特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『東京は夜の7時(の感染地獄)』と『鮎のドーナツ』

 このところ 梅雨のような大雨が続きました。被害に遭われた方々はお気の毒です。特に西日本は明らかに雨の量が増えているそうです。このような天気は東シナ海の温度上昇を止めない限り、続くのでしょう。

 雨の後 暑さは戻りましたが、朝晩は秋の気配を感じるようになりました。秋は食べ物は美味しいし(笑)、お天気も過ごしやすい、年末の煩わしさもない。いい季節になるのが待ち遠しいです。

●昨日の東京、夜の7時。空が高くなりました。



 東京での感染拡大は確かに恐怖すら、感じる状況です。正直どこで感染するか判らないし、感染しても医療機関にも入れない。街に出ると老若男女を問わずマスクなしで歩いていたり、でかい声でお喋りしているバカが結構いますけど、ボクには信じられません。

 以前は『7月にワクチンを2回打ったら遊び回ろう』と思っていたのですが、8月になってからの感染拡大で、尾身の爺さんに低リスクと言われる映画にすら1回も行っていない。アメリカでは重症者の97%がワクチン未接種だそうですから、重症化は防げるみたいですけどね。
 医療体制のひっ迫は元々体制が手薄になるお盆も影響している、とは関係者に聞きましたが、いずれにしても身を守らなくてはいけません。

 東京では緊急事態宣言が9月12日まで延長になりましたが、『担当大臣の西村は約1か月間の延長、20日までを主張したが、自民党の総裁選を17日に告示するかもしれないから12日になった』と水曜日の日経朝刊が書いていました。

www.nikkei.com

 緊急事態宣言に効果があるのかということは置いておいても、『この期に及んでも菅は感染防止より総裁選のほうが大事』には驚かざるを得ません。

 政府も酷いけど、所謂リベラルと言われている連中も酷い。文春に載った立憲民主の参院議員、石川大我の救急隊員への暴言にもがっかりしましたが(ゲイをカミングアウトして立候補したんだから、エッセンシャルワーカーやマイノリティの気持ちは判っている筈なのに)、
news.yahoo.co.jp

 安保法反対の集会をSEALDsなどと共催した『総がかり行動実行委員会』の中心人物の高田↓、これも酷い。

 国会前でも高田らのさっぱり意味の分からないスピーチとリズム感皆無のシュプレヒコールには呆れました。SEALDsの大学生たちと比べてあまりにもレベルが低いので頭がクラクラしたことを覚えています。

 この感染期に街宣や署名を集めることが周りにどう見えるかすら判らないボケ爺さんが居るから日本の(プロ)市民運動は市民の間に広がらないんです。ボクだって、こんなバカには関わり合いになりたくない。
 右とか左とかより、バカかマトモか。嘘をつかないかどうか、言葉が通じるかどうか(笑)。憲法9条とか安保法とか以前にそちらの方が問題です。


 まさに脳味噌まで感染地獄状態ですが、こうなると病床を増やすこととワクチンしかありません。ロックダウンには補償が必須だし、法整備の時間もない。即効的に人流を減らすにはきちんと政府が国民に説得力のある言葉で説明するしかないけれど、菅や小池にはできないし、やる気もないからです。

 現在の2回接種率は16日時点で人口の37.6%。政府は8月末にワクチンの2回接種者が国民の半分になる、と言っています。ブルームバーグの予測では9月12日に51%と、日本はアメリカ並みの接種率になるそうです。


toyokeizai.net

 それが本当なら、その2週間後には感染者はある程度減り始めるはずで、9月末くらいには多少は明るい兆しが見えてくるかもしれません。総裁選には間に合わない、ざまあみろ(笑)。
 それでも暫くは現在のような状況は覚悟しなければならない。
 恐怖と不安に震えながら、開き直るそうやって夏が過ぎていきます


 こういう時だから、能天気な話題にします(いつもそうですが)。
 お盆に行った軽井沢の続きです。2日目は洋食を食べに行きました。
 ボクはどこかへ行っても観光とかは興味ないので、部屋で本を読むか、お風呂に入るか、ご飯を食べるか、それだけです。約20席ほどの森の中の小さな店ですが美味しい、と評判だったので、愉しみにしていました(これは店の宣材写真↓)。

 最初は店に入れてくれません(笑)。森の中に置かれたテーブル席に案内されます。

 食前の泡ものは良いですよね。お酒が弱いボクはこれ一杯で一気に酔いが回って、良い気持ちになります。森の中の爽やかな空気だから余計。今の東京では、自分たちの無能さを飲食店に転嫁するバカ政治家のせいで、こんな愉しみすら味わえない。

 甘いトウモロコシのすり流し。

 最初は森の中で、というのは地産地消にこだわるこの店のお決まりだそうで、この日は足元に蚊取り線香を焚いていました。真冬でもこたつを持ってきて外で食べさせるので、ネットでは怒っている人もいます(笑)。

 それから店に入って、料理が始まります。

 最初は佐久の鯉。

 外観では良く判らないですが、ビーツと赤紫蘇で味付けしています。ビーツと赤紫蘇の異なる酸味が微妙にマッチしていて美味しい。初めての味です。

 それから鮎。

 頭は素揚げ、身や肝はスープ状にして、揚げたボールの中に入っています。インドのドーナツ’’パニプリ’’と言うそうです。つまり『鮎のドーナツ』(笑)。普通の塩焼きの方が美味しいことは間違いありませんが(笑)、ドーナツに入っている鮎のベシャメルソースは濃厚な肝の味がして美味しかった。

 ドーナッツに合わせて信州のクラフトビールが出てきました。ビールを口にしたのは数年ぶりです。ホップの爽やかさに加えてコクがあって、この日はビールも美味しく感じました。

 色んな種類の加工肉。生ハム、フォワグラ、豚足、ソーセージ、それにトマトやバジル、パプリカのゼリー寄せが舗道の石のようにちりばめられています。

 サラダはなんと40種類の野菜が入っています。

 何が何だか全く判らないけど、美味しかった。

 ここでソムリエの女性に『酸味が少ないシャブリを合わせてみてください』と言われました。半信半疑 口に含むと、地物の野菜とシャブリ、互いのミネラル分が調和する。ワインのことなんか判らないボクはいつも勧められたものをただ飲んでいるだけですが(笑)、野菜だけのサラダにワインを合わせると言う発想は初めてで、(感覚の)勉強になりました。

 メインは鳩。藁にのっけてオーブン焼きにしたもの。

 鳩の中に夏のお楽しみ、鮑の肝で作ったリゾットが詰まっています。四の五の言わず、単純に美味しい。感心しました。

 見栄えや奇をてらった点もありますが、あくまでも食材の味を出すことが主眼に置かれていて、久々に『ああ、うまい』と思いました。味はしっかりしているけどバターが殆ど感じられず、しつこくないのも良かったです。
 東京からわざわざ食べに来て新幹線の終電で帰る人もいるそうで、世界にはまだまだ素晴らしいものがある(笑)と、生きる希望が湧いてくるような料理でした(笑)。

 食後の帰り道、隣接する森がライトアップされていました。観光シーズンの子供騙しではありますけど(笑)、人が居ない森は美しかった。


 翌朝は水辺のベランダで朝ご飯です。ダイエットをしているから、普段は脂が多いベーコンなど口にしないし、パン1枚食べるのも迷いますが、この日は全部食べました(笑)。

 これで今年の夏休みはオシマイ。年に1度の非日常の時間でした。1キロ太りました。東京に帰るや否や、またダイエット生活に戻ったのは言うまでもありません(笑)。