あっという間に9月も終わってしまいました。おせち料理の広告が目につくし、忘年会のスケジュールすら入ってきた。もう年末の足音が聞こえてきます。
最初に良いお話から。
今週水曜、従軍慰安婦に関する論争を取り扱った映画『主戦場』のミキ・デザキ監督が、映画に出演していたケント・ギルバートや「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝に訴えられていた件、1月の地裁判決に続いて、高裁でも勝訴、訴えは却下されました。
We won again!!!! 勝った!!
— Miki Dezaki (@MikiDezaki) 2022年9月28日
Thank you for your support!#主戦場 #Shusenjo @tofoo_films pic.twitter.com/J80AUAmlCz
簡単に解説すると、『主戦場』というドキュメンタリーは『従軍慰安婦問題はなかった』と言い張るケント・ギルバートや杉田水脈など歴史修正主義者にアメリカ人監督がインタビューする作品です。連中は監督が外国人ということで気を許して調子に乗って本音でベラベラ喋ってしまい、カメラの前で化けの皮が剥がれてしまう、という素晴らしい(笑)傑作ドキュメンタリー映画、抱腹絶倒のコメディです。
今回の判決は、自分たちが調子に乗って本音を喋っただけですから当然の結果ですが、面白いのは笑い者になった櫻井よしこが原告に入っていないこと。同じ歴史修正主義者のバカウヨでも『アメリカの新聞に資金を提供して提灯記事を出させた』と自分で喋ってしまった櫻井は、いくら何でも訴えて勝てるわけがない、と判断するくらいの知能はあったのでしょう(笑)。
映画『#主戦場』ご報告
— 映画『主戦場』 (@shusenjo) 2022年9月28日
今年1月の一審につづき、控訴審でも原告らの訴えをすベて棄却する判決が下されましたことをご報告するとともに、これまでご支援くださったみなさま、弁護団のみなさまに、あらためて心より感謝を申し上げます。
合同会社 東風一同
また本作の配信開始をお伝えします。 pic.twitter.com/g4Ar0Zd4fh
『壺フェス』、いや、自称『国葬』は実に不愉快でしたー。
しかし言っちゃなんだが
— ギル1556の2!! (@nl0rMXIuMg5FGNk) 2022年9月27日
マジにオグリのほうが立派なお別れ会やな… pic.twitter.com/AkymEqF4ml
統一教会は信者に一般献花に行くよう動員かけたらしく、教会のペンダントをつけた信者がテレビに映っていたそうです(笑)。今、これを否定するtweetが大量に湧いてますが、バカウヨのアノニマスポストなどですから、どっちかどうか判りません。しかし、アホウヨ団体は動員かけてるでしょ、フツー。
また、反対派が500人しか集まらかったというデマも流れている。デマの発生源はDAPPIみたいなビジネス右翼か統一教会か日本会議か知りませんが、意図的です。
【続報】
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) 2022年9月29日
「警察発表で500人」とされる情報についても、警視庁が「発表していない」と否定。誤情報だと判明。
安倍元首相の国葬反対デモ「日本野鳥の会の集計で307人」は誤り 偽情報が拡散
東京新聞 TOKYO Web https://t.co/CEgfUe4zyP pic.twitter.com/QIzEtKnpp6
デマを詳細に検証してくれている人もいます。この労力は素晴らしいけど、記事を読んでいると、PC画面でバカの見本市を見ている気持ちになりました(笑)。
アホウヨと同じように中核派も動員をかけています(笑)。
国葬反対のデモでヘルメットかぶってる人がたくさんいたけど、これって過激派じゃないの?? 1960〜70年頃のニュースでよく見るぞ。 pic.twitter.com/N6FzjYqSel
— グラ (@gra_tan_) 2022年9月27日
念のため解説しておくと、この日の武道館前にいたのは中核派です。何も知らずに武道館前へ行っちゃった情弱もいるんだろうなあ(笑)。TVで映ったかどうだか知りませんが、こんな↓バカな国葬があるもんか(笑)。ある意味 安倍晋三にふさわしい(笑)
ニュースで乱闘があったと言ってたのも中核派の方。安保法制の時の国会前と同じで、中核派はワザと暴力沙汰を起こして混乱を狙ってるんだもん。中核派も統一教会もバカウヨも頭がおかしいことには変わりはない。
>このデモを主催したのは、中核派や関西生コンや千葉動労などの極左団体。
— 𝕄𝕒𝕜𝕠 ℕ𝕒𝕜𝕒𝕞𝕦𝕣𝕒 (@Mak0Nakamura) 2022年9月27日
マジで中核派だし役満過ぎてゲラゲラ笑ってるhttps://t.co/Btau9acTaO
まともな反対集会(と、言ってもロートル『(プロ)市民運動』の’’総がかり’’)は国会前と日比谷公園です。平日昼間だし、コロナ禍なのに密集する群衆の中でシュプレヒコールやるのもまともじゃない、と思ったので、ボクは行かなかった。総がかりの爺さん連中だって取り柄は平日昼間に行動できることだけで、連中にはサイレントで抗議する知性はない(笑)。ただ、こちらには大勢の普通の市民も集まったみたいですね。
右を見ても左を見ても気分悪くなるから、その日はTVニュースは殆ど見ませんでした。当日BS-TBS『報道1930』でやってた保阪正康氏の発言はその通りだと思ったけど、判り切った話だから放送はまともに見なかった。
保阪氏
— ひこたろう (@J54eQDdAdIhFlgd) 2022年9月27日
「安倍さんの戦後レジームの見直しは過去の吉田茂をはじめとする政治家を侮辱している。
その人を国葬するということは過去の日本の政治を否定している。
礼節を尽くさねばならないのに先達を傷つけている。
岸田さんはその失礼な“反歴史性”を肯定してしまった」#報道1930 #国葬#国葬反対 pic.twitter.com/mrXLsQeMOT
今回の偽国葬で明確になったのは以下のようなことです。
1.強行したことで却って、今回の国葬のバカバカしさが一層明確になった。
これは全国でデモをやった人たちの活躍も寄与しています。エリザベス女王の国葬との差だけでなく(笑)、国民の世論を押し切って大金掛けた行事をやってしまったことで、バカバカしさや問題点が世界中に広がった。
統一教会との関係、非民主的な決定、国葬は大日本帝国との結びつきに伴う栄誉であること、G7の指導者が出席していないこととか全部書かれてて笑っちゃったhttps://t.co/bpEDwtO3DX
— 𝙮𝙪𝙠𝙤 🐺🖤🏳️⚧️国葬反対 (@hirune_wiz) 2022年9月27日
2.岸田は無能ということが全国民の間に知れ渡った。
岸田は安倍や菅と違って漢字は読めるかもしれないが、判断力はないことも良く判りました。
3.日本は民主主義国家じゃなく、ロシアやハンガリー並みの権威主義国家ってことがはっきりした。
世論の6割、7割が反対する行事でも内閣が国会も通さずに強行してしまう。『一億総中流』と同じように、『日本は民主主義国家』なんて最早幻想じゃないのか。
ただし、世論が反対だから、と過度に多数決を正当化するのもどうか、と思うんです。『愚民のポピュリズム』にも繋がるからです。
今週 辻元清美まで、統一教会と接点があったことが本人の申告で分かりました。
最初は『ブルータスよお前もか』と思ったのですが、本人の申告を良く読んだら、これは仕方がないと思った。
『長年親交があった社民党支持者の郷土史家が話すということで、公民館で行われる小さな勉強会に出たら、統一教会関連団体の主催だった』というのです。『春の集い 高槻物語』という勉強会名、そして『WFWP大阪10連合会』という団体名を見てもわかるはずがない。主催者の名刺には『おかあさん塾』という団体名が記してあったそうです。
当たり障りのない名称の勉強会で親しい知人が話すというのなら、政治家なら行くでしょう。ボクが辻元でも行きます。責められるべきは辻元ではなく、統一教会が正体を隠して活動していることです。
2012年、お世話になった高槻の郷土史家(故人)からお誘い頂き、秘書と勉強会に参加し会費2名分(2000円)を支払いました。当時認識していませんでしたが、今回の点検で領収書にWFWPの記載を確認し、世界平和女性連合ではと認識し党に報告しました。
— 辻󠄀元清美 (@tsujimotokiyomi) 2022年9月27日
詳細は以下です。 https://t.co/KtFPahF3HU
なのに、右左問わず騒ぐアホがいる。一般常識として(笑)自分で出来ないことを他人に要求するのは間違っています。政治家だって全知全能じゃない。この件で辻元を非難している奴にはお前だったら見抜けるのか、と言いたい。今まで統一教会のことなんか何も気にしてなかったくせに、いざ騒ぎになったらヒステリックに騒ぎ始める。そのくせ、すぐ忘れる(笑)。
右左関係なく、こういう愚民が多いから、日本は権威主義国家のままなんです。国民の知能レベルが信用できないんだもん(笑)。
ちなみに紀藤弁護士は、他の政治家も皆、辻元のように詳細に報告してくれれれば有効な対策を取れる、と言っています。そういうこと!
領収書を見ると統一教会が選挙区ごとに対応した部署を有していたことが良くわかる。丁寧な説明を政治家皆がすれば統一教会の政治への浸透方法に対策が立てられます。それにしても知人から誘われた郷土史勉強会が統一教会関連団体の主催とは。不気味さを感じる>辻本清美のブログhttps://t.co/Br8HchUCyH
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) 2022年9月28日
一方 今夏当選したばかりのれいわ新選組初の沖縄の議員、宜野湾市議会議員のプリティ宮城(笑)という奴がマルチ商法に関わっていたことが明らかになりました。
「わたしは10億まず目指してる」市議がマルチ商法 元教え子に紹介 沖縄・宜野湾のプリティ宮城氏 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス https://t.co/BQxGAM8dV1
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2022年9月28日
沖縄タイムスによると、元教員だった宮城は『まずは10億儲けたい』と自分の教え子!を毎週のように誘っていたそうです(笑)。無尽が普及している沖縄はマルチ商法が多い土地柄ですが、教え子を誘うなんて議員以前に人間としての資質の問題です。いかにもれいわらしい。
それを追及もせずに、まだ持ち上げるエセ・ジャーナリストがいる。例えば、朝日新聞をリストラされて独立、著書を出したばかりの鮫島浩↓。今までも山本太郎を持ち上げるデマで商売をしていましたが、よほど飯の種を失いたくないのでしょう。勿論 鮫島や田中龍作のようなジャーナリストの皮を被ったペテン師に騙される方も騙される方です。まさに愚民(笑)。
プリティちえ、やはたオカン、看護師や保育士たち…統一地方選挙へ攻勢をかけるれいわ新選組が続々と擁立する「生活に根ざした女性たち」 https://t.co/m3LuiTDUpL
— 鮫島浩✒️政治ジャーナリスト 新刊『朝日新聞政治部』4.8万部突破! (@SamejimaH) 2022年9月28日
この1週間、もっとも強く感じたのはこの国を覆う『分断』です。国葬賛成・反対といった話だけではなく、政治家と国民、官僚と国民、そして上級国民と一般国民、右と左と無党派層、この国には様々な、しかし深刻な分断が何重にも存在している。
アメリカやヨーロッパで起きている『分断』はまた、日本でも起きている。小泉改革が始まった時は日本でも分断が起きるだろうとは思いましたが、ここまで酷くなるとは思わなかった。
分断が深刻だからこそ、統一教会や日本会議、維新やれいわ、参政党のようなポピュリズム政党、それに愚民の感情を煽って商売するマスコミやペテン師がつけこむ隙ができる。
先週のムーンライダーズのコンサート、ラストは『私は愚民』という曲でした。ライダーズは『市井の愚民だからこその賢さ』を歌っています。そういうものは確かに存在するとは思います。しかし、そうでない場合もある。果たして、愚民は愚民、なんでしょうか。
さて、8月に新大久保のガチ中華で『酸菜魚』を食べて、あまりにも美味しかったので、また行ってきました。
今回のお目当ては『鴨血』、アヒルの血を固めたものです。現地では火鍋などに入れて食べたりするそうですが、最近ガチ中華が増えると共に日本にも入ってきているらしい。ボク、そういう癖があるものが好きなんです(笑)。ブーダン・ノワールなど血を固めたソーセージもまろやかな味で好きですが、鴨血というものがあると聞いて、どうしても味見がしたくなりました。
といっても火鍋はなかなか一人では食べられません。この店には単品料理で麻辣で煮た鴨血があるんです。
アップではこんな感じです。
鴨血自体は豆腐とこんにゃくの中間みたいな感じの食感。やわらかくて臭みもありません。ソースは四川お得意の麻辣ですが見かけほど辛くない。隠し味に魚醤のうまみが効いています。
鴨血は現地では低カロリー高たんぱくの食品として女性の美容向けの食品だそうです。もうちょっと味が染みていればよかったとは思いますが、そういうものなのでしょう。
一人で大量に食べるようなものではありませんが、たまに食べる分にはヘルシーでいいなあと思いました。
こちらは同時に頼んだ『水煮魚』。揚げた魚を唐辛子や花椒の香りを出したスープで煮込んだもの。
これも真っ赤な見かけほどは辛くない。同じ麻辣でも鴨血の麻辣とは味が違う。それほど辛くないけど山椒が大量に入っていて痺れる。辛いというより爽やかな感じです。個人的には前回の『酸菜魚』の複雑な味の方が好きですが、こちらも美味しかった。日本人でも全然食べられます。これもまた食べたい、と思う料理でした。