特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『若年層はなぜ安倍晋三を支持するか』と『0714再稼働反対!首相官邸前抗議』

東京は梅雨を飛び越して、一気に夏のような陽気が続いています。梅雨も嫌なものですが、この日差しはどうにも強烈です。こんな陽気でオリンピックなんかやったら、選手や観客たちの命に係わるんじゃないですか。ま、ボクは東京オリンピック絶対反対!なので、そちらはどうでもいいですけど😼。
●最近は殆どの花がしおれてしまいましたが、頑張ってるお花もいます



このまえ 横浜にある、最新のインテリジェントビルへ行ってきました。打ち合わせがてら、引っ越したばかりの新しいオフィスを取引先が見せてくれるというのです。そのビル1Fのロビーはこんな感じです。


この雰囲気はオフィスビルとは思えないです。写っている象の像(笑)は、企業の社会貢献の一環で、代金は地雷で傷ついた象の義足を作るための資金に回されるそうです。それ自体にケチをつけるつもりはないですが、地雷で傷ついた人間はどーなってるんだよと思わないでもありません(ボクは企業の社会貢献は偽善だと思っています。ちなみに、かのノーム・チョムスキー先生もピーター・ドラッカー先生もそう仰ってます)


新築のビルは最近流行のフリーアドレス(机が決まってない)、24h稼働のお洒落なカフェテリアやマッサージルームまで備えられて、凄いなーとは思いましたけど、それを利用する社員の人たちと売店やカフェテリアなどで働く人たちを比べると、なんか割り切れないものを感じました。世の中の問題はなんでもかんでも大企業のせいにしている共産党なんかを見ると『オツムが単純だなー』と思うのですが、こういう景色を目の当たりにすると気分が悪い😝。アルカイダやISみたいな救いようもないバカが爆弾を仕掛けるのも、裏にはそういう衝動があるのかと思ったりもしました。


さて 今週 面白いなーと思った世論調査がありました。23日に迫った仙台市長選に際して河北新報が行ったものです。

http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201707/20170712_11012.html


各社の調査同様に安倍内閣を支持しない人が支持する人を大きく上回っているんですが、支持している層というのが面白かった。面白いというより、深刻に考えなければいけない。
若い人たち内閣支持率が高いんです。年代別の内閣支持率は30代以下の若年層が45.6%、中年層(40〜50代)が32.9%、高年層(60代以上)が27.5%と、若い人ほど安倍内閣を支持している、職業別にみると学生が79.3%、自営・自由業が47%の支持率だそうです。自営業者が高いのは判ります。連中はムッソリーニの昔から各種独裁政権の支持基盤の一つです。それはいいとして、学生の支持率の高さには驚くものがあります。


これをどう考えたらいいんでしょう。材料がないので想像でしかものが言えませんが、ボクも肌感覚としてはうなずける気がします。以下のようなことが考えられるんじゃないでしょうか。
1.要するに流される奴が多い
わが身を振り返ると若いころの自分は驚くくらいバカでした。それと比べると今の若い人は優秀な人が多いと思いますが、ブームに流される、大勢に流される人が多いのは今も昔も否めないと思います。
昔は全共闘に代表される反体制的な心情を持った人が多かったですが、今はその反動で逆になっているのはうなずける話です。ボクだって昔の学生運動の話を聞くと『バカじゃねーの』と思います。今の時代遅れの市民運動をみると一層その思いを強くします。全共闘世代の多く、特に男性は今は保守反動の傾向が強いと聞きます嫌韓本、嫌中本の読者層はその年代が多いそうです)。要するに連中は右でも左でも何でも良くて単に流行に乗っただけ😝だったんですね。今の安倍晋三を支持する若い人たちも、ネットにあふれるゴミ情報やバカなテレビのせいもあって右へ寄っているのかもしれません。昔 全共闘、今 ネトウヨってとこでしょうか😝。昔も今も流される人が多いのは仕方がないことかもしれません。そういう連中はどうせ、すぐふらふらします。


2.社会の成熟化により保守化傾向が強まっている
30代以下というとバブル崩壊後に生まれた人たちが中心です。日本経済がひたすら落ち目になっていった時代です。と、なれば安全第一、保守的な嗜好が強まっても不思議ではありません。自分たちの生活が第一になる。
ただ、日本で保守的な政治と言われるものが本当に保守かどうか、それは甚だ疑問です。安倍晋三のやっていることは、戦後体制の改編(秘密保護法、安保法、共謀罪)と民間への介入(働き方改革とか)です。つまり安倍晋三の一派は北朝鮮中国共産党のような体制を目指す革新勢力なんですね。金持ち優遇政策の中に微妙に再分配政策を織り交ぜているのが難しいところですが、今のような弱肉強食の政策を続けていると経済全体がおかしくなるということは野党はもっと訴えていく必要はあるのでしょう。
どうすれば良いかはもう判っています。 所得税相続税の累進税率を上げて金持ちから貧乏人にカネを回すことで、経済全体を活性化させるスティグリッツに聞いても、クルーグマンに聞いても、ピケティに聞いても理屈は明快です。アベノミクスの生みの親?と言われる浜田宏一なんて、実際に経団連で講演を聞いた人が『もうボケてて認知症なんじゃないか』って言ってました😇。現実に金融緩和でデフレ脱却なんか大失敗した訳ですし。グローバル化で国の内外にお金が動く環境でいくら国内で金融緩和しても大して効果があるわけがありません。風呂の栓が抜けているのにお湯を入れても溜まらないのは当たり前です😜。



3.野党の唱えていることに将来性が感じられない。
安倍晋三が言ってることには一応、『アベノミクス』だの『地方創生』だの『働き方改革』だの『人づくり』だのキャッチフレーズが付いています。現実にはどれも成功していない、ただの空理空論です。石破は、看板がコロコロ変わる大河ドラマと批判していて、それはその通りだと思います。


しかし野党が何を目指すか、ちっともわからない。普通の人、特に事情を知らない若い人はこう思うんじゃないでしょうか。
平和を守れ⇒安倍晋三だって平和を守ると言っています。
9条守れ⇒9条を守って具体的に何か良いことがあるの?

ボクだって9条守れ、とだけ言われたら疑問に思います。ただでさえ不安定な国際環境です。9条を守ることで何を実現するのか、何を実現できるのか、理屈が必要です。9条は平和を守るためのツールでそれ以上のものではないですから。
●ちなみにプラカード等で良く見かけるこの習字、ボクは大嫌い。個人的な感覚ですが、古臭くて、汚らしく感じるんです。若い人はどう思うでしょうか。



結局 野党は何を目指すかちっとも伝わってこないのが大きな問題だと思います。民進党共産党も何を目指すのか、どんな社会を実現したいと思っているのか、ボクにも全然わかりません!😜 未来がある若い人たちがそんな政党に投票する気にならないのは当然と思います。彼らが正しい。


フランスのマクロンの政党『前身!』の平均年齢は30歳前後だそうです【仏大統領選】マクロン新政権はどんな姿に? - BBCニュース。先日の選挙でイギリスの労働党が躍進したのも若い人が投票したからです。
全共闘が典型で、若い人が言ってることが常に正しいとは思いません。しかし未来を考えなければ若い人の支持は得られないし、未来を考えることは我々の社会をより良く変えていくことにもつながります。野党も旧来の市民運動も、若い人の支持を得るという点では政権与党にまだ負けている。若い人に対して説得力を持ち得ていない。
若い人にとって如何に魅力的な社会を目指していくか。絶対的な答えはないのですから、1人1人が真剣に考えなければならないと思います。若い人のための未来を考えていくということは政治の面でも経済の面でも日本をよりマシなものにしていくためのキーになるのではないでしょうか。

●野党がダメダメ🙅🙅♂でも、内閣支持率は下がり続けています。いよいよ20%代に突入。もう一息!😼;



ということで、今週も官邸前抗議へ。
午後6時になっても気温は30度近いですが、夕方の光が美しいです。今日の参加者は700人。

●抗議風景




昨日 玄海原発1号機の廃炉計画が決定されましたが、今秋 3号機、4号機の再稼働が予定されています。玄海原発というのは大都会 福岡からたった50キロの場所です。そんな場所に原発があること自体信じられないのですが、なんと、『テロ攻撃を受けても原子炉冷却を続けられる「特定重大事故対策施設」と事故時の対策拠点になる「緊急時対策棟」には整備するとしているが、時期は未定』だし、『フィルター付きベントは設置するかわからない』そうです。


九電、玄海原発について新基準対応の設備公開 3、4号機で安全対策強化|行政・社会|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE


それで原発を動かそうというのです。福島の事故でも『緊急時対策棟』や『フィルター付きベント』の必要性は誰の眼にも明確です。それでも設置しないまま再稼働する。この国は、こんなことをやっていていいのかと思いますね。


今日はデモのあとご飯を食べに行きました。
その昔 六本木にWというステーキ屋があったんです。子供の頃 連れて行ってもらうと店にはプロ野球選手や芸能人がいて華やかだったのを子供心に覚えています。今 ググると、その店で幻冬舎の社長が尾崎豊とご飯を食べたエピソードが出てきますが、キャンティやニコラスほどではないにしろ、六本木にある伝説的な店の一つだったと思います。

その店はもう閉店してるんですが、つい最近 そこの料理長ご夫妻が老後の仕事として、近所で小さなレストランを開いていたのを知ったんです。週休2日、アラカルトを注文するなら3日前までに食べるものを予約しろ、というのんびりした商売です(笑)。それを知った途端、食べに行きたくなりました。
●子供の時に好きだった名物料理。1枚目のスープは上が冷たいポタージュ、下がコンソメのゼリー。2枚目は肉のタタキ。博多ネギの山の下に五島牛が隠れています。


もう逢うことができないと思っていた、子供の時食べていた料理に再会したのは感動的でした。と、同時に料理長夫妻の生き方も良いなと思いました。10人程度しか入れない予約制のレストランで夫婦でのんびりと、だけど料理は丁寧にやっている。食べてみて昔より手間がかかっていると思いました。マイペースでやっていても、ご夫妻は満足のいく仕事をすることは忘れていない。これも人生の収穫の方法の一つだな、と思いました。
●肉のコンソメを使ったカレー。