特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

パリのデモと東京のデモ:★0109 再稼働反対!首相官邸前抗議!

今日はまず、引用しておきたいことがある。原発に反対している真の右翼、統一戦線義勇軍針谷大輔氏の今日の発言だ。政府のバカどもが沖縄県知事と会話どころか会おうともしないことについて。まったく彼の言う通りじゃないか。

 
日本政府がこんなに傲慢なら、沖縄は日本から独立すればいいと思う。そこまでいかなくてもアメリカの属国のヤマトンチューより先に、沖縄がアメリカの51番目の州になるというウルトラCだって、あるかもね。今までの複雑な県民感情もあるだろうが、まるでどこかの独裁国みたいに強圧的な日本政府だったら、まだアメリカの方がマシ、と思う人はどんどん増えてくるんじゃないだろうか。


                                         
今週 起きた仏週刊新聞「シャルリー・エブド」の襲撃事件は勿論 酷い話だ。今頃 フランスの極右はこの事件を悪用しようと手ぐすね引いているだろう。
                                  
                                                
ボクには、あの事件が遠い国の話だとか、他人事とは思えなかった。ボクの友人にも代々木上原のモスクで改宗したイスラム教徒(日本人)がいるが、あんなことをやるような奴はそもそもイスラム教の考え方に反している。犯人が殺した警官の一人はイスラム教徒だったらしい。犯人は自分の考え方を押し付けるためには何をやっても良いと言う、ただのキ●ガイ以外の何物でもない。
こういうキ●ガイはどこにでもいる。ブッシュを当選させた原動力になったという、アメリカのキリスト教原理主義だってそうだし(東日本大震災は異教徒への天罰と言ってる奴もいるらしい)、かっての日本だって右翼が出版社の社長宅を襲った風流夢譚事件浅沼稲次郎の殺害、それに226事件515事件と数限りがない。人を殺さなくたって、言論を暴力や強権で封殺するという点ではお笑い映画『ザ・インタビュー』に対する北朝鮮サイバーテロだって、爆笑問題がNHKで政治ネタをすべて没にされた、のも似たようなものだ。
そうやって言論を押さえつけるような連中をキ●ガイとレッテル付けすることは、会話が成り立つ余地がなくなるから得策でないのは判っている。だがレッテル付けをしなくても、ネトウヨとか嫌韓とか言っている連中と同様、そういう連中とは会話が成り立たないのも現実だ(笑)。ボクは、バカは言葉が通じないからバカ、と定義している。作家の故景山民雄は霊感が強かったそうで、取りつかれた幽霊?を追い払った経験から『嫌な奴はどなりつけるしかない』(笑)と言っていた。まったくもって、現実は難しい(笑)。
                                          
●日本人が彼らと同じように言論の自由を大切にできるだろうか:言論の自由の象徴であるぺンを掲げてテロに抗議する人たち@パリ。


 
 
       


と、いうことで(笑)、今年1回目官邸前抗議へ。
寒中と言うことで朝の気温は寒かったが、今日の午後6時の気温は7度だったからそれほどは辛くはない。参加人数が少ないんじゃないかと心配してたけど、官邸前800人くらい、国会前800人くらい、合計1600人くらいで盛況だった(主催者発表1600人)。勿論一時期ほどじゃないし、手詰まり感も感じないでもないけれど、それでも有史以来(笑)真冬の夜に、日本で政府への抗議集会でこんなに人が集まっている例があるだろうか。

●抗議風景









●今日はお父さんに連れられた子供も見かけた。嬉しかった。(正面からだったので、ピンボケして丁度良かった?)

                            
共産党はおなじみ吉良ちゃんと先の選挙で当選した国会議員3人の計4人がスピーチした。共産党というと皆、アジ演説はプロかと思ったけど、新人議員3人は紙を見ながらのスピーチでたどたどしかった。組合や各種闘争で鍛えた頃とは時代が変わったらしい(笑)。話のうまさとかそういうことじゃなく、自分が何をしたいかわかっていない感じだ。それと比べるとストリート慣れした?吉良ちゃんは態度は自然だし、言葉には自分の気持ちが籠っている。この娘、組織の官僚主義教条主義に毒されなければ案外、大物になるかも。ま、毎週 悪口を書いている通り(笑)、ボクは共産党には全く期待してない。
福島みずほたんは開口一番、『今年は原発を廃止する年にしたいと思います』と発言する。残念だけど説得力や現実味はゼロ、なんだよなあ。まず社民党をどうするのかヴィジョンが見えないからなあ。本当に原発を止めたいのなら今年こそ社民党を解散して普通の市民運動に合流してください

共産党は吉良ちゃん+新人議員3人の計4人で参加

●出番を待つ福島みずほたんの後ろ姿。白いコートに白いベレー帽にピンクのマフラー、まあいいけど(笑)

                                                           
ボクは原発への抗議に参加しながら、原発に反対する側への批判も書いてきた(笑)。十年一日のように 原発反対万歳、頑張るぞ〜(笑)とか予定調和みたいなことを書いていたら、頭使わなくて楽なんだが(笑)。原発に反対する多くの人は原発即廃止のコストを真剣に考えてないとか、巨大噴火を再稼働反対の理由にするのは非現実的とか、普通はそう思うよ(笑)。だが、そういう意見は確かに稚拙だけれど、それでもいいんじゃないか、とも感じてきた。進歩がないまま稚拙に胡坐をかいていたら、ただのアホだが、まず反対の声を実在させることの方が大事じゃないかとも思えてきた。

●埼玉県の原発住民投票に参加を呼びかける人。彼女が突然 歌を歌いだしたのには閉口したが、この動物帽子は可愛いくて、ちょっと欲しくなった(笑)。

                                              
今日はドキュメンタリー『フタバから遠く離れて』第2部を公開したばかりの舩橋淳監督がスピーチをしていた。原発事故で被災して埼玉に避難した双葉町の人たちに約3年密着して、実際に起きたことと被災者の気持ちを淡々と描いた、誰かを一方的に悪者にしないのが印象的な、優れたドキュメンタリーだ映画『フタバから遠く離れて 第二部』と『日々ロック』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)。そんな作品を作った舩橋監督は今日、『被災した人たち、それに私たちの人格権を取り戻したいんです』と文字通り熱弁していた。その熱量は淡々とした映画の語り口とは全く対照的だった。だが彼のように稚拙さとは程遠い、現実をきちんと正視出来る人でも、声を荒げてしまうことがあるそれが原発事故の、いや、原発そのものの本質ではないか。
●国会前、演台を降りようとする舩橋監督