特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『夏といえば岩ガキ(笑)』とPCR『世田谷モデル』

 今年は中々梅雨が明けませんねー。でも、蝉も鳴き出したし、日に日に夏の足音が聞こえてくる感じです。

 夏と言えば、大好きなものの一つが岩牡蠣です。
 初めて食べたときは『夏でも牡蠣が食べられるんだ』と衝撃でした。しかも冬の牡蠣よりでかいし、クリーミーで美味しい。昔は日本海岸など産地でしか食べられなかったようですが、物流の進歩で今や東京でも普通に食べられるようになりました。

 その一方 産地のすぐ近くの筈の金沢で何年か前、創業×00年という旅館に泊まったら『うちはポリシーで生の牡蠣は出しません』と言われたこともあるから、面白いものです。

 仕方がないので有名な近江町市場へ行って岩ガキを食べたら↓、

 宿の大女将に『そんな道端(笑)で食べるなんて身体を悪くしますよ』と、まるで祖母に言われるように叱られてしまいましたよ(笑)。
 


 これはこの前 青山で食べた岩ガキ。大きかった〜。貝殻の層を数えたら12層くらいありましたから12年物?

 中身はこの通り。夏野菜を『白い』バルサミコ酢のゼリーで和えたもの。牡蠣の潮の香りと夏野菜の香りが混じりあう。夏が来たな―という感じがしました。


 
 さて、ウィルス感染の拡大はなかなか衰える兆しが見えません。ボク自身も気を付けてはいるものの、リスクをゼロにはできませんから、さすがに不安も感じます。
●7/30までの東京都の新規感染者数の推移(1週間の移動平均)。傾向値を冷静に見れば、マスコミのセンセーショナルな取り上げ方とは異なり、この10日位は高い水準ではあっても爆発的な増え方、というわけではありません。これでピークを迎えれば良いのですが。


 マスコミに加えて、感染者数を発表するばかりで、殆ど有効な手立てを打たない行政が不安を助長しています。経済と感染予防を両立しなければいけないのは間違いありませんが、そのためにはどうするのか。
 方策を立て、市民に説明して不安を少しでも取り除くのが行政のリーダーの仕事ですが、政府にしろ、東京にしろ、大阪にしろ、名古屋にしろ、さぼってる奴らバカりです。


 東京では飲み屋やカラオケ屋の営業時間短縮、大阪では5人以上の宴会自粛を言い出しましたが、そんなの小学生でもわかる。それにその程度のことを決めるのになんでこんなに時間がかかるんだよ
 安倍晋三の突然の一斉休校に始まり、今に至るまで、感染対策で理屈の通るまともな話なんか殆ど聞いたことありません。みっともないマスクなんか要らねーよ!
●通りがかったビルではアベノマスクの寄付を募ってました。いっぱい入ってます(笑)。

 だいたい、こんな時に総理大臣は国会も記者会見も開かず、1か月以上雲隠れしている。そんな無能な首相が地球上 他にいるのでしょうか?
●昨日、東京都医師会が記者会見を開き、『法改正のための国会開会』と『PCR検査の拡充』を訴えました。


 、さぼってない首長のお話。火曜日28日、たまたまBS-TBS『報道1930』を付けたら、ボクが住んでいる世田谷区の保坂区長が出演していました。



www.bs-tbs.co.jp

 東大名誉教授の児玉氏のレクチャーを受けて、世田谷区はPCR検査の大幅拡充に着手するそうです。


 曰く、症状がある人は勿論、医療・介護などエッセンシャルな仕事についている人は何回でも検査を受けられるようにすることを世田谷区の目標にする、と。


www3.nhk.or.jp


 そのためには予算の問題や、グループで検体を検査するなど効率的な検査方法を検討するなどの準備に着手する、と。番組では、これをPCR世田谷モデル』と言ってました。
 検査を増やす、まともですよね。気分だけで理屈の裏付けがない『東京アラート』や『大阪モデル』とは月とスッポン、大違いです。


 日本でPCR検査が増えないのは120年前に定められた法律を元にした『感染症法』が『指定感染症の検査その他の業務は保健所が行う』と定めているからです。既に保健所の能力はパンクしているから、検査数をふやすことは中々難しい。しかも安倍晋三が国会を閉じてしまっているから、法改正もできない。
 仕方なく自治体と地域の医師会が協力して、PCR検査センターを作って自主的に行っているのが現状です。ボクが住んでいる世田谷区も同様です。

 薬が開発されるまでは、ウィルス対策には検査を増やして感染者を隔離・治療していくしかありません。ところがPCR検査は精度の問題もあるし、検査後感染するリスクもあるから、1回受けただけで安心と言う訳では全くない。特に医療・介護従事者や外で働かざるを得ない人は複数回の検査を定期的に行う必要になります。

 安倍晋三は1日2万回の能力、都知事の小池は1万回を目標と言ってましたが、現状は増えてきたとは言え、検査の実施件数は7月中旬に全国でようやく20000件、東京でも5000件、大阪で2000件程度にとどまっています。その結果が世界で159位の検査数です(笑)。


 ちなみに各国の検査能力は日本は1日3.3万件なのに対して、中国は380万件、アメリカは50万件、ドイツは18万件、フランスは10万件圧倒的に少ない日本のPCR検査件数「世界159位」を招いた厚労省と分科会の罪(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース。問題外です。

 検査を増やすことに対し、精度の低さを理由に懐疑的なことを言う学者や役人がまだいますけど「あらゆる人に検査を」で得られるのは偽物の安心。PCR検査の特異度が99.9999%でも、議論は変わらない【#コロナとどう暮らす】(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース、検査は複数回やれば精度は上がる。そんなの中学生の数学の問題です(笑)。だから、日本と北朝鮮以外の国は検査を大々的にやっている。

 そもそも日本は人口当たりの死者数は中国より多い、アジアワースト2位の失敗国です。他国に学ばないでどうする。
●再掲
www.jmedj.co.jp


 キャスターの松原氏に問われて、保坂区長は『検査が必要な人は何度でも検査を受けられる能力(世田谷の人口から換算して東京都の目標の約4倍程度)を目標にする。(いつからできるかはまだ言えないが)明日から区の資源を投入して、効率的な検査のやり方や体制の準備を進める』と言っていました。


www.businessinsider.jp


 番組に出ていた共産党の小池氏(医師)は勿論、自民党のコロナ対策委員長の田村も『大変良いことで、世田谷区の試みを交付金など予算の面からも後押ししたい』と言っていました。


 ちなみに田村は松原氏に『なぜ国は数量目標を決めて検査の拡充をやらないんだ』と突っ込まれると、『現在、自治体の要望を集計しているところで、これからやる』とごにょごにょ(笑)。
 元厚労相の田村自身は問題を理解しています。ただ、それを邪魔しているのが権限の問題なのか、行政機構のどこかで目詰まりしているからなのか がはっきりしない。

 ただ 田村は『世田谷区がいち早く成功事例になってくれれば、他へも展開しやすい』とは言っていました。『前例がないこと、新しいことをする意志決定が難しい』日本という国の問題点が目に見えるような気がします。


 話を聞いていると元国会議員の保坂氏は田村と旧知で、事前に相談してネゴっているそうです。物事を実行するには、そういうことが大事なんですよね。

 物事を実行するためには対立相手にでも、ネゴしておく。ビジネスも政治も同じです。有権者も大人になって、それくらいは理解しておかなければならない。大事なのは『実行』です。ワイドショーや街頭で威勢の良いことをいってるだけの奴を真に受けてはいけないんです。

 PCR検査を増やして、感染者を見つけ出して隔離する。ウィルスの蔓延を防ぐには今はそれしかありません世界中の殆どの国がやっているけれど、なぜか日本では行われていない


 世田谷区は人口100万人とは言え、1自治体だけでも検査不足を解消される第一歩が踏み出されるのには大きな意義があります。一つ成功事例ができれば、日本は右に倣えで真似する能力だけは高いですもん(笑)。付和雷同の能力だけは日本は世界でトップクラス(笑)。そこはボクも断言できる(笑)。



 そんなムラ社会だからこそ、新しいこと、なおかつ理屈が通ったことを決断・実行できる首長を選挙で選ぶことが如何に大切かです。勿論 児玉教授も保坂区長も判断を誤ったことだってありますから、そこは市民が監視する。その相乗効果ではないでしょうか。


 特にリベラルとか称していても、所詮は他人任せ、安易な答えを欲しがるだけの奴があまりにも多い。消費税廃止とかね(笑)(金持ち優遇、福祉切り捨てにつながるのに)。
 そういえば、2月頃 山本太郎は『独裁になる』と言って、コロナ対策のための特措法改正に反対してましたな(呆)(笑)。
●『消費減税はお金持ちのため』と消費減税に賛成する国民民主の玉木が自ら認めています。さすが元大蔵官僚で理屈は判ってる(笑)。



 今の時代 右とか左とか無意味です。バカかマトモか、問題なのはそれだけです。そのためには一人一人が自分の頭で考えるしかない。やっぱり、こういうこと↓でしょう(笑)。
 答えは他人の頭ではなく、自分の中にしかないのですから。


●リアルの金曜官邸前抗議もお休みです