特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

ミニバブルと0405 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

東京の桜を見納めにした冷たい雨がふり続いた週前半とは打って変わって、今日は地下鉄の中にはクーラーがかかるくらい暖かくなった。

株高でマスコミが大騒ぎしていた(本当にバブル状態だと思う。1日で円が5円も下がり、日経平均が600円も動いたのだ)今日の午後、こんなニュースが流れて、思わずヒヤッとした。

東京電力は5日、福島第1原発3号機の燃料貯蔵プールの冷却装置が停止したと発表した。原因を調べているが、電源トラブルの可能性があるという。


結局 夕方になって回復したが、原因は針金が配電盤に触ったという人為的なミスらしい。http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130405/dst13040521530010-n1.htm

またかよ。

日本の原発の根本的な問題点の一つは、民共に関係者が無能、ということだ。原発の賛否はともかく、これだけは誰が見ても客観的な事実だろう。文字通り、なんとかに刃物現在のバブルもフクシマも大丈夫だろうか、マジで。
                                                                    
今週、もう一つ気になったのはこのニュース。
東大や琉球大学などの研究者が、福島のほ乳類や鳥類、昆虫、植物から見つかった異常について報告するシンポジウムがあった。[福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ | 震災と復興 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準]

それによると『蝶は放射線量に相関して羽が小さくなったり奇形になったりしているばかりか、生存率も低下している。またサルは白血球の量が減っている(チェルノブイリ周辺で事故後に生まれた子供たちと一緒だそうだ)』などの事象が起きているそうだ。
原発事故の健康被害については原発の推進側、危険性を訴える側、正直 双方ともいい加減なソースが結構ある(危険性を訴える側でも上杉隆みたいなデマもある)。福島の乳幼児の調査でも怪しいというデータは出ているようだが、はっきり言って事故との因果関係を説明することは難しい。わからないのだ(だから悲劇なのだ)。例の福島医大の山下俊一などは今のところ健康被害はないと言い切っているようだが、明確な因果が判らないのは安全、ということではない山下などは学者と言うより犯罪者に近いんじゃない?)。
だけど、このシンポジウムの話はサンプル数はすくないかもしれないが、かなり客観的な話ではないだろうか。もちろん人間がサルより放射能に強い、なんてことはあるはずがない(笑)。

         
                               
さて、年度初めで疲れきった一週間のフィナーレ、今週も官邸前へ出勤(笑)。★0426 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
地下鉄の駅から官邸前へ向かう途中では、まともなもの、おかしなもの入り混じって、ビラを配っている人がいる。だがコートを脱いでスーツ姿で官邸前へ向かっていると、だ〜れもチラシを渡してくれない(笑)。デモとは関係ないと思われているんだろう。チラシなんか要らないからいいんだけど、スーツ姿への偏見だなあ、と感じてしまう(笑)。だが ボクも今日 抗議の列に着いたあと、自分の前に流行のトレンチコートを着たOLさんが入ってきたのを見て、一瞬『珍しいなあ。いいことだなあ。』と思ってしまった(笑)。かくも人間の固定観念は打破するのは難しい(笑)。

                       
今日の参加者は官邸前2500人くらい、国会前+ファミリーエリアで1000人弱くらい、トータル3500〜4000人くらいだろうか(主催者発表3000人)。先週より少ないけど、冬場はずっと3000人くらいだったから、平均値は増えつつあるんじゃないだろうか。写真を見てもらえば、活気が出てきたのはわかると思います。

●文部省前:久しぶりの福島こども疎開訴訟の人たち

●抗議の始まり

官邸前でのスピーチに今日は福島みずほたんが登場。大勢の取り巻きに囲まれていた先週の志位とは違い、一人で来てスピーチをやって帰ったのには感心した。まあ、もう取り巻きがいないのかもしれないが(笑)。
みずほたんが言っていたのは、原子力安全委員会の新安全規制のこと。4月10日に発表される予定らしい一部の基準については5年間の猶予期間が設けられるそうで、それはおかしい、と彼女は訴えていた。その点は同感。
だけど敢えて言うんだけど、新規制案には『7月時点で求めるのは、津波を防ぐ防潮堤や、沸騰水型軽水炉(BWR)向けのフィルター付きベント(排気)設備。老朽原発では非常時に原子炉を冷やす配管の増設、難燃性電源ケーブルへの交換を求める。工事は「いくつかの原子炉では数年かかる」(更田豊志委員)としており、再稼働が大幅に遅れる原発が出てくる。』ような、頑張った点もある。原発の新安全基準、一部は5年の猶予 規制委員長私案 :日本経済新聞

今朝の日経朝刊によると、ケーブル交換だけで膨大な量・費用で、それだけで廃炉にせざるをえない原発もかなりある ようだ。原子力安全委員会も良いところと悪いところがあって、良いところは支持して利用できるものは少しでも増やす努力が必要じゃないかと思った。(大嫌いだし、新自由主義に尻尾をふっただけなんだろうし、結果はわからないけれど)安倍ですら、電事連の反対を押し切って、一応 発送電分離を決めたのだし。

●抗議風景






●抗議の列と記者クラブの建物(うしろ)


                                   
今更だが、官邸前抗議の列の脇には記者クラブの建物がある。偉そうなハイヤーがしょっちゅう出入りしている、この建物は国からの賃借物件だそうだが、この建物の屋上や窓から官邸前抗議の取材があったことなど今まで一度もない。さらにこいつらはフリーの記者が屋上を借りたいと申し込んでも拒否しているらしい。記者クラブも日本の恥のひとつだろう。
あと スピーチで始めて知ったのだが原子力規制委員会で電力会社に情報を漏らして更迭された文科省出身の官僚、名雪哲夫は文科省に戻った後、天下りなのか出向かしらないが、なんと山形大の教授に就任したそうだ。名雪哲夫「情報漏えいマン」規制庁幹部クビ後、教授に : 座間宮ガレイの世界
こういうのを国賊、税金泥棒って言うんじゃないのか。



●以前 警官に因縁つけられていた路上カフェも完全復活

●国会前


                                    
金曜の夜、官邸前へ行って声をあげるのはだんだん 自分の生活の一部になってきたような気がする。自己満足は多少あるかもしれないが、惰性というのとは違うと思う。ムキにもならず、ヒステリックにもならず、楽しそうな風景を見つけながら、声をあげ続けよう、と思っている。バブルなんて長続きしないからね(笑)。
●今日の最年少参加者。うしろの老婦人のお孫さん?みたい