めっきり寒くなった。今年は短い秋だった。もう年の瀬だよ。年末ってなぜか忙しくなる、本当は大した理由なんかないのに。いやだなあ〜。
昨日内閣府が発表した7〜9月の経済成長率は実質で年率1.9%増、名目で年率1.6%増だった。
内閣府の元ネタ→ http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2013/qe133/pdf/gaiyou1331.pdf
報道例→ http://mainichi.jp/select/news/20131114k0000e020177000c.html
TVニュースではあまり触れないけれど、実質も名目も成長率は前期4〜6月より低下している。それでも、ずっとマイナスだった名目値がプラスなのは良いことだが、公共投資と消費税前の住宅投資でプラスになっているだけで、内容は芳しいものではない。個人消費は高額品消費増があっても0.1%増(家賃を除くと0%)と前年比でほぼ横ばい、勿論4〜6月と比べると減少している。円安になって政治家や役所が大威張りだった輸出も実質では前年に比べても前期と比べても、減少している始末(笑)。輸出企業は確かに為替で益は出てるけど中身は全然良くなくて、さらに中小企業が多い輸入企業にしわ寄せが来ているというところだろうか。
日経や政治家はやたらと景気回復は順調とか言っているが、全然順調じゃないよ。良くてイーヴン。消費税の駆け込み需要があって、公共投資があって、円安があって、この程度なのだ。病人が覚せい剤打って強がっているようなもんだ(笑)。このざまで来年 消費税が上がったらどうなっちゃうの?と今から心配せざるをえない。
12日の小泉純一郎の記者会見、『原発即時ゼロを目指せ』という発言はちょっと感銘を受けた。原発の償却期間があとどれくらい残っているか考えてしまうから、ボクだって『即時ゼロ』は言いきる自信はない。小泉がいい根性していることは認めざるを得ない。だが、大局の方向性を出す、という意味ではそれでよいのだと思う。方向性や戦略というものは物事の本質に沿っていなければならないからだ。原発問題の本質は何かというと、勿論 安全が一番大事だってことだ。そういう意味で小泉の今回の発言はリーダーとして正しい。なんだかんだ言って、安倍ちゃんとはだいぶ器の大きさが違う。
ただ、方向性を考える指導者はある意味 放言でもしていればいいのかもしれないが、我々一人ひとりは大局を睨みつつ、日常を、明細を、少しずつ積み上げていかなければならない。そのかわり指導者は大きな責任を取るべきだし、一人ひとりは個人単位で小さな責任を取る、のが理(ことわり)ってもんだ。東電も政治家も東大のインチキ学者も原発事故の責任を誰一人とっていない日本の現実は必ずしもそうではないのかもしれないが(笑)、そこは勘違いしないようにしないと。
小泉を原発に反対する一人の人間として受け入れるのは良い。前科はあるにしろ、この一点では彼も仲間だ。だが彼が言っていることに浮かれたり、頼ったりしてはダメだ。政治家に役人、インチキ学者、マスコミ、そういう連中に任せていては民主主義はダメになる、というのが311の最大の教訓だ。一人ひとりがもう少しずつ考え、もう少しずつコミットしていかなければ、また同じことが起きるだろう。
ということで木曜夜に野菜を切って、金曜朝は炊飯器をセットして、帰宅してから野菜炒めとご飯を5分で?食べられるようにして(笑)官邸前へ。★1129 再稼働反対!首相官邸前抗議! | 首都圏反原発連合
昼間 東京は雨が降ったばかり。濡れた舗道が12度と言う気温を余計に寒く感じさせる。早いかなと思ったけどコートにマフラーという格好で行ったのは正解だった。そんな天気の今日の参加者は官邸前1000人ちょっと、国会前+ファミリーエリアで1000人くらい、併せて2000人くらいだろうか(主催者発表1800人)。先週は仕事で行けなかったので今日はやる気満々(笑)。6時には着いて、先週の分まで声を出してきました(笑)。声を出してみて自分がすこし風邪気味だったのに初めて気が付いた。官邸前抗議も2度目の冬越えだ。
●抗議風景









今日もフクシマを始め、色々なところから色んな人が来ていた。愛媛県議会議員だという初老のご婦人のスピーチ。
『私は伊方原発の地元から来ました安倍と言います。この名字で大変迷惑しています(笑)。伊方原発は世界でも珍しい、開いた海に面していない原発です。伊方で一度事故が起これば、瀬戸内海がすべて死の海になってしまいます』
確かにそうだ。気が付かなかった。福岡市にすぐ近くの玄海原発とか、松江市のすぐそばの島根原発とか、いったいどういうつもりなんだろうと思っていたが、伊方もやばすぎるだろう。スピーチしたあと安倍議員は抗議の列の人からも拍手を浴びながら帰って行った。
●国会前 1枚目は『見回り弁護士』の人。官邸前では弁護士の人たちが交代で巡回して参加者を警察の違法行為から守ってくれている。ありがとうございます。


国会前では反原連の人が小泉の発言について『嬉しかった。総理大臣在任中にやったことは賛否両論あるけれど、反原発の一点では彼を受け入れたい。』とスピーチしていた。それに対して拍手も挙がる。そのスピーチ、反応を聞いてボクも嬉しかったな。官邸前抗議が偏狭な集まりになったらいやだもんな。好き嫌いは別にして、現実には自民党も取り込んでいかないと原発をやめることなんかできないんだから。
ファミリーエリアへ行くと今日も共産党の吉良ちゃんが来ていた。共産党の連中のコールはリズム感が全くないのにはいつも呆れを通り越して感心するのだが、吉良ちゃんはだんだんリズム隊のビートにだんだん合ってきている(笑)。彼女はこれだけ来ているから当然かもしれない。司会のお姉さんの『ほかの議員ももっと来たらいいのに』という意見に吉良ちゃんも、はっきりうなずいていた。もしかしたら排他・独善の共産党の体質も多少はマシになってきているのかも。
●ファミリーエリア。吉良ちゃんと司会のお姉さん




日本中の原発が停止して2か月が過ぎた。
今読んでいる小熊英二の『原発を止める人々』が想像以上に面白いのだが、これを読むと、全国各地の色んな人の『原発NO』と言う意思表明が、本当に原発を止めていることを実感する。もちろん動かそうとしている連中は諦めないだろうから油断はできないけど、人々がNOと言っていることは決して無駄ではない。
2度目の冬も、及ばずながらボクも、まだまだ声を挙げていくぞっと(笑)。

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