特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

臨時更新 0917安保法案に反対する国会前抗議:戦争は文化じゃない!(笑)

おそらく安保法案は可決されてしまうだろう、そこからが本当の始まりだ』とは思っているのですが、今日は居てもたってもいられず国会前へ行ってきました。自民党の目論見通りだと本日 法案が成立しても不思議ではなかったからです。昨日は横浜の公聴会でのシット・インなどの市民の非暴力抵抗、国会前の大群衆、それに野党の徹底抗戦で委員会採決すらできませんでした。その中には新聞やTVでは報じられない色々な物語があったようです。
●ラッパ―のECD氏のシットインをしながらのツイート(彼は『言うこと聞かせる番だ、俺たちが。』のライムを考えた人です)。シットインに加わり、途中でお子さんを迎えに保育園へ向かったそうです。かっこいいなあ。

委員会もまともな議論にならなかったですね。とにかく与党は採決ありきの姿勢ですから。だから民主党福島みずほ山本太郎フィリバスターには感動しました(笑)。どうしたって名作映画『スミス、都へ行く』のことを思い出しましたから。山本太郎はデビュー当時のダンス選手権に使ったジューダス・プリーストの曲の話までしたようです(笑)。普段の行動には?が付きますが、彼はこういうことには向いているのかも。それでも委員会は採決されてしまいましたが(あれが採決なの?)

                                       
ボクは行けなかった昨日16日の国会前には4万5000人?も集まったそうですが、10数人の逮捕者も出たそうです。ちょっと気になって調べてみたら、警察を挑発した70年安保の残党、過激派の連中がいたようです。そんなことだろうと思いました。彼らのように抗議に暴力を持ち込めば、普通の人は参加出来なくなります。普通の人が大勢集まらなければ、政府に対抗することはできません。暴力は権力側に弾圧の口実を与えてしまいます。今までも一部の過激派は反原連の大規模抗議にも出没して暴力沙汰を起こそうとしていました。更に非暴力で平和的な抗議に徹しようとする反原連やSEALDsを誹謗中傷しています。自分たちの組織の利益と狂った方針のために、集まった人々の善意を利用しようとしているんです。奴らは安倍晋三より悪質です。
●劇作家宮沢章夫氏のツイート

                                      
ボクが国会前に着いたときは集会の開始前、もう、大勢の人が集まっていました。若い人も年寄もサラリーマンも。人をかき分けながら前へ進むと、国会前の半ばくらいで奇妙なスピーチをしてビラを配りカンパまで集めている連中がいます。後ろの方でジジイが指示を出しています。彼らの言ってることは辻褄が合わないし、まず目つきがおかしい(笑)。奴らです。卑怯なことに党派を名乗っているわけではないので騙される人もいるようです。あまりにも気分が悪いので直ぐ場所を移動しました。主催者の総がかり行動委員会も参加者に注意を喚起するくらいのことはすればいいのに。彼らの中で唯一まともに日本語が話せる高田氏が『暴力を排して平和に抗議しましょう』とスピーチしてましたが、前日の暴力騒ぎの原因に対しては手をつけない。相変わらず驚くくらい無能です。
●反原連のミサオ氏のツイート

気を取り直して抗議に集中します。雨が降ろうと全然苦にならなかった。自分では極力冷静に、と心がけていたんですが、少し興奮していたかもしれません(笑)。
●抗議風景















                                                
時折強い雨が降る人混みの中、あまり見通しがききません。そういう時はツイッターが情報源です。始まって1時間くらいして、こんなツイートが目に留まりました。

                                        
連中は昨日の騒ぎの再現を狙っている。yonnbabaさんが仰っていた通り素晴らしい奥田愛基さんのスピーチを聞きましょう! - よんばば つれづれ、まともな大人なら盾になってSEALDsの子たちを守る義務があります。連中は最前列で暴力沙汰を引き起こして抗議を妨害し、あわよくばSEALDsの子たちも逮捕させようとしているのでしょう。そうはさせません。ボクも楯になろうと思って、なんとか人をかき分けながら、そちらへ向かいました。するとボクから5メートルくらいのところで『帰れ、帰れ』のコールが巻き上がりました。もう楯になってくれている人が大勢居る!連中は立ち往生。ボクも奴らを思い切り怒鳴りつけました。皆の圧倒的なコールに、文字通り泥棒猫のように(猫に失礼ですが)、連中はこそこそと逃げていきました。
突然の不穏な空気に、近くにいたティーンエージャーの女の子たちが不安そうな顔をしていたので年長者として(笑)、これ以上怖がらせないようにニッコリ笑って説明してあげました。『頭のおかしい過激派が暴れようとしていたんだよ
それを聞いて彼女たちもニッコリ、安心したような顔をして、自分たちの『安倍やめろ』コールを再開しました(笑)。あどけない高校生くらいの女の子たちが『安倍やめろ』ってコールしてるのは本当に微笑ましい(笑)。過激派の連中はやがて国会前から退散していきました。すると警察の警備体制もゆるくなり、あとは全くの平穏な抗議に戻りました。本来 ここに居る人はそんなもんですよ!

                                                                                          
今日は辻元清美氏などの政治家のほかに内田樹氏や室井佑月氏、落合恵子氏などがマイクを取りました。内田氏は『法案が成立したら、賛成した議員の落選運動を始めましょう』とスピーチしました。
内田樹氏のあいさつとツイート(当日も同じことを仰っていました)

●SEALDsのコール。最初は初めて?マイクを握ったポン女(日本女子大)の子の初々しいコール。


  
ボクが帰って直ぐ、驚くような人が来たそうです。NHK9時のニュースでも流れましたが石田純一氏です。曰く『戦争は文化じゃない!
勇気があるだけでなく、サービス精神旺盛な人です(笑)。思いがけない人の応援に、多くの人が笑い(笑)、勇気をもらったようです。彼は昨日の京都の抗議にも行ったそうですよ。今日のスピーチもインパール作戦のことまで持ち出す真面目なものだったらしい。案外 硬派な人なのかもしれません。
                                           
●こんな勇気がある人だとは思わなかった。石田純一氏(朝日新聞の写真より)。ちゃんとセーターを羽織ってる(コートの上からなんで、サービスでやってるようです)。近くの人が確認したら裸足+ローファーだったそうです(笑)。偉い!(引用したツイートのurlをクリックすると石田氏のコールが聞けます。ガチ!です。)

http://www.asahi.com/articles/ASH9K4SMMH9KUTIL02D.html

●ついでに、さま〜ずの三村マサカズ氏のツイート


断続的な雨の中、抗議に参加している人は何万人くらいなのでしょうか。国会前だけじゃなく、官邸前、国会図書館前と広がっているので見当もつきません。ボクが見た限り、来ている人は怒っているけど悲壮感はない。ヒステリックなところもない自分がやるべきことをやっている、と言う感じです。
●作家/ラッパーのいとうせいこう氏のtweet

   
                           
今 このブログを書いている今も抗議は続いています。帰り際に学生たちは『国会がやっているのでボクたちは一晩中抗議を続けます。明日も来てください。』と言っていました。当然行きますよ。
例えクソ法案が成立してしまっても、そこからが始まりです!
●賛成議員を落選させよう!

●昨日の光景。後片付けをするSEALDsの子たち。彼らはバカ過激派のビラまで拾っています。そもそも大人がゴミなんか出すんじゃねえ!


●付記:昨夜は何事もなく無事に抗議が行われました(新聞では参加者3万と報じられました)。