特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

官邸前のヒロイン:★1018 再稼働反対!首相官邸前抗議!

あのクソ暑かった夏は嘘のように(笑)、見事に寒くなってきた。季節が変わる風情を味わうのは素敵な感覚だが、いい年こいてくると過度な変化は身体に悪い(笑) 。
今週の台風で被害が大きかった大島の人はお気の毒だ。東京でもほぼ全面的に電車が止まった。土砂降りの中で安全運航を図ろうとする駅員さんやバス会社の人を見ていると大変だなあ、と思った。マネーゲームをやっている連中ではなく、市井にいる多くの人、皆の役に立つ仕事を真面目にやっている人は本当に尊敬に値する。

                                                                                    
さて、今朝の朝刊に、日立、トヨタがベア(ベースアップ、ボーナスではなく普通の給与を上げること)の可能性を言及したというニュースが大きく出ていた。
日立会長ベア検討、トヨタ社長も含み 政労使会議 :日本経済新聞
まあ儲かっているのなら悪いことではないけれど、そもそもリーマンショックの非常事態から通常の経済状態に戻りかけている、というのが現状だから、『給与水準を上げるというより、戻すというのが正確な表現だ
だが、それが出来るのは利益が出ている企業だけの話だし、利益が出ている企業は日本全体の3割だといわれているから、要するに一部の人だけの話だトヨタが給与を上げるからと言って、下請企業から買う部品の購入価格を引き上げるはずはもちろんない、だろう(笑)。良くも悪くも企業はボランティアじゃない企業の存在意義は社会に製品・サービスを供給すること、納税すること、それに雇用を守ることだ 
*余談だが、本業に関係ないCSR(企業の社会的責任)とかバカなことを言ってる奴はホント、腹立つんだよなあ。そういう連中は代理店とかコンサルとか、それで金儲けしようとしている寄生虫みたいな奴ばかりだ。

                         
                     
今日 厚生労働省が発表した勤労統計調査によると、給与は増えてなんかいない。賞与を含めた現金給与総額も、賞与以外の所定内給与も2010年より減少している! 個別企業の話より、どうしてこういうニュースがあまり流れないのかなあ。何か意図があるんだろうか(笑)。
●この2年間の現金給与総額の推移(2010年平均を100とする)。偉そうにアベノミクスとか言ったって給与は全然上がってない。

毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査) 結果の概要|厚生労働省

                    
今のところ、一般の働いている人にはアベノミクスの成果なんか、ない。なおかつ、これからは増税だ。それを決めた政治家が企業に賃上げを、とか言っている。おかしな話だ。
困っている人を助ける富の再配分は政府の仕事だそのために彼らを税金で養っているのであって、それをやらないのなら政治家なんか要らないじゃん。パンダや仔犬で充分だよ!
                             


安倍は前回の内閣では新自由主義的、『市場に任せて弱肉強食、俺たち政治家は知らないよ〜』という感じだった。が 今回の内閣ではちょっと違う。今回は『少しはおこぼれをやるから、政治も経済も文化も、国民は黙って政府の言うことを全て聞け』という態度だ。それは前回よりタチが悪いともいえる。社会主義的でもあるし、ファシスト、それこそヒトラーに似ているヒトラーは経済も全て政府がコントロールして、アウトバーンなどの公共投資をバンバンやり、(自分の支持層のための)法人減税を行い、企業に強制的に賃上げさせ、自動車などの産業保護を行い、完全雇用を達成した。だけど、それで国の借金が支払い不能になるまで増加し、石炭などの資源のある周辺国へ手を伸ばして戦争になった(笑)。

                                    

政府が企業に賃上げを、と訴えても法律上何の根拠もないし、賃上げできるのはごく一部の企業だけだ。困っている人を助けるために政府がやるべきことは他にある。スイスみたいに経営者の高額報酬を制限する法律を作っても日本ではあまり意味がないかもしれないがhttp://www.bloomberg.co.jp/news/123-MJ3ZVW6JTSEG01.html累進課税強化や所得税に比べて圧倒的に税率が低い金融所得や資産課税を強化するのは大アリだろう。 それに数年前は与野党ともにあんなに声高に言ってた行政改革はどこ行っちゃったんだよ? 

                                 
                    
そもそも富の再配分は税や公共予算を握っている政府の仕事であって、政治家が企業に賃上げを、とか言っているのは自分の仕事&責任を放棄しているのに等しい。この国の政府や役人はそういう連中だ。
誰もが日々の暮らしで忙しいから、いろんなことが知らぬ間に通り過ぎて行ってしまうけど、自分がどんな場所に立っているか、は自分でよ〜く考えたほうがいい。改めて、そう思った。


                                      
ということで(笑)今日も官邸前へ ★1025 再稼働反対!首相官邸前抗議! | 首都圏反原発連合

6時過ぎの気温は18度くらい。上着を着て、ちょうどいいくらい。さわやかな秋の宵だ。
今日の参加者は少し少な目で官邸前1000人、国会前1000人弱、トータル1800人くらいだろうか(主催者発表2000人)。まあ、日曜日に大規模集会があったばかりだからなあ。それでも反原連の人は抗議の場を作ってくれているのだから、そらあ、行かざるを得ない(笑)。
●抗議風景






                             
今日は官邸前にヒロインが居た。5,6歳の女の子がお父さんに連れられてやってきたのだ。かわいいなあ。彼女が来ると並んでいる人たちの顔にも笑顔が浮かぶ。あたりの雰囲気が本当に良くなった。大のオトナが子供頼みと言うのもなんだが(笑)、子供の力って偉大だよなあ。その子供を脅かすようなことをどうして続けるんだろうか(怒)。

●今日の官邸前のヒロイン。お父さんに連れられて、ちっちゃな彼女が抗議の列に入ろうとすると大歓迎で迎えられた

●パパと。

●お父さんに肩車されて、自ら?(笑)抗議の旗を持つ彼女

                          
そのあとは、いつものように国会前へ。官邸前に続いて国会前でも共産党の吉良ちゃんと倉林議員がスピーチしている。4万人が集まる集会にやってくる議員は大勢いるけど、共産党の吉良ちゃんや笠井議員はほぼ毎週やってくる。福島みずほたんは時折来るが、それ以外の生活の党でも社民党でも緑の党も、もっと来ればいいと思うんだけど、他にやることがあるんだろうか(笑)。訪問回数は営業マンの基本なんだよ(笑)。ま、そういうのは昔のスタイルだが(笑)。

●国会前

●今日も共産党の吉良ちゃんが登場。脇にいる女性は同じく倉林議員

さいたまんぞう氏。今日も自作の『原発アウト』を熱唱?。本人曰く『みんなが嫌になるまで来ます。ヒマなんです!みんなが私の歌を覚えてくれるまで来ます。』(笑)

                      
ファミリーエリアへ行くとまた、吉良ちゃんが一人でやってきた。党のオヤジ連中ほどひどくないにしろ共産党口調は多少わざとらしい。だけど笑顔はかわいいなあ(笑)。我ながら主旨がずれてきた(笑)。

●吉良ちゃん特集@ファミリーエリア。



                             
そのあと、司会のお姉さん曰く『官邸前抗議は共産党をひいきしているといわれることもあるけど、毎週来てくれるのは共産党だけなんだもん。他の党の人もどんどんきて来れればいいのに。小泉さんだってここに来てくれれば一緒にやれるのに。』
その通りだ!
その時意地悪く、吉良ちゃんの表情を凝視してみたら彼女は苦笑いしていた。少なくとも彼女は他の共産党員ほど独善的ではないらしい(笑)。
●ファミリーエリアのお姉さん曰く、『小泉さんだって、ここに来てくれれば一緒にやれるのに。皆と話せば疑いなんか消えるのに。』

●自転車隊を呼びかけている、鎌倉から来ているというおじさん。お洒落だ。すごく大事なことだと思う

                          
今読んでいる、『原発ゼロをあきらめない 反原発という生き方』という本で、『東大話法』(のインチキさ)を指摘したことで有名な東大教授の安冨歩氏が緑の党の共同代表、長谷川羽衣子との対談で大変 良いことを言っていた。


人々の絶望が原子力ムラの重要なエネルギー。彼らは絶望を餌にして発電しているんです。』

原発ゼロをあきらめない 反原発という生き方

原発ゼロをあきらめない 反原発という生き方

                                                
確かにそうかもしれない。
ボクは大した人間ではないし、なんにもできないけれど、そんなボクですら、、今は一人一人が自分の生き方が問われている、と思うんだよなあ。
●帰り道、旗を担いで歩く女の子。