もう9月。まだまだ暑いですが、季節も1ページ進んだ気がします。
昨年 関東を襲った台風15号も酷かったですが、九州~西日本に大雨や大型台風が頻発するのは東シナ海の温度が上がっているのが原因でしょう。今年の前線も台風も全て、東シナ海沿いに北上してきています。
世界で5番目のCO2排出国の日本も地球温暖化は他人事ではありません。でも政治もマスコミも殆ど取り上げない。関心が薄い。これだけ災害が頻発しているのですから、早く手を打たないと酷いことになる。
●8月末、今年2回目の岩牡蠣は夏野菜と混ぜたお花畑仕様?でした。2枚目は食後にシェフ氏がその場で作った白桃のタルト。桃のリキュールのクリームが乗っても、作り立てはサックサク(笑)。
さて、安倍晋三が辞めたのは嬉しいですが、つい、燥いでしまう人もいるようです。ボク自身は安倍晋三が辞めても、自民党政治も国民の意識やレベルも変わってないのだから、大して変わるとは思えません。
国民には自助しろとか偉そうにいってるやつがこれである。
— 愛国心の足りないなまけ者 (@tacowasabi0141) 2020年9月2日
本当に菅さんって良い意味でも悪い意味でもThe自民党って感じよな。
本当にすげー自民党にらしい人だわ。 https://t.co/uryvoGujWk
ましてや、国民はこういう発想です。今にして思えば、慶應病院に入るところまでTV中継させた演出が功を奏した。
事実を見れば、この7年間で消費支出は減り、実質賃金は悪化しました。99%の側の国民は貧しくなった。財政の悪化や少子高齢化も一段と進展した。
今後はコロナ対策だけでなく、景気悪化やリーマン以上の失業増、オリンピック、財政再建、更にコロナで大盤振る舞いした分の増税がある。これからの敗戦処理が大変です。それに加えて事実を見ない多くの日本人。
相変わらずのダメダメ日本、燥いでいる人の気が知れません。
●判りやすく明快な記事です:アベノミクスの3つの負の遺産=『国際競争力の低下』と『低生産性と非正規依存』、それに『巨額の政府債務』。
"12年のアメリカのGDPは、日本の2.6倍だった。ところが19年には、アメリカのGDPは日本の4.0倍になった"
"結局のところ、アベノミクスとは、生産性を向上させることなく、非正規の低賃金労働に依存して企業利益を増やし株価を上げたことだった"
diamond.jp
燥いでしまった例の一つが、これです。『永続敗戦論』などで有名な政治学者、白井聡が安倍晋三にシンパシーがあると発言した松任谷由美にネットで、『死ね』と公言して炎上しました(笑)。
- 作者:白井 聡
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 文庫
松任谷由美という歌手、ボクはファンでも何でもないですが、若い時は彼女の逗子マリーナでのコンサートを見に行って、楽しかった思い出があります。
80年代頃から00年代半ばまで、この人は『Surf & Snow』と称して、夏は湘南の逗子マリーナ、冬は苗場で毎年コンサートをやってました。今考えるとお洒落かも(笑)。下品なプリンスホテル系列のスキー場なんてサイアクだから苗場には近寄らなかったですが、逗子マリーナはボクも何回か行きました。若い頃は海辺のドライブも心躍るものです(笑)。
コンサートは、歌は超ド下手だけど(はっきり言って音痴)、メロディメイカーとしては1流だし、マリーナのプールを利用した大掛かりなステージの演出は毎回 面白かった。
【SURF & SNOW in Zushi Marina】松任谷由実 真夏の夜の夢
詳しくは知りませんが、最近の松任谷由美は才能も枯渇したのか、流石にネタ切れのように見えます。NHKや政治家などの権威にすり寄りたくなるのも判らないではない。
それでも、この松任谷由美の発言を見て『こいつはそんなにバカだったの? 金持ちのボンボン歌手、●ね』とは、ボクも思いました(笑)。2,3枚しか持ってないCDも捨てようかと思った。
でも、白井も死ねって公言しちゃまずい(笑)。気持ちは判るけど、政治学者の白井が民主主義を破壊するような議論を自らやっちゃうのは問題ある(笑)。
だけど誰にでも失言や暴言はあるものなので、炎上するような話ではありません。
白井聡も謝罪したし、人間の底の浅さを露呈しちゃった、というだけです(笑)。そんなの最初から判ってる(笑)。
白井は面白い意見も言うけど、所詮は左翼イデオロギーで凝り固まっていて、そんなに頭がいいとも思わないもん。話題になったらしい『論座』の安倍政権の論考も凡庸だった。
webronza.asahi.com
ただ、最近はイデオロギー・ゴリゴリというのは却って新鮮に感じることもあるんです(笑)。下に挙げた『革命してええー』っていう軽口はいかにも白井らしい(笑)。かなり頭は悪いけど、可愛いじゃないですか(笑)。
これは白井聡くんが、なぜあんなこといっちゃうのかがよく理解できる論稿です。
— こたつぬこ (@sangituyama) 2020年9月4日
なお長崎浩さんからすれば、そらレーニンの「国家と革命」「なにをなすべきか」をまるごと肯定する論者なんて、スターリニストにしか思えないでしょうに。 https://t.co/wie6E3Xt4B
先週 挙げた内田樹も白井聡も、所謂リベラルと言われる知識人も多くは大したことないんです(笑)。我々と同じフツーの人間。下手すりゃ、内田の様にもうボケてる(笑)。期待して持ち上げる価値があるような連中でもないけれど、橋下や百田などのウヨ文化人が鬼の首でもとったように、白井を叩いているのもバカみたいです。
news.yahoo.co.jp
誰の意見でもそうですが、良い意見は取り入れて、普段は立派でもおかしなことを言い出せば、Noと言えばいい。それだけです。
こんなに複雑な世の中、政治家でも知識人でも右でも左でも、ヒーローもグル(導師)もあり得ない。山本太郎信者が典型で、思考停止して他人やデマに頼りたがるポピュリズムバカは定期的に出現する。しかし、たとえ間違っても、答は自分で考えて、自分で判断していくしかないんです。
それに間違いを犯さない聖人君子ばかりじゃ、世の中つまんない。自粛警察が典型で、今の世の中、他人への要求が厳しすぎませんか。
●漫画家の高遠るいのtweet。例えは良くわかりませんが(笑)、これが松任谷由実と白井の発言の本質だと思う。
だから こうなる。
昨日発表されたユニセフの調査では、日本は子供の幸福度は先進38か国中20位。
幸福度の項目別には『身体的健康』は1位だった反面、『精神的な幸福度』は38か国中37位、つまりワースト2位。学力・社会性などの『スキル』は27位。ちなみに幸福度1位はオランダ、2位デンマーク、3位ノルウェー。
https://www.unicef-irc.org/publications/pdf/Report-Card-16-Worlds-of-Influence-child-wellbeing.pdf
詳しく見てみます。
日本が世界1位の『身体的健康』の内訳は、日本は下表左の『死亡率』(38か国中7位)も、右側の『肥満率』(1位)も低い。
世界ワースト2位の『精神的幸福度』は、左側の『生活満足度』は著しく低く(37位)、右側の『自殺率』も高い(27位)。
世界27位の『スキル』は、左側の『学力』は比較的高い(5位)が、右側の『友達を作る能力』は著しく低い(37位)。世界ワースト2位。
それが今の日本の子供たち。
健康や学力など物質的には充足しているが、生活は苦痛で、孤立して、自殺率も高い。15〜34歳の若い世代で死因の1位が自殺となっているのは、先進国では日本だけ。
日本の子ども、健康なのに「精神的な幸福度」はワースト2位。高い自殺率の問題、改めて浮き彫りに | ハフポスト
まさにヘル・ジャパン!
子供たちの現状が今の日本社会の縮図に見えるのはボクだけでしょうか。
日本は一見 緩い国に見えますが、実は他人に自分の規範を押し付けることが多い、集団的束縛がきつい国、です。
コロナによる『営業自粛』が典型でしょう。国や自治体が法的権限もないのに店に自粛を要請する、というのはどう考えてもおかしい。
更に訳の分からない保守的価値観を押し付けようとする安倍晋三のような政治家だけでなく、一般国民だって自粛警察のように理屈に関係なく、他人に自分の規範を押し付ける。
つまり、同調圧力、でしょうか。フィリピンでの無謀な作戦に駆り出されて死線をくぐった作家、山本七平だったら、それを(日本教の)『空気』と呼ぶかもしれません。
- 作者:七平, 山本
- 発売日: 2018/12/04
- メディア: 文庫
要するに他人の『個』を尊重しない。
『気配り』とか『おもてなし』とか言う割には、他人と議論をしたり、他人にも事情があるのを考えもしない。又 そうやって他人の個を尊重しない連中こそ、往々にしてマスコミやネットに流されて、自分の個も押し潰している。
ワイドショーで芸能人の不倫スキャンダルに一喜一憂したり、リアリティショーを本気にしてクソtweetを送ったり、定年後にYouTubeで世の中の真実に目覚めてしまう人種(笑)はその典型でしょう。
元来 自分に迷惑が掛からなければ、他人はどうでもいい、と思うんですよね。普通はそんなにヒマじゃない、でしょう(笑)。例えば個人的には『喫煙者なんか野蛮人、●んでしまえ』って思ってますけど、まあ、パブリックに大騒ぎするような話じゃない。
ただし人間として踏み越えてはいけない一線はある。性や人種、国籍の差別だったり、税金泥棒だったり、戦争だったり。総理大臣が嘘をついたり、歴史や公文書の改竄も許しがたい。
●両論併記なんか許しちゃいけない、『諸説』なんかない。虐殺の歴史改竄のように、NOと言わなければいけないものもあります。
宇多丸と宇垣美里 関東大震災と朝鮮人虐殺を語る https://t.co/gmIt0FleCj
— みやーんZZ (@miyearnzz) 2020年9月1日
(宇多丸)諸説なんかない。そうなんです。皆さん、これ本当にここが大事です。ホロコーストなかった論とかもそうだけども、そんな説はないんです。「諸説」なんかないんです。これは明快に事実としても分かっていることで。
『諸説ある』や『人それぞれ』で片づけてはいけないものがあります。世の中には最低限の普遍的価値観はある、とボクは信じます。それが話題の哲学者、マルクス・ガブリエル氏が言うところの新実存主義って奴です(笑)。
- 作者:マルクス・ガブリエル,中島 隆博
- 発売日: 2020/08/17
- メディア: 新書
どうでもいいことは大騒ぎして、もっと大事なことは知らんぷり、やっぱり、この国はなんかおかしい。
同調圧力の強さが典型だと思いますが、やっぱり日本人は自分の個がないから他人の個も尊重できない、だから民主主義がなかなか根付かない、そう思えてなりません。
そうなってくると、まず自分が個をしっかりさせることから始めないといけないですよね。溢れる情報の嵐の中で、毎日が自分の知性・理性を鍛えるエクササイズ、ボクはそう思います(笑)。
●叩くのならこういうアホじゃないでしょうか。共産党の票も含めてやっと辛勝した選挙区からも人望の無さで追い出された山尾も、次の選挙は落選必至でしょう(笑)。