特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『2000年からの家計消費支出』と『0401 再稼働反対!首相官邸前抗議』+お花見紀行(笑)

早いもので、今年ももう4月です。東京は4月になると新入社員や新大学生などが上京して、通勤電車や盛り場の人がどっと増えます。東京に出たての若い子たちが場違いなところで大騒ぎしているのはどうにも違和感を覚えますが、新入社員たちが現実に直面して(笑)、2か月くらいすると落ち着いてくる様は毎年の事ですが可愛いな、と思ってしまうのは、ボクも齢を取ってきたからでしょうか(笑)。
それでも暖かくなってきて桜の花も咲いて、景色を愛でることができるのは嬉しいものです。
●今朝の桜並木。満開になったばかりで、まるで お花が生命力に満ち溢れているように見えます。

                                                                                      
さてアベノミクスが始まってから、ずっと賃金の話をしていましたが、それは絶対 実質賃金は下がると思っていたからです(笑)。今回は長期的なお話、具体的には消費支出がどうなってきたか見てみたいと思います。今週29日に総務省から今年の2月までのデータが発表されました。
●2001年1月〜2016年2月の消費支出の推移(二人以上世帯の名目、実質)(2000年1月を100とする)
統計局ホームページ/家計調査報告 ―月・四半期―

青線は名目の消費支出、赤線は物価を考慮した実質の消費支出です。こういうことが判ります。
2000年以降 消費はずっと減少傾向にある。2016年2月は2000年1月を100とすると名目では89.1、実質は88.5。つまり家計の消費支出は1割以上減っている。

更に付け加えると、民主党政権時代はデフレでしたから実質消費はそれほど落ちていません。アベノミクスが始まった2013年以降 実質賃金が低下して、消費の減少傾向が高まっていることが判ります。一瞬、ばーんと増えているのは消費税前の買い込みです。で、今は元の木阿弥というか、それ以下。リーマンショックのころは名目消費支出は90.6、実質で92.9でした。あの東北大震災直後の3月に一時的に落ち込んだ際は名目消費支出は86.4、実質は90.3。生活実態を表す消費支出はリーマンショックどころか、大震災直後の3月、あの酷い状態がずっと続いているわけです。消費はGDPの約6割だそうですから、これじゃあ景気が良くなるわけありません。というかグラフを書いてみて、今はリーマンショックの時より酷いのか、と自分でも驚きました。
                   

中選挙区制の時 こんな酷い状態だったら野党だけでなく自民党内からも声が出て、内閣は倒れているはずです。今の小選挙区制は本当に問題あります(国政なんか大選挙区一本でいいんです)。SEALDsの子たちが言ってるように『みんなの暮らしに税金使え』、経済政策はその方向でいいんです。未だにまともな対抗策も打ち出せないんだから、野党にはもっとしっかりしろと言いたいです。
●SEALDsのプラカード

                             
もう一つ、ボクらが今立っている場所はどういうところか、国民は良く考えた方がいい。人々の暮らしぶり、つまり 今の消費状況は100年に1度と言われたリーマンショックの時より酷いんです。アベノミクスで浮かれてたり、傍観していた結果、ボクたちはこんなところにまで来てしまったわけです
●真説アベノミクス


●マジで安倍ちゃんが電話してたりして(笑)。

              
と、いうことで、今週も原発再稼働反対の官邸前抗議へ。今週は3度目です。霞が関駅で降りる定期でも買おうかな(笑)。
今日の午後6時の気温は12度。少し前は気温が10度でも暖かく感じましたが、今日はものすごく寒く感じました。このことに限らず、人間の感覚なんて、いい加減なものです。今日の参加者は700人でした。
●抗議風景








                                        
今週 原発について日経BPに良い記事が載ってました。『地球温暖化対策の観点から原発ゼロには無理があるという立場』の村沢義久立命館大学客員教授がこんなことを言っているんです。彼は『今の規制基準には無理がある』と指摘しています。理由は『テロ対策、避難設備、それから最終処分場に関する規制が欠けている』から。
原発ゼロに現実味――規制基準の見直しが不可避:日経ビジネスオンライン

村沢教授はこう結論付けています。
福島が収束するまでは一切稼働しないこと。さらに、テロ対策、避難経路・場所の確保、最終処分場の選定まで含んだ規制基準に移行する。そして、しかるべき時期に、そういう基準に合格した原発のみを稼働するならば、国民の支持も増えるはずだ。

これならボクも文句がありません。良く反対派の人は一部の学者の話を孫引きして地震や火山、津波対策のことを言ってます。だけど、地震が来る来ないなんて誰も判らないんだし、水掛け論になりかねない。御用学者や出世亡者の裁判官が屁理屈こねて見切り発車する、のが今までのパターンです。それより誰が見ても明快な、テロ対策、避難計画、最終処分場の問題を追及したほうが良い。前々から言ってますけど、テロ対策や避難計画に対する規制基準がないなんてどう考えてもおかしいじゃないですか。
                                                
ところが、こんなことを言うと『お前は原発を認めるのか』と怒る狂信的な反原発派がいます。結構いると思います(笑)。た●ぽぽ舎の一部とか誰とは言いませんが(笑)お前らバカかって。それじゃ死んでも社会の多数派にはなれないだろって。まず対話のテーブルに乗って、本当に電力会社や自治体にテロ対策や避難計画を立てさせればいいんです。そうすれば原発が経済的に成り立たないことが誰の眼にも明確になるでしょう。311以前 日本の反原発運動が進まなかったのは高木仁三郎氏や小出氏など一部の人を除いて、原発に反対する人たちに狂信的な連中が多かったせいでもある、とボクは思っています。
                                        
テロ対策や避難計画、最終処分場のことは普通の人なら、誰もがうっすらとは思っているはずです。小泉だってそれで方向転換したんですから。つまんない屁理屈こねるより、誰もが納得できる最大公約数を見つけ出す努力をしていくことこそ、多くの人の理解を得られる早道ではないでしょうか。


抗議に参加した後、今日はお花見に行きました。と、言っても公園にゴザを敷いて場所取り、なんてまっぴらです。毎年やることは決まっていて、庭に桜の大木があるレストランで食事をすることにしています。ボクは見たことないんですが『リーガル・ハイ』というドラマで使われた建物だそうです(笑)。丁度 昨日が東京の桜の満開日、文字通り元気な桜が咲き誇っていました。今年は良いタイミングでした。