12月もいよいよ後半に入りました。
最近 東京では日本人向けではない本格的な中国料理、ローカルそのままの味を出す店が増えています。中国の人が増えているから需要もそれだけある、ということなのでしょう。
中華に限らず、本格的なエスニック料理がボクは大好きです。要は手作りの、ちゃんとした料理が好きなんです。インスタントや工場調理の材料が出る幕がない本格的なエスニックはきちんとした料理に当たる確率が高い。ちゃんとしたフランス料理もイタリア料理も和食も民俗料理=エスニックだと思います。
以前書いたビャンビャン麺や蘭州牛肉麺、神田の羊料理(味坊)なんか大当たりで、ビャンビャン麺や羊料理はコロナになってからも度々通販で取り寄せています。自分では作れないレベルだし、はっきり言ってめちゃめちゃ美味い。
今回は『米線』を食べに行ってきました。米線とは中国南部、雲南省の伝統料理で、米粉を発酵させて作ったライスヌードルだそうです。なかでもトラディショナルな『過橋米線』は、鶏ガラや豚骨などをじっくり煮込んだ塩味ベースのスープに米線と具を入れて食べるものだそうです。
因みに過橋とは、湖の島に籠って勉強していた科挙の受験生が妻が橋を渡って持ってくる米線に励まされて合格した故事?から名付けられたそうです。
雲南名物-過橋米線_中国網_日本語
秋葉原にある、その名も『過橋米線』は日本で米線を出したはしりの店だそうです。TVなどで取り上げられることもあるらしく、11:30オープンで11:45に行ったら、ちょうど満席でした。流行っています。
満席だったので10分くらいかかって、米線がでてきました。
’’始めての客だろう’’と目星をつけたのか、中国人のお母さんが食べ方を説明してくれました。写真左上のスープに最初に肉、次に米線(写真右上)、最後に野菜を入れて、少しおいてから食べろ、とのことでした。スープの熱で具材に火を通して食べる、ということです。
米線はふわふわの触感でソフト麵みたいです。良くも悪くも驚くくらい軽くて癖がない。驚いたのはスープ。あっさりしているのに深いコクがあります。これは滅茶苦茶美味い。鶏ガラと豚骨とスパイスで、どうやって作ったのか知らないけど、驚くべき味です。美味しくて全部飲みました。
中華料理はスープが美味しい、と思うのですが、ここもまたB級ではあるけど深みのある実に美味しいスープでした。
ダイエットのために糖分は抑えているので(ケーキは食べるけど)(笑)、米線を半分残したら、会計の際 お母さんが『大丈夫だった?』と聞いてきました。『残してしまってごめん。でも、すごく美味しかった。』と答えると、『良かった。また来てねー』と笑顔が返ってきました。
現地の人がやっているエスニック店ではこういうやりとりが良くあります。中国の人の接客をとやかく言う人がいますけど、衛生観念や食べ方など、我々と少し感覚が違うだけ。正面からきちんと話せば日本人より遥かに人間味があることが多い、って思うのはボクだけでしょうか。
勿論 中国でも色んな人がいるでしょうけど、日本に居ても中国に居ても、中国の人の方が意志疎通はやり易い気がする。声がでかかったり、主張がやたら強い人はいるけれど、他人とのコミュニケーションを端から拒否しているような人は少ないように思えるからです。
安倍晋三や菅、それにバカウヨなんて最初からコミュニケーションを拒否しているじゃないですか。まず、連中は何を言っているのかわからない(笑)。
人間嫌いのボクは積極的に他人とコミュニケーションしようとは思いませんが、安い店でも高い店でも関係なく、食べ物屋で美味しいものが出てくれば、必ずお礼を言います。心を込めて作ってくれてありがたいと思うし、こっちだって感謝を示せば余計に美味しく感じるからです(笑)。
昔 大阪にある日本で一番古い寿司屋のカウンターで一人で食べてたら、大将から『あんたは実に美味しそうに食べるねー』と言われて、頼んでもいないお土産の寿司をもらって逆に困ったことがあったのですが(出張中だったので)、通じる相手には通じるものです。
外国に行くといつも思うことですが、外人は相手の目を見て話す人が多いです。日本人はそういう人は少ない。まともにコミュニケーションしない。
ムラ社会の悪癖だと思いますが、日本人は仲間内はともかく、外部の他人とのコミュニケーションに対して非常に怠慢だと思います。特にオヤジ連中は宴会やゴルフなど仲間内では気持ち悪いくらいじっとり、ベタベタしているくせに、肝心なことは正面から議論しない。そのくせ仲間内の根回し、利益調整だけは異様に上手い。政治家が典型です。
日本のオヤジ連中って本当にキモいと思います。
>伝統的家族観を重視する自民党内保守派に配慮する。
— 愛国心の足りないなまけ者 (@tacowasabi0141) 2021年12月14日
ってそれもう開設前からゴミ組織確定じゃ無いですか。
子供は家庭の付録か?
ホント無駄な税金使うことにかけてだけは天才的だな自民党。
子ども新組織の名称「こども家庭庁」に変更 | 2021/12/14 - 共同通信 https://t.co/Euck3ibmfd
ちょうど昨日、日本の防衛費が5年で30兆円(現状より3兆円アップ)というニュースが流れたばかりです。
www.nikkei.com
今週 12月14日火曜日のBS-TBS『報道1930』は先週金曜のエントリーで取り上げた南西諸島への自衛隊ミサイル配備がテーマでした。出演者は元自衛隊の衆院議員のヒゲの佐藤、『日米地位協定』という本で石橋湛山賞を取った山本章子琉球大助教授、それに30年間自衛隊を取材してきた共同通信の論説委員の石井という人。
山本氏は凡百のリベラルと異なって陰謀論やデマに走らない研究者ではないかと、ボクは以前から注目していたのですが、発言を聞くのは初めてでした。
番組の内容はこんな感じです。
近頃中国の太平洋への軍事的な進出が続いている。アメリカのオースチン国防長官は『台湾侵攻のリハーサルのようだ』とまで言っている。
それに対して日本は民主党政権の頃から、中国に備えて沖縄や石垣島、宮古島、奄美大島などに自衛隊、特にミサイル配備を進めている。
アメリカも従来の対中戦略を変更して、沖縄など南西諸島を盾にしながら(琉球の防壁)南西諸島より東側、ハワイ寄りで戦う想定になってきている。
その一方 自衛隊を配備した島では、いざという時の住民の避難体制は全く進んでいない。
そういうお話でした。
沖縄の世論について山本氏は『沖縄本島では自衛隊配備に反対の声が強いが、中国の侵略の恐れがある島しょ部は賛成の声もある』と言ってました。現実はそうなんですよね。反対の声も大きいけど、必ずしも反対の声、一色ではない。
山本章子さん
— 杉原こうじ(NAJAT・緑の党) (@kojiskojis) 2021年12月14日
「住民説明会に出たことがあるが、防衛省は"住民を守るため"としか説明しない。戦争が起きた時どうするか、何も答えないことが不信感を生んでいる」「基地を受け入れている首長、賛成派こそ、避難体制を作ってくれと言うべきだが、お茶を濁してしまう」
12月14日 #報道1930 pic.twitter.com/GFJumG4ShQ
問題点を整理すると、こんな感じです。
・ミサイル基地反対派は、ミサイルという抑止力無しでどうやって平和を守るのか説明できない。
・政府(ミサイル基地賛成派)は、基地を配備して中国に攻められたら住民はどう避難するか説明もしていないし計画もない。退避シェルターなどの準備もしていない
どちらも頭がお花畑です。特に離島の住民の避難体制は全くできていないことは髭の佐藤も認めていましたし、山本准教授は『賛成派こそ避難体制をきちんとしろと訴えるべきではないか』とまで言っていました。
ミサイルを配置してもしなくても、中国とは外交をメインにしなければいけないのは間違いありません。日本経済は中国なしでもアメリカなしでもやっていけないからです。それに南西諸島で揉めたらシーレーンが危うくなって石油だって輸入できない。
あとは台湾侵攻など最悪の場合、どうするかです。
2つのケースが考えられます。『ミサイルを設置しないで、中国に攻められたら直ぐ無血?占領してもらう』、『ミサイルを設置して抑止力にして、万が一戦争になったら離島は本土の捨て石になってもらう(ただしWW2とは違い、現代は本土にも弾は飛んでくる可能性は高い)』の2つです。良い悪いではなく、どちらも一理あると思う。
どちらを選ぶか、タブーなしに議論をすべきです。原発安全神話の様に、議論しないで万一のケースを想定しないのが一番まずい。
パトリック・ハーラン(パックン)氏は如何にもアメリカ人(の民主党支持者)らしく、『南西諸島に軍備を配備したら戦場になる可能性が高い。それでも離島に軍備を配備する必要はあるかもしれない。それも含めて戦場になる可能性や避難体制などは住民にきちんと説明するべき』と言っていました。
今の日本人が無血占領を認めるほど賢いと思えないので、ボクはこの意見に近い。『南西諸島にミサイルを配置しつつ、上陸してこない限り絶対に撃たないことを中国に理解させる』のが平和を守れる確率が一番高いと思う。ミサイルを配置すれば攻撃されるリスクはありますが、ミサイルを配置していなければ中国が損害無しに離島を予防占領する誘惑に駆られる可能性があるからです。
結論としてミサイル配備賛成のヒゲの佐藤は『中国の脅威が高まる中で最も大事なのは生存権であり、南西諸島の住民の命を守るには避難をどうするかもっと議論をしなければならない(輸送船が入れる港湾などのインフラ整備をしろという意味)』と言っていました。これはこれで正論です。ただ戦争の危機が高まるような状況で、そう簡単に住民避難が出来るとは思えません。
日本の、あえて言えば、"本国"を守るための防波堤として沖縄に負担を強いているのが現状。
— 緑の音 (@GreenS_leikam3) 2021年12月14日
結局、沖縄の人々を守るための基地配備ではなく、日本政府は"本国"攻撃までの時間稼ぎになれば良い程度の考えでは?#報道1930 pic.twitter.com/iurv6nq6vh
山本氏は『政府は命を守るための抑止とは何か、考えてもらいたい』、共同通信の石井氏は『南西諸島を絶対に戦場にしてはいけない。難しいかもしれないが基地を撤去することも一案ではないか』と言っていました。
「南西諸島を絶対に戦場にしてはいけないと強く思います。住民を守るために、基地の撤去も一つの考え方だと思います」
— 杉原こうじ(NAJAT・緑の党) (@kojiskojis) 2021年12月14日
石井暁・共同通信編集委員の締めの一言、良かったです👌
12月14日 #報道1930 pic.twitter.com/xpqKhX0oSW
ミサイル配置の必要性やリスク、デメリットを国民にきちんと説明しようとしない政府は問題だし、ヒステリックで聞く耳もたない一部の反対派も問題だと思います。勿論、立場が違うのだから政府の責任は反対派より圧倒的に大きい。三里塚もそうだったと思いますが、政府が腹を割って住民、国民と話す以外に解決策はないと思う。
●これ、ほんとそうなんだよねー
頭の悪い限界系文化人様と仲間たちが神津連合会長叩きに狂奔してきたわけですが、神津さんがいかに連合内のバランスに腐心していたか、いなくなってみたら痛感するでしょう。バカな限界系がまともな人を駆逐して、そして野党はバカだらけになっていくわけです。 https://t.co/7ZNP4Z8rv1
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2021年12月15日
とにかくコミュニケーション、議論をしないこと、議論が成り立たないことが日本を衰退させている大きな原因の一つじゃないでしょうか。
安全保障だけでなく、少子高齢化だって、原発だって、財政問題だって、議論をしなければ何事も始まりません。日本人はとにかくまともに議論をしない。政府や役所がなあなあのうちに押し切って決めてしまう。だから国民の間に納得感も一体感もないまま、閉塞感が社会を覆ってしまう。
外国の人に一杯入ってきてもらうか、オヤジ社会の悪癖に染まっていない女性にもっと社会進出してもらうか、日本の活路はないかもしれません。
ヤケクソで敵基地攻撃能力発揮したら焼け野原になるという思いっきり被害者になった間抜けな国があったな。
— 愛国心の足りないなまけ者 (@tacowasabi0141) 2021年12月14日
あの時も別に知識人はわかってのよね、だが多数派がこういうバカだからどうしようもなかった。 https://t.co/jyY8FYnYtz