特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『催花雨の国』と『0324再稼働反対!首相官邸前抗議』

東京でもソメイヨシノが咲き、いよいよ春らしくなってきました。嬉しいな。今年は来週31日にお花見の店を予約しているので、満開とタイミングが合えばいいな。人混みは嫌いだし、店の予約とかも嫌いですが、春って面倒くさいじゃないですか(笑)。うんざりするので何かイベントでも作って、心の慰めにする、そんな感じ。所謂 現実逃避です(笑)。どこかのバカ企業や政治家のように事実に目をつぶったままというのはまずいですが、たまには現実逃避してもいいじゃないですか(笑)。この世に生まれた限り、どうせ逃げる場所なんてないんです(笑)。
天気予報を見ていたら日曜日の東京は雨、『催花雨』という言葉が目に留まりました。桜の花が開くのを催す雨、だそうです。誰が考えたか知りませんが、なんと美しい感性でしょうか。、最近TVとかに良くいるやたらと日本を持ち上げる輩なんて正真正銘のアホとしか思いませんが、こういう日本語・感性は素晴らしい。

●今朝の家の近くの桜の木。いよいよ花も膨らみ始めました。

     
しかし 現実の日本はそれとは程遠いようです。
今日 日銀が国債を売りに出すというニュースが流れました。ちょっと びっくりしました。アベノミクスの第1の矢はご存知のとおり、金融緩和、すなわち国債を買って資金を供給するということです。ところがもう買いすぎて、買う国債が無くなってきた。だから一時的とは言え、日銀が国債を売りに出したんです。国債を売りに出すということは市場から資金を吸い上げるということです。金融緩和とは真逆です。一見 目立たない、難しそうなニュースですが、アベノミクスはいよいよ限界に来ているんです。

干上がる国債市場に異例の一手 日銀、8年ぶり供給 :日本経済新聞

                 
一方 お昼ごはんを食べる中華屋のTVでも、例の大阪の極右小学校(笑)、籠池の証人喚問がずっと映っていましたから、世の中の関心は高いんでしょう。もちろん酷い話で、追求はしなきゃいけないんですけど、ボク自身はあまり興味がもてません。ネトウヨとか維新の連中のオツムはあの程度なのは今に始まったことじゃない。最初から判っている話です。あんな連中がどうして政治家に当選してしまうのか、そのことの方がボクは興味があります。一般社会で使い物にならないような奴が政治家になるのかもしれません。それは判る。想田和弘のドキュメンタリー『選挙』で描かれた居た通り、後援会や冠婚葬祭で有権者にペコペコしたり、誰も聴いてない街頭演説なんか、まともな人間だったらバカらしくてやりたくないですよね。

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そもそも、日本の選挙制度1〜2週間という選挙運動期間の短さ、少数意見を圧殺しやすい小選挙区制、ネット活用など元々の制度に問題があるんじゃないでしょうか。中選挙区制だったら 安部晋三なんてとっくに引き摺り下ろされています。国政選挙なんか全国比例区一本で良いに決まってます。地方区なんか要らない。この前 選挙があったオランダのように全国区一本にすれば一票の格差もなくなるし、何の問題もないんです。動物党みたいな少数意見も尊重されやすくなるし。小沢一郎切腹して国民にお詫びしろって。
ところが、未だに選挙制度見直しの声も挙がってこない、また維新や何とかチルドレンみたいにアホや落ちこぼれ、それに二世・三世ばかり立候補するというのは有権者・国民もバカ揃いだから、ということなんでしょうか。今回の件もどうせ直ぐ忘れ去られるでしょう。籠池は確かに頭はおかしいかもしれないけれど、そういう連中をのさばらせた我々もあまり変わらないかもしれない。
そもそも 今や朝鮮戦争が起こる確率は結構あるわけです。それなのに韓国大使は現地にいないわ、防衛大臣は嘘つきでバカ。そんな時に、こんなことばかりやってていいんでしょうか(笑)。

北朝鮮、数日内に核実験の可能性 米報道 (写真=共同) :日本経済新聞

今やニュースも商品です。ボクらは商品をただ、ひたすら消費し続け、時間をつぶすだけの存在なんでしょうか。自分も含めて、ですが、そんな疑いをなかなか拭い去る事ができません。

内海桂子師匠、94歳。色川大吉氏もそうですが、この年代の人は見識がある人が多い気がします。随分前に亡くなった叔母が三味線の師匠であんな感じだったので、なんとなく親近感を感じます(笑)。

共謀罪だって心配なんですが、政府はこういう事件に適応するという『立法事実』すら提示していないし、野党の側も全然追求しきれていない。ボクはまず事実、論点を知りたいんですが新聞、TVを見ていても、そんなことは全然判りません



と、いうことで、今週も官邸前抗議へ。 #金曜官邸前抗議 
今日の気温は8度。寒い〜。参加者は650人だそうです。先週「『未来のための公共』と暫くダブルヘッダー」と書きましたが予定があったので、しばらくパス、官邸前抗議に専念します(笑)。
●抗議風景




●こちらは行けなかったけど、エールとしての拡散です!


〈時代の正体〉「森友問題はっきりさせろ」 国会前で大規模抗議集会|カナロコ|神奈川新聞ニュース


東芝の運命を握る半導体事業の売却ですが、中国や台湾の企業に売却するなら国がストップをかける、という報道が出てきました。
『政府は、中国や台湾の企業が売却先になった場合に、外為法に基づいて中止や見直しを勧告する検討を始めた』

http://www.asahi.com/articles/DA3S12854969.html

公には官房長官の菅が否定してますが、役所か官邸が牽制のためにリークしたんでしょうね。今や秋葉原のジャンク屋で山積みになって売られているSSDメモリーの技術がそんなに貴重なのか、ボクには理解できませんが、安全保障と理由なら判らないでもありません。
だけど、これで喜んでいるのは買手です。アメリカのファンドや事業会社、経産省傘下の産業革新機構が買うというストーリーみたいですが、いずれにしても競争が緩くなった分だけ、半導体事業の売値は下がる(笑)。東芝にとっては踏んだり蹴ったりです。


また今週 東芝のイギリスの原発事業買収に韓国企業が名乗りを挙げました。

韓国電力公社、東芝の英原発事業会社買収検討 :日本経済新聞

壊滅した日本の家電産業で既に明らかになっている通り、事業を高値で買ってくれるようなところは中国や韓国など技術をキャッチアップしたい企業・国に決っています。今までは日本の大企業は政府の言うことだけ聞いて、あとは過去の路線を踏襲していればどうにかなる時代でした。だから東芝のように社長が3代続いてバカ(笑)、なんてことが起こるんです。だけど、先進国に加えて新興国の企業までが競争に加わってきたら、そんな呑気にやってられない。今日は銀行が今月中のWHの破産法申請を要求したことがニュースで流れました。

「WH破産法、月内申請を」 東芝に主力行要請 :日本経済新聞
                        
今週もう一つ流れたニュース、潰れそうな東芝が未だに定期昇給を維持するとかボーナスを出していると言うのも、びっくりしました。やっぱりバカは死ぬまで治らない。
●労働者にとっては昇給もボーナスも重要ですが、会社がつぶれる寸前ですからね。そもそも東芝の下請けは定昇もボーナスもないところはざらにあるでしょ(笑)。

東芝、定昇維持で妥結 一時金は2.5カ月分 :日本経済新聞


自業自得の東芝はどうでもいいですが、いずれ日本もこうなってしまうんじゃないでしょうか。政府の金融緩和や財政出動など過去の路線を踏襲し続けるだけの経済政策やアメリカにすがる『だけ』の安全保障、それに対して未だに建設的なヴィジョンを打ち出せない野党を見ていると、日本の将来も東芝みたいになる可能性はあるんじゃないかと思えてなりません。台湾企業に買収してもらって黒字になったシャープが良い例で、国とかに拘っている時代じゃないのかもしれません。今や大事なのは個人一人一人なのだ、と思います。

*官邸前抗議のあとは、生牡蠣+夜桜パーティーに出かけました。席上 議論の結果(笑)、『韓国はヒステリックかもしれないけど、日本よりはまだ、民主的』、 『韓国だったら、安倍晋三は死ぬまで弾劾されてる(笑)』という結果になりました。夜桜は一分咲きでしょうか(笑)





●巨大牡蠣フライの恐怖!(笑)