特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『#国難来たる』と『J・リフキン氏の講演(デジタル化で資本主義は終わる)』、それに『安倍政権NO!☆1005銀座大行進』&『1006再稼働反対!首相官邸前抗議』

カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を獲ったのは何の異論もありませんが、NHKのニュースを見ているとやたらと日本人扱いしているは非常に不愉快でした。物理学賞をとった中村修二氏の時もそうでしたが、カズオ・イシグロ氏は日本人ではないし、何よりも日本語で作品を書いてるわけじゃないんですからね。こういう俗っぽい血統主義みたいなの、犬の品評会じゃあるまいし、超不愉快です。マスコミのバカ騒ぎを見てると、日本はどんどん自分たちに自信が持てない下等な社会になりつつあるなーと感じてしまいます。



これは 木曜日5日の新百合ヶ丘の光景です。17時から安倍晋三が街頭演説をすることになっていました。


自民党新百合ヶ丘で演説すると事前告知してたから、ボクも注目してたんです。どれだけ『こんな人たち』が集まるかって😜。安倍晋三は人が集まっている新百合ヶ丘はドタキャンして、隣の向ケ丘遊園で演説したんですって。TVでは偉そうに演説してるとこしか映ってませんが、実態はこの通り(笑)。国民から逃げ回る総理大臣😜。それで北朝鮮の脅威とか良く言えるよ(笑)。かっての東條英機よりクズかも😃

首相が演説場所を変更 「反安倍」ヤジを警戒 :日本経済新聞


ツイッターでは#国難来たるというハッシュタグが上がっています。今日も安倍晋三の演説に『こんな人たち』が大勢集まっているようです。事前告知がなくても警官や自民党関係者が大勢集まって警備体制を敷くと、ネットで『国難が来るかも』(笑)という場所情報、題して#Aアラート(笑)が飛び交っています。

まさに『会いに行ける国難』です😸 ボクも時間が合えば是非、会いに行きたいです(笑)。

安倍晋三こそが国難、というのは事実だから仕方がありません北朝鮮問題がこんなになっている時 自国の総理大臣が国難で良いのでしょうか(笑)。




一方 立憲民主党ツイッターが出来てから、たった3日でフォロワー数が13万超え。自民を抜いてトップになりました。


やっぱり主張・立場がスッキリしてますもんね。枝野氏の演説を聞いても内容はとても良い。昨日『希望の党との連携については「安倍政権打倒」で動くなら、その限りでは連携できる。』という毎日新聞でのインタビュー衆院選:「政権打倒なら希望と連携」立憲民主党・枝野代表 - 毎日新聞に食って掛かっている人もいましたけど、何の問題もありません「立憲が希望と連携」新聞記事を枝野代表が否定し批判「考えてもいない」「雑でわかりにくい」 | BN政治ニュースチャーチルナチスを倒すためにスターリンと一時的に手を組んだ。当たり前だろって。文章すら読めない頭の悪い奴がいるから左翼はダメなんです。
●これが大人です。長い眼で見れば勢力拡大につながるはずです。小池や前原とは大違い。


昨日は参院福山哲郎立憲民主党に合流しました。彼も安保法成立時 国会前に出てきて、集まった若い人たちに向かって『力が及ばなかった。みんな、済まなかったなあ』と泣きながらスピーチしていたのを良く覚えています。そういう光景を見ると疑り深いボクでも信頼感のようなものを感じざるを得ない。髪型は問題ありますけどね(笑)。



今週は ジェレミー・リフキンという人の講演を聞いてきました。そんなに知名度は無いかもしれませんが、2年前にベストセラーになったこの本の著者。文明史家という肩書ですが、超有名MBAのウォートン・スクールでも教えている人だそうです。有名シンクタンク野村総研が呼んできて講演会を開いたんですが、水野和夫氏の言ってることと似ていたので驚いたんです。要約すると『デジタル化によって資本主義は終わる』(意味を為さなくなる)。

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

この本で提唱されているIoT共有型経済(シェアリング・エコノミー)という言葉は今やとても良く使われます。IoTという言葉は日経では毎日使われていますし、その推進は安倍晋三の公約にも入っているくらいです。が、当時は興味ねーやと思って未読のままでした。偶然 講演を聞いたんですが、これが中々興味深かったです。


内容はこんな感じです。

・近年 世界中で経済成長は減速している。また一人あたりの生産性の低下、失業率の上昇が起きており、特にアメリカでは顕著である。富める者は富み、貧しい者は状況は改善されない。史上かってないほど、富の格差は広がっている。またCO2の増加や地球温暖化エントロピーの増加が起きている。単なる気候変動だけではなく地球上の水の循環サイクルが変わりつつある。大干ばつや洪水、大雨はその影響であり、現代は地球の歴史上6回目の大量絶滅期であるとする学者もいる。


・今 3度目の産業革命が起きている。産業革命は単なる技術革新ではなく、『コミュニケーション』、『エネルギー』、『モビリティ(移動能力)』の3つに大きな変化が起きることである。19世紀のイギリス産業革命では『印刷&電報』、『石炭』、『蒸気機関』という変化があった。20世紀初頭のアメリ産業革命では『電話、ラジオ、TV』、『テキサスの石油』、『自動車』という変化があった。現代は『ネット=デジタル化』、『再生可能エネルギー』、『IOT&ネットでつながれた交通機関(自動運転、シェアリング)』という変化が起きつつある。


格差の拡大の原因は政治家が好き勝手やってるから、金持ちが搾取しているから、富裕層が自分たちに有利なルールを作っているから、など色々な見方があります。リフキン氏は技術的な要因を強調します。ボクはどれもそれなりに正しいと思います。世の中はそんなに単純じゃありません。どれか一つだけに還元してしまうと現実を見誤る。


・デジタル化が進むと、生産物1単位当たりのコスト(限界費用)はどんどん下がっていき、企業の利益というものは消失していく。利益を追求することが大きな構成要素だった資本主義というもの自体が意味をなさなくなっていく。資本主義は消失し、経済活動をネットワーク化したシェアリング・エコノミー、コモンズ(共有財産)のようなものに変わっていくだろう。

シェアリング・エコノミーのように経済の形態が変わっていけば、資本主義自体が無意味になる。経済全体の1〜3割をシェアリングエコノミーが占めるようになれば世の中が水平分業型が主流になり、垂直統合グローバル企業の大半が消えるのではないか。


資本主義は限界に来ている』というのは水野和夫氏みたいですね。水野氏と違うところは、シェアリングエコノミーという資本主義のその先を述べているところです。ただしリフキン氏は、『シェアリングエコノミーが広まっても資本主義が全て無くなるわけではない』とも言ってました。『影響力が著しく減るだけだ』、と。世の中、ドラスティックに変わりません。現実はそんなものじゃないでしょうか。左翼のみなさん、残念でした(笑)。


限界費用の低下はエネルギーでも起きている。風力発電は1ワット当たり78ドルだったが、現在は55セントであり、長期契約では4セントにまで下がっている。エネルギーも電力会社ではなく、プロシューマーが供給する再生エネルギーの分量がどんどん増えていく。大規模な設備を必要とする化石燃料原発に未来はない。電力会社は今後40年くらいかけて今の役割を終え、プロシューマー発電者のネットワーク化・グリット化やメンテなどのサービスなど業務が変わっていくだろう。


・日本は生産性も高く、強力な企業も多い。それらの資産を生かせば、第3次産業革命にスムーズに対応できるはずである。なぜ原発などにこだわり、再生エネルギーにもっと注力しないのか。日本は太陽、地熱、潮力など豊富な再生エネルギー資源があるはずである。UCLAの試算によれば、将来は再生エネルギーでエネルギー全体の86%を供給できる。日本は新しいインフラを作る技術も資本もある。それを生かしていくには、まずコモンズ(共有財産)を中心とした社会に変革するストーリーを考えていくことが重要ではないか。


白書の執筆や政策立案など政府の仕事を散々請け負っている超有名シンクタンクが、『資本主義はもうおしまい』とか『原発なんかやめろ』と公言する講演をやっていいのか?(笑)。今まで再生エネルギーのことを言っているのは胡散臭い奴ばかりで、ボクは一切信用してなかったんですが、少し考えてみようかな、とは思いました。世の中の変化はボクが想像している以上に速いのかもしれない。


もちろんデジタル化は富の集中等 負の面もあります。富裕層以外はほとんどの人が世界的な大企業の奴隷になる可能性もあり得る際限のない国際金融取引の規制や独禁法の見直しなど新しい社会のルールを構想して、そこをどうやって切り抜けるか。判らないとか難しいとか言ってないで、皆が真剣に考えなければいけない問題だと思います。


と、いうことで、木曜日は『安倍政権NO!☆1005銀座大行進』に行ってきました。

日比谷の野音で集会、そのあと銀座・新橋をデモ行進です。労組とかではなく、反原連その他の市民団体の主催です。珍しく集会の方から参加してみました。ボクが着いたときは市民連合山口二郎が挨拶してた。そのあと立憲民主党菅直人共産党の山下副委員長、社民党福島瑞穂。話は4人とも学ぶところもないし面白くもない。枝野氏でも来ないかなとは思ったんですが(笑)、まあ、いいかと思って座ってました。能天気な菅直人なんかが立憲民主党に行って、かえって票を減らさないか心配です。


会場は主催者発表で参加者2000人。個人参加も多いけどボクの大嫌いな組合関係も若干いたかな。新橋から銀座へ歩くにぎやかなデモコース。この日はサウンドカーではなく、ドラム隊が先頭の梯団に参加しました。シュプレヒコールのマイクの声が途切れがちで聞こえないこともあったんですが、そういう時は参加者各自が勝手に想像して「安倍はやめろ」、『安倍も小池もファシスト』みたいな声をだしてました。すると誰かがそれに続いて 次第に大きな声になっていく。それだけでも結構感動的な経験です。やっぱりボクはつまらない集会より、自分で声を出すデモの方が遥かに楽しいです。
●参加者は2000人









さらに、金曜日も金曜官邸前抗議
金曜は午後になって強い雨、国会前の抗議は中止で官邸前だけの抗議になりました。デモや抗議の際に、これだけ強い雨も久しぶり。参加者は100人。官邸前も7時で中止になりました。ま、そんな日もあります😽。誰かが声を挙げ続けなければ、奴らに世の中をメチャクチャにされてしまいますからね〜〜😃
●抗議風景