特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『選挙の結果』と『野音を調べる相対性理論』、それに映画『さらば 愛しきアウトロー』

 選挙の結果は『こんなもの』だったのではないでしょうか(笑)。もう3~4議席くらい自公+維新は減るんじゃないかと期待はしてたんですけどね。

 東京で維新のクソ候補が当選したのは返す返すも悔しいし、大阪の維新2議席も頭に来ます。それでも地方の1人区、安倍の側近が落選した大分、宮城、新潟、山形、秋田などは実に良かったし、立憲民主の石川大河君が当選したのも、原発デマ芸人のおしどりマコが落選したのも嬉しかったです


 それにしても5割を割る低投票率には呆れたし、マジでまともな理由もなしに選挙に行かなかった奴は●ねばいいと思いました(笑)。

 低投票率を選挙をあまり報じなかったマスコミのせい、と言っても仕方ないと思います。確かにそういう面もあるにしても、そこでクレームつけてもマスコミ連中は変えられないし、そもそも関心を持っていれば自分でネットで調べるなり、街宣なりへ足を運べばよいのですから。
 低投票率をマスコミだけのせいにするのは事実を直視してないし、まず、人間をバカにしてますよ。棄権した奴は実際 バカなんですけど(笑)。

 落ち着いて考えてみると(笑)、棄権した連中はバカではあるけれど、ある程度意識的に現状を追認しているのではないでしょうか。現状を変えようと思う人が多ければ、投票率はもう少し上がる筈です。現状を変えたいと思ってないんですよ。実際 投票率が低い20代、30代の若い人の支持率は与党の方が高いのですから、今のまま投票率が上がっても与党の票が増えるだけでしょう。

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www.nikkei.com

 そういう意味でも、今回の選挙ではっきりしたのは野党は無党派層の受け皿になっていない、ということです。自民党無党派の票は前回の選挙と比べて増えていない。立憲などの旧民主が微増、共産、社民は大幅減。野党は無党派層に『現状を変えよう』ということを説得し切れなかった。
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 だから東京でも大阪でも維新が議席をとってしまったし、N国党なんてネトウヨ議席を獲得してしまったんです。


 一方 今回 山本太郎がある程度無党派を惹きつけたところは注目しなくてはなりません。維新もそうですね。
 特に山本は『消費税廃止』のような無責任で非現実的なことばかり言ってるからかも知れませんが、少なくともポピュリズムというか、無党派層を惹きつけた点だけは学ぶべきだと思います。
 今回は山本に票が流れて共産党比例区が減ったかもしれませんが、ああやってポピュリズムを利用するスキル、マーケティングの技術は立憲民主党共産党も磨いていかなければならないでしょう。山本のようなポピュリズムは所詮、一過性のものに過ぎないとしても、です。
 選挙前に騒ぎになった雑誌ViViのキャンペーン、費用を甘利か誰かが口を滑らしていましたけど、たった200万だそうですよ。野党だって出来る。効果があったかどうか知りませんが、野党は怠慢すぎます。国民に対して無関心すぎる。


 戦略の基本でもありますが、野党はターゲットをもっと明確にすることが必要だと思うんです。今は農家から都会の人、男性から女性までを対象に総花的な訴えをしている。それでは組織も資金も巨大な与党には勝てません

 かってルーズベルト大統領は北部の労働者と南部の白人を結びつけた『ニューディール連合』を支持母体として形成することで資本家や保守層と戦いました。
 今の日本だったら例えば、『地方』+『都会の中堅以下の所得層』にターゲットを絞るのはどうでしょうか。その二つを結びつけるキーワードは女性、生活です。中堅以下の所得層、特に女性の支持を掘り起こして、1%の金持ち層と戦う姿勢を見せるのです。
 誰が敵か味方か、はっきりしろってことです(笑)。敵味方をはっきりさせるのは強者の戦略としては間違いですが、弱者は限られた力を集中することで始めて強者を破ることが出来る。


 今回の選挙は、改憲派の3分の2を阻止して野党はギリギリ踏みとどまりました与党の議席はわずかながら減ったのだし、立憲民主党と言う野党共闘の中心となるべき野党第1党は固まった辛勝と言っても良いと思う。しかしN国党は改憲賛成でしょうし、国民民主はどうせ裏切る(笑)。そう考えると楽観的な話ではありません。

 改憲を巡って、早くも衆院の解散が取りざたされています。今のままの野党ではまた同じことになります。野党共闘なんて手段であって目的ではありませんし、そもそも国民には関係ない。
 野党は取り込むべきターゲットを決め、そのための政策を作り、体制を組んでいく。具体的にはもっと若い女性層を取り込める政党にならないとなあ。市民運動も同じですね。



 昨日は 投票に行った後、日比谷でコンサート、『野音を調べる相対性理論』へ行ってきました。
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 今までの演奏を集めたライブ盤『調べる相対性理論』の発売に合わせて、そのライブ盤をそのまま生演奏で再現すると言う(笑)、相変らず捻くれた企画です。

【Amazon.co.jp限定】調べる相対性理論(相対性理論 限定缶バッジ(TYPE-A)付)

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 演奏は唄以外は相変らず滅茶苦茶上手いだけでなく、今回は新機軸としてヴァイオリン、チェロ、コントラバスが入っていて面白かった。夜風に当りながら非常に気持ちが良い1時間を過ごせました。
●もう昨日の映像がアップされていました。

相対性理論「調べる相対性理論」2019年7月24日発売 特別映像 / Soutaiseiriron - "Shiraberu Soutaiseiriron" Special Movie
●帰り道 日比谷公園ではハーバリウム(植物標本)を並べてライトアップするという催しをやっていました。

●池に映る明りもきれいでした。


ということで、日比谷で映画『さらば愛しきアウトロー
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longride.jp

1980年代初頭、アメリカ各地で奇妙な銀行強盗が多発していた。犯人は銃を持っているようだが発砲はせず、誰も傷つけない。いつも礼儀正しく、丁寧な言葉づかいで、お洒落なスーツ姿の老人だと言う。興味を持った刑事、ジョン・ハント(ケイシ―・アフレック)が懸命に強盗を追うと、次第に犯人の像が浮かび上がってきた

 異色の犯行スタイルの実在の犯罪者、フォレスト・タッカーを描いた、ロバート・レッドフォードの俳優引退作!だそうです。

 ロバート・レッドフォードの映画はいつも、その年代の人たちでいっぱいです。昔の事は良く知りませんが、一時代のアイコンであっただけでなく、ずっとシンボルであり続けた人なんでしょう。
 日本の団塊世代社畜になったり、下手すれば嫌韓ネトウヨになったりしていることを考えれば、歳をとってからもインディーズの映画を育てるサンダンス映画祭をつくったり、『モーターサイクル・ダイアリーズ』のようにチェ・ゲバラの映画を作ったり、『ランナウェイ』のように老後の過激派の映画を作ったり、『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』のようにベトナム反戦兵士をオマージュにした映画に出演しているレッドフォードはまさに初志貫徹、立派な人だと思います。


 顔の皺は増えましたけど、カッコいいし。現代のグレゴリー・ペックじゃないですか。
 90近くなってもベッドシーンをやっている(笑)クリント・イーストウッドのことを考えれば、83歳で俳優引退と言うのは勿体ない気がしますが、こればっかりは仕方がありません。
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 映画自体はコメディ仕立てというか、お洒落で軽いお話しです。実在の銀行強盗、フォレスト・タッカーを演じるレッドフォードの演技、それに映画に埋め込まれたさりげない薀蓄、例えば過去作品へのオマージュやレッドフォードのお洒落さが軽妙に描かれています。

そして年老いても変わらないのが、自由へのあくなき渇望!

 それを同年代のシシー・スペイセクダニー・グローバートム・ウェイツなどが脇を固め、若いケイシー・アフレックに引き継ぐ。さりげなくも、なんと含意の深い映画なのか。
●最初はケイシー・アフレックとは判りませんでした。

●タッカーの強盗仲間。左手前がダニー・グローバー、奥がトム・ウェイツ


●レッドフォードとアフレック、まるでバトンを受け渡すような演技合戦も渋い!

特にシシー・スペイセクとの酸いも甘いも判った二人のやりとりはもう、本当に絶妙です。素晴らしい。
シシー・スペイセク演じる未亡人はタッカーがどういう人間か薄々気づいています。タッカーもそのことは分かっている。お互い何もかも判ったうえで、何も判ってないふりをする二人のやりとりが本当に素晴らしい。

 少年時代から犯罪と16回の脱獄を繰り返し、しかも誰も傷つけたことがない。70を過ぎても楽しそうに銀行強盗をやっていたフォレスト・タッカーの姿は、年老いても志を保ち続るレッドフォードとどうしても重なってしまう。引退は勿体ないと思うのですが、それがレッドフォードなんでしょう。


 大スターの引退作という割には地味な小品です。派手な展開も見せ場もないし、最初から最後まで淡々としたお話に終始します。90を目前にしてイーストウッドが連発している傑作というレベルの作品でもない。しかし、過去を振り返りつつも前を見続ける姿勢は最後まで貫かれています。このさりげなさはなんとカッコいい引退作だろう、と言わざるを得ません。

ロバート・レッドフォード俳優引退作/映画『さらば愛しきアウトロー』予告編

読書『武器としての世論調査』と『参院選挙の情勢⇒#戦略的投票』、それに『0719再稼働反対!首相官邸前抗議』

 じめじめじめじめ、湿度が高い日が続いていますね。
 今週は湿度90%台の日とか普通にありました。とにかく、汗をかく1週間でした(笑)。

 TVや新聞では全然報道されませんが、日経の専門誌に面白いニュースがありました。
 日本政府が来年から各省庁のコンピュータを全てアメリカのアマゾン(AWS)のコンピュータ(クラウド)に移していく、と言うのです。

●イメージ:各省庁の情報システムは今後、アマゾンが提供するコンピュータ(右図の政府共通PF=プラットフォーム)に移っていくことになります。
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*今年2月に発表された政府資料 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/kettei/20190225kettei3-1.pdf


 今までは自分で持っていた日本の政府のコンピュータ&データを全てアマゾンに移す、それも外資のコンピュータ屋(アクセンチュアの日本法人)を使って移していく、というのですから、考えようによっては物凄い話です。
 国家の安全やセキュリティに敏感なEUや中国だったらありえないと思う。少なくとも全く議論もなしにこんなことが決まるなんて信じられません。

 アマゾンが日本に法人税などの税金を殆ど払ってないことは置いておくにしても(笑)、アマゾンが本気になれば盗聴もできるし、情報システムを破壊して日本の政府機能を壊滅させることだってできる(もちろん契約で縛ってはいますけど、仮に戦争になったら関係ないでしょう)
 
 TPP反対で騒いでいた、何でもかんでもアメリカの陰謀にしたがる左巻きのおバカちゃんたちが騒がないかなーと思ってるんですが(笑)。日本の行政機能を丸ごと移転するのと同義なのですから、TPPの1億倍は大変な話だと思いますよ(笑)。それに、何でもかんでも中韓のせいにする自称愛国者ネトウヨどもは何をやってるんでしょう(笑)。安倍晋三も自称愛国者だったはずだよね(笑)。


 でも、この方向自体は正しいんです(笑)。バカな日本政府が自分でコンピュータを買うより、アマゾンのコンピュータを借りて使った方が安いし、技術的にも遥かに優れています。コストは半額だし、大地震などの災害対策、国民へのサービスという面でもメリットは大きい。忖度による改ざんだってやりにくくなるかも(笑)。
 ただアマゾンの技術を使えばAIによる顔認証などもボタン一つで出来ますから怖い面もあるし、今後 日本はアメリカと一切 戦争はできませんけど(笑)、所詮は属国、今だってそうですからね。

 これだけ経済がグローバル化してしまったら、国がどうこうとかバカバカしい。特に日本なんか外国とオープンにやっていかなければ、それこそ庶民は生きて行けません。外国の人が居なければコンビニも使えなければ家も立たない、介護されて死ぬことすらできない(笑)。そもそも外国の知らないものや食べ物に触れるのは楽しいですしね(笑)。


 政府だけじゃなく三菱UFJなどの銀行も情報システムをアマゾンに移しているし、ユニクロトヨタ、日通など一般企業は数知れません。トランプが新聞、ワシントン・ポストを持っているアマゾンの創業者ジェフ・ベソスを目の敵にしてますけど、そのアメリカ政府だってCIAやFBIは情報システムをアマゾンに移しています。今 アメリカでは国防省の情報システムをアマゾンに移すか、マイクロソフトに移すかが大きな話題になっているところです。

 問題は、アマゾンを始めとしたGAFAと呼ばれる巨大IT企業は既に国家を超えた力を持っている、ということ。金額的には既に中小の国家を超えていますが、コンピュータなど特定の分野では実力の面でも日本どころかアメリカ政府をも凌駕している。

 国家をベースにしてきた資本主義の形がはっきりと変わりつつあります。これらの巨大IT企業をどうやって飼いならしていくか、我々市民にとっても大きな課題です。
今まで国家と国民を対象にしてきた民主主義という形態も、これからは変わっていかなければいけないのかもしれません。
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 さて、そろそろ選挙が迫ってきました。それに絡んだ読書の感想です。三春充希氏の『武器としての世論調査』。
 東大の理学系の院を出たという著者はこの何年か選挙のたびに各社の世論調査をまとめたり分析をしていて、ネットでは『はる』というハンドルネームでなかなかの有名人です。手間が省けるので、この人の報道各社の世論調査のまとめはボクも参考にしています。

武器としての世論調査 (ちくま新書)

武器としての世論調査 (ちくま新書)

 ちょうど今週17日、朝日朝刊の『耕論』にも、この人が取り上げられたところです。

 本の概略はこんな感じです。
1.マスコミ各社の世論調査の方法
  世論調査はかっては固定電話でしか調査してないから信用できないと言われていたが、近年は携帯も対象になっている。また各社 世論調査のやり方や質問が違うので(時事のように面談するところもある)、各社の世論調査を比較すれば、ある程度のことは判るはずだ。政府の圧力と言っても11社もあるので、それ全部に圧力をかけるのは不可能。

2.地域別・政党別・年代別などの分析 
  自民党は西日本で圧倒的、東日本だけならむしろ野党の方が強い。また、それは地域別の宗教への信仰の強さなど古来からの社会の成り立ちにも影響を受けている。また大分の社民党、北海道の一部の新党大地、大阪の維新など特定の地域でだけ強い政党もある。
●与党が強い地域(与党列島)と野党が強い地域(野党列島)。与党は西日本がベースです。面積的には野党が強い地域の方が広いですよね。東日本と西日本と分離して別の国にしたらどうでしょうか(笑)

www.webchikuma.jp

3.世論調査の読み方
  報道は具体的にどの候補が優位か個人名で出すことはできないが、各社、色々工夫して表現している。各社はこのように表現しているので、それを基に複数の記事を読み解いていけばよい。


 結論として、与党が圧倒的に強い現状を変えるには『1社でなく複数の世論調査を比べながら、自分の票が最も有効になる『戦略的投票』が必要』と述べています。



 個人的な感想としては、あまり目新しいものはなかったですが、『世論調査を含めた報道は複数比較・時系列で考えていくのが大事』、『世論調査を基に判断した当落線上の野党候補に集中的に投票する戦略的投票をして『死に票』を減らし、より民主的な世の中を作って行こう』には全く異議がありません。


 小選挙区制度では好き嫌いで投票するなんて全く馬鹿げてます「嫌いな候補」と「好きでも嫌いでもない候補」が接戦の場合、「好きでも嫌いでもない候補」に票を集めることで「嫌いな候補」を落選させる。つまり当落選上のよりマシな候補に戦略的に投票をして、少しでも自分の一票を生かすことが民主主義でもあるんです

 前回の衆院選の得票率と議席占有率を比較した、この表を見てください。
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 問題は小選挙区です。選挙調整が出来ている与党は得票率は約5割弱しかないのに議席は8割を占めています。逆に野党は約4割の得票率があるのに議席は1割程度しかありません。比例区の方は得票率と議席数はそんなに差がありません。

 この表は小選挙区制がいかに『死に票』を作ってしまうか、民意が反映されないかを示しています。こんなくだらない制度は止めるのが一番ですが、制度が変わらないとしたら、野党は共闘すべきだし、有権者勝てそうな野党候補に投票を集中する『戦略的投票』をするしかありません。

 この本はタイムリーな出版で新聞各紙の書評でも取り上げられ、実際売れているようですが、一般常識としてより多く読まれると良い、と思いました。
民主党枝野のこの本の書評
www.webchikuma.jp


 では、今回の選挙はどうでしょうか。
 今回も『はる』氏がtwitterで各社の記事を要約してくれています。連休明けに朝日の調査が、そして木曜に東京新聞の調査が出そろいました。
note.mu

 あと木曜の夕方に産経の激戦区の調査が出ましたが、東京新聞とあまり変わらなかったので、無視してお話を進めます。
www.sankei.com


●東京の状況


 1日前の朝日の調査では、東京の最後の1議席を維新の音喜多と立憲の塩村が争っています。しかも塩村がやや劣勢。最新の東京新聞の調査では最後の1議席を立憲の山岸と音喜多が争っています。気持としては共産党の吉良ちゃんだし、特に立場が不鮮明な立憲の塩村には出来れば投票したくないんですが、もっとも大事なことは安倍別動隊の維新の音喜多を落とすこと
 一方 1日前の読売&日経では立憲の山岸と音喜多が最後の議席を争っています。各社の結果が食い違うのは大接戦ということです。ぎりぎりまで状況を見なければいけないけど、朝日が正しそうなら、ボクは鼻をつまんで涙を流しながら(笑)立憲の塩村に、東京新聞が正しそうなら立憲の山岸に投票します。
●まともな脳味噌を持っていれば、当然こういう判断になる(笑)。
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●大阪の状況

 朝日の調査では、大阪の最後の1議席を優位な順に公明、共産、立憲で争っています。当初は最後の1議席争いをしていた維新が何で抜け出してるんだよ。東京新聞では維新、共産、立憲の順で最後の1議席を争っている。連休中に発表された読売&日経でも共産と立憲で最後の議席を争っていますが、こちらは立憲が僅かに優勢。
 大阪も各社の調査が食い違う大接戦です。共産の辰巳も立憲の亀石も期待できる候補だから、これは判断に迷います。まあ、王道では辰巳共産党がどうしても嫌だったり、共産&立憲が維新を叩き落とすことに期待するなら立憲の亀石に投票でしょうか。

●激戦区で『戦略的投票』をする人がどれくらい居るか、に日本全体の運命が掛かっています。
www.nikkan-gendai.com

*おまけ:他の選挙区(クリックするとまとめ画像が開きます)
〇宮城:三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 on Twitter: "参院選終盤情勢 宮城県(1人区)
【大接戦】

各社の終盤情勢が互いに食い違う猛烈な接戦です。… "

〇福島:三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 on Twitter: "参院選終盤情勢 福島県(1人区)

福島県の情勢報道は、各社とも優劣が整合しています。… "

〇千葉:三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 on Twitter: "参院選終盤情勢 千葉県(3人区)
【接戦】

名前順で3番手にいる豊田氏(自民)と、4番目手にいる浅野氏(共産)が、当落線上で接戦とされています。名前順は各社とも整合しています。… "

〇神奈川:三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 on Twitter: "参院選終盤情勢 神奈川県(4人区)
【大接戦】

上位3候補の順位が各社とも整合し、続く最頻4位の松沢氏(維新)と最頻5位の浅賀氏(共産)が当落線上で接戦などとされています。各社で食い違う情勢です。… "

〇新潟:三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 on Twitter: "参院選終盤情勢 新潟県(1人区)
【接戦】

新潟は4社で接戦相当とされています。リストに掲載した各社は全て打越氏(無所属)の名前が先順でが、新潟日報は塚田氏(自民)を先順としており、情勢は熾烈とみられます。… "

〇兵庫:三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 on Twitter: "参院選終盤情勢 兵庫県(3人区)
【大接戦】

上位3候補が当選する兵庫では、最頻2位の清水氏(維新)、最頻3位の高橋氏(公明)、最頻4位の安田氏(立憲)が当落線上を競り合います。各社で順位が食い違う接戦です。… "

〇京都:三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 on Twitter: "参院選終盤情勢 京都府(2人区)
【大接戦】

京都府は上位2候補が当選する選挙区です。当落線付近にいるのは最頻2位の倉林氏(共産)と最頻3位の増原氏(立憲)です。各社で食い違いのある情勢です。… "

 一方 比例の方はある程度 好みで行けますね。政党名より候補者名を書けば自分の意思を反映しやすいですし。
 立憲のLGBT候補の石川大河元区議に国会議員になってもらいたいという気持ちはあるんですが、立憲の票を増やすと原発デマ芸人のおしどりマコに回る可能性もあるのでそれはなし。比例は立憲には絶対入れません。政策が非現実的かつ反ヘイト法に反対した山本太郎は問題外。
 今回は比例5議席の維持が難しいという説もある共産党の誰かにボクは投票します。ネットでは戦略的投票先として、反ヘイト法成立のために活動した共産党の5議席目の候補、仁比そうへい氏の名前が挙がっているけど、これはもうちょっと確認してから。


 現時点でのボクの『読み』はこんな感じです。
 多くは望みません。勝敗ラインは改憲戦力に議席の3分の2を渡すかどうか
実質賃金は下がるは、公的文書は改竄するは、お友達の口利きはあるは、外交は滅茶苦茶になるは、これだけ無茶苦茶な政治をやられて、実際に生活も厳しくなって、それでも与党が過半を維持するなんて全く信じられないんですけどね。


 これも国民がバカなのに加えて、野党がだらしないからです。
 まず政策が各党ともに酷過ぎる。程度の差こそあれ、財源など裏付けとなる具体的な根拠、数字が全くない。確かに立憲ですら酷いと思う。普段はリベラルな東洋経済の記者が呆れるほどです↓。山本太郎のところも綺麗ごとが並んでますが、財源は国債と言う割には、どれくらい国債を発行してそれで本当に大丈夫かという根拠すらない。まさに子供の戯言で、政策と言うレベルではありません。
toyokeizai.net

 それに野党にはもう少し国民の方を、顔色を見てもらいたいものです。この点、国民の顔色を見ることだけは山本太郎はうまかった。単に耳触りが良いだけの戯言を並べ立てているから、かもしれませんが。

 政権当時の総括もそうですが、自分たちに何が足りないのか 野党は事実を直視して猛省してもらいたい。でなければ、説得力が感じられない。要するに国民へのマーケティングが全然できてないんですよ!

 それでも情勢を見ていると、改憲勢力が3分の2と報じられた選挙戦当初よりは好転しています。いずれにしても前回の選挙より、接戦だと思います。少しでも与党と維新の議席が減りますように!
 



 ということで、今週も原発再稼働反対の官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
 今日は朝は雨、昼間はカンカン照り。午後6時の気温は30度、いやー蒸し暑い〜。時折 霧雨がぱらつく中での抗議となりました。
 参加者は少なめかな、200人くらいでしょうか。同じ時間 色々なところで野党共闘候補の街宣をやってるから、応援に行っている人も多い筈。
 それはともかく、この時期 段々と暮れていく空を眺めながらの抗議は嫌いじゃありません。普段はこんなに空をゆっくりと眺めることなんかないですからね😁。
●抗議風景:『原発推進議員は落選させろ!』



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『#0714年金返せ渋谷ハチ公前大抗議集会』と、何もかもが美しい:映画『COLD WAR あの歌、2つの心』

 梅雨空のお天気はジメジメ・ジトジト、はっきりしませんが、愉しい3連休でした。やっぱり3日間 休みがあるとやりたいことが色々できます。

 昨日の日曜日は『#0714年金返せ渋谷ハチ公前大抗議集会』へ行ってみました。

 前回 6月に日比谷で行われたデモは『金融庁の報告書に抗議する』ということでしたので、参加しませんでした。『95歳まで生きるとしたら年金とは別に2000万の貯金が必要』という金融庁の報告書は単に事実を述べただけで、非難するような筋合いのものではありません。そんなバカなデモに付き合ってられるか と思ったからです。
 ボクは納得できないものは、何であろうとダメなんです。幼児の時からそうだったらしい(笑)。

 今回も同じ主催者、個人の人たちですけど映画の帰り、どんなものか と思って行ってみたのです。

 ハチ公前は生憎の雨模様。人通りが多いから、どれだけ集まっているかわからない。数百人くらいだと思います。居る人の顔は官邸前や国会前の抗議で見かける人も多いですが、ピンクの髪の毛の若者とか居るのが面白い。ダンマクが風船で吊り下げられ、DJが音楽も流している。

 集会は当事者のスピーチと『年金返せ』というコールを織り交ぜた構成です。
●1枚目、主催者挨拶、2枚目 全厚生労働組合書記長 川奈氏、3枚目 会場で有志が配っていたステッカー


 半信半疑で出かけた集会でしたが、スピーチは考えさせられるものがありました。特にファンクバンド「オーサカ=モノレール」の中田氏が
今までグリーンピアだのに訳の分からないものに役人が金を使い込んだ結果、我々は年金に不安を抱いている。その不安を解消する責任は政府にある。我々の責任ではない。我々の仕事は怒ることと投票することボクらが金を貯めなければいけないんじゃない。何とかするのが政府と役人の仕事だ。』、
●『オーサカ=モノレール』の中田氏

また、今 発達障害で働けず、障害年金をもらっているという若い人が
今 6万円ちょっとしかもらっていない障害年金が将来マクロ経済スライドで4万にまで減るという。今でさえギリギリの生活なのに、そうしたらどうやって生きていけばいいのか
と言っていたのは印象に残りました。


 確かに年金だけで暮らしていくことはできないけれど、誰もが2000万も貯められるわけではない。そういう人はどうしたら良いのか。これは『生きる権利』の問題でもあります。中田氏が言っていたように今は憲法のことなんか議論をしている暇はない。
専修大の森原康仁准教授(経済学)。知らない人だったけど、熱い!マトモ!
財政検証によると、今35歳で年収500万の人は現在は年179万貰えるが、85歳になったら119万しかもらえない国民年金は最大で6割減る。経済的に弱い人にばかり皺寄せがいくなんて馬鹿げている。』
公助が薄い日本は自助ばかり強調されるから家族、専業主婦にばかり負担が押し付けられる。日本で色々な差別が無くならない理由の一つは公助の薄さだ。』
『どんな人にだって生きていける権利がある。投資をしなくても、金儲けが得意じゃなくても、生きていける権利があるはずだ。そのために社会保険の仕組みがある!』

 経済学者が『投資をしなくても、金儲けが得意じゃなくても、どんな人にだって生きていける権利がある』というのにはちょっと新鮮な驚きを覚えました。確かにこの問題は、そういう話です。

 正直、この集会は行って良かったです。選挙の情勢調査は色々出てきましたけど(笑)、日経と毎日の見出しの違いは面白いです。やっぱり報道は複数のものを比べてみてナンボ、です。
www.nikkei.com
mainichi.jp

 自分の投票のために状況はこれから分析しますが(笑)、とにかく選挙に行かなくちゃ、何も始まりません。選挙に行かないような奴は罰金は当然、年金需給資格を停止にすればいいのに、マジで。
●SEALDsの記録映画を作った西原監督のダイジェスト映像。僅か2分弱で内容が判る映像ですので、是非ご覧ください。この日はSEALDsのUCD君もコールしました。

●こちらは2時間ヴァージョン(笑)。でも今回はスピーチを聞くだけでも勉強になりました。

#0714年金返せ渋谷ハチ公前大抗議集会



 ということで、渋谷で映画『COLD WAR あの歌、2つの心
coldwar-movie.jp
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1949年、東西冷戦下のポーランド共産主義政府は全国各地から少年少女を集めて民俗音楽・舞踊を演じるマズレク舞踊団を立ち上げる。その養成所に入ったズーラ(ヨアンナ・クーリグ)はその美貌、才能と一際目立つようになるが、性格は気ままな問題児。そんな彼女に惹かれていく舞踊団のピアニスト、ヴィクトル(トマシュ・コット)。妻もいるヴィクトルだが、いつしか2人は愛し合うようになっていく

 昨年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞、アカデミー賞でも3部門にノミネートされた作品です。
 


 舞台は1949年、ポーランド。まず、荒れ果てた教会が映されます。屋根も落ち、壁も崩れ、祭壇らしきものが残っているだけ。もちろん人はいない。まだまだ戦争の傷跡が色濃く残っている。
 やがて人々が民俗音楽を演奏するところが映される。これがかなりカッコいい。思わず、画面に引き込まれる。ポーランドワルシャワ周辺の民謡だそうですが、地声の太い声で歌うコーラスは昔流行ったブルガリアン・ヴォイスみたいです。

 
 そうこうしていると、民謡を演奏する舞踊団にシーンが移ります。ここで若い女性たちのオーディションが始まる。その中にひときわ目立つ女の子、ズーラ。美しいが性格も個性的です。
●ズーラ。美貌と個性的なキャラクターで舞踊団の中でも一際目立った存在です。

 それを採点する男性ピアニスト、ヴィクトル。もう一人、男性ピアニストのパートナーらしい女性教師はなんとなくズーラを警戒しますが、男性の強い推薦でズーラは舞踊団に合格します。
●ヴィクトル。舞踊団の音楽指導をしつつも、密かに西側の音楽に憧れています。

 
 これが二人の出会い。やがて二人は生徒と教師と言う立場を超えて愛し合うようになります。
 
 
 折しも第二次大戦後のポーランドは新たな共産主義国として復興が始まったところ。舞踊団にも国威発揚と党への貢献が求められます。民俗音楽をやっていた舞踊団にも共産党が介入してくる。ヴィクトルは抵抗しますが、抗いきれない。

 一方 ズーラは個性的な振る舞いで舞踊団の中でも浮いています。実は彼女は近親相姦を強要した父親を殺して保護観察中の身でした。しかし彼女は当然のことをしたのだから、何も恥じる理由はありません。

 
 西側世界の新しい音楽、ジャズに惹かれていたピアニストのヴィクトルは東ベルリンへの公演を機に、西側へ亡命します。彼はズーラと落ち合って亡命することになっていましたが、ズーラは待ち合わせ場所にやってきませんでした。

 ヴィクトルはパリに居を構え、映画音楽で生計を立てるようになります。ジャズではなく映画音楽なのは不本意ですが、新たな恋人もいる。そこにズーラが現れます。舞踊団の公演でパリにやってきたのです。これを機に、2人は国境を越えて度々別れと再会を繰り返すようになります。
●中盤はパリを舞台にした美男美女のラブストーリーになります。

 
 実はズーラもヴィクトルも結婚したり、恋人がいます。
●ヴィクトルとパリの恋人

 それでも二人は別れることができない。再会してもお互いの暮らしは別にあります。別れを決意しても、別れきれない。
 美男美女の不条理な、だけど情熱的な恋物語です。この世界には永遠のものなんかない。二人は判っているけれど、それを追い求め続けます。滅茶苦茶な話のように見えますが、監督の両親のほぼ実話だそうです(笑)。


 ズーラが歌う歌は最初は民俗音楽として、パリではジャズとして奏でられます。

 どちらも実に美しい。
 もの悲しい歌は東にも西にも居場所がない、どこにも寄る辺がない二人を象徴しているかのようです。
 終盤 映画の舞台は冒頭の教会に戻ります。二人は自分たちの場所を見つけることができたのか。

 美男美女、個性的な音楽、白黒の画面、この映画に描かれているものは全てが美しい。
 いや、人間の姿だけは美しくない、特に共産主義者の陰険さはマジ、怖い。連中は人を拉致する際も眉毛一つ動かしません(笑)。


 90分足らずの短い映画です。静かだけど衝撃的なエンディングは見るものに深い印象を残します。それも含めて、実に美しく、完成度が高い映画です。新しい映画ですが、もう古典みたい。まさに見る価値がある、素晴らしい作品でした。

映画『COLD WAR あの歌、2つの心』6月28日(金)公開 特報予告