『国谷裕子さん講演会』と『0602再稼働反対！首相官邸前抗議』＆『共謀罪法案に反対する金曜国会前抗議』

この6月からビールやはがき、電気料金が値上げなんですって？ボクはビールは殆ど飲まないからわからなかったんですが、前日にビールを買いだめするという人がいて始めて知りました。これから小麦粉も上がるそうで、これでまた、実質賃金が下がる、というわけですね。やっぱ節約するしかない🤣。と、たいていの人がそう思っているから、景気が一段と悪くなる『負のスパイラル』になっているわけです。株価2万円超えなんて別の国の話のようです。まだ梅雨前なのに、ブルーな週末です。
●同じブルーでも、今朝のアジサイの花は週初めより更に、鮮やかになりました。

さて、気分直しに面白いツイッターを見つけました。時事通信の『首相動静』欄から、安倍晋三の毎日の会食の状況をツイートするものです。題して『総理！今夜もごちそうさま！』総理！今夜もごちそう様！ (@today_gochisou) | Twitter
●一番最初の『有栖川清水』は麻布や広尾の料亭じゃなくプリンスホテルに入ってる和食屋です。それだけはtwitter主さん、残念(笑）。

●政治家やマスコミだけではありません。安保法の時にマスコミに出てきた慶應の細谷や三浦なんかいかにも、という人選です。我々はこういう太鼓持ち連中の名前も忘れちゃダメ。

いかにも、というメンバーばかり選ばれていますが（笑）、店選びも安倍晋三の価値観が表れているようで非常に面白い。安倍晋三と話が合うであろう人物ほど高級店へ連れて行っているんですね（マスコミが一番安く、津川雅彦が一番高い）。あらためて安倍晋三は、他人に気を遣わなくて済むように育ったお坊ちゃま君らしい、非常に正直な人間だと思いました。自分の好き嫌いを極力優先する、それこそ公私混同になりかねない姿勢はまさに森友や加計の問題とも共通しています（笑）。

さて　このまえNHK『クローズアップ現代』の元キャスターの国谷裕子さんの講演を聞いてきました。番組をやっていた当時は突っ込みに物足りなさを感じる時もないわけではありませんでしたが、それ以上に『毎日　よくこれだけの情報量を処理できるな』と感心していました。この人の近著『キャスターという仕事』でも、知的でありながら率直な物言いには非常に感心したので『祝 SRサイタマノラッパー ＴＶドラマ化』と『#年金献上』、読書『キャスターという仕事』、それに『0203再稼働反対！首相官邸前抗議』 - 特別な1日（Una Giornata Particolare）、生で話を聞いてみたかったのです。

キャスターという仕事 (岩波新書)

テーマは『女性をフェアに評価していますか』というもの。時代遅れの大企業の企画した講演会だから客も頭のボケた、暇そうなジジイばかりでしたが（ボクの隣のゴミ・ジジイは講演中 靴を脱いで寝てました）、まともそうな女性もそれなりに席を埋めていました。場所は東京国際フォーラム。

白いスーツを着て出てきた国谷さん、話し方が非常に論理的です。必ず『根拠やデータを述べてから、私はこう思う』、という。当たり前ですが、それができる人はリアルでもネットでも非常に少ない。例えば　ご自分がクローズアップ現代を受け持っていた時代を振り返って、彼女は『下り坂の時代だった』として、こういうことを言うんです。
・番組が始まった93年と番組が終了した現在を比べると平均世帯収入は120万円下がった
『下り坂の時代』であったことが、手に取るようにわかりますよね。

この日のテーマは女性活用です。まず、そのきっかけとなった男女雇用機会均等法は『スタートから問題は大きかったんじゃないか』と述べて、以下のようなことを仰りました。
・（均等法が導入された）バブル期の女性の正社員率は80％、93年は60％、現在は40％
・30代女性の未婚率は10年前は13％、現在は26.6％

同法は当初から論争がありましたが、例え不完全なものであったにしろ男女雇用機会均等法の施行は第一歩として大きな意味があった、とボクは思っています。でも、こういう結果もある。その理由は男女差別だけでなく規制緩和や経済環境などの問題はあるにしろ、この事実、みなさん、どう思います？。

さらに国谷さんは『昇進やキャリアの面で男女間で、差別的な構造がまだまだ残っているんじゃないか』という問題提起をします。フェミニストなどが指摘する、そういう話は往々にして感情的に聞こえることも多いですが、国谷さんの話は彼女が実際にインタビューしたというスタンフォード大の研究者のデータなどがベースですので実証的です。例えば、『キャリア教育の面談で、女性にあいまいな言い方で指示をする上司は比較的女性活用に積極的な人間が多い』というのは目からうろこでした。気を付けないとなー。

次に述べたのは『リーダー像』です。フェイスブックのシェリル・サンドバーグ社長にインタビューしたときの話をしながら『キャリア女性には自己肯定感が低い人が多い。仕事だけでなく私生活や家族生活まで完璧を目指してしまうからだ』。要するにバカ社会やマヌケ男がキャリア女性に、物理的にも精神的にも家事や育児を押し付けてるってことですよね。

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

そして『私生活を犠牲にする今までの男性型のロールモデル（役割像）ではこれからは誰もついていかないのではないか』とも仰る。つまり『企業に多様性を確保しイノベーションを生み出していくにはリーダーの役割像から変えていかなければならない。』ってことです。

少し前　『資生堂ショック』という言葉が話題になりました。女性活用の先進企業とされていた資生堂が、時短の女性美容部員に一番　化粧品が売れる時間帯である休日や夜間の出勤を促す制度を作ったからです。マスコミでは面白おかしく取り上げられましたが、国谷さんは自分が取材した話をします。『資生堂は、夜間や休日出勤のサポートがあるかどうかの面接を一人一人綿密に行ってから、制度を実施した。』、『制度を導入して最大のメリットは女性たちのモラルアップ、プロ意識が高まったことだ』だそうです。

最後に、一番大事なことを国谷さんは仰っていました。
『結局は男の意識や働き方が変わらなければ、世の中は変わらない』
『トップ層だけでなく、中間層が動かないFrozen Middleのままでは、企業は変わらない。この講演を聞いている皆さんの娘さんやお孫さんが困ります』

ちなみに、地域ごとにみても男女の役割意識が強く、女性の社会進出が進んでいない地域ほど少子高齢化が進んでいるそうです。自業自得、そんなバカ男ばかりの地域はさっさと消滅しちゃえばいいんだよ（笑）。要らないでしょ（笑）。

TVでもそうでしたが、この人はマイルドというか、柔らかな話し方をします。蓮舫みたいなヒステリックな感じとは違います。しかし生で見てると身振り手振りがかなり激しい。アメリカ育ちだからなのかもしれませんが、柔らかな言葉に感情が強くこもっている。案外　エモーショナルな人です。

彼女は『かって、自分はサメだった』と言っていました。『クローズアップ現代の前、一度キャスターとして失敗しているから、クローズアップ現代では男並み、男以上に働くことに全く疑問を持たなかった。』、『企業社会を海に例えるなら、女性が賢いイルカとすると、自分は男社会を生き抜くサメだった。でも、そんなやり方では誰もついていかない。こんなやり方ではだめなんです』と悔悟の気持ちまで述べていました。自分でキャリアを切り開いてきた、この年代の女性ならではの話で、これには非常な説得力がありました。

1時間足らずの講演でしたが、非常にためになりました。ボクとしては、男女平等の考え方とか知識自体は目新しいことは少なかったですが、　国谷さんが『今　なぜ　女性の働き方を語るのか。語らなければいけないと思っているのか』が非常に伝わってきたからです。ボクは男ですが、他人事ではないんですよね。女性がバンバン社会に出てきてもらった方が、企業の付加価値も高まるし、男の働き方も楽になるに決まっている。
そんな当たり前のことがわからないような男はタダのバカだし、社会の足を引っ張っているわけです。クズですよ、クズ（笑）。右だの左だの関係なく、経済がどうだの安全保障がどうだの言う前に、ご立派なことを言う前に家事やれって。男は撤収あるのみです🤗。政治も経済も女性たちに『あとは任せた』（笑）、それでいいんじゃないでしょうか。

それにしても国谷さん、いい感じの人です。知的だけどエモーショナル。だから人の心を動かすことができる。他人に頼っちゃいけないけど、こういう人が野党共闘のリーダーでもやってくれればいいんだけどな。でも政治家にはもったいないか（嘆息）。
＊こちらは違う日の国谷さんの講演の記事。内容は近いです⇒女性は賢いイルカ。サメの群れの中で活かすには〜元クローズアップ現代キャスター国谷裕子さん講演〜 - くらしと仕事
●ま、女性にもこういうクズもいます（笑）。ヘイトスピーチや在日朝鮮人への脅迫などを繰り返す人種差別団体の在特会と稲田防衛相が近しい関係にあり資金供与を受けていたのを昨日　最高裁が認定

https://this.kiji.is/242931870788108294

ということで、今週も官邸前へ。昼間は暑かったですが、夜の空気はひんやりして気温は24度とは思えないくらい、非常にさわやかでした。暑くもなく寒くもなく、上着を着ていけるくらいの陽気が気分的には一番アガリます。今日の参加者は750人。

#金曜官邸前抗議　#高浜原発再稼働反対
●抗議風景1

東芝が1兆円以上の大損をこいた原因である米WHの会長ダニー・ロデリックの昨年の年棒が21億円だったのが破産手続き中の裁判所で明らかになりました。不正会計が発覚したのは2年前ですから、発覚したあともそれだけの金を払っていたというわけです。

「破産前に報酬２１億円」米ＷＨ元会長のモラルは？ | 東芝問題リポート | 編集部 | 毎日新聞「経済プレミア」
凄いですよね。アメリカにはもっと高収入の社長はいくらでもいますけど、21億といえばカルロス・ゴーンの年棒なみです（ゴーンは日産から10億、ルノーから10億）ゴーン社長の年収、とうとう２０億円に！？。不正会計を行った挙句　WHを破産させた無能な経営者に、会社を立て直したゴーンと同じだけの給料を払っていたのですから、やはり東芝はWHにいいようにやられていた、アメリカ人を全くコントロールできていなかったということです。それで東芝本体も潰れかかっているわけですから、文字通りバカ丸出し、殆どコントじゃないですか。会社ひとつ、まともにコントロールできないような東芝の経営陣が原発をコントロールできるわけないんですよ🤗。
●今晩のニュース。東芝と監査を担当した新日本監査法人は我々の年金ドロボーと言うわけです。こいつらは存在自体が社会の害悪。

ＧＰＩＦ、新日本監査法人を提訴 東芝不正会計で損害賠償35億円 | ロイター

●スマホを構える俳優の高橋長英氏（チェックのシャツ）　😺。

そのあと　国会前で#共謀罪法案に反対する金曜国会前抗議。始まる前から、目茶目茶盛り上がってます。

#共謀罪法案に反対する金曜国会前抗議 #金曜国会前抗議 #共謀罪反対　#国会前に押し寄せよう
●抗議風景2




●『前川さんを国会へ。もみ消しするな！』

●佐高信。『自民党の下ではレイプをしても罪を問われないのか。警察は我々の抗議を警備する暇があったら、ＴＢＳ元支局長の#山口敬之 を捜査しろ』、『自民党に天罰を、公明党に仏罰を！』😄

●弁護士の菊地さん。『キノコ狩りや競艇😜まで対象にした共謀罪は市民運動つぶしの法律』、『野党は審議拒否して会期切れ廃案に持ち込んでください。市民は野党議員には『徹底的に与党と戦うように』、与党議員には『強行採決しないように』ということを電話・ファックスで伝えてください。』

●『嘘つき、隠ぺい、政治家やめろ』

●広渡東大名誉教授（比較法、法社会学）。『テロ対策と言うのは嘘。ウソをつくのが独裁政権の特徴』、『著作権まで対象にした共謀罪は仲間内で教科書のコピーをする相談だって取り締まることができる』

●毎週コールしている、この女の子、どんどん上手くなってきました。ノリまくっててカッコいい。SEALDsみたいにラッパーのノリじゃなく彼女はロッカーのノリです。ボクはこの方が好き💕
　
●『平成の治安維持法やめろ』、『説明できない大臣辞めろ』、『テロ対策とウソをつくな』

いつも思うのですが『未来のための公共』の集会は、コールのノリはいいし（これは大事です）、スピーチする人も内容もマトモだし（政治家を除く）、参加していて楽しいし、ためになります。正直　下手なバンドのギグより楽しいと思う。
今日スピーチした弁護士の菊池氏のように『野党に徹底した審議拒否をさせて会期切れを狙うしかない』という意見はネットでも見かけます。その戦術がいいのかどうかはボクには判断つきませんが、国会の会期末に向かって、市民が反対の声をもっと大きく可視化させていかなければならないことだけは確かだと思います。安保法案の時のことを考えると、まだまだ足りません。でも　ボクがこの眼でみていても、週を重ねるたびに集まる人は増え熱気は高まり、共謀罪反対の声は大きくなっています。
●今週の参加者は先週（1800人）の倍は軽くいました。延べだったら5000人居ても驚きません。抗議の列には学会の旗も。