特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

梅雨空のブルーと選挙:★0705 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議!

参院選挙が公示されたが、気分は盛り上がらないし、まず投票先に困っている(笑)。
本来 政策目標を国民の生活をよくすること名目GDP拡大&失業率とジニ係数を下げる)、とはっきりさせた上で、政策として経済成長と所得再分配を進める政党があれば、ばっちり票が取れるのではないか。国民の多くが望んでいるのは平和に安全に、そして少し豊かに暮らして生きたいということだけ、だ。だが、どういうわけか、それと一致する政党は残念ながら見当たらない。                   
経済成長を考えるような政治家はサプライサイドのことばかり考える新自由主義者ばかり目立つ。自民にしろ、民主にしろ、彼らのやり口は、弱者から強者への富の移転で生産性を上げよう、という政策だ。
一方 所得再分配を多少でも考える政治家は、経済成長のことを考えているようには見えない。それにマネジメント力に欠ける、政治家として、というより社会人として落第?と思うようなのも多い。小泉チルドレン同様、旧民主、要するに小沢が粗製乱造した連中にはそういうのが多かった。
     
                                                  
90年代以降の北欧の例を見ても経済成長と社会の格差是正は両立できる、ということは判っている。新自由主義者が言っているような意味ではなく、『本当の意味での自由競争』はボクは賛成だ。補助金を無くして安全コストをきちんと負担させれば、原発なんて経済的に成り立つわけがない。自由競争を進めれば、非効率な企業の中には倒産するものも出てくるだろう。ボクはゾンビ企業はなくなっても仕方がないと思う。東電がいい例(笑)。原発を止めて燃料費が3兆円余分にかかって電気代を上げるのなら、その前に今までブッ弛んでいた電力会社に経営効率化をさせればいい沖縄以外の電力会社の販管費が合わせて11〜12兆、2割ちょっと効率化すれば燃料代なんて出るだろう。何だったら、ボクにやらせてもらえば、2年くらいできっちり効率化してやるよ(笑)。
ゾンビ企業を救う代わりに、その分 個人への公的サポートを充実すればよいのだ。そうやっていけば、個々人の能力を発揮する機会が増える。起業も徐々に増える。困っている人をサポートする費用は所得税相続税をバンバン上げて捻出すればよい。そうすれば政治家は金持ちのドラ息子ばかり、なんてことも無くなる(笑)。結果として 多くの人で富を分け合うことで需要は増え、経済は活性化する。税収も増えて財政も健全化していく*ちなみに、今の政府の試算では消費税を導入すると、なんと!税収は減ることになっている(笑)。

                                   
だから、そんなに難しい話じゃない。方向性は見えている(笑)。結局 第2自民党の民主や維新以外の、きちんとした野党が生まれなければ、まともにならないのだろう。それには政党の再編と政治屋の新陳代謝が必要で、次の次の選挙くらいがスタートだろうか。民主党や他の野党の野党ボケぶりから見ても、人材育成からはじめなければいけないのだと思う。


棄権なんてアホのやることだし、当面できることは、勝ち目がありそうで、よりマシな候補に投票していくしかない。東京選挙区のボクは、できれば山本太郎なんかには投票したくないなあ(笑)。悪いけど彼は官邸前のスピーチでもヒステリックで非現実的な感じだった。原発に反対なのは結構だが、反対だけだったら大人としては失格だ。もちろん彼が当選しても嬉しいが、議場で自民に反対票を入れる以外ほとんど何の役にも立たないだろう。逆に何かロクでもないことをしでかして反原発の足を引っ張るのが落ち、のような気がする。

                                                                                                                               
                                                                                          
ちょっとブルーになりながらも(笑)、今日も官邸前へ★0726 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議! | 首都圏反原発連合
6時ころ行ったら、もう、人が結構いる。今日は熱気があるなあというのが第一印象。選挙前だからだろうか。反原連の人たちも政党選択のビラ(先週のミスを直して、もう第2版になってた)を配っている。参加者も先週の倍くらい、国会前と合わせて4〜5000人は居ただろうか(*主催者発表3500人)。最近はご無沙汰だったテレビも取材に来ている(民放で一番まともなTBS)。彼らも選挙がらみでニュースにしたいんだろうな。
とにかく今日は熱気があった。こういうのもいいな(笑)

                                   
●抗議風景







●青い服を着たこの子は先週も来ていた。

●国会前の光景

国会前のほうへ回ると、『みどりの風』から比例区で立候補している、前双葉町町長の井戸川かつたか氏がマイクを持っていた。彼はこんなことを言っていた。

1.フクシマ第1の燃料プールは鉄骨で補強しているが、水の影響でどんどん構造がもろくなってきている。それを知っている(今 福島にいる)双葉町の町民の一部は西日本へ避難しようと話している。4号機に何かあったら私たちは東京もダメだと思っている。聴衆の皆さんが住んでいる東京もおしまいになる。

2.安倍首相は原発を輸出しようとしているが、事故の原因もわからないまま、そんなことをやろうとしているのは、私には彼が現場を知らないからだとしか思えない。

3.私も頑張りますけど、主役はみなさんなんですよ。それを絶対に忘れないでください。
                           

彼はそれだけ言って、演壇を降りてしまった。だが言っていることは、どれも正しい。必要なことだけ手短に伝え、余計なことは言わない、いかにも現場の実務を預かるリーダーという感じだ。特に2や3は自分がやってきたことがあるから、言えることだ。もっと大きな政党の凡百の口だけの政治屋とは違う。
彼は挨拶ひとつしないだけでなく、場を盛り上げるような『原発やめろ』コールもしなければ、 『自分に投票してくれ』すら一言も言わなかった(笑)。大丈夫か〜(笑)。
今まで官邸前でスピーチしてきた政治家とは全然違う。特に、いつも物欲しげに聴衆に媚びる演説しかできなかった生活の党の面々とはえらい違いだ。井戸川氏の飾り気のなさには、ちょっとではなく、かなり、感動した。不器用だが、立派な人だ。こういう人が元来の参議院にふさわしい有識者じゃないのかなあ。

●写真左側 井戸川氏の後ろ姿。ちゃんと撮れた写真をゴミ箱に入れてしまったのは不覚(泣)

                           
帰り道、霞ヶ関駅へ向かう道の途中では若い男の子がふらふらしながら、一人で反原連のビラを配っている。ほとんど毎週同じところに立ってビラを配っている彼はたぶんダウン症を患っているのだと思う。彼は独りで自分のやれることをやっている。お礼を言って受け取る。
今週はちょっとブルーだったけど、抗議に参加して、少し元気になった自分に自分でも少し驚いた。

●この自転車隊の列!

●選挙で変わる。今回で変わらなくても、いつか変えてやる。