特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『韓国のクーデターと年金』と『六本木で紅葉狩り』

 風が冷たくなってきましたね。
 ボクの家の近所でも、晩秋の光景が広がっています。


 
 今週の韓国の戒厳令にはビックリしました。
 あの大統領、驚くべきアホですな(笑)。与党にも根回ししてなかったみたいじゃないですか。

 それ以上にビックリしたのは日本のマスコミ。くだらない芸能ニュースはやるけれど、隣国で何が起きているか、NHKですら、まともに報じなかった。知能指数ゼロ。そりゃあ、TVを見なくなるわけです。

 しかし、戒厳令を阻止した韓国の国会議員と市民はすごいですね。
 

 9月に全斗換の軍事クーデターをテーマにした『ソウルの春』という映画を見たばかりですが、そういう映画が年間NO1ヒットになっているのですから、韓国の人々にはその時の苦い経験が心に沁みついているのかもしれません。

spyboy.hatenablog.com

 ちなみに市民が国会を守る感動的な写真↓を撮ったのは毎日のソウル特派員。毎日と朝日の特派員だけは事件が起きると直ぐ駆けつけて国会内にまで入って取材したようです。

news.yahoo.co.jp

 共に女性記者なのは、さもあらんという感じ。

 命令で出動した軍も実弾は所持してなかったようです。何処までの話かまだわかりませんが。

 議員も国民も日本よりはるかにレベルが高い。自分で民主主義を勝ち取った社会は違うんですね。日本で同じことが起きたら、一部の野党、それにマスコミも賛成に回ったと思う。

 国民もかなりの部分が戒厳令に賛成するんじゃないの(笑)。バカばっかりだもん。

 考えれば考えるほど、日本人のダメさ、バカさばかりが感じられる出来事でした(笑)。
 

 ダメダメな日本のマスコミですが、勿論 全てが全てではありません。
 今週の『報道1930』の年金特集は良かった。

 きっかけは今週 財界(経済同友会)が専業主婦の第3号被保険者制度の廃止を提言したことです。

www.jiji.com

 この件は今秋 既に経団連、労組(連合)ともに提起しています。

www.psrn.jp

mainichi.jp

 国民民主が言い出した、103万円の壁なんてばかばかしい話です。
 そんなことより、106万、130万、150万、全ての壁を取っ払って、全ての働く人に中立公平な制度(税制、年金、健保)を作ることが先決です。

 誰もが普通に保険料を払って、誰もが普通に受け取る。そんな当たり前のことがなぜできないのでしょうか。
 専業主婦は保険料を払わなくてよい3号被保険者なんてバカな制度の廃止は財界も組合も意見が一致している(笑)。議論もできない政治家とマスコミがアホなだけ。
 

 番組でも言ってましたが、現在の制度は普通の働く人、それこそシングルマザーが専業主婦の年金保険料を支払っているようなものです。
 今は共稼ぎの方が圧倒的に多いんだから、専業主婦(というか、専業主婦の夫と労働力を安く買い叩く経営者)を優遇する制度なんかおかしいに決まっている。搾取です。

 今週 立憲民主が国会の代表質問でこの件を取り上げましたが(偉い)、既存の3号被保険者はそのままにして、新規は全面撤廃すればよいだけの話です。こんなもの、今すぐ廃止できる。

 少子高齢化なのに、こんな時代錯誤で不公平な制度を見直さなければ労働力なんか増えるはずがありません男女の賃金差も解消される筈もない

newsdig.tbs.co.jp

 他にも、在職老齢年金の問題や厚労省国民年金の財源の穴埋めに一般サラリーマンの払った厚生年金を流用(泥棒)しようとしている件など、不条理、不公平、非効率が山積しています。

 健保だって、サラリーマンが払っている健保組合の保険料収入をほぼ半分、厚労省が高齢者向けに取り上げている、というふざけた問題だってある。
 そんなことやってりゃ働く人の手取りが増える筈がないし、景気だって良くなる筈がない
 所得が低い若いサラリーマンや働いているシングルマザーだって、健康保険料の約半分を自動的に見ず知らずの高齢者に取り上げられているんです。

 もちろん困っている人には社会は手を差し伸べなければならない。高齢者医療にお金を使うのは結構(胃ろうみたいな無駄な延命治療は廃止すべきですが)。
 だけど、それは正々堂々とやるからこそ、意味があります。将来 自分も恩恵を受けられると思うから、負担する側だって納得する。

 現在のように厚労省の通達行政で一般人に判らないようにコソコソやるなんてサイテーです。お金を取り上げられる側は不公平感が募るし、受け取る側の無駄使いも増える。百害あって一利なし。

 番組は、日本の年金支払い時期を67歳くらいにしなければ間に合わないのではないか、ということも取り上げていました。この問題だって提起する政党は殆どない。それで老後の2千万がどうのと騒いでいるのだからアホじゃないか。

 現実を直視せず、無為無策で弥縫を繰り返した結果が、今や日本の年金はボツワナにも劣る、というわけです。

 この問題は確かに複雑ですが、それこそ『手取り』を増やすなら避けて通れない。それをわかりやすく説明し、解決策を提示して国民の理解を得るのが政治家やマスコミの役目です。与野党ともに仕事をサボっている。歳費泥棒です。
 もちろん政治家任せじゃなく、一人一人が自分で考えなくちゃいけないんですけどね(笑)。


 たまには 近所ではなく、華やかな街でご飯を食べようということで、紅葉狩りがてら、はるばる六本木へ行ってきました。
 と言っても街中の喧騒に繰り出す勇気はないので、いつも行くビルの上の静かな店です。

 この日のお料理は紅葉を意識した秋のもの。お皿の上は赤色が中心です(笑)。

 アミューズが3種類。
 パートフィロに包んだ野菜のマリネ(何だったか忘れた)(笑)

 紫いものタルトレット

 バターナッツかぼちゃのムース
 単純においしい。家では絶対に裏ごしなんかしないもんな(笑)。

 マーブル状のフォワグラ。最近はインチキ臭い物も多いですが、これはちゃんとした鴨です。添えられたソースはリンゴとビーツのゼリー。

 じゃーん。ここで真打の登場。白トリュフ様です。

 お店の人が『1グラムおかけします』と言いながら(笑)、削り器で削ります。テーブルの上に抵抗できない香りが漂う(笑)。
 年々値上がりする白トリュフですが、今年はネットで見たら取引価格はキロ80万くらいでした。たぶん世界で一番高い食材です。しかもそれが全部使えるわけではなく、中が虫食いのものがあったり質や鮮度の問題もある。リスクが大きすぎてどこの店でも出せる訳ではない。恐ろしい(笑)。
 

 ホタテ
 半生のホタテにミモレットチーズが挟んであります。左側が生のバターナッツカボチャ、右側がトリュフに合わせて卵たっぷりのサフランソース。
 白トリュフはトスカーナ産だそうですが、前回 青山で食べたアルバのものより遥かに状態が良かった。素晴らしい香りでした。 

 蒸してから炙ったというイトヨリダイ
 中央のソースは赤ワイン。左側はビーツのミルフィーユ。これが案外美味しかった。

 仔牛のロティ
 ソースはジュ。付け合わせはセップ茸、玉ねぎ、菊芋。霜降り肉は食べたくないけど、仔牛ならOK(笑)。

 赤ワインが残っていたので、モンドールを一口もらいました。そういう季節です。

 ちなみに水は会津のもの(笑)。お酒が弱いボクは通常 ワインの3倍は水を飲みます(笑)。

 ブドウのシャーベット。周囲は赤紫蘇のエスプーマ。

 柿、栗、シャンパンのムース
 柿は裏ごししたゼリー(マルムラード)になってたり、コンフィやソースにもなっていて、もちろん生もあり、複雑な料理でした。家では絶対にありえない(笑)。

 ’’キャラメルポップコーン’’。
 最上部から順に本当のポップコーン、リコッタチーズのムース、キャラメル味のシュー(皮)。一緒に食べるとキャラメルポップコーンの味がするそうです。

 ボク、ポップコーン嫌いなんです(笑)。このデザートは美味しかったけど。

 食後はイルミネーションの見物です。喧騒を離れて、ビルの上から眺めているのが一番いいかも。

 会計を済ませたあと、下で見学です。

 正面の豪華タワマンはSMAPの草薙という人が住んでたそうです。泥酔して、正面の公園で素っ裸で寝転んでいるところを捕まったのが昔 ニュースに出てましたね。

 人は大勢いましたけど、まあ、不愉快なほどではない。

 所詮は商業ビル、大資本の子供だましですが、こういう華やかな世界もたまには(笑)。

 紅葉とイルミネーションの組み合わせも悪くありません。