特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『ミサイルと採用面接』と『たまにフレンチ』

 あー、やっと今週の仕事も終わった~。毎度のことですが、週の終わりにはどっと疲れが出てきます。肉体の疲れじゃない、気疲れ、です(泣)。

 今週始めのバイデンの訪日、東京は大騒ぎでした。夕食に出す鶏肉の焼き方までアメリカから細かな指定があった(笑)と聞きました。

 関税を下げる訳でもないIPEFなんてさっぱり意味が分かりませんが、今回の日米共同声明では『あらゆる選択肢を検討することも含め、日本の防衛力を抜本的に強化する』という一文がありました。
 翻訳すると、巡航ミサイルか中距離弾道弾かは判りませんが、日本は中国本土に届くミサイル配備を検討することを宣言した、わけです。
 ちなみに日本へのミサイル配備は前々からのアメリカの要請で、だから自民党が『敵基地攻撃能力』と言い出した。
 
 先日のBS-TBS『報道1930』を見ていたら、台湾有事の際は 中国が宮古島など南西諸島に上陸してくる前提で日米両軍は準備しているそうです。

 その一方 住民の避難体制は全く整備されていない、とも、報じていました。シェルターもなければ船も足りない、避難の責任を持つのは自治体なのか自衛隊なのか、法律自体がないそうです。

●2016年、宮古島を戦場にした米海兵隊自衛隊の図上演習の様子


 一方 この前の日曜日の日経のスクープ?によると中国は日本の早期警戒機(AWACS)の標的を砂漠に設置して訓練しているそうですから、台湾有事の際は嘉手納基地は勿論、AWACSのいる浜松にも弾は飛んでくるかもしれない。

www.nikkei.com

 いずれにしても、台湾有事の際 日本が何もしなければ中国が素通りしてくれる、なんてことは中々考えにくい。実際はどうなるかは判らないにしろ、向こうは攻撃訓練までしているのですから、こちらは住民の避難も含めて備えておくのは当たり前です。

●先ほどの報道1930より。これだけ台湾に近ければ台湾有事の際 宮古島石垣島はミサイル配備の有無にかかわらず戦争に巻き込まれる、と考えるのが普通です。

 守りのために対艦ミサイルや地対空ミサイルを山ほど買い込んで備えておくのは賛成です。南西諸島が無防備だと、それこそ住民が戦争に巻き込まれるリスクは大きくなる。守りを備えておいて、あとはいかに中国と仲良くするか

 しかし、中国本土に届くミサイルまで必要でしょうか。いくら日本やアメリカがミサイルを配備しても、数では向こうの方が遥かに多い。先制攻撃したって潰せるはずがない。逆に向こうから先制攻撃を受けるリスクの方が遥かに大きいように思えます。

 まして中国と仲良くするどころじゃないでしょう。食べ物や着る物を輸入していることを考えただけでも、日本は中国とは絶対に戦争なんかできません。中国に日本の工場がいくつあって、日本人の駐在員が何人いると思ってるんだ。中国とは守りを固めながら、紛争を避けるしかない。

●守りを固めながら、仲良くする。当たり前だけど、複雑な話ってバカウヨや9条信者のような単細胞には判らないんですよね(笑)。

 
 いずれにしても、この問題は国会も、国民も(宗教論議じゃなく、理性的に)(笑)議論しておく必要があると思います。ウクライナがあれだけ頑強に抵抗できるのは西側の軍事援助だけでなく、国民が国の方針に納得しているからです。
 自民党は『曖昧のまま既成事実を作っちまえ』と思っているかもしれませんが、野党もマスコミも何をやっているのでしょうか。9条『信者』(笑)はどうだか知りませんが、普通の人は安全保障はヤバい、と思っています↓。与野党ともに国民の疑問に答えていない


大きな曲がり角に来た日本の安全保障政策を真正面から論じよう - 田中均|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

 マスコミも政治家も市民運動も、防衛費2%や敵基地攻撃能力がどうとか、軍備じゃなくて外交だ、とか、右も左も具体的な方法論がない精神論ばっかりです。大日本帝国と変わってない(笑)。どんな軍備を持って、どんな外交をするのか議論がない。で、なし崩しに既成事実が積みあがって後戻りできなくなってしまう。それが太平洋戦争でした。また、同じことをしたいのか
 つくづく日本人は平和ボケ、能天気な人が多いと思います。

  


 2週間前に取り上げた、財務省が『防衛費なんて無駄ばかりじゃねーの』と指摘した話、やっと新聞に載りました。


spyboy.hatenablog.com

 財務省が指摘したのは連休前ですから、既に1か月も経っている。それにこの問題のポイントは『戦車よりジャベリン』ではなく、『日本は既にロシア並みの防衛費を使っているのに何で、これ以上増やさなきゃいけないの?』なんですけどね。

 大新聞の新聞記者なんて情報感度も低いし、問題意識も乏しい、自分の頭で考えない奴が多いのでしょう。平均年収1000万円の会社に勤めていれば、どうしても安全運転、長い物には巻かれろ、になるのは人間の性かもしれない。
 この問題、野党の方はまだ音沙汰がありません。こっちも情報感度は低いだけでなく、自分の頭で考えない奴ばかりなのかなあ。


 採用シーズン真っ盛りですが、この前、ボクも採用面接というのをやりました。
 と言っても、30分くらい話をしても人の事なんか全く判りません。その人と会社の相性が良いのか悪いのか、何となく感じで判断する。その程度です。
 学生の側も面接では必ず『第1志望です』と言いますが、そのあと平気で他社へ行ったりしますから、学生も企業もどっちもどっち(笑)。お見合いでもあるし、騙しあいでもあります。

 20人くらい学生さんと話してみて、特徴が幾つかありました。
 まず、女性女性の方が男性より圧倒的に優秀。どこの会社でも良く聞く話ですが、やっぱり女性陣は環境が厳しいことが判っているから、自分を見つめる眼が厳しい人が多い。話を聞いても、男とは考えている事の真剣さがまるで違う人が多い。
 
 次に外国の人。日本の大学で学んだ外国の人の多くは新人の時から高給を取れる外資系に行くのかもしれませんが、『外資のジョブ型雇用は決まった仕事しかできないからつまらない』という人が日本企業を受験してきます。そういう人たちは仕事を自分の人生を切り開くためのもの、として合理的に考えているし、日本語、英語、母国語だけでなく、4か国、5か国語をしゃべれる人がざらにいます。やる気も能力も日本の大学生、それにボクとも比較にならない(笑)。

 今回、面接した一同が『凄いなあー』と舌を巻いた人が二人いました。一人は日本の離島出身の女性。全校で10人くらいしかいない島の学校を卒業して東京の大学へ行った人。もう一人は台湾出身で台湾の大学を出た後 アニメが好きで日本の大学院を出た5か国語を喋る女性。

 どちらも自分なりの価値観が明快で、マスコミが騒ぐようなことにあまり影響されない。自分に対して遠慮とか屈託がない。彼女たちを見て『あの子らは周囲の反対があっても、ニコニコしながら自分のやりたいことをやっちゃうんだろうな』と言っている人がいましたが、ああいう子たちは、他人に惑わされず自分の頭で考えて実行するのが当たり前になっているんだろう、と思いました。

 女性、それも辺境から出てきた人と外国の人が圧倒的に優れている。まさに今の日本を象徴しています従来の価値観で育った人たちでは現状の行き詰まり状況を変えるのは中々難しい

●新聞の人生相談に寄せられた、このtweetがバズるくらいだから、まだいいのかもしれませんが
 

 少子高齢化の日本に活路があるとしたら女性(それも、できれば受験教育に毒されていない人)、そして外国の人、こういう人たちに活躍してもらうことではないでしょうか。頭の固い古臭い男がふんぞり返っているから日本はダメなんですよ。

 とにかく、おっさんやジジイはさっさとひっこめ、逆に言えば、今いるおっさんやジジイにまだ使い道があるとしたら、見込みがありそうな若い人(その多くは女性や外国人)に如何にスムーズにバトンを渡していくか、ということだと思いました。


 さて、この前、自由が丘で流行っているというフレンチへ行ってみました。5年くらい前にオープンして『予約が取れない』という評判を聞いたのですが、ボクは疑り深いし腰も重いので、家から徒歩で行ける店に行くまで5年もかかった(笑)。何とかヒルズとかなんとかタワーが出来ても、ボクは出かけるまで何年もかかります。スカイツリーもいつかは行ってみたい(笑)。

 まず、テーブルに案内されると飾り皿がおいてあります。こんなお皿は初めてです。いかにもインスタ映えを狙ったんでしょうけど、ボクはお皿の上のものしか興味ありません(笑)。

 最初はキャビアと毛ガニ。

 次に温かい前菜、花ズッキーニとホタテ。

 花ズッキーニの中にはクネル(はんぺん)が。イタリアンだったらモッツァレラですが、こっちも好き♥。これは美味しかった。

 ヒラメ。最近は魚を縦に置くのが流行ってるのでしょうか?

 仔牛とモリ―ユ茸。脂っこいサーロインじゃなくて良かったですが、肉質はいまいちでした。折角の仔牛ならミルクの味がするものを食べたいです(笑)。

 甘いものは何だっけ(笑)。柑橘系とココナッツのアイスだったかな。

 丁寧に作ってるし、美味しいとは思いましたが、あまり印象に残らない。たまに食べる分にはいいんですが。
 ボクが自分で好んで行く店は値段に関係なく個性がはっきりしたところばかりなので、そう感じるのかも。味の好みって他の嗜好とも似ているような気がします(笑)。