特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

★0602 反原発☆国会大包囲

日曜日の天気予報は怪しかったが、午後からは良い天気になった。お出かけ日和です(笑)。
朝のうちに夕飯用にカレーとコールスローを作り、大傑作だったインド映画『きっと うまくいく』(本当に感動した)を見た後 国会前へ意思表示をしに行ってきた。★0602 反原発☆国会大包囲 | 首都圏反原発連合


いつものとおり虎ノ門駅を降りて会場へ向かうが、今日は警官の数が多い。何かものものしい。昼過ぎから明治公園と芝公園で集会+デモ、そのあと国会を包囲して大集会ということだから警戒しているんだろうか。 平和的なデモなんだから別にビビることなんかないんだけど(笑)。

経産省前テントから国会前へ。途中から警官をずらっと並べている。人件費(税金)のムダだよなあ(笑)。



                                                                 
最初は官邸前へ。
全体を見渡すことはできなかったけど、ボクがこの目で見た官邸前、国会前だけで2〜3万人はいた。それとは別に人の輪で国会を完全包囲したそうだし、人数はもっといただろう。やっぱりこれだけ集まると普段の金曜抗議とは雰囲気が全然 違う。頭上には報道のヘリが何機も飛んでいる。参加者のトータルは主催者発表で6万人とも、延べ8万人(朝日朝刊)とも言われている。 今朝の新聞を見ると日経、サンケイはトルコのデモのニュースは載せても東京のデモは無視するありさまだし(笑)、朝日だって集会を取り上げた記事の中身は、人数が減ったという方向に誘導していた。事実は全く違う。最近の日曜日の大規模集会の参加者の延べ人数の推移(主催者発表)で並べてみると、この通りだ。
12年 7/29:20万人
12年11/11:10万人
13年 3/10: 4万人
13年 6/2 : 8万人

昨夏の国会前の警察の制止を振り切って舗道に人が溢れるような状況は別だが、昨日の集まり具合で反原発の勢いが落ちている、とはとても言えないだろう。いまどき8万人も集まる社会的テーマがありますか(笑)。個人参加の人が増えて、ますます盛り上がっていると言ったところだろう。残念でした(笑)。


●官邸前の光景、開始直後・夕陽が眩しい。




                                                
そのあと国会前へ。
ボクがガタガタ言うより、写真を見てもらったほうが当日の活気、雰囲気はわかってもらえるだろう。プラカードにしてもコスプレにしても、自転車や自動車を使った抗議にしても、いろんな人がいろんな工夫をしているのが印象的だった。目障りな組織の幟とかを立てているバカとかプロの運動をやっている目つきのおかしい人(笑)とかは、昨年よりさらに少なくなっている。ま、ボクの周りは共産党関連の人も若干いたかな。みんな和やかで良い感じなんだけど、志位和夫が出てきただけで歓声が上がったのには正直、『アホか』とは思いました。ボクは『組織』と名がつくものは一切信じません、まして、いつも他人の足を引っ張る共産党なら尚更(笑)。
ただ反原連の人たちには頭が下がる。どういう人たちか知らないけど、この日も誘導とかカンパ集めで色んな服装、性別の人たちが街角に立っている。事故も混乱もなく抗議活動が続いているのは彼らのおかげだ。ボクは毎回カンパすることくらいしかできないが、とりあえず今日も『ありがとう』と言ってカンパして、足早に逃げる(恥ずかしいので)(笑)。

●国会前へ向かう


                               
5時から千葉麗子の司会でスピーチが始まる。反原連のミサオ・レッドウルフ女史が『今日は人の輪で国会を完全包囲した』(*昨年は出来なかった筈だ)と報告した後、政治家が何人かしゃべる。生活の党の三宅雪子共産党志位和夫社民党福島みずほ民主党福山哲郎。誤解を恐れずに言うと、いつか自民党の議員がここで、スピーチするようになればいいんだけど 河野太郎は来たことがあるが)。ボクだって自民党は嫌いです(笑)。でも現実問題として、それくらいでなければ原発をなくすことなんかできないだろう。
違う考え方を持つ誰かを敵視しても仕方がないし、違う立場の誰かを罵っても何も産まない。今 大事なのは味方を増やす努力だ、ボクはそう、思う。
そのあと話をしたのは各原発の地元の人たち。こっちのほうが政治家より面白かった。ボクが聞いたのは泊、大飯、志賀、島根、東海村、六ケ所村、柏崎刈谷、そしてフクシマの人。豪雪地帯の泊や柏崎の人が『雪が降っている時期に事故が起きたら、いくら対策を考えておいても避難なんかできるわけない』と言っていたのは確かにその通りだと思った。


写真は時系列で並んでいます。時間が経つにつれて人口密度が高くなっているのが判るでしょう。
●国会前の風景。














そのあと『みどりの風』の谷岡郁子代表。ボクは官邸前でこの人たちの話を聞いたこともないし、この人たちのことはそれほど知らない。亀井静香先生もいるんだよな(笑)。ボクは誰かのスピーチを聞くとき、その人が『自分のこととしてしゃべっているか』を判断基準にしている。今日話を聞いて、この人は話も内容もうまくないけど、少なくともある程度は自分のこととしてしゃべっていると思った。投票先にならなかったら困るので、ちょっと安心した(笑)。

谷岡郁子代表。

●更に国会前の風景

                                       
平氏住民投票の運動をやっている哲学者の国分功一郎氏がラジオで『自分は駅前でただ、黙ってプラカードを掲げて立っている』と言っていたのを聴いて、それも良いなと思って(笑)、昨日は黙ったまま人波の中でプラカードを3時間掲げて立っていた。自分の中ではいい感じ(笑)。やっぱり大声を挙げるのはあんまり好きじゃないしなあ。
iPhoneの電池も切れそうになってきて、7時ちょっと前に撤収。フルで稼動すると3時間も持たないっていうのはいい加減 頭来た(笑)。

●肩車されてシャウトするパンクスを見る子供。何を思っているのだろう。

                                            
昨日は老若男女、様々なバラエティに富んだ多くの人たちが自分と同じことを考えていることを実感できて嬉しかった。いろんな人がいろんな方法で、だけど誰かに言わされたんじゃない、自分の言葉で自分の意志を表明している。まだまだこれからです。一喜一憂してもしょうがない。ボクはニコニコしながら(表向きは)、できることを続けていくつもりです。

                                 
●今日の写真:抗議の列の中で微笑む赤ちゃん。昨日がどういう集まりだったか、この笑みが象徴している。