特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

同じことを100回も言わせるな!(笑):0502 再稼働反対!首相官邸前抗議!

金曜朝の読売1面に『TPPは前夜には実質的には来日前に決着していたが、鹿児島補選への影響を恐れて表現を保留した』と言う記事があった。尖閣へのアメリカのコミットの件も含めて、このところ、どうも読売に政府筋がリークしている節があるので、その可能性はあるかもしれない。ただし読売の記事にはアメリカ側の都合が書いてないのでボクは話半分しか信用してない。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140502-OYT1T50025.html?from=ytop_ylist

悪いけどコメや乳製品の関税維持なんて興味ないなあ。農協はこの前の選挙はどこへ投票したんだよ。どうせ農協も政府も補助金で済ませればよいと思っているんだろう。それよりもっと多くの人に関係がある、国民皆保険とか知的所有権の問題はどうなったのか。読売の記者なんかまさに、政府が垂れ流すのをそのまま書くことだけが自分の仕事だと思ってるんだろう。まるで人間と言うより伝言板なみの、付加価値がない奴らだ(笑)。
                                                                                                                                    
高校生が大勢亡くなった韓国の客船沈没の件はお気の毒としか言いようがないんだけど、首相が辞任したり、大統領が謝罪したりしているのを見て、日本の首相や経産省文科省の官僚が福島の事故でなにか謝罪しただろうかと思ってしまった。事故の際の不手際や情報隠しは日本政府だって負けてはいないだろう。現場に常駐しているはずだった原子力安全保安院の役人なんかさっさと逃げてしまったのだし。謝ればいいってものじゃないけど、公的な人間がまず謝って責任や過ちを認めない限り、また同じことが起きるだろう。ボク個人としては韓国と言う国はあまり良く知らないし、正直、時にはヒステリックに見えることもあるんだけど(日本も一緒かもしれないが)、国を代表する人間が国民に不手際を謝罪するところは日本よりマシ、に見えてしかたなかった。


さて、4月30日に発表された勤労調査統計から。物価の値上がり分を計算に入れた3月の実質賃金は依然前年比-1.3%下がり続けている。2月の前年比-2%より落ち幅はマシになったのは、3月は消費税の駆け込み需要の対応のためか労働時間が前年より4%増えているので、その分が反映されたのだろう。ニュースでは名目賃金が上がった話しか報道されないが、ボクらの生活に連動した『実質』の賃金は昨年7月からずっと下がり続けている賃金が物価の上昇に追いついていないからだ。今週も日銀の黒田総裁が物価上昇目標が2%は達成できると大見得切ってたけど、そんなことは国民の暮らしにはどうでもいいことだ(笑)。目標の立て方が間違っているよ。
昨年の7月以降、国民はずっと貧しくなり続けている。失業率が僅かに下がったのは良かったけれど、株価は化けの皮が剥がれたし、これがアベノミクスの実態のようだ。

●昨年からの賃金の前年比推移:青のグラフはニュースでやってるほう(笑)の名目賃金、ピンクが物価値上がりを考慮に入れた実質賃金


                        
ということで今週も官邸前へ。今日が100回目だそうだ。東京は今年初めての夏日で確かに暑かった。人間っていうのは贅沢なもので雨が降るのも寒いのも嫌だけど、暑いのも疲れる(笑)。
●抗議風景






●おばあさんに抱かれた子供


今週 電車の中で読んでた雑誌『SIGHT』の記事、開沼博の『圧倒的多数の世間様は脱原発など忘れている。その前提に立たないと何も始まらない』は面白かった。内容はこんな感じ。
『2年前に脱原発と言いだした知識人や言論界、一般人は今や潮を引くように居なくなった。今 福島に残っているのは共産党中核派などの党派だけだ』
『自分は安全地帯に居て、ただ原発を非難しているだけでは、原発のことをすぐ忘れてしまうのは当たり前だろう。』
民主党細野豪志だけは多少現地に来ていたけれど、あとはタウンミーティングとか上っ面だけなでた話をして、実行の段になると利害調整が取れなくなって失敗した』
『それとは対照的に自民党は現地に入って、復興に従事する商工会と協力したり、小泉の息子や桜井よしこが訪れて誰にでも判りやすい話をしている。組織が地方に浸透しており、自民党が選挙で勝つのは当然である。』
『世の中は理屈より感情で動く人が大多数であり、そのことを忘れてはならない。その点にもっと頭を使うべきではないか』
 

                                          
ボクは他人のことは興味も関心もないので、311後に脱原発と言っていた人がいつの間にか居なくなったのかどうかは良くわからない。世論調査でも原発への関心はそれほど下がっているとは思えないし、自民圧勝の選挙結果は、『まともな投票先がない』というテンポラリーな選択肢の問題だろう。だから『人が居なくなった』というのは開沼氏のでっちあげか、ごく一部の人間を指す限定的な話と思うが、それ以外は何となく(笑)納得できる話ではある。

原発に反対している一般の人、それに共産党中核派も、その対極の自民党ネトウヨも、大多数の人は理屈でなく、感情もしくは目先の利益で動いている、というのは実感としてあるからだ。だって、原発に反対している側の話も賛成している側の話も7割くらいは言ってることが良くわかんないんだもん(笑)。ただ現在の延長線上で思考停止して再稼働に賛成してる連中は論外だが、原発に反対してたって、エネルギーにしろ、経済にしろ、代案が無きゃ全然ダメだろ(笑)。
原発に反対している側はもっと頭を使わなきゃいけない、というのは開沼氏も含めて、そのとおりだと思う。

                                              
と、言っても、自分が全ての事象を理解できるわけでもないし、権力を持っているわけでもないだったら自分を疑いながら、それでも自分の生活を少しずつ変えていくしかない、と思うのだ。自分の生活・行動が変わったという既成事実を積み重ねていけば、自分の間違いを忘れることもないし、311以前に戻ることもない。そういうのは『身体性』とか『生活の強度』というコトバで表現されるものだとボクは思ってる。毎週 金曜に出かけて、ちょっと文句言う(笑)のも、ボクにとっては『生活の強度』だし、『身体性』を実感する行動だ。文句を言いつつも毎週出かけている、これがデモの効用かな(笑)。
●抗議風景2。先週より人口密度が濃いでしょう。




今日の抗議は100回目ということでマスコミの取材も多かった。別にカメラに写ってもいいけど、写っても得もないので、とりあえず顔は隠す(笑)。取材に来ていた朝日新聞が『抗議の人数が減ったのが課題』とか書いているようだがhttp://www.asahi.com/articles/ASG525F3BG52UTIL027.html、何と比べて言ってるんだよ。ば〜か、今日は先週、先々週より遥かに多いよ!主催者発表3000人)。だいたい、今 沖縄を除いて、抗議集会で3000人も集まるようなものが日本のどこにあるんだよ!どこか、わけのわからない国の数十人のデモは報じる癖に(笑)、東京で毎週1000人以上集まっている抗議を無視してるから、そんなマヌケな記事しか書けないんだよ。ちょっと前 朝日は企業の『学歴フィルター』(学生がネットで就職説明会に応募する際 企業が学生の出身校で扱いを変えること)のことを書いていたが、お前の会社はどうなんだよ(笑)。今年は東大生が入らなかったと真っ青になってたそうじゃないか(笑)東大生から見放された朝日新聞 今春「入社ゼロ」に幹部ら衝撃 : J-CASTニュース朝日新聞もごくたまに(笑)スクープがあるのは認めるけど、ああいう『偽善的な正義の味方』(笑)は世の中にないほうが良いかも。
まあ、いいや(笑)。とにかく100回も同じことを言わせるな! あ、ボクはだいたい85回くらいです(笑)。ボクは朝日とは違いますので(笑)。
●100回も同じことを言わせるな!