特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『来年が怖い』と『猪とチョコレート』

 この国の政府は国葬と一緒で、頼んでもいないことは強引に進めるようです。政府(河野太郎?)が突然、健康保険証をマイナンバーカードに一本化するとか言い出しました。

 マイナンバーかどうかは別にして、国民の情報をデジタル管理しなくてはいけないのは判ります。が、何故 健康保険証から、なんでしょうか。管理方法は何故、マイナンバーカードなんでしょうか。これだけ普及が遅れているのは問題点があるからではないのか。

 例えばプライバシーを悪用されないようにする仕組みはどうなっているのでしょうか。政府の電子化が進んでいるリトアニアのように役人が自分のプライバシーをのぞき見したらチェックできるような仕組みはあるのでしょうか。

 様々な疑問が浮かんできますが、為政者は答えない。そんな為政者、まともな批判をできないマスコミ、それを野放しにしている国民って、頭大丈夫なんでしょうか。


 まだ ひろゆき辺野古の座り込みを揶揄したことを騒いでいる奴がいますが、マジでアホじゃないでしょうか。炎上で商売をしている奴に自分から燃料を投下してどうする
 そんなことより他に考えることは幾らでもあると思うんですよね。

 この件で騒いでいるのはいわゆるリベラルのジジババばかりという話もありますが、どうなんでしょうか。普段はマスコミや政府の悪口を言ってても、現実にはこうやってマスコミや政府に踊らされてばかり。だからダメなんですよ。頭悪すぎ。課題設定は自分でやるものです。

  情弱な爺さんというのは与党にもいますな(笑)。

 12日の水曜日のBS-TBS報道1930』には感心しました。

 91年に統一教会北朝鮮に4500億円も進呈したり、ホテルや自動車会社などを設立して経済事業を行っているだけでなく、94年にはロシアの弾道ミサイル潜水艦のスクラップを入手するのを日本の統一教会関連の商社が仲介した、というのです。

 先日 発射されたSLBMにこの弾道ミサイル潜水艦の技術がどこまで直接的に寄与しているかは分かりませんが、金銭面、技術面で助けになったことは間違いない。

 番組では統一教会の資金の8割は日本、と言っていました。そんな連中に安倍晋三衆院議長が自ら応援メッセージを送ったりしていた。安全保障もへったくれもないじゃないですか。
 Jアラートがどうしたとか、ひろゆきがどうとか、そんなことで騒いでいる暇があったら、もっと真剣に統一教会を潰すことを議論するべきじゃないでしょうか。

 このところ、外部の人の意見を聞く機会が多いんですけど異口同音に聞くのは『来年が怖い』という話です。
 最近の値上げ、物価高は皆さん、大変だと思います。しかし、来年はもっとやばそう、です。

 まず、物価はまだ上がる。このところ石油高は一息つきましたけど、円安は収まる兆しがありません。150円までは行くんじゃないかと言われていますが、そこで収まる保証もない。
 昨日もアメリカの物価上昇率が市場の予想を上回り、円安が一段と進みました。
www3.nhk.or.jp

 このインフレを抑えるためにアメリFRBはまだ金利を上げる、と言っています。EUも同様です。
jp.reuters.com

 と、なると日本の円安はさらに進む。と、なると日本の物価は更に上がる。

 円安になれば輸出企業は儲かる、という声もあるでしょう。しかしアメリカもEU金利を上げれば景気は悪化する。そうなると日本企業の輸出は減る。中国はともかく、アメリカもEUもダメだとどこへ輸出すればいいんでしょう(笑)。インバウンドは多少は良くなるでしょうけど、その程度では日本の経済はとても支えられない。

 昨日ユニクロの社長が『日本経済は本当にひどい。経済だけでなく社会全体が悪い方向に行って取り返しのつかないことになるのではないか』と 言ってました↓。この日 発表したユニクロの決算は円安効果で史上最高だったにも関わらず、です。ボクも柳井の言う通りだと思う。

 経済だけでなく、今 安全保障も防衛3文書「新たな国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画』の改定も議論が進んでいる。防衛費や反撃能力などが問題になっている。それなのにマスコミも国民もくだらない話、目先の話ばかりにかまけている。
 野党も全然ダメ。相変わらずバラマキばかり。

news.yahoo.co.jp

 来年は結構やばそうですアメリカやEUのインフレが予想より早く収まってくれるのを願うのみです。


 最近 食べ物の話題が増えてきました。以前は『下品』と思っていたスマホで料理の写真を撮るのが一般的になったのもあります。良識、文化は相対的な物、変わっていくものです。音楽だって言葉だって変わっていく。

 変わらないもの、不易なものを追求するのも人間ですけど、時代の移り変わりに連れて考えることも書くことも変わっていくのも人間です。平和なことを書き続けていられればいいですけどね。

 また、近所のイタリアンへ行ってきました。ボクの場合 美味しいものを食べるのは少なからず現実逃避、です。逃避したくなるのは普段の自分の生活態度が酷いから、でしょうけど、やってらんない。
 この日のハイライトは猪。最高なのでぜひ食べてみて、という言葉に乗りました(笑)。

 最初は『もくじ』。時計回りでスマガツオ、おじさん、アナゴ、甘鯛、猪とこの日に使われる材料が調理法を変えて出てきます。

 スマガツオとピスタチオ。スマガツオというのはカツオとは別種。脂がのっている希少種だそうです。

 『おじさん』の蒸し煮。おじさんという魚は初めて知りました。ヒメジの仲間で、これも希少種だそうです。仕入れたのではなく、店の客が釣ってきたそうです(笑)。

 アナゴのタリオリーニ。アナゴってスモークにするとコクが出て、本当に美味しい。手打ちのタリオリーニもぷりぷり。

 甘鯛のリゾット。クリーム控えめでスダチを利かせています。お米も敢えて国産を使っているし、こうなってくると和食みたいですが、やっぱりイタリアンの味がするのは不思議です。

 猪。島根で捕れたものだそうです。いきなり撃ち殺すのはもってのほか。猟師さんが罠でとらえて、まず落ち着かせるそうです。そうすることで興奮して血が全身に回らないようにしてから処理をするそうで、確かに脂も含めて全然臭くなかった。こんなにさっぱりした猪は初めて。お皿の下にはチョコレート(アマゾンカカオ)のソース。美味しかった。

 黒コショウのパンナコッタとシャインマスカット。シャインマスカットって美味しいけど、店で売ってるのは高すぎますよね。それに味は巨峰のほうが美味しいと思う。

 ワインも泡を含めて3杯、それくらいがボクには適量です。これで家へ帰ってバタン・キュー。
 と、いうことで,今月の現実逃避、たまのお楽しみでした。