特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『自分だったら、どうしよう』と0403 再稼働反対!首相官邸前抗議

今日の東京は風が強くてまるで春の嵐のようだった。これで桜もほぼおしまいだろうけど、桜吹雪が舞い散る中を歩くのは気持ちがいい。
●今週は桜並木で夜桜見物をしました。

●今朝の桜

                   
今朝の日経に『反LGBT法』を制定しようとしているアメリカの保守的な州に対してアップルなどの大企業が事業をボイコットをして修正を働きかけている、というニュースが流れていたアップルなど米企業、「反LGBT法」に対抗 :日本経済新聞。自分の主義主張を他人に押し付ける無知で野蛮な連中というのはどこの国でもいるし、アップルやウォールマートなど悪名高い企業もたまには良いことをするとも思った。やっぱり物事は単純に正邪で判断できるものではない


今週 同性パートナーへ証明書を発行する、渋谷区の多様化社会推進条例が可決された。http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015040102000118.html 大変めでたい。各野党の賛成が21、反対が自民+無所属で10。事前に野党間では結構議論したようだが、国会もこうやればいいんだよ
区議会では公明・民社・共産により『違反した企業名の公表には慎重であるべき』という付帯決議がつけられたが、それはそれで理解はできる。そんなバカ企業なんかさっさと潰れちまえ、とは個人的には思うけれど、新しいことをやるに当たってはそういう慎重さも一つの見識だろう。ボクも一つ、学ぶことができた。
                                                       
この条例にケチをつけている産経新聞は可決後 社説で『産経新聞とFNNの合同世論調査では条例に全体で6割が賛成したものの、60代以上の男性では反対が多かった』と書いていた【主張】同性カップル条例 家族のありよう考えたい(1/3ページ) - 産経ニュース。ということは他の年代・性別では賛成の方が多かったんだろ(笑)。将来のことを考えたら、その層の意見なんて一番 相手にしちゃいけないだろ〜が(笑)。
自分の事務所の幹部が韓国パブに政治資金を数千万円もつぎ込んでいた田母神俊夫反韓とか言ってる奴に限ってそんなもんだ)に至っては何を言ってるかわからない。

                                

そういう野蛮人の反応は予想できたけれど、一部の山本太郎のお友達系?からも『パートナーシップ条例を認めると区長が行った公園からのホームレス排除を認めることになるから反対』という声もあがっているらしい渋谷区長選に緑の鳥が羽ばたいて統一選の目玉に – アゴラ
実際 条例に賛成しようとする区議へこんな意見書を送った奴もいるそうだ(どんな『当事者グループ』なんだ(笑))。

先日の区長の記者会見での煽り&デマ専門の似非ジャーナリスト田中龍作の質問もその発想の典型だろう(くだらないので引用はつけません)。

ゴキブリとアホはどこにでもいるものだが、さすがにこういうのには呆れ果てる。ホームレス排除とパートナーシップ証明と具体的に何の関係があるのだろうかガキじゃあるまいし、世の中は是々非々で一歩ずつ進んで行かなければ仕方ないじゃないか。だいたい、こういう反対のための反対をしている連中がまともに世の中の役に立ったことがあるだろうか。正邪でしか物事を判断できない無責任な単細胞を『プア充』(笑)と呼ぶらしいが、要するにネトウヨの左翼版ってことだろう(笑)。



社会の右傾化とか言われているけれど、もっと大きな問題があると思う。それは右か左か、リベラルか保守か、でもない自分で物事を考えようとするか、ということなんだと思う。

政府や電力会社の言ってる『原発がないとやっていけない』という意見はどう考えてもおかしい。だが怪しい学者や評論家等の言ってることを真に受けてホームページやビラで放射能の危険性ばかり触れ回っているのも、それと五十歩百歩だ。何かを受け売りしているだけで自分なりに真偽を検証する姿勢はない。問題点を指摘するだけで『じゃあ、どうする』というのがない。深刻そうなことを言ってても所詮は他人事って言うのが透けて見える。真面目な学者の書いたものだってそういうのは結構ある。↓
●小平の住民投票以来 非常に勉強になることを指摘してくれる国分氏の対談本なので期待したが、大竹という対談者が『外国の学者はどうだ』という話しかしないのでがっかり。それなりの指摘はするんだけど『so what?』がない。学者の癖に自分の考えがない、鹿鳴館以来の典型的な日本のダメ・インテリがまだ生息していたのに驚いた。

                      
物事を考えるには、『自分だったら、どうしよう!』という視点が必要だと思う。そういう視点があることで意見や考えが他人事ではなく、現実味を帯びてくるからだ。立派な大企業のサラリーマンの話より、小さくても自営業の人の方がたいてい面白いじゃないか(笑)。それはやっぱり、自営業の人は何でも自分の事として考えているからだ。

ボクも含めて誰もが知識を十分に持っているわけではないけれど、そこで無知に胡坐をかいたまま文句だけ言ってるのがサイアクだと思う。
                 
憲法9条だけ守っていればいい』改憲して国防軍を作れ』、 『(コストのことは考えてないけど)原発を今すぐやめろ』『(避難計画もまともに立ててないけど)安価なエネルギー供給のために原発を再稼働しろ』 。これらは現実を考えていないと言う点で、どちらもそっくり、まるで双生児のようだ。経済にしろ外交にしろ、アホとアホとが絡まりあって国民や政治家の間で強硬論が台頭し、為政者側も止められなくなった挙句 無謀な戦争に引きずり込まれたのが戦前に起きたことだ。
●毎度お馴染み、日本人ジョーク


                                                   
311で本当に学ぶべきだったのは、政府やマスコミが嘘をつく、ということではない。もう、誰かの受け売りはやめようってことだ。自分で物事を考える、言い換えると、自分だったらどうするか、と言うことだ。時には判断は誤るかもしれない。でも自分の運命は自分で決める。実際はすべてを自分では決められないかもしれないが(笑)、決めようと努力はする。少なくとも自分はそうしていたいな、と思います。
要はアマゾンのユーザー書評についている『この本を読んで初めて知りました』、『これは全国民必読の書です』みたいのが一番危ない(笑)。そういうのって、右でも左でも立場に関係なく存在しているから、ホント面白いデス(笑)。

                                              
ということで、今週も官邸前へ
今日の東京の晩は暖かった。文字通り、うららかな春の宵だ。時折桜の花びらが舞い散っている。抗議の参加者は官邸前500人くらい、国会前500人くらい、併せて1000人くらいだろうか(主催者発表1200人)。
●抗議風景








今日のスピーチは『なんで原発を進めるのか理由を説明しろ』とか『原発を動かすのに幾らかかると思ってるんだ』みたいに、誰でも疑問に思う素直なことを述べている人が多くて、久方ぶりに良かった。最近 官邸前ではビラも受け取らないし、スピーチもまともに聞かない。訳の分からない強硬論を吐いてる人にはうんざりするからだ。嘘八百並べ立てている共産党も相変わらずくだらない。ただ嫌悪感を乗り越えて冷静に考えると、たとえ共産党でもたまには良いことも言うし、吉良ちゃんは少しかわいいし(笑)、あれはセールストークだと思えば腹が立たないでもない。共産党のあれは文字通り彼らの商売だから(笑)。期待したり、真に受けるのも間違っている。まあ、商売じゃなく、自分が声を出すことで反対している人間が居るぞっ、てことを示せればいいや、って感じです(笑)。

●夜空に時折 桜の花が舞い散る。いい感じ。

経産省が将来のベースロード電源比率を60%(現在は40%)、そのうち原発比率は20%とか言ってるらしいhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150330/k10010032531000.htmlそれで誰がどれだけ得するんだよ原発の安全コストやリスク費用も入ってるんだろうな。根拠も説明せずに物事をなし崩しに進めるのはいい加減にしろって。『いきなり原発比率20%』も『いきなり原発ゼロ』も具体的な損得を考えないところがそっくりだ。アホとアホが絡まりあって、やがてニッチもサッチも行かなくなる。これがアホの弁証法って言うんだよ。
●国会前


●外務省前の桜。名残桜