特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『自浄能力のない国』と『再訪30年前の中華』

 いやー、今週も暑かったです。
 東京はまだ梅雨明け前ですが、部屋の窓から見る夕景はまるっきり夏空です。


 今週 『コストコが進出すると時給が高いので近辺の店が求人難になる』というニュースが目につきました。
 コストコもイケアもボクの家の近辺にはないので一度も行ったことがないのですが、賃金が高い外資の店が地方に進出すると他の企業が求人難になるというのです。

news.yahoo.co.jp

 これは今に始まった話ではなく、地方に行くとコストコの進出の影響で一気にバイトの人件費相場が上がったり、求人難になる話は前々からよく耳にします。その度に内心『ざまあみろ』と思って聞いています(笑)。

 『労働者は時給が高い店に応募する』、ごく当たり前の話です(笑)。
 だったら業務を効率化するなり、販売戦略を見直すなりして、賃金を上げられるようにするのが経営者の責務です。それができないのなら経営者はクビ。中小企業だろうと零細商店だろうと、同情の余地はない。労働者が生活し次代を育むだけの給与を払うのは企業の社会的義務です。

 ところが日本は商工会議所などの圧力で、税金を使って中小零細企業に対する奇妙な保護を続けてきた。日本の最低賃金も長らく上がらず、今や韓国にも劣る水準になりました。  
 ケチ臭い中小企業経営者のゴネ得を許した結果 日本はデフレ競争に陥り、日本人全体が貧乏になった。アホの道連れになったわけです。

 
 似たような話は他にもあります。以前にも取り上げた『インボイス制度が導入されると多くの声優が廃業の危機に陥る、と涙の訴え』(笑)。

 この声優だかアニメだかに言わせると『インボイスが導入されると、今まで自分たちが納めていなかった消費税を納税しなければならない。インボイスの処理も複雑だから廃業の危機』らしい。

 老人も障碍者生活保護を受けている人も誰もが払っている消費税を、自分たちだけは払いたくない、と言う訳です。そんなことを外国人記者協会で泣きながら訴えるなんて恥ずかしくないのか(笑)。いや 恥ずかしくないんでしょうね、自分の話に酔ってるバカだから(笑)。

 おまけにインボイスは消費税が導入されているOECDの国では全ての国が使っています何で日本の零細業者だけインボイスの事務処理ができないのでしょうか(笑)。このアニメ連中が頭が悪いのは判るけど、他の国だってそういう輩はいるでしょう。

 盗人猛々しいのもここまでくれば清々しい(笑)。あまりにもアホすぎて、それこそ臍で茶を湧かすような話です。

 問題なのは共産党社民党、れいわや立憲の一部などの頭の悪い政治家は連中のゴネ得を支持していると言うことです。自民がダメだと判っていても、消費減税も含めて野党が国民から信頼されない理由の一つでもあります。
 感情論ではボクだって流石に、ここまでアホな連中にはできれば投票したくない。統一教会を切れない自民党も酷いけど、こんな連中のゴネ得を擁護する一部の野党も大して変わらない。


 もともと日本は困っている人に冷淡な国です。先進国でありながら日本は世界人助け指数118位、世界ワースト2位

www.nippon-foundation.or.jp

 それなのに、こういう悪い意味での判官びいきをマスコミが視聴率や部数稼ぎのために懸命に煽る。頭が悪く正義感が強い国民がそれに同調する。頭が悪いから正義感が強いのか、正義感が強いから頭が悪いのか判りませんが(笑)、そういった恥知らずな連中のゴネ得で、日本の矛盾や不合理は温存される

 古くは大化の改新然り、明治維新然り、日本国憲法然り、卑近な例ではジャーニーズの性犯罪をBBCが報じて初めて騒ぎになった件然り、日本は外圧がないと変われない、自浄能力がない国です。
 
www.jri.co.jp
 
 ウクライナへの侵略や東アジアの緊張状態の激化、資源インフレやデジタル化やグローバル化の進展、日本を巡る環境の変化はますます激しくなっています。その一方 日本の経済力や技術力はどんどん低下し、マスコミも国民も劣化している。

 いわば 日本を巡る外圧は相対的にますます高まっている。10年1日が如しのお花畑左翼やバカウヨは自覚ないでしょうが、ちゃんとした政治家やビジネスマンだったら、この外圧に如何に適応していくか、利用するか、が勝負所の筈です。
 今回の外圧の高まりが日本にどんな変化をもたらすのか、興味深いです。悪い予感もしますけど(笑)。

 
 さて、碑文谷の中華へ行ってきました。
 30年前に店が出来た頃は良く行ってたのですが、その間に自家用車の運転もやめたし、他に行く店は山ほどあったので、足が遠のいてた店です。
 今回 引っ越して、碑文谷だったら家から歩いても行ける、ということに今更ながら気が付いたので(笑)、夕方涼しくなってから 出かけてみました。最近はいよいよ徒歩圏から出る気力がない(笑)。

 この店は、経営者の昔フジTVの料理番組に出ていた中国人の女性料理評論家(奇麗なマダムでした)が香港の有名レストランからシェフを定期的に連れてきて作らせるというコンセプトです。ガチ中華の元祖、ソフィスティケイト版みたいなお店です。

 ガチと言っても香港の料理人ですから、近代的なアレンジは加わっています。日本の物とは異なる中華ではあるけれど、良くも悪くも大人しい味で誰でも食べられる(笑)。ボクは誰でも美味しく感じるものより、癖があるもの、差しさわりがあるものが好きなので(笑)、それも少し足が遠のいた理由かもしれません。

 久しぶりに行ってみると、高級住宅地を控えた場所柄なのか お客は日本人ばかりですが、店は中国の人ばかり。安心しました(笑)。

 最初は冷菜。ナスのニンニク蒸し。これは美味しい。家に帰ってさっそく真似しました。

 点心。ニラ饅頭。約30年前(笑)、ニラ饅頭というものを始めて食べたのはこの店でした。

 30年前と同じで手作りで、海老もぷりぷり。

 青菜の蒸し餃子。

 スナップエンドウと海鮮の炒め物。

 黒酢の酢豚。今はどこにでもある料理ですが、初めて食べた時は衝撃的でした。この店はレンコンと山芋が入っているのが特徴。

 海鮮のつゆそば。ダイエットの為に普段はラーメンやチャーハンとかは食べませんが、今日は特別(笑)。

 杏子の粉を使った本物の杏仁豆腐。これでお腹いっぱい。

 

 30年前と味も値段も(笑)変わっていません。ただ、歳をとったボクの方がそんなに食べられなくなった(泣)。
 先鋭的でも、インスタ映えする料理でもありませんが、手作りできちんと作られた料理はやっぱり美味しい、と思いました。