がない仕事(不規則な形状の荷物の積み下ろしなど)

 これらにだって、AIやロボットがどんどん侵食してくる。特に高市や今の野党の面々のようなアホ政治家だったら、AIの方がマシ、というのは間違いない。チームみらいみたいな能無し連中が一番最初にAIに代替されるでしょう(笑)。

 これが、来年の今頃になったらAIがどれだけ賢くなっているのか、想像すらできません。まして3年後は?5年後は?10年後は?

 今でさえ左右を問わず、YouTubeやXのガセ情報に踊らされている国民です。AIに太刀打ちできるとは思えない。
 その時のAIがアメリカ製なのか中国製なのか、操る側は日本政府+広告代理店なのかロシアや中国の情報工作なのか、GAFAみたいなテクノ大企業なのか判りませんけど、日本人なんか丸っきり、コントロールされちゃうんじゃないですか。
 既に何らかの法的な規制が必要な段階だと思うけど、

 高市を筆頭に、日本の与野党の国会議員の知能ではムリ。

 AIは便利だし、自動運転など少子高齢化の日本に福音となる要素も沢山ある。
 しかし社会の格差は一段と広がるし、職を失う人も出る(新しい職業も生まれますが、スムーズに労働移動するのは難しいんじゃないですか)。
 またAIが暴走して、他を攻撃するケースも出てきている。

 最大のリスクはAIに使われたり操られる人間ばかりになって、民主主義が今よりもいっそう危機に瀕することかもしれません。
 我ながら悲観的になりがちなのは悪い癖なのですが、どう考えてもなあ。


 久々に 丸ビルの和食へ行ってきました。以前は年に1,2回は行ってたんですが、今回はコロナ以来かも。
 遠くまで出かけるのはつい、おっくうになってたんです(笑)。

 相変わらず、丸ビルの廊下にはこの店の本店(近江)の庭のでかい写真が飾ってあります。

 この日の部屋は、正面に旧日本工業倶楽部のビルがありました。

 テーブルもきれいにセットされています。当たり前ですが(笑)、久々だったので『おおっ』と気分があがります。

 最初のお皿の上に載っているのは、梶の葉だそうです。

 その下には蓮根羹。上には雲丹と岩海苔。七夕の時期なので金銀真砂にちなんで金粉を散らしたそうです。

 お椀です。あこうと焼きナス。綺麗に皮を剥きますねえ。香ばしいし。お出しは実に上品な味でした。

 シマアジと星鰈、アオリイカ。外観は地味ですが、めちゃめちゃ美味しかった。特にシマアジは今まで食べた中でもトップクラス。

 この店の7月の名物。氷鉢。最初に料理を考案した当時は冷房がなかったそうです。

 

 NHKの『美の壺』でも紹介された料理です。一つ一つ板前さんが鑿で削って作っています。形状は千利休が愛したお茶碗がモデルだそう。

www.web.nhk

 濃いめの出汁と麺(稲庭うどん)、細かく刻んだ梅とおくらの叩きが入っています。

 最後は仲居さんが鉢をナプキンで包んでくれます。氷のお茶碗から、ちょうど薄まってきた出汁を飲むという趣向です。

 琵琶湖の鮎。本店が近江だからです。頭から食べられる、これくらいの大きさの鮎が一番美味しいです。たで酢が濃い。

 八寸は鱧の子、明日葉、クルマエビ、煮た海鼠腸、柔らかく炊いたアワビ、紅蒟蒻。
 店名物の柔らかく炊いたアワビも自然な甘みのクルマエビも美味しかったですが、煮た海鼠腸が柔らかくて塩も抜けて、最高でした。普通は焼きますけど、煮たのも美味しいとは知りませんでした。もとの海鼠腸が立派だからできる料理で、これが薄っぺらなものだとそうはいきません。

 素揚げした鱧、トウモロコシ、パプリカ、ズッキーニ

 普通は落としですけど、『今日は遊んでみました』と料理長が言ってました。

 炊き合わせ。鴨のお団子と冬瓜と茗荷。鴨はふっくらしていて、どうしてこんなにうまいのか理解できない、が感想(笑)。

 ウナギのお茶漬け。上に載った佃煮を崩して食べてください、と言われました。

 店で作った佃煮です。崩して食べるとウナギの脂が溶け出してくる。佃煮なんか辛いから滅多に食べませんが、こんなに美味しいものだったとは- - -。

 丹波の黒豆。香ばしい。

 掛け軸は『夏雲 奇峰多し』だそうです。確かに入道雲はそう見えることも多いですね。
 いつも思うんですが、掛け軸や置物など部屋のしつらえも含めてが和食と思います。気持ちを豊かにさせてくれる。まさに文化です。

 とどめはシャインマスカットとスイカ、絞ったマンゴーの濃厚なジュース。7月にこんなでかいシャインマスカットがあるとは。どれもいうことなしです。

 久々だったせいもあって美味しかった~。若い時はこの店の料理は地味で物足りないと感じることもあったのですが、歳を取るにつれて段々良くなってきました。
 ここの料理は奇をてらわない。京都の料亭、吉兆や菊乃井、瓢亭みたいなところもそれぞれ美味しいけれど、ここはそれらともまた違う、平凡で地味だけど滅茶滅茶エッジが立っています。良い材料を当たり前に調理して、それを細心の気遣いとともに出してくる。こういう料理は絶対に飽きません。
 また行こうっと。