特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

★0830 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議!

シリアにアメリカ、フランスが軍事介入するとか言い出したが、全く冗談じゃない(議会が派兵を拒否したイギリスはイラクの教訓から学習したのはさすがだ)。政府軍も反政府軍もどちらが勝ってもシリアの一般国民には良いことないだろう。必要なのは平和だ。大事なのは被害を受けている民間人を減らすことで、ミサイルを撃ち込むことじゃない。それだけははっきりしている。


                          
今週は、官邸に人を呼んで消費税を上げるか上げないとかやってたが、実にバカらしい政治ショーだった。
意見を求められた古市憲寿が『増税したって良いが、増税して将来どういう国を目指すのかはっきりしろ』と言っていたが、その通りだ。別にボクは消費税に賛成でもなんでもないが、もっと早くならともかく、今 止めるとなったら株の下落などマイナスが大きすぎる。たとえば世の中にある厚生年金基金(中小も含め色んな企業が厚生年金を運用している基金)はなんと、97%が積立不足だと言われている。今日 4月〜6月の『公的年金運用益2.2兆円』というニュースがでていたが、今回の株価の戻しで、中小企業も含めた他の年金基金だってだいぶ助かっている。公的年金運用益2.2兆円 4~6月、国内株など好調 :日本経済新聞
ボクの知っている某年金基金だっては昨年まで一人当たりマイナス約400万あった積立金の不足が、今年はマイナス100万まで減ったという。また年金だけでなく、6月末の決算で株価の戻しで利益を計上した企業は大企業だけでなく、中小だって結構あるはずだ。株で得するのは金持ちばかり、とは言え、庶民だって株が下がりすぎたら良い事はない。

                                           
もちろん消費税を上げたら景気は悪くなるし、格差も広がる。だが上げなければ財政赤字は増え、株は下がり、株が下がればその分、景気に影響がでる。だったら、今のうちに景気対策累進課税など格差対策を検討するのが大人の知恵ってもんだ。

ちなみに、税を1%ずつ上げろとか軽減税率とかバカなことを言っている奴がいるが、その頭の悪さに呆れてしまう。そのための現場の手間、コストを考えてみろって。そのコストの分だけ一般の給料が減るんだよ、バカ!特に軽減税率なんてコストだけでなく、その許認可が役人の利権の巣になるのが目に見えている。そういう意味でも累進課税の強化は必要なのだ。消費税に賛成してた新聞が自分たちには軽減税率を、とか言っているのを聞くと、盗人猛々しいとはまさにこのことだ、と思ってしまう。


                                                                      
今日の新聞の見出しに『デフレ脱却へ前進 消費者物価2カ月連続プラス』と白々しいことが描いてあったが、記事を良く見ると上がっているのは電気代と石油製品でそれ以外は相変わらずマイナス、デフレのままだ。デフレ脱却へ前進 消費者物価2カ月連続プラス :日本経済新聞
これでは一般人の給料など上がるはずがない。原材料が上がっても最終製品の価格は下がり続けているのだから、企業にしてみれば出来ることは人件費を減らすしかない、ということになる。
結局 真の問題はデフレではない。人々の暮らしがよくなるかどうかだ。そういう意味では消費税の値上げも含め、国民の生活は相変わらず悪くなる方向へ進んでいる、ということが言えるだろう。


                                   
                                                  
今日の東京は文字通りの猛暑。37度だって(笑)。
それでも出かけた官邸前★0830 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議! | 首都圏反原発連合は午後6時の段階で気温は31度。立っているだけでも汗が出てくる。今日は政治家は見かけなかったし、なんかいい感じ(笑)。夏休み最後だからか、子供連れも多くて活気にあふれた抗議だった。参加者は官邸前は2000人くらい、国会前・ファミリーエリアが活況で1500人くらい、合わせて3500人くらいだろうか。
ただ、活況なのはいいんだけど、今日はスピーチで、安倍を口汚く罵ったり、怒鳴ったりしている人がいるのは聞き苦しいなあ、と改めて思った。汚染水漏れで怒るのはわかるけど、客観的に見て、怒鳴っている人の声なんて誰も聞きたくないだろう。そういうのはもうちょっと頭を使わないと。ということで、穏やかに、にこやかに、抗議の声を出してきました(笑)。

●抗議風景







●中国のTVリポーター。汚染水絡みで取材しているんだろう。


汚染水漏れの話は、東電に責任をおっかぶせた今の事故収束体制が機能してない、ってことを如実に表している。菅、野田、安倍、歴代の総理大臣の責任だ。しかも海外メディアが報じるまで、日本の政府は水漏れにまともに対応しようとしなかった。それで『オリンピック招致』なんて寝ぼけたことがよく言えるよ。ネットの世論調査に引っかかるかもしれないから、『東京オリンピック招致反対!』と改めて書いておく(笑)。そんな金があるならフクシマの人に使えっつ〜の。
ただ今回の汚染水漏れで、東電がダメ、ってことは世界中の人にはっきりわかったのはプラスの話だ。東電を潰さなければ、原発は止められない。誰も事故の責任をとらなければ、また事故が起きる。

●国会前

今日の国会前は京大の小出裕章氏も参加。今日はなんと、ドラム隊と一緒に行進したそうだ。70年代の公害運動の例を挙げながら『自分は一人になっても、自分の戦場でやれることをやっていく』と平易な言葉でスピーチしていた。集まった群衆からは『ありがとう〜』という声がかかる。
●小出氏


                                       
●ファミリーエリアも大勢の人が集まっていた。

8月ももう終わり。昨年の8月は確かにもっと盛り上がっていたけれど、次の年の今頃も官邸前の抗議が続いているとはまさか、思ってもみなかった。
抗議を続けなければいけない状況、というのは情けないけれど、それでも抗議が続いているのは、こんな日本でも原発をやめることを諦めてない人が数多くいるという証拠だ。それはちょっとした希望だし、ボクもその一員でいようと思っている。

●夏休みの思い出。きっと、みんな良い子になるだろう。