特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『お盆明けの幽霊』と『特定秘密保護法のパブコメ』:★0822 再稼働反対!首相官邸前抗議!

毎年 この時期になると甲子園の野球大会がやってるけど、TVであれを見るといつも、いや〜な気持ちになる。すぐチャンネルを変えてしまうけれどお盆明けに出てきた幽霊?(笑)みたいな気持ち悪さを感じるのだ。
この感覚を、コラムニストの小田嶋隆がこのように表現している。
私は、個人的には、甲子園を目指す子どもたちの練習ぶりや必死さを、日本で有数の新聞や放送局が、全社をあげて後援・称揚・美化・推薦している限り、ブラック企業はなくならないと考えている。なぜなら、「甲子園的」な美とは、「決して手を抜かないこと」であり、「全員が一丸となること」であり「決して休まないこと」であり「常に全力を尽くすこと」だからで、そこにおいて目標とされているゴールは、あまたのブラック企業経営者が唱えている勤勉と献身と一体感の哲学そのものだからだ。  もうひとつ言えば、届かないボールへのダイビングに拍手を送り、攻守交代の全力疾走を義務付け、プレー中の談笑やジョークを禁じる甲子園の精神主義は、体制の不備や、補給の欠乏や、兵員の貧弱をすべて「精神力」で補おうとした帝国陸軍精神主義をほとんどそのまま受け継いでいる。当然の話だが、この精神主義は、ブラック企業に特有な玉砕経営手法にも通底している
女子マネはおにぎりを握るべきか (4ページ目):日経ビジネスオンライン
                                                                                                                             
炎天下の中 健康を顧みず野球をやってる高校生には罪はないが(笑)、画一的な恰好で坊主頭で大声を出している集団を見ると、ボクはどうしても日本軍を連想してしまう炎天下の中 必要ない時まで全力疾走している光景は、全員が同じ人民服を着て人海戦術で荒地を開墾してたポルポト派の強制労働を連想してしまう。そうやって過度に精神力やイデオロギーを強調するような姿勢は、確かに『24時間365日死ぬまで働け』(ワタミの社内理念)のような従業員の狂信的な献身を強要するブラック企業につながっているような気がしてならない。
結局 野球をやってる高校生たちより、変な精神主義を強要し利益を得ている周りの大人たち、そして美化されたイメージを喜んで受け入れる視聴者の問題なんだろう(ただし高校生が純真無垢と言っているわけではない)。
特に二言目には『教育』とか偉そうなことを口にしながら高校生を金儲けに利用している高野連は、欺瞞に満ちた旧日本軍の上層部を連想させる。本当に高校生が大事だったら、選手たちに肩を壊しかねない連投を強いるような日程を組むだろうか。ついでに高野連だけでなく、オリンピックに出場する選手には飛行機のエコノミー席をあてがい、自分たち役員はビジネスやファースト、ついでに男子スケート選手にセクハラ・キスを強要する(笑)JOCの連中もボクには旧日本軍の上層部と同じ体質のように見える。
                                                                                 
                                                                                                     
でも、甲子園大会への熱狂を見ていると、日本人は案外、ああいうメンタリティが好きなのではないかと思う。毎年 しかも年2回も全国的にこんなことが行われているのは日本だけではないだろうか。もちろん個人の嗜好に対して、どうこう言う気はない。筋書きのないドラマを楽しみにする人の気持ちはわからないでもない。
だけど体を壊しかねないような炎天下の中、みんな同じ格好・髪形の高校生が連日 激闘を続けているのは違和感がぬぐえない。そもそも今年は関西は電気が足りないかも、とか言って騒いでるんだったら、電力使用のピーク時間帯の試合なんかやめればいい高校生の健康のためにもラジオ体操のように朝5時か6時からやればいいじゃないか朝日新聞原発反対なんだろ(笑)。そういうところにも偽善を感じるのだ。

                                                             
敗戦記念日がある8月は多少なりとも日本人が戦争を思い出す月だ。だけど、それと同じ時期に日本人が旧日本軍のリバイバル、幽霊みたいなスポーツ中継に熱狂しているのは何か意味があるのではないかと感じてしまう。きっと日本人は個人とか民主主義は嫌いなのではないか、実は軍隊とかブラック企業、非合理的な精神論が好きなんじゃないか(笑)、と思ってしまう。
小説やドラマで特攻や玉砕を美談に仕立て上げるのもそれと同じだし、そういう発想はこれだけ悪口言ってるボクの中にも少しはあるような気がする(笑)。自分でも恐ろしいが、人間というのは弱いもの、ムードに流されるものなのだ、きっと

                                                                   



                                                                                                                                     

                                                      

さて、今日のブログのネタにしようと思って温存していたが、今朝の朝日新聞に先を越されてしまった話を(笑)。特定保護法の運用と運用の適正化に関するパブコメの募集が行われている。昨年の秘密保護法へのパブコメは9万通も寄せられたが、今回はまだ500通程度だそうだ。ちなみに先日の川内原発パブコメが1万5000だという。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11310786.html
締め切りが8月24日(日)。個人的には9月4日と勘違いしていたのでまだ余裕あると思っていたけど、やばい。大急ぎで出さないと。
パブコメを出しても連中はどうせ無視するんだろうけど、かといって国民が無関心になると非民主的な政治家や官僚が一層のさばるだろう。そうなったら結局 国民の自業自得だ。原発にしろ、秘密保護法にしろ、集団的自衛権にしろ、連中の狙いは決まってる。それをチャートにしてみる(笑)。
●アホのスパイラル(笑)


                      
ここでステップ2『国民は反対するけど、すぐ忘れる』になっちゃうと、それこそ奴らの思うつぼだ。
パブコメの内容は3つ、法律の『運用』と『運用の適正化』、そして『内閣府の組織改正』に関するもの。運用の資料は100ページもあるし流し読みしても正直よくわかんなかった(笑)。だが運用の適正を判断する審査機能が内閣及び内閣府にあるのはどう考えてもおかしい行政のチェックをどうして行政がやるんだよ(怒)!そんなの泥棒に泥棒の番をさせるのと一緒だろうって。チェックするのは最高裁もしくは国会だろう。
そういうことをさっと書いて、ボクは明日パブコメを送るつもり。確かに市井で文句たれているだけのボクは無力かもしれないが、無力感なんか味わってるヒマはないんだよ(笑)!
●「特定秘密の保護に関する法律施行令(案)」に対する意見募集の実施について
パブリックコメント:意見募集中案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
●「特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施に関し統一的な運用を図るための基準(仮称)(案)」に対する意見募集の実施について
パブリックコメント:意見募集中案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
●「内閣府本府組織令の一部を改正する政令(案)」に対する意見募集の実施について(特定秘密保護法関連)
パブリックコメント:意見募集中案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
想田和弘氏が紹介していた秘密保護法に反対する学生さんたちのサイト。非常に優れた判りやすい解説有。これを読めば誰でもパブコメを書ける!今の若い子もなかなかやる!
特定秘密保護法に反対する学生有志の会



                                                                
ということで今週も官邸前へ★1116再稼働反対!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
全国各地で大雨で大変だが、お盆が明けてからの東京は燃えたぎるようなカンカン照りが続いている。勤務先のヴェトナムやタイの人に聞いたら、日本の方が暑いって言ってたぞ(笑)。
6時過ぎに官邸前へ着いた頃も気温は30度。それでも空は高くなってきているし、暗くなるのも早い。秋は一歩一歩近づいてきている。今日の参加者は官邸前1000人くらい、国会前500人くらい、併せて1500人くらいだろうか(主催者発表1800人)。2年前の今ごろは10万人以上も集まっていたわけだから、人の気持ちというものは移ろいやすいものだが(笑)、そんなのは今に始まったことではない大事なのは自分の気持ちなんだよ。だから今日も元気に?コールしてきた。
●抗議風景



●夜が更けるのも早くなってきた。








                                                                                                                                           
国会前で聞いた『どこでも福島』というプロジェクト?をやっている女性のお話はなかなか良かった。フクシマのことを伝えるプロジェクトらしいが、最近訪れた福島市内の人の暮らしぶりを話してくれた。当然 市内では今でも放射性物質の濃度が濃いところが残っているそうだ。そういう場所にある保育園の話、どうやって園児たちを育てているかという話を聞かせてくれた。ザリガニ一匹まで汚染を測り、通学路は除染をしたコースだけ、子供たちは畦道へ踏み込むこともできない。こちらでは想像もできないそういう話は、聞かせてもらって良かったと思った。

●国会前。1枚目は原子力規制委員会への抗議を呼びかける車椅子の人。2枚目は『どこでも福島』というプロジェクトをやってる杉並の人。一言喋ったのを聞いただけでしっかりした人だなあと思った。


                                                                                                          
写真を見てもらうとわかる通り、官邸前抗議で良いのは老若男女、皆 勝手にやってるところだ、と今日は改めて思った。頭が50年前で止まったまんまの全共闘崩れみたいなおっさんも居るし(今時、白痴みたいに『よし!』とか言うなよ)、地方から抗議に来ているママさん会?もいるし、若いアンちゃんやお姉さん、ボクのような普通のサラリーマンもいる。そう言う人たちが列の並びもいい加減、集まる時間もバラバラなんだけど、原発やめろと言う1点だけで集まっている。統制もとれてないし、お揃いの幟もない。悪いけど、訳の分からないことをスピーチしている奴だっている(笑)。だからこそ多くの人を集められる。毎回 政党の議員も官邸前にスピーチしにくるが、そういうところを彼らに学んでもらいたいんだよなあ。野党なんて、今やどうせ吹けば飛ぶような政党ばかりなのだから、いい加減 政党の利益や党勢より国民全体の利益を考えてもらいたいものだ。
原発にしろ、秘密保護法にしろ、反対の人の方が多いのだから、もうちょっと常識的でまともな人材を集めて、そういう意見を汲み取る政党が出来れば、一発で状況は変わる筈だ。そうすれば安倍晋三ごときにでかい面をさせなくて済むと思うのだが。