特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

臨時更新『17日に強行採決?』:0915戦争法案に反対する国会前抗議行動

15日朝の朝日新聞にSEALDsの意見広告が載っていました(↓)。当然 朝日は割引価格にしただろうけど、日付指定だし、あの大きさだと3百万くらい?はかかるでしょう。多くの人が寄付をしたでしょうけど、自分たちでもTシャツ売ったり(彼らのソニック・ユースのパロディTシャツに無知なネトウヨがケチをつけて恥をかいてました)、頑張ってたもんなあ。彼ら自身は18日で一区切りしようとしているのだと思うんですが、民主主義を求める活動は18日以降も終わらないということでしょう。当然。

                                                          
そのSEALDsの奥田君が15日 国会の公聴会で発言しました。YouTubeを見ましたが、自分のコトバでしゃべる素晴らしいスピーチでした。こういう挨拶で始まります。
『あのー、すいません、こんなことを言うのは大変申し訳ないんですが、さきほどから寝ている方がたくさんおられるので、もしよろしければ、お話を聞いていただければと思います。僕も2日間ぐらい緊張して寝られなかったので、早く帰ったら寝たいと思っているので、よろしくお願いします。』
えっ!こんな時に寝てる国会議員が居るの?? 
●奥田君と一緒に国会へ行ったSEALDsの子のTWEET
                                                  
それでも奥田君の口調は丁寧で、懸命に相手に聞かせようと努めています。自分の気持ちが籠っていて、コトバが生きている。素人が国会に呼ばれて、普通 これだけ喋れるでしょうか。野党にプレッシャーをかけることも忘れない素晴らしいスピーチでした。最近の国会の論議とは全く異なる、彼の理路整然とした言葉は図らずも主張の正当性を証明したと思います。今日の奥田君は見ていて、涙が出るくらい素晴らしかった。ありがとう。でも、もっと素晴らしいのは国会前、いや、今や全国の路上に彼のような若者や普通の人が大勢いる ということです。
彼はこう、締めくくりました。
『政治家の先生たちも、個人でいてください。政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった一人の個であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して孤独に思考し、判断し、行動してください。みなさんには一人ひとり考える力があります。権利があります。』

この言葉は政治家だけでなく、我々一人一人にも向けられています(反対してる人だって組織の言いなりの奴、思考停止している奴はいくらでもいるでしょう)。ボクはこの言葉に込められた価値観を信じるし、それを彼と共有します。                            
書き起こしも良いですが、彼の朴訥とした、だけど意志のこもったスピーチはYouTubeでご覧になるのをお勧めします。16分時間を割くだけの価値があるのは請け合いです。
●書き起こし 「国民をバカにしないでください」 SEALDs奥田愛基さんが国会で要望(全文) - 弁護士ドットコム

●奥田君のスピーチ@YouTube:聞く価値がある16分です。 




でも、政治家は、自分より遥かに若い学生にこれだけ理を尽くして説かれても恥ずかしいと思わない ようですね。いよいよ安保法案の強行採決が迫っているみたいです。とりあえず、15日は時間を作って国会前へ行ってきました。警備は先週より一段と厳重になっていて、ちょっとびっくりしました。ただし、潰しに来ている感じではない、大丈夫です。今日も大勢の人が来ています。ボクが見た限りでは1万人くらいは軽く居たと思います。主催者発表は1万5000〜6000人。
●警備の様子:そこいら中こんな感じでした

                                                                 
4万5千人以上が集まった14日、例の『総がかり行動委員会』のオールド左翼?の老人たちは自分たちの後 SEALDsの抗議があるのを忘れて、『集会は終了しました』とマイクする大失態を演じたそうです。うしろの方ではそれを聞いて帰ってしまった人も大勢出たらしい。老人性痴呆症なのか、自分たちの活動しか意識にないのか。善意はあるんだろうけど、恐ろしいくらい無能で内向きな彼らを見ていると、『ノー・パッサラン』じゃありませんが、それこそスペイン市民戦争当時の共和国政府(の無能さ)を思い起こさせます。当時もこんな感じだったんでしょうか。それでも、今は贅沢は言っていられません。
ボクが居た時間帯は若い人はまだ少なかったですが(彼らは8時過ぎて増えてきます)、子供連れや会社帰りのサラリーマンも多くて心強かった。
●抗議風景








                                                                                                                                                        
                                                                                       
今夕の時事通信によると、政府は遅くとも17日に委員会で強行採決、そのあと直ぐ本会議で強行採決しようとしているようです。18日金曜にデモが最大化するので、政府はそれを避けようとしている、と時事通信は報じています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015091500825
時事通信が書いていることが事実だとすると、政府は根本的に判断を誤っている。国民のことを見誤っている。 
強行採決しても、それで終わりではありません。今や日本中 大勢の人がそのことを判っているはずです。
大友良英氏(『あまちゃん』の音楽担当)のTweet
●当日、まだ背広を着たままの奥田君のスピーチ@国会前抗議