特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『脳みその壁』と『カマスのポルチーニ詰め』

 いやー寒くなりました。
 12月に紅葉、というのも違和感がありますが、終盤になったマンションの紅葉もそれなりに風情があります。

 今まで意識してませんでしたが、これだけ寒くなってくると、世田谷辺りでも案外星が良く見える時もあります。

 子供の頃 渋谷に住んでいた時は世田谷って寒いな~と思ってました。畑が多い世田谷では上に広がる冬の夜空が蒼かった。今でも寒くなってくると、その感覚を思い出します。我ながら歳をとったのでしょう(笑)。


 年末 頭にくることも多いです(笑)。防衛増税もそうですが、『(専業主婦世帯の既特権を温存する)第3号被保険者制度の見直し見送り』というニュースがありました。


mainichi.jp

 はあ?
 第三号被保険者制度も配偶者控除も、男女の賃金格差の温床に決まっているじゃないですか。共働きや独身者に対する搾取です。慶應幼稚舎に子供を通わせている家庭は専業主婦ばかりらしいですが(笑)、あいつらの保険料を働くシングルマザーが負担するって話でしょ。
 第3号被保険者制度や配偶者控除なんて、法の下の平等を保障する憲法違反ですよ。現在の日本で最大・最悪の差別制度でしょう。

 経団連経済同友会、それに連合だって撤廃を要求しているバカげた制度です。資本家も組合も撤廃を要求している!(笑)。それだけでも最低最悪の制度であることが判る。
 ボクの知る限りフルタイムで働いている女性は全員怒ってますよ。

www.nikkei.com

 急激な移行は難しいとか言ってるバカもいますが、別に新規の第3号被保険者を廃止すればいいだけです。
 本当は専業主婦世帯の世帯主は『保険料二人分払え(もしくは年金半額にしろ)』と言いたいところだけど、既存の第3号被保険者はそのままでいいじゃないですか。
 新規の被保険者だけを対象にするのなら、今すぐ制度を廃止して困る人なんかいるんですか?

 特にリタイヤしている人はいいんです。彼らには大手を振って年金をもらってもらわないと、後に続く人がいなくなる。将来に希望があるからこそ、今の嫌な仕事を我慢できるんです(笑)。

 政党、特に野党も頭おかしい。普段は憲法守れとかジェンダー平等とか言うくせに、国民の半分に対する差別を温存する制度に対して何も言わない第3号に何も言わない野党なんて偽善者、こいつらのジェンダー平等なんて全然、嘘っぱちです。護憲とかいうけど、護憲でもなんでもない(笑)。
 特に共産党社会主義は誰もが働く社会を目指すはずなのに、お前ら左翼でも何でもないだろうって(笑)。

 一応 立憲民主の小川淳也は時間をかけて第3号は廃止って言ってるみたいですね。当然だよ。

 ボクは所得税累進課税はもうちょっと強化した方が社会のためには良いと思っていますが、配偶者控除や第三号被保険者の方が遥かに問題です。誰もが働きに応じて税を払うのは当たり前です。配偶者控除や第三号被保険者なんて単なる差別、いや、泥棒でしょう。
 ま、今回の議論で唯一106万の壁を無くす方向なのはいいけど単なるツケ回しに過ぎないから、『男女差別の温存』という本質とは程遠い。
 

 こんなくだらない制度が残っている間は日本の男女賃金格差は続くし、男女平等なんかあり得ないでしょう。つまり少子高齢化も続くし、経済は縮小し、社会もどんどん衰退していく
 今の日本は『年収の壁』より『脳みその壁』を何とかする方が先でしょう(笑)。 


 また 行ったことがない近所のイタリアンへ行ってきました。カウンター8席くらいしかない、店主と奥さんだけでやっている店です。

 落ち着かないのでカウンターの店は嫌いなんですが(最近はカウンターの店が多いのは実に嘆かわしい)、ここは一人で作っているので許す(笑)と納得しました(笑)。
 メニューを見たら結構マニアックでおいしそうだったので、新規開拓です。

 はい、最初は泡、スプマンテ

 頼んだ料理は、この日の美味しいものを出して、とお願いして適当です。
 最初は甘エビの刺身ドライトマトの戻し汁で味付けしてありました。面白いです。

 漁が始まったばかりの香箱カニをサラダにしてもらいました。これは良かったなあ。香箱カニ自体久しぶりだし。卵と身の触感の違いはいいですよね。

 珍しや羊のトリッパ(普通は牛)。
 北海道産のものをオーブンで焼いたもの。ボクはホルモン系は滅多に食べませんが、トリッパは美味しい店で食べると美味しい。当たり前か(笑)。

 ポルチーニとジャガイモ、柿のオーブン焼き
 先日の南青山でもそうでしたが、とにかく今年のポルチーニは質がいいです。シンプルな調理だけど材料が良ければ、全然問題なし。

 甘エビのパスタ
 メニューでは『海老そば』って書いてました。とにかく海老の濃厚な味です。白いソースはニンニクのピューレ、黒いソースはイカ墨。おいしかった。

 カマスポルチーニ詰め
 温暖化のせいなのか、今年はキノコ類の質が良いそうです。先日の松茸も良かったし、ポルチーニも例年より遥かに美味しい。この料理にもいっぱい入ってます(笑)。カマスの身もホクホクでした。

 栗粉のクレープ、アイスクリーム添え

 クレープの中身は愛媛の中山栗と軽いリコッタチーズ。

 濃厚なチョコアイスは自家製でした。
 自動のマシンじゃなくて、手で回して作る奴。偉い。手で回して作るものは食感が全然違います。これは声を大にして言いたい(笑)。中山栗の渋皮煮が添えられています。

 住宅街の小さな店ですが、料理は手がかかっていておいしかったです。
 ご主人は丸ビル最上階の有名レストランなどで働いた後 イタリアで修行して独立、最初は代官山でやってたけど3年前にここに越してきたそうです。家賃は代官山の4分の1(笑)だし、何より住宅街のお客さんはのんびりしている(笑)のが良い、と言ってました。
 最近 代官山は再開発された渋谷に客足が向いてしまって閑古鳥が鳴いているという話も聞くし、正解です。

 一生懸命作っていることは判ったので、また行ってみようと思いました。