特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『アベノミクスの落日』と『安倍内閣の受け皿』と『0721再稼働反対!首相官邸前抗議』

いよいよ東京も梅雨明けしました。
といっても暑さは既にMAX状態ですから、あまり変わりません。ヒアリの繁殖じゃありませんが、東京ってもう、熱帯性気候じゃないでしょうか。暑いだけでも体力を消耗します。皆様 どうごご自愛ください。


新国立競技場の建設工事に関わっていた23歳の新卒男性が失踪、過労自殺と認定されたそうです。両親は上野労働基準監督署に労災認定を申請、代理人の弁護士が今週 7月20日厚労省で記者会見しました。
五輪・新国立競技場の工事で時間外労働212時間 新卒23歳が失踪、過労自殺

(*ボクはネット専用メディアは殆ど信用してないのですが、BUZZFEED ニュースだけは評価していますBuzzFeed - バズフィードジャパン


要するに人災ですよね。若い人がお気の毒です。大成建設などのJVの下請けをしていた建設会社の労働環境・労務管理が直接的な原因ですが、根本には政治家・役人・スポーツ貴族連中のずさんな計画がある。そのつけが回って、とうとう犠牲者まで出てしまったわけです。連中の音頭に乗ってオリンピックを美化したり喜んでいる人の気がしれません。オリンピックなんてスポーツ利権と商業主義のクズでしょう。
ちなみに新国立競技場は安倍晋三の鶴の一声でクーラーの設置がカットされたそうです。これには当時の遠藤担当大臣もびっくりしたそうです。オリンピックでは観客も何人か死ぬんじゃないの😜。そんなものを見て喜んでる連中が熱中症になるのは自業自得ですがね。

【新国立競技場】首相「冷暖房はなくてもいいんじゃないか…」 土壇場で工費カット 驚く遠藤五輪相(1/2ページ) - 産経ニュース


●今週 餃子しかメニューがない店へ行きました。一度 そういうところで思う存分食べてみたかったので嬉しかった〜。中国の人がやっているお店で美味しかったです。中国には焼き餃子は無いと聞きましたが(笑)。




さて、昨日 日銀が物価目標の達成を2019年まで延期すると発表しました。

日銀、6回目の物価目標先送り 「18年度頃」から「19年度頃」に :日本経済新聞


延期は2015年春以降 これで6回目だそうです。アベノミクス当初は2%の物価上昇を2年で達成する(2015年)ということでしたから、それから数えたら何回目かわかりません😜。これって大本営発表よりひどい金融緩和でデフレ脱却、というアベノミクスが失敗していることが改めて証明されました。
物価が上がらないのは当たり前です。実質賃金は下がっているんです。収入が減ってるんだから物価だって下がっていきますよ(笑)。そもそも税や為替、賃金を無視して、通貨供給量だけで何とかなるという視野の狭さがおかしい。
アベノミクスが始まってからの賃金の推移(2013年を100とする)(毎月勤労統計調査より)

*今日 2017年5月の賃金の確報が発表されましたので入れておきましたが、年間の数値には賞与なども入ってますから単月の数値とは異なります。


安倍内閣は森友や加計などのスキャンダルやバカ大臣の失言だけでなく、経済も行き詰っている。失業率は改善していますが、あれは高齢化で労働人口が減っているからです。おまけにこれから金融緩和のつけが回ってくるバブル崩壊か(土地?株?)、財政破たんか、(戦後のイギリスのように)長期の低成長か、どんな形になるかは判りませんが、いずれにしろ、つけは廻ってくる。
もとから安倍晋三は自分のルサンチマン改憲)を晴らすことだけできれば、経済のことなんかどうでもいい、まして任期後のことなんかどうでもいい、文字通りの国賊です。でも少子高齢化は抜きにしても、こういう状況を見ると日本の将来は暗いなーと思うんです😝。



さてさて 菅直人が7月18日付のブログで『民進党脱原発へ舵を切れないのなら、新たに緑の党のような全国的な政党を作らなければならない』と発言しました菅直人ブログ - 菅直人公式サイト。新聞などでは『民進党分裂、新党結成か?』と報じられています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170718-00000149-sph-soci


確かに民進党が未だに脱原発に踏み込めないのは実に愚かだし、存在価値すら問われると思います。だけど菅直人の言うように、民進党の替りが5人ぐらいの脱原発政党じゃ意味がないし、まして菅直人がそこに入るとしたら逆効果です。はっきり言ってどうでもいい。実務能力がない人間がいくら政権を取っても脱原発なんかできるはずがないからです。前回の選挙で落選しかけた菅直人議席対策か何か知りませんが、全くゴミみたいな話です。


もうちょっと 現実的な話をしたいと思います(笑)。先日 定期的に話を聞いている某大臣の元政策秘書氏の話を聞きました。こちらも安倍晋三の代替になりそうな勢力がやっと見え始めたという話です。
一つは都民ファ民進党を除名された長島昭久や維新を除名された渡辺喜美、それに民進党が分裂して玉木雄一郎?らが合流
もう一つは自民党内の岸田(宏池会 党内第四派閥)と麻生派(党内第二派閥)の連合


前者については今週 前首相の細川護煕が同じことを言っています。細川は18日の毎日新聞/サンデー毎日で『小池の党は日本新党の時と同じ触媒のような役割を果たせばよい。小池の党と民進党の核となる人間が組めば政府は倒せる』と述べています。『原発ゼロというビジョンを示せばいい』と言うのです。

https://mainichi.jp/sunday/articles/20170717/org/00m/010/001000d


政策秘書氏の話では、安倍晋三がヤケクソで都民ファの選挙準備が整う前に解散してくる可能性は充分あるそうです。衆院任期切れで解散と言うのが本命でしょうが、それでは現状より議席が減るのはハッキリしています。


小池というのは自民党の中では総スカンを食っていたそうです。その時々の権力者に露骨に摺り寄る姿がとにかく党内で嫌われていた。それは判る(笑)。小池は大のヘビースモーカーだそうですが、人気取りのために家庭内の喫煙まで制限する禁煙条例を都民ファの公約にするような人物です。ま、ボクはその禁煙条例は大賛成ですが(笑)!。そんなポピュリストそのものの小池ですから勢力拡大のために脱原発が有効と考えれば、取り入れることは大いにあり得る。


大日本帝国憲法が有効と言い張る極右が代表を務める都民ファに、日本会議長島昭久新自由主義者渡辺喜美がくっついても期待はできません。だけど、それでもバカで極右の安倍晋三よりはマシかもしれない😜。で、そのあと倒せば良い😼。まして細川氏が言うように、国民の多数が賛成する脱原発を目標にするのなら存在価値はあります。まあ、細川氏も実務能力は?でしたけど、いずれにしても先進国では中道か中道左派くらいでないと政権はとれないし、維持もできないポピュリズムの左翼政権の失政で大混乱しているベネズエラやブラジルみたいになるわけにはいかないんです。それははっきりしています。。もちろん都民ファ民進が中道で済むかどうかはわからないですが、今の政権は極右、それも稲田や金田、山本を見ればわかるようにアホの極右ですからね。


もう一つは岸田外務大臣。9条改憲に反対しているハト派の岸田は自分の先輩である加藤紘一の『加藤の乱』を目の当たりにしています。必ず勝てるという時でなければ立つような人物ではないそうです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017051202000130.html


それが、安倍と距離を置き始めた。まだわかりませんが。

http://www.asahi.com/articles/ASK745TYSK74UTFK01Q.html

麻生もここに来て、派閥を拡大させて政権に色気を見せ始めた。

麻生太郎氏の派閥拡大のワケ…狙いは「ポスト安倍」か「キングメーカー」か(1/2ページ) - 産経ニュース

麻生は問題ありますが、リチャード・クー先生がアドバイザーについているだけあって、少なくとも経済については民進党より遥かに判っている。そのことはリーマンショックの時の景気対策で証明されています。
ハト派の岸田に、経済を知っている麻生がくっつけば、都民ファより遥かにマシ、とボクは考えます。もちろん岸田がどういう器量かも、これからどう動くかも判りません。ですが安倍の支持率が落ちれば落ちるほど、ハト派政権の可能性は高まるでしょう。


ボクは基本的には野党共闘に投票したいという気持ちがあります。しかし現状では、彼らに国政を担う可能性も能力も皆無でしょう。学校給食を否定しカジノ容認の現職(写真↓左)を倒さなくてはならない横浜市長選だって民進党分裂選挙です。バカすぎて、どうにもならない。


でも、23日の仙台の市長選挙野党共闘候補には頑張ってほしい!安倍晋三を追い落とす重要な選挙ですよ。
結局 選挙は、よりマシなものに投票しなければ、死に票になってしまう。自民や公明、共産などの組織政党を利するだけになってしまう。だとしたら、鼻をつまんで、マシなものに投票し続けることしかないのだと思います。棄権するとか、死に票や白票でもいいなんて、子供みたいなことは言ってられませんからね。



ということで、今週も官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
今日の東京の気温は午後6時で29度。いやあー(笑)。参加者は650人だそうです。

●抗議風景 一番最後の写真 鞄を斜めがけしたおっちゃんは俳優の高橋長英






先週末 東電の新会長の川村(元日立会長)が約78万トンも溜まった放射性物質トリチウムを含んだ汚染水を海洋放出する方針、とインタビューで発言しました。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017071301001632.html


●詳報(東京や毎日新聞を読んだ時は頭に来たんですが、ロイターのこの記事を読むと、川村の発言はそれなりに配慮した言い方であったことがわかります)インタビュー:川村東電会長、福島第2とトリチウム水は「結論急ぐ」 | ロイター


この発言は今週 全漁連、高木経産大臣、吉野復興大臣を巻き込んで、大騒ぎになりました原発処理水放出、「漁業者らと慎重に検討」 東電会長 :日本経済新聞
大変難しい問題です。トリチウムは現在の技術では水と分離することはできない、一定基準以下の濃度のトリチウムは国が放出を認めていて今も原発でも排出されている、という事実を踏まえると、福島の汚染水もいつかは放出したい という東電側の事情は理解できます。一方 漁業者側にしてみれば、事前の根回しなしに勝手に発言するんじゃねえ、というのはもっともだし、放出すれば風評被害も起きる。それもまた間違いない。


トリチウムの放出の是非は経産省の第3者委員会で議論中だそうですから、東京新聞などの報道のように川村が勝手に放出すると言いだしたわけじゃありません。ただし川村も以前のように日立の会長だったらいざ知らず、自分が加害者である東電の代表という立場を理解してない


汚染水の放出は絶対反対という意見も多いでしょうけど、ボクは物理的に汚染水はいつかは放出せざるを得ないと思います。トリチウムは自然環境にも存在するし、水爆実験でもばらまかれました。トリチウムの放出総量を管理しながら、汚染水を減らしていくしかないと思います。それでも絶対反対と言う人には、じゃあ、どうするの?コストを無視して無限に水をため続けるの?と聞いてみたい。


そのためには国&東電が福島県の人に納得いくまで会話をしていく、それにトリチウムの実態を国民に丁寧に説明していくしかありません。時間と労力とコスト、それに心労がかかる全く苦々しい話です。だからこそ 2度とこんなことが起きないように原発は止めなきゃいけないんです。

少し前から電事連原発CMが再開されましたが(出演している石坂浩二は今後 全面ボイコットします)、そんなCMを流すカネ(電気代)があるのなら、東電は福島の被害の実態を伝える努力をすべきです。そういうところは相変らずの偽善企業の体質は変化していない。やはり東電は一度つぶすしかないんですよ。