特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

それでも、世界は変わる。

 今朝は寒かったですね~。お正月休みからすっかり現実に戻りました(泣)。今日はデヴィッド・ボウイの5周忌。早いものです。
 駒沢公園ではもう、梅が咲き始めたんです。今年は寒さが訪れるのが早かった分だけ、春の足音も早いのかもしれません。今年の場合 感染のことがあるから猶更、春が待ち遠しいです。
●昨日の駒沢公園
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 これは最近のマイブーム、『塩豆腐』。
 豆腐に粗塩をかけてペーパーに包んで一晩おくだけで、チーズのようにまったりとした味わいになります。豆乳の甘みも感じるし、オリーブオイルを掛けると実に美味しい。ネットで見たらいっぱい挙がっていましたが、ボクはお正月放送のNHK『あてな夜』で初めて知りました。安い&簡単&ヘルシー、三拍子揃ったお正月の収穫でした。
●左が絹豆腐、右が木綿で作ったもの。絹の方がボクは好き。



 昨日の 菅の記者会見は酷かったですね。緊急事態宣言は致し方ないけど、会見の内容が酷すぎ。お前らにだけは言われたくない、が多くの人の気持ちでしょう。

 無意味な言葉の羅列だったのは勿論ですが、無意味に受け取られるのは理由があります。根拠を具体的に説明しないからです。
news.yahoo.co.jp
 
 一つは感染が広がった原因を説明しない。誰がどう考えても、寒さとGO TOで感染が広がったことは間違いありません。税金を使って感染を広げたのは政府の大失策です。判断を誤ったら謝ればいいのに、それすらしない。お人好しの日本人だから素直に『判らなかった』と誤れば大多数は納得するでしょうに。
 総括をしないから、また同じことを繰り返す。


 もう一つは今回の措置で感染が減る根拠と具体的な減少数の目標を説明しないことです。飲食店やカラオケが営業時間を短縮する程度でどれくらい感染が減るのでしょうか。

 夜の営業時間を短縮したって、昼間カラオケやってるボケ老人、グループでくっちゃべりながら昼飯を食っている薄汚いオヤジやヒマな専業主婦を放置していれば何も変わりません。そもそもウィルスに昼も夜もありません(笑)。

 飲食店だって、席の間隔を空けたりアクリル板を用意してきちんと対策をしてる店と、でかい口を開けてる頭の悪い客を目いっぱい入れて放置しているセコい居酒屋(繁華街はそんなのばっかり)と一緒くたにするのはおかしい。
 例えば 店のキャパを半分にする人数制限の方が営業時間短縮より遥かに有効ではないでしょうか。店の損失も少ないはず。
news.yahoo.co.jp


 例えば世田谷区の場合、外食で広まった感染は全体の18%、と区長が言ってます。

 飲食店の夜の営業時間を減らすだけじゃあ、全体の感染は中々減らないでしょう。それにテレワーク推奨も結構ですが、テレワークできない職種の人はどうするんだよ。まだ判らないのか。
 今回の対策でどれくらい感染を減らせるのか、具体的な見通しすら述べないっていうのは酷すぎますよ。国民は多くの犠牲を払うのに。お天気次第ですが、今回の緊急事態は2月7日どころか3月末まで続くんじゃないですか。
news.yahoo.co.jp

 と、突っ込みどころ満載で、とても納得できる話ではない。菅の会見は太平洋戦争と同じ、単なる精神論にしか聞こえません。バカバカしい

 なのに相変わらず政府の言ってることを垂れ流すだけの無能マスコミもおかしいし(記者クラブのせいにしろ)、疑問を持たない国民もバカ過ぎる。菅だけの問題じゃない。

 あと、成人式。この期に及んで実施しようとする自治体があるのも驚きですが、一生に一回とか騒いでる奴って、文字通り頭がおかしいんじゃないの。毎日すべてのことが一生に一回だよ、バカ(笑)。
 いい加減 ウンザリしてきました(笑)。



 バカ、と言えば、昨日のアメリカの暴動はビックリしました。ネオナチや白人至上主義者が大勢いたらしいですね。


 ただし、所詮は一幕の茶番に過ぎません。
 トランプ支持者の力を示したと言うより、バカを世界に晒してトランプへの離反者を増やしただけです。ここは勘違いしてはいけないポイント(笑)。さらに言えば日本でも茶番を煽ってるバカが居ます。百田にしろ森にしろ、ここまで認知が歪むと↓マジで認知症じゃないだろうか(笑)。
●百田の昨日と今日のtweet。永遠のゼロ(知能)

●コイツも一回コロナにかかって〇ねばいいのに。

 アメリカでも日本でも、新聞を2種類くらいは読んでないとアホになる、って改めて思いましたよ(笑)。

●トランプ支持の日本人(笑)は幸福の科学と一部のれいわ支持者、らしい。


 それより、こちらが本題。6日に行われたアメリカ、ジョージア州上院議員選挙の結果は驚いたし、嬉しかったです。これで上院も民主党が握りました。遠いジョージア州のことですが、今回は日本にも関係があります。

 保守的な南部で白人の共和党現職議員を黒人、ユダヤ人の新人議員が破ったのです。ジョージア州で黒人やユダヤ人が上院議員になったのは歴史上はじめて。

 なぜ、こういうことが起きたか。
 前回のジョージア州知事選(18年)の民主党候補、47歳の黒人女性、ステイシー・エイブラムスとボランティアが、この2年間 地域を地道に回って黒人たちの選挙登録を増やし、80万人もの登録を行ったからです。
www.bbc.com 


 日本ではこの人の名前を知る人は少ないかもしれません。
 ボクもロバート・ライシュ先生のtweetとアマゾンの配信で彼女のドキュメンタリーを見るまで知りませんでした。

すべてをかけて:民主主義を守る戦い

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ALL IN: The Fight For Democracy – Official Trailer | Prime Video

spyboy.hatenablog.com

 共和党の現州知事は選挙前の17年、140万人の投票登録を勝手に抹消(8割は黒人)して5万票差で彼女を破りました。しかし彼女は選挙後も選挙登録を増やす活動を続け、登録者を80万人も増やした結果、今回の大統領選では1万4千票の差でバイデンが勝った。
 共和党の牙城だったジョージア州アリゾナ州の結果は大統領選の勝敗を決定づけました。

 そして、今回の上院選も共和党の現職二人(一人はKKKと写真を撮るような奴です)を黒人とユダヤ人の新人候補が破る、という結果に繋がりました。

 上院も民主党が多数を占めたことで保守派が多数を占める最高裁判事の数も変えることができます。同性婚や妊娠中絶の権利も守ることが出来るでしょう。トランプが緩和した環境規制も戻しやすくなりました。このことは世界中の人々にとって影響が大きい。

news.yahoo.co.jp


 ステイシー・エイブラムスは州知事選に負けても、それだけでは終わらなかった。汚い手を使われて敗戦した後でもくじけなかった。自分の選挙は終わったと言うのに、彼女と少人数のボランティア(うろ覚えですが確か100人くらいだと思います)が活動し続けたことが、ポピュリズムの狂気から世界を救った

 上に挙げたBBCの記事によると、ジョージア州では「結果を出す、やるべきことをやる」という意味で、エイブラムス氏の名前がしばしば使われると、いいます。

 今回ブログを書くにあたって彼女のTED↓を見たら、ビジネスにしろ、選挙にしろ、彼女は自分が何かをやろうとするとき、自分に対して3つの質問をするそうです。
 その3つとは『何をしたいか』(WHAT)、『何故やりたいのか』(WHY)、『どうやって実現するのか』(HOW)

 言われて見れば当たり前、ですけど、これを真摯に自分に問い続ける人は少ないと思う。日本の政党や市民運動なんか正に、そうじゃないですか?
 反原連やSEALDsの子たちが異色だったのは、HOWやWHYを自分の頭で考えてる奴なんか旧来の市民運動には殆どいなかったからですよ(地域で活動している人には大勢いると思うけど)。
www.ted.com


 特に最近はロクでもないニュースばかりで、世の中って酷いものだと思ってしまいます。人間はこうも簡単に嘘に騙されたり、理性を失ったりするのか。
 それでも、世界は変わります。世界って変えられる。現にたった一人の挫けない女性リーダーとごくわずかなボランティアたちが熱意と冷静さで世界を少し変えました。

 驚きです。と同時に、くじけないこと、現実に冷静に向き合う事の重要さをエイブラムス氏は改めて教えてくれたと思います。

●彼女のドキュメンタリーの主題歌(カッコいいです)を歌ったジャネール・モネイがエイブラムス氏にインタビューしています。
www.harpersbazaar.com

●主題歌’’TurnTables''のMV。ジャネール・モネイは映画『ドリーム』で主人公3人のうちの一人を演じました。

Janelle Monae - “TURNTABLES” | Directed & Choreographed By: Robert Green

ドリーム (字幕版)

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 ということで、今週の金曜官邸前抗議はお休みです。こんな時に抗議なんかやってたらトランプ支持者みたいになっちゃう(笑)。