特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

アベノミクスの『正体』と官邸前抗議:★0524 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

今週 仕事でお会いした、ある大学教授(経営学)がアベノミクスについてこういうことを言っていた。その通りだと思ったし、コンパクトでわかりやすいのでそのまま引用する。

今までのアベノミクスはただバブルを煽る政策だったが、これまでの日本が悪すぎたのでそれ自体は一概には否定しない。けれども今 検討されている、いわゆる成長戦略といわれているものは竹中らの『弱いものは死ね』という政策で、それでは実態経済は回復するどころか自殺行為だ。

                                                
この人は政府の審議会委員もやるような比較的穏健な人だ(笑)。そういう人でもアベノミクスの正体は『弱いものは死ね』政策だと判断している。実際 何か経済が良くなっているわけではなくバブルのように円安・株高になっているだけで、実態経済は殆ど何も変わっていない。

だいたい円安と言っても輸出は日本のGDPの15%に過ぎない残りの日本の85%は今回の円安でデメリットを受ける。製造業トータルでは円安は損、という試算もある。円安と★0510 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)
それプラス、生活必需品の値上げはこれからどんどん迫ってくる。だから、日本にとって円安が良いことなのかどうかボクは非常に疑問なのだ
                                                 
                                           

それだけでなく、こんなに早く金利があがるとは思わなかったけど、金利がこのまま上がり続けたら企業だけでなく赤字財政を続ける政府にだって影響がある。それに金利物価上昇率以上のものになる可能性が高いから(これを御用学者や政府はシカトしている)、一般庶民の生活だって苦しくなる。 まして、これから弱いものは死ね』の成長?戦略が実施されたら、それに輪をかけることになる。
                                                                                               
                                                                                        
株バブルがはじけたのは昨日の大暴落だったのか、今夏の選挙後なのか、来年の消費税値上げ後なのかはわからないけれど、少なくとも来年の消費税上げ時点では多くの人の暮らしは結構 厳しい状況になっているのではないか。残念ながら。


                                                                                                                                   
                                                                                                  
さて、この何年か 警察が『踊る』という行為をターゲットにして、若者のクラブや社交ダンス教室、サルサクラブなどを摘発しているのが時々ニュースで報じられている。警察が裁量で勝手に法を解釈しているのにムッとして、事情を勉強しようと思って、この本『踊ってはいけない国で、踊り続けるために』を読んだ。


風営法だけでなく、世の中を変えるためにどういうことをしたら良いかという実践的なことが中心のこの本自体はまあまあ、参考になったくらい(笑)だが、その中の小熊英二東浩紀の対談で、屁理屈こねる東は嫌いになった(笑)が、小熊がなかなか良いことを言っていた。
世の中を変えるための運動で目標になるのは二つある。一つは目的を達成できるか。もう一つは関わっている個人が成長できるか。』

目的を達成する、だけだったら目的のためには手段を選ばず、になってしまう。そういうやり方がスターリンのような独裁に結びついたり、いつの間にか主客転倒して手段のために目的が見失われてしまうのは大変 良くあることだ。
『日本を取り戻せ』なんて具体的に何を指しているのかわからない抽象的なものは論外にしても(笑)、例えば正義とか社会貢献、みたいな言葉はボクは一切 信じない。『正しさ』なんて価値基準は所詮 相対的な物だし、たとえば企業の社会貢献とかCSRなんてものが嘘っぱちなのはCSR先進企業(笑)と言われていたエンロン東京電力を見ていれば良くわかる。実際 CSRなんてものを提唱している奴は皆 それで商売している広告代理店やエセ学者とかコンサルタントとか、寄生虫ばかりだ。CSRと言うものは、どこか後ろめたいところがある企業がやるものだろう(笑)。

                                                                                                     
結局 ボクはどんなことでも自分のため、と思っている。動機が、生命の安全や金銭など物理的なものにしろ、価値観や信念など精神的なものにしたって、たいていの行動は自分のために自分の責任でやっているのではないだろうか。そう考えると、『自分が成長するかどうか』は何事にも当てはまる、良い基準だと思う。


                                                                        
                                 
ということで今日も官邸前へ。★0524 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
東京の最高気温は27度だそうで、もう夏みたいな陽気。 やっぱり暖かくなってくると体が楽だ。ちょっと遅くなって現場へ(笑)着いたのは6:20ころ。本日 参加されるという抗議するキリスト者、Hatahei666さんの姿を探して、最前部のブロックに入り込んだ。お会いするのは冬以来だが、お元気そうでした。
周りに知っている人がいると抗議の声は普段の2割増しになるかな(笑)。週末なんて疲れているんだけど、声を出していると自分が元気になってくるのが判る。
●抗議風景

 

●あとから来たサラリーマン風の人。列に入るや否や、バッと手書きのプラカードを広げてみせた。格好良かったし、自分の仲間がいるみたいで嬉しかった!(顔がわからないように加工しています)

●hatahei666さんのプラカード

hatahei666さんのプラカードにあるように、今日のシュプレヒコールには『再稼働反対』、『原発要らない』などに加えて『原発売るな』が加わった。そうなんだよ!
未だにフクシマの事故が収束していないどころか原因さえわかっていないのに、よその国に売ろうとする発想なんて、ボクには理解できない。まともな人間のやることじゃないよな。もちろん、それをわかっていて買うほうも悪いのだけれど、なにか裏があるんじゃないかなと思ってしまう。(フクシマのGEとは正反対に)事故の際は日本のメーカーが全責任を負う、という一札を入れたという話も聞くが、まあ、そういうことだろうと思う。ホント、目先の事しか考えてない頭の悪い企業だわ。もちろん それで何かあっても日本の原発メーカーがつぶれるのは構わない、むしろ潰れてしまえば厄介払いができるのかもしれないけれど(笑)。
●横断歩道を渡る共産党の笠井議員。今日も白いスーツ。金曜抗議皆勤賞のこの人だが、白ばかり着る服装センスは問題あると思う(笑)

●路上のセッション

●抗議風景2

7時になって官邸前のhatahei666さんとお別れして、今度は国会前へ向かう。今日の全体の参加人数は官邸前2000人くらい、国会前諸々で1000人弱、トータル2500〜3000人くらいだろうか(*主催者発表3000人)。

●国会前。小平の住民投票を支援するスピーチもあった。

●お座りするボク、ファミリーエリアにて。

●このところ自転車抗議がどんどん増えている。その理由はこの通り。


官邸前に通い始めて、ボクもそろそろ1年が経つ。 果たしてボクは1年前と比べて成長しているだろうか。恥ずかしながら、ちょっと疑問です(苦笑)。


●今日の写真:これは大きな問題じゃないかと最近(笑)思うようになった。原発メーカーである東芝三菱重工だけでなく、米倉の住友化学など原発推進企業をボイコットするなど、結構やれることはあるんじゃないだろうか。