特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『パナマ文書』と『政界床屋談義』、それに『0513再稼働反対!首相官邸前抗議』&『安倍政権の退陣を求める国会前抗議行動』

最近は少し暑いくらいですが、新緑が香る気持ちいいお天気です。強くなりかけた陽の光を浴びて、緑の中を歩く、それだけでも幸せな感じがします。
●通勤路が新緑のトンネルになってました

                      
                             
さてパナマ文書タックス・ヘイブンの問題がクローズアップされています。一般の国民がタックスヘイブンなど使えないのに大企業や富裕層、政治家が利用し、税金を回避しているわけですから、皆が怒るのは当然です。習近平の親族まで使っているんですから、金儲けへの執着は国や政治体制を超えたものであるのには感心します(笑)。
ボクもパナマ文書の日本人が出ている部分はちらっと見てみましたけど、これだけでは判断できないです。名前だけじゃなく、取引の内容がどうなのか、全容を解明するにはかなり時間がかかるでしょう。そもそもタックス・ヘイブンを使うこと自体は違法行為じゃないし、どういう風に使っているかもわからない。他にも匿名や仮名などで実名が出ていない例はいくらでもあるはずです。タックス・ヘイヴンを使い慣れている大物こそ、このリストには出ていない!と思いますけどね。

●日本人のリスト元ネタ→Browse by country Japan | ICIJ Offshore Leaks Database
                                                       
今の世の中 タックスヘイブンは大企業だけじゃなく、中小企業や個人事業主まで使っています。使いたくなくったって海外への投資やM&Aなどでは使わざるをえない仕組みになっているんです。今や家庭の主婦がFX取引をしている時代です。公的な機関、例えば日本の政府系金融機関がカネを貸して、メガバンクがそれを仲介、タックスヘイブンに送金、そこで取引をする、なんて例だってあります。ケイマン・スキームという金融業界用語ケイマン諸島というタックス・ヘイヴンを利用した金融取引の事)があるくらいです。また個人だって自分が入っている年金基金投資信託などの金融商品で間接的に使っているケースだってあります。ぎゃーぎゃー言ってる赤旗が従業員の年金などでタックスヘイブンを間接的に使っていたってボクは驚きません(笑)。何せ 日本からケイマン諸島へ流れているカネだけでも残高が63兆もあるそうです。ケイマン諸島だけでGDPの1割以上もあるんですよ!

G20では、各国の税務当局が銀行口座情報を共有するための国際ルールを作るなどの案を7月までに作る、としています。また以前からEUは金融取引税(トービン税)の導入を検討していますが、国ぐるみでタックス・ヘイブンで儲けているイギリスが抵抗しています。これはイギリスがEU離脱を検討している原因の一つです(ケイマン諸島とか、ヴァージン諸島とか、有名なタックス・ヘイヴン国際金融センターであるイギリス絡みばっかりでしょ)。

                                            
多くの人が、タックス・ヘイブンをふざけるな、と怒るのは当然だし、怒るのは良いと思います。ボクは一番甘い汁を吸ってるのは金持ちより、タックス・ヘイヴンを仲介して大儲けしている弁護士だと思いますから、リストを見て怒ってるだけの人を見ると呑気だな、と思いますけど(笑)。今回 暴露されたパナマの弁護士事務所モサック・フォンセカは業界3位だっていうんでしょ。1位や2位だったらどうなるんだ(笑)。
                                  
大事なことは、リストに名前が出てきた奴を叩くだけで終わってたら、ただのバカ(笑)ってことです。大金持ち程ではないにしろ、投資してたり年金や保険に入っていたりしたら、自分だって間接的にタックス・ヘイブンで利益を得ているかもしれないんですよ。だから怒るだけじゃなくて、法の穴をふさぐことを考えていかなければなりません。日本は法治国家なんですから。うかうかしていると、ドサクサ紛れに1%の側はもっと儲けようとします。『タックスヘイブン対策のためにも法人税を下げろ』と言い出す奴が絶対出てきます。
                                 
各国の税務当局の連携は勿論ですが、ボクは根本的な資本主義の弊害を防ぐためにも、日本にも金融取引税を導入することを考えた方がいいと思います。今や先進国はどこも低金利ですから、何か投資をしたら国をまたごうがまたぐまいが全部!税金をかけたらいいんです(笑)。金融が実体経済に比べて肥大化していることが、世の中の問題点のかなりを占めているはずです。累進的な資産課税と金融取引税、これによって資本主義の問題点は半分くらい?解決するんじゃないでしょうか。
タックス・ヘイヴンの話は実務でかすったことはあるけど(笑)、全貌はボクもちゃんとは判ってないです。難しい話ですけど、難しいから判らないと人々の関心がなくなったら、また元の木阿弥になることは間違いありません。




                                                
さて社民党が解党して民進に合流することを検討しているそうです。社民、民進と合流検討 党首会談で打診へ :日本経済新聞 遅かったですが(笑)、良いことです。まあ、今度の参院選で政党要件は喪失しちゃう可能性が大ですから、解党しようがしまいが変わらないのかもしれません。内情は知りませんが連中のあまりにも古めかしい体質は、いくら政策が良くても何の役にも立たない、と思わされることばかりでした。今回のヘイトスピーチ対策法案にも参院の社民は反対しました。反対は社民と山本太郎(笑)と日本のこころ(笑)です。相変わらず法律の不備を言いつらっているんでしょうけど、マヌケにもほどがあります。福嶋みずほまで山本太郎のアホと同じレベルとは(泣)。

                                            
社民党だけでなく、共産党の議会答弁を禁じようとした神奈川県議会の様子を見ていると相変わらず民進も酷過ぎると思いますけど、こうなってきたら、皆で民進党に入党して乗っ取る方が良いかもしれない、という気もします。トランプ/サンダース方式です。いっそ乗っ取るのなら民進より自民に入る方が良いかもしれませんが、どうでしょうか。
●ボクもこう思います。辻元清美は正しかった。社民、要らね(笑)

                                                       
この前 定期的に話を聞いている大臣の元政策秘書氏に逢いました。内容をリークします(笑)。詳しくは言えませんが、今まで彼の話は80%くらいは当たっています。
●W選は行われる可能性がある。
熊本の地震で、W選は吹っ飛んだという報道がなされました。常識的には考えられないし、ボクもそう思っていましたが、まだ完全に消え去ってはいないそうです。というのは、6月に予定されていた政治家のパーティは5月に前倒しされているそうです。一昨日も石破のパーティがありましたが、政治家のパーティの目的は資金集めです。もちろん最後の最後までは判りませんが、油断していると安倍晋三に寝首を掻かれるでしょう。
*違うところからもそういう話があります。有田参院議員の話。

●消費増税はパー:ついでに軽減税率もパー。これだけは良かったです。

●与党の北海道補選の評価
与党内では、2つの事がはっきりした、と言っているそうです。一つは『地震があっても、あの程度しか勝てなかった』。洋の東西を問わず、危機があると与党の支持率が上がるのは共通する傾向です。ところがあの程度しか勝てなかった、特に無党派層自民党に投票しなかったのは衝撃をもって受け止められているそうです。もう一つは『鈴木宗男はダメ』(笑)。ざまあみろ。あんなコーモリ男は自民にも見放されて、消えればいいんです(笑)。

●安倍の後継
今のところ石破と岸田が下馬評に上がっているそうです。石破は誰が止めようと出てくるが党内で嫌われてるからダメ、岸田は安倍とは異なるハト派ですが、同郷なので(笑)安倍が自ら引っ込んだ場合 譲る可能性があるそうです。奇しくも昨日 岸田が勉強会を立ち上げました。http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00324485.html これを安倍が潰しにかかるかもしれないですから、この話は判らない。ただ安倍の後継の話が出てくること自体 良かったと思います。安倍内閣の終わりが見えてきた、のは日本にとって幸いです。


今 与党が検討しているのは、20兆規模の補正予算(ものすごい規模です。消費税の時は5兆だったのですから)と、如何に投票率を下げるか、だそうです(笑)。権力維持のためなら何でもやるのが、余りにもミエミエ、です。
安倍晋三は酷い総理大臣だ、とボクも思いますけど、結局 投票に行かなかったり、目先のカネや軽減税率に釣られる国民の方がバカなんじゃないか、という思いを強く持ってしまいます。果たして、我々は民主主義を守れるほど賢い存在なのか試されているんじゃないでしょうか。



                                          
ということで、今週も原発再稼働反対の官邸前へ。
今日の午後6時の気温は22度。暑いので上着なしで出掛けました。それが裏目にでた(泣)。参加者は主催者発表で700人。
●抗議風景



●ボクです(笑)。油断して、ダラッ〜としているところを写されてしまった。見得を張って、上着くらい着ていけばよかった(泣)。

●お久しぶりの共産党、吉良ちゃん

 ●結局こういうことだと思います。

                               
そのあと、国会前の高校生たちの『安倍政権の退陣を求める国会前抗議行動』へ。ボクは彼らの『とりまUNITE』と言うキャッチ、好きなんですよ。

                                
参加者は6〜700人くらいでしょうか。でも、これくらいの方がスペースに余裕があって良い、というのは負け惜しみじゃありません。参加者の顔を見渡すと、ボクのように官邸前とダブルヘッダーの人だけでなく、違う顔ぶれが居るのも嬉しく感じます。もうちょっと若い人が多いと良いなとは思いますけど、彼らは塾や試験、バイトもありますからね。ま、少なくともボクは精神年齢は若い(幼稚)ですから(笑)。
●抗議風景




                                             
今日は民進党の山尾しおり議員がスピーチをしました。1回くらい、どこかの反原発集会で彼女の話を聞いた気もするんですが(彼女は連合の支援を受けていますが『反原発』を公言しています)、ちゃんと出てきたのは今回がほぼ初めてのような気がします。
この人、とにかく、本気で人々にコミュニケーションを取ろうとするんです。写真を見てもらうとお分かりになると思うんですが、正面のカメラの方だけじゃなく、しきりに後ろ側の人々に向かって話そうとするんです。悪く言えば素人臭いんですが、凄く良いです。集まっている人に本気で向き合おうとしているのは判りました。引き合いに出して悪いけど、共産党の吉良ちゃんは喋り方も内容も、息継ぎの仕方まで、共産党のテンプレート通りだなと思います。それでも、あれだけしつこく官邸前に通ってきたから彼女のことは評価していますけど。
ところが山尾氏は全然違う。彼女は自分の言葉で話します。『こうやって人々が声を挙げれば上げるほど、人権は強いものになっていきます』は元検事らしい発言です。こういうこと、確かに昔 授業で習いました(笑)。恥ずかしながら、忘れてた。彼女が言ってること、100%正しいです。最後に人々が声を挙げれば、政治は変えられるってことを皆さんと一緒に証明したいんです!と言ってました。ちょっと、ウルウルきた(笑)。スピーチを終えた後も、彼女は一人で群衆の中に入って握手をするだけでなく、会話を交わしていました。こういう議員は初めて見ました。言ってることはそれほど間違ってないけど人を落ち込ませてばかりの岡田と違って(笑)、山尾氏は人々の気持ちを高揚させ、纏める力があります。この人、このまま行ってくれれば、我々の良い味方になってくれるかも、と思いました。
●山尾氏


●こちらにも吉良ちゃんがやってきました。

●プラカードを高く掲げる女性が居たので『格好いいな』と思ったら、ママの会の人でした。やっぱ、男はダメ(笑)

                                           
最初は何となく心細い感じもしたんですが、30分もしたら思い切り盛り上がってきました。高校生たちもだんだん慣れてきたんでしょうね。個人的にはデモの時みたいにトラックに載せてコールしたほうがいいとは思うんですが、マニアックになりすぎちゃうのかな。彼らの抗議は参院選1か月前の6月10日まで、毎週 続くそうです。
                              
●コールする高校生

●余談ですが。首相官邸上空を飛ぶ生保の宣伝用飛行船。船体の字が読めるように時折 結構低い高度まで下がってました。びっくりしました。官邸上空の飛行がOKなんて普通あり得ないとおもうんですけど(笑)。安保法制よりこっちの方が先じゃねーの! 結局 安倍晋三には国の安全を守る気も能力もないんですよ。あるのはてめえのセコい、ルサンチマンを晴らすことだけ〜