いきなりでなんだが、ボクは企業というものは金輪際信用していない。特にＣＳＲ（企業の社会的責任）とか言ってる企業こそ、胡散臭いと思っている。かってのエンロンはCSRに熱心な企業として有名だったし、東京電力も尾瀬の環境保全やら毎年武道館で地球環境がどうのこうののコンサートをやってたハズだ、我々の電気代で（笑）。元来 企業の社会的責任は社会に役立つ製品・サービスを提供すること。そして法律を守りながら雇用を守り、税金を払うことだ。CSRなんかに余計なカネを費やすことは株主や従業員、そして社会に対する裏切りだ。だいたいＣＳＲがどうのと言ってるやつはコンサルタントにしろ、広告代理店にしろ、それで飯を食ってる奴らばかりだ。要するにサービスも製品も自分では何も生み出さない、社会の寄生虫だ。
だが、特定の企業をブラック企業という決めつけるような、最近の風潮も好きではない。それはブラックの定義がはっきりしてないからだ。ブラックの基準が法規違反なのか、過労死なのか、労働条件なのか、都合よく決めつけている感じがしてならない。牛丼のすき家（ゼンショー）のように自分で設置した第３者委員会が『蟹工船に匹敵』と認めているような企業なら疑問の余地はない（笑）。ちなみにゼンショーの社長は元全共闘、そのあと港湾労働者の労働運動を組織していたそうだ（笑）。すき家 小川賢太郎社長が語った「外食日本一への道」（FORZA STYLE） | 現代ビジネス | 講談社（1/5）
だが世間一般でブラックと言われている企業はどうだろうか。例えばワタミとユニクロ、どちらもボクは絶対 働きたくない（笑）。だがボクはワタミはブラックだと思うけれど、ユニクロはブラックだとは思わない（グレーかな）。ワタミは経営者自ら従業員の過労死の責任逃れをしたからだし、ユニクロは労働内容と処遇がマッチしてない＝割にあわないだけだと考えるからだ。新聞でも読んでいれば就職する前から判るはずだ。ボクも含めてブラックというのは所詮主観的な話だし、世の中でブラック、ブラックと騒ぐのは物事を大して考えもせず、単にムードで踊らされているように思えるのだ。そうやってムードだけで物事を判断するから日本はダメなんだよ。
悪徳企業なら、まず世の中に害を垂れ流しているタバコ会社や武器を作ってる会社、そして地域独占の電力会社だ。それに貸しはがしをする銀行のほうが社会全体に与える悪影響は遥かに大きいに決まっている。ブラック、ブラックと何も考えずに騒いでいると、そういう大きな問題を見過ごしてしまう。
例えば毎年 マスコミが発表する企業の就職人気ランキングなんて実にくだらないと思う。2010年ころまでユニクロもベスト100に入ってた（笑）。自分もそうだったけど学生の企業を見る眼なんかゼロだ(笑）。それと一緒でブラック企業も所詮は不人気投票に過ぎない。人の気持ち、特に日本人なんて移り気なものだ（笑）。大人がまともに取り合うようなものじゃない。
そういうことを踏まえた上で（笑）、今年の『ブラック企業大賞』ブラック企業大賞の候補が面白い。毎年ネット投票などを参考に決めているらしいが、今年は東京都議会が候補に入っている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140730/crm14073018060015-n1.htm
もちろん東京都議会だけの問題じゃないが、セクハラ野次を有耶無耶にしてしまった東京都議会はブラック企業顔負けのろくでもない組織であることは間違いない。もともとのブラック企業の定義がいい加減な故にこういうセレクトができるのだが（笑）、東京都議会は投票した東京都民も含めて『文明国の恥』だ。このまま終わらせたくないんだよなあ。ブラックでも何でもいいから悪口を言い続けなければいけない。あいつらに自浄能力なんかないんだもの。ブラック企業大賞はぜひ東京都議会に一票を！（笑）。東京都民としてお願いです(笑）。
ブラック企業大賞
今週 朝日新聞が従軍慰安婦の強制連行に関する記事の訂正を出していた。かって朝日が記事にした、済州島で強制連行があったという証言がガセだった、という話だ。朝日の虚報なんて今に始まったことじゃないから大して興味もなかったけど、石破のような政治家も含めて、鬼の首でも取ったように喜んでるバカが多いのはさすがに驚いた。物事の本質はそんなことではない。日本軍は強制連行をフィリピンやインドネシアでは行っていたわけだし、軍が慰安所に関与していたことは日本政府も認めている。日本政府およびアジア女性基金の文書内閣官房長官発表
(済州島で強制連行があろうがなかろうが）大して変わんねーじゃん（笑）、と世界中の殆どの人は感じるだろう。済州島の強制連行の証言が虚偽というだけで大威張りして、いったい何の意味があるのか（笑）。
この件について小熊英二は流石 まともなことを言っている。『強制連行のことだけ騒いでいるのはガラパゴス的思考』に過ぎないって。ガラパゴス的議論から脱却を 小熊英二さん（慶応大教授）：朝日新聞デジタル
ネトウヨがバカなのは仕方ないが(笑）、どうして、こういう当たり前の話が他の新聞や政治家も含めて、もっと出てこないのだろうか。
ネットがバカと言えば、最近はアマゾンの本に対するユーザーコメントも酷くてうんざりすることが多い。例えば内田樹の本とかには、実際に内容を読んだとは思えない同じパターンの雑言が並んでいる。
『私はネットで真実を知った』→『（左翼が操っている）マスコミの言っていることは嘘ばっかり』→『こいつは左翼の売国奴だから言ってることはウソ』。だいたいこんな感じだ。自分なりのロジックとか事実関係の裏をとったとか、そういうのは殆どない（笑）。ボクは内田樹のファンでもなんでもないけど、内田が左翼だったとは知らなかった（笑）。映画『選挙』の監督の想田和弘が自分に来るネットでの抗議についても同じことを言ってたが、要はネットのどこかで誰かが書いていることのコピペだ。小保方さんのこと、お前らが文句言うんじゃねーぞ(笑）。あと、もう一つ挙げれば、細かいところに異様にこだわって大筋の流れを見ないのも特徴かな。
でも、これはネトウヨ君たちだけの話ではない。ネットで見ていると原発やＴＰＰ、安倍晋三に反対している人でもこのパターンは結構 多い。『私はネットで真実を知った』(笑）とか言って、ネットのどこかからか持ってきた怪しい話を引用して、煽って終わり（笑）。山本太郎とかね（笑）。ボクだってマスコミの悪口は散々書いてるけど（笑）、元データにあたるなり、根拠を示すなりして、必ず裏を取ってから書いているぞ。そんなの、一般常識だ。ネトウヨだけならいざ知らず、そういう人たちが何よりもやりきれないのは、疑問とか異論の可能性を考えずに正解を決めつけているように見えるところだ。思考が閉じている、と言ったらいいか。
要するにロジックや根拠を考えたりしないまま、自分にとって心地良い意見を盲信するパターンが非常に増えているように思える。所謂ハンナ・アーレントの言う『考えることをしなくなると、平凡な人がアイヒマンみたいな悪を犯す（平凡な悪）』という奴だ。安倍晋三なんか、ぴったり（笑）。だが無理からぬところもある。これだけ多様な情報があふれる中、そのほうが楽だし、効率的だからだ（笑）。
従軍慰安婦の話なんか典型で、幼児的な思考・風潮がどんどん強まっているのだろうか。何でもアリの現代、幼児的だから悪いということはないのかもしれないが（笑）、日本という国の前途はなかなか厳しいんだろうな（笑）。
結局 原発も、戦争も、ブラック企業をのさばらせるのも、結局は多くの人が思考を放棄してきたことが原因だ。まさに今、平凡な悪、恐るべし、ということではないだろうか。これこそが本質的な話だと思うんだよなあ。
と屁理屈をこいているだけじゃ、しょうがないので(笑）、今週も官邸前へ。0808再稼働反対！インド首相来日 首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合 屁理屈だけでも行動だけでも不健全だ〜。ボクは保守的なんです(笑）。
今日は月末のインド首相の来日の前に原子力協定に反対するインドの人も来るということで、こういう題名になっている。参加者は官邸前で1000人ちょっとか。今日は国会前へ行く暇がなかったのであっちの方はわからない（主催者発表、官邸前＋国会前併せて2000人）。
●抗議風景
しかしフクシマの事故原因もはっきりしないのに、インドにしろ、トルコにしろ日本から原発を輸入しようという発想が理解できない。安倍晋三ならいざ知らず(笑）、インド人がそれほどバカだとは思えない。協定の詳細は報じられないけど、よほど日本が有利な条件を提示しているから、と考えるのが普通だろう。仮に事故が起きて日立や重工や東芝など原子炉メーカーが賠償金を払おうが潰れようが自業自得だが、まさか税金で補てんするようにはなってないんだろうな。国を守るとか、国を愛するとか言ってる連中こそが、自国の利益より他国の利益を優先する国賊だからなあ。あとで有形無形のキックバックがあるのかもしれないが、こういう国賊が政権を握っている国って世界でも日本だけなんじゃないだろうか。
●抗議風景2
