特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

アベノミクスを考えながら路上に立つ。 :★0201 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

最近の株高に釣られて、新聞は浮かれているようにすら見える。例えば昨日のホンダの決算発表、日経の見出しは『(昨年より)大幅増益』、今朝の朝日は『予想より減収』。どちらも嘘ではないが、煽る側の立場が明確だなあと思った(笑)。ここまで行くと日経はステルスマーケティングに近いんじゃないか(笑)。年初の日経の株価予想では最も高い人で1万1000円だったと思うが、わずか1ヶ月で反故になった(笑)。いまや1万2000円とか3000円とかの声が飛び交っている。ボクだって、すずめの涙ほど持ってた株の含み損も消えて、それ自体は良かった(笑)。だけどこんなことで本気で喜んでいたら、はっきり言ってバカだ。
                  
一つはこんな株高はいつまで続くかわからないということ。昨年2月も10兆円の金融緩和をして円安株高になった。だが効果は1ヶ月だった(笑)。 グローバルに金融が動いている世の中では一国が金融緩和をして一瞬は効果があっても、他に投資チャンスがあれば海外へ流れてしまう。実際 リーマン前まではアメリカへ資金が流れていたわけだ。今のところ銀行の貸し出しが増えているなんて話はない。実需のことを考えずに金融緩和をしても、国内か国外か、どこかでバブルを作って、パーになるのが関の山だろう
                                        
もっと重要なことはいま政府がやっているようなことは経済を強くしない、ということだ。本当に経済を強くするには結局 消費性向が高い一般の人たちへお金を廻し国内の需要を回復させなければならない給料を増やしたら法人税を減税するとか言っているが、そんなことで人件費を上げる経営者がいると思っているのだろうか?ボクが経営者でもそんなことはしないぞ!こんな不安定な世の中で会社の競争力強化に関係なく固定費をむやみにあげるような経営者がいたとしたら、ただのアホだろう(笑)。

このままいったら物価や金利は上がる。だがそれと同じ上昇率では給与や銀行金利は上がらないから一般庶民の生活は苦しくなるリーマンショック前はファンドに数億単位で預けている人・企業は二桁の金利を約束されていたという。だけど一般庶民で二桁の利率で預金や株を運用できた人、居ますか?(笑)。また原材料は大幅アップするから、値上げできない中小企業や流通業なんかの経営は大変だろう。更に金利が上がったら国債の利払いで国の財政はますますやばくなる(笑)。メガバンクの資産の2割が国債だから銀行だってやばい。 結局 インフレになって儲かるのはごく一部の大企業や資産家だけだ

                                            
本当に経済をなんとかしたいと思ったら、この前オバマが就任演説で言っていたように、格差を是正して、中間層を育成していくことが必要なはずだ。そうすれば内需が増えて、国民も企業も潤う。国民が潤えば税収も増えるし、社会保障費だって減らしていくことができる。そこで始めて国の財政も健全化の道筋が見えるだろう。
アベノミクスとやらは、経済を弱めて(一部の企業だけは強くなる)、多くの国民を貧しくして社会を不安定にする、そういう方向へ進んでいるようにボクには見える。アベノミクスは『ショック・ドクトリン』じゃないかという見かたはさもありなん、だ。

                                             
                          
さて1月31日の東京新聞のコラムによると故 忌野清志郎氏がこういうことを言っていたそうだ。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013013102000122.html

地震の後には戦争がやってくる。軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。国民をバカにして戦争にかり立てる。自分は安全なところで偉そうにしてるだけ。
                                           
                                         
さすが、清志郎先生。地震を社会的不満・不安に、TVをマスコミに置き換えたら、ベトナム戦争にしろ、イラク戦争にしろ、太平洋戦争にしろ、古今東西の戦争の本質をついた発言だと思う。これは今の日本、そのものじゃないか
 
                                          
原子力規制委員会の安全基準改定に関するパブコメが2週間という短期間で募集されているので拡散します。一応 新旧比較の資料を読んだんだけど、どうなんだろうか。非難区域が狭い(30キロ)とか、非難基準が緩いとか色々意見はあるが、ボクは自分の中でせめて80%くらいは自信がないと意見出す気にならないんだよなあ〜。ちなみに周辺の住民へのSPIEEDIなどの情報提供は『提供すべき』から、『しなくてはならない』に変わってました。でも情報提供の不作為に対する対策とか罰則はありませんから、反故にされる可能性は高いと思いました(笑)。http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130130.html

                                          
                                  
ということで、今日も官邸前へhttp://coalitionagainstnukes.jp/?page_id=2397
虎ノ門の駅をでたら、今日は文科省前にいつも居る福島強制疎開訴訟の人が居なかった。それでも警戒している(笑)車のなかで警察が手持ち無沙汰であくびこいてた。
官邸前の気温は11度。春のように暖かく感じた。全然 楽だわ。集まった人も先週より多く感じた。官邸前5000人、国会前1000人、合計6〜7000人くらいかなあ(主催者発表4000人)。最近はこれくらいでは驚かないんだけど、今までの日本のデモとか集会を考えれば依然 ものすごい人数だ。


●抗議風景








                      
社民党福島みずほたん。ピンボケに他意はありません(笑)


                                   
福島みずほはこんなことを言っていた。今日 国会で『原発事故の責任をどう考えるか』と安倍に追求したところ、安倍は『責任の一端を感じる』という返答だったそうだ。原発自民党が推進してきたくせに『一端』なんてふざけてる、と彼女は憤っていた。そのとおりだわ。
7時頃から小雨が降り出す。やっぱり少しずつ春が近づいているのだと思った。

●国会前の共産党3人衆。真ん中に居る、官邸前抗議は皆勤賞(偉い!)と言う笠井議員によると、今日 敦賀原発に派遣されている原子力規制庁幹部(名雪哲夫審議官)が日本原電に断層調査の資料を漏えいして更迭されたことが今日の6時に発表されたそうだ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130201-00000040-asahi-sociマスコミはきちんと報じるだろうか?(ゴミクズみたいな柔道もオリンピック招致もどーでもいいわ、バカ)

●自転車抗議の人たち

●福島から来たこどもさん。マイクを持って『福島のこどもをたすけてよ』だって(笑)。脇にお母さんが居て、福島の人たちの『心と健康の拠り所』のためだという『ふくしま共同診療所』への募金を呼びかけていた。勿論カンパする。http://www.clinic-fukushima.jp/

                                                   
                                                         
時々自分でもマンネリを感じることもあるけれど、それでも実際 官邸前へ来るたびに色んなことがあるし、色んな人がいるなあ、と思う。
帰り際 ランタンを灯したまま、ずっと道端に座っているお年寄りたちに眼が止まった。時々こういう人を見かけるが、大声を挙げるより、静かに思いをはせている、こういう人たちの想いが一番 強いのではないかと思った。