特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

川内原発と0718 再稼働反対!首相官邸前抗議!

この1週間は猛烈な湿気と暑さで、早くも夏本番といった感じだった。疲れた〜。
少し涼しくなった今朝はウクライナの飛行機撃墜ガザへのイスラエル侵攻とロクでもないニュースばかり流れてきた。どちらも下手すれば戦争に直結するような話で、株も劇下がりだ。日本のマスコミとCNNやWJが言ってることが全然違うのも、今更ながら驚く(やっぱ、日本のメディアは全然ダメだ)。
何の得もないのに、ただただむごたらしいことが起きるのは狂気の沙汰としか思えないが、人間は勢いがついたら流されてしまうものなんだろうアホと判っていても勢いだけで進んでいくのは日本は本家本元、他人事ではないからな。
                                             

                                

さて原子力規制委員会川内原発の安全審査合格の件、一般からのパブコメを募っている審査書案の原文を読んでみようと思ったけど、『意見は科学的・技術的なことに限る』と前置きがあるのと、原文が400ページ以上もあって、さすがに断念した(笑)。
                                   
でも、そんなものを読まなくても論点は明らかだ。
まず問題点として火山のリスクが言われているが、それはどうだろうか。確かに南九州は姶良カルデラに加久藤、鬼界、その他やばそうなカルデラの密集地帯だ。一部の再稼働反対派が言っているように、大爆発があったら川内原発は間違いなくオシマイだ。でも大爆発が起きれば、歴史上 何回かあったように南九州、下手すれば九州全体か西日本まで壊滅する(笑)。放射能が漏れようと漏れまいと関係ない(笑)。ちなみに天岩戸の話は鬼界カルデラの大爆発で日本中が暗くなったからという説もあるそうだ。だから火山の話は指摘してもしょうがない。爆発したらアウト。原発以前の問題だ。
                                              
やはり一番大きな問題点は避難計画ではないか。規制委員会は我々の問題ではない、としているが、それは確かにそうかもしれない。行政まで巻き込んで避難計画の是非を判断する能力は規制委員会のメンバーにはない。だが現実には避難計画はあっても老人や病人などの避難まで想定されたものにはなっていない、という。行政は、そして住民はそれでいいのか、という問題は残る。
7月17日の日経5面原子力規制委員会 安全審査のあり方は』という記事自民党政調会長代理の塩崎(*外交以外はたぶん、坂本龍一の同級生のこいつが自民党の政策のあらすじを書いているのではないか)が、避難計画について『国の対応は不十分だ』、『国の関与を強化する政府での検討作業も進んでおらず、残念だ』と認めている。塩崎は『残念だ』で済むかもしれないが、住民の人にとっては済まないだろう(笑)。
                                          
地元の人たちは自分たちの運命をどう考えるか。何かあったら老人・病人は見捨てて避難するということでいいのか原発で回ってくるハシタ金のほうが自分や子孫の生命のリスクより大事なのか原発のカネのことについて言えば、人間だから、そういう考え方もある、とボクは思っている。ボクの払った電気代からだったら、ボロクソに言いますけどね(笑)。だが今日の日経朝刊のコラム『大機小機』、『公共投資で地方は救えない』にあるように、今までさんざん地方にモノとカネを送り込んでもヒトの流出は止められなかったからこそ、地方が衰退したのも事実だ。
●日によって論調が全然違う『大機小機』(笑)。日経の中にもマトモな記者が居ないわけでもないのが改めて判る。

EUの基準のように格納容器も二重化されていないし、メルトスルーを防ぐコアキャッチャーもないけど自称『世界最高の安全基準』(笑)でも、事故の可能性はゼロではない。
だから、きちんとした避難計画もなしに再稼働するのは狂気の沙汰だ。それに、これ以上核のゴミを増やしてどうする、というのもある。
だが川内で事故が起きても多分ボクが住んでいる東京への影響は大きくない。それにボクは電気料金を九電に払ってないし、九電の電気も使ってない。だから、この件はあまり大きなことを言う気にはならない実際に何か起きたとき、避難するであろう、もしくは生命のリスクにさらされるであろう人たちはどう考えるかを まず、聞いてみたい。

                                                                                                     

                                           
と言いつつ、川内再稼働反対の抗議のために(笑)官邸前へ★1116再稼働反対!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
地元の当事者の意見は大事だけど、別に自分が黙っていてもいい、というわけじゃねーよ(笑)。当たり前だ。
今日は日中は雨は降らなかったけど、官邸前へ近づくにつれて雲行きが怪しくなってきた(笑)。着いたころには時折雨がぱらつく。今日の参加者は官邸前1500人くらい、国会前他で800人くらい、併せて3000人弱くらいか(主催者発表2800人)。川内のこともあるから、人数は先週より少し増えている。抗議の列に時折、傘の花が咲く。
●抗議風景






                                   
双葉町から来ているご婦人がスピーチでこんなことを言っていた。先日 南相馬で見つかった瓦礫で高濃度汚染された米、あれは給食に使われていたそうだ(怒)。しかも昨年にはわかっていたのに、今になって発表したという。こんな非道、例えボクが許しても、給食普及活動を進めているmatsukentoさん鳥取und八尾Tagebuchが絶対に許さないぞ!
作家の赤坂真理が言っていたように、結局 この国のやることは仲間殺し、自滅で終わる、ということなのだろうか。

●国会前


                                            
今日は『安倍晋三原発を止められないなら、お前が辞めろ』とシュプレヒコールしながら、ふと、『いつまでこうやって抗議をし続けるんだろうなあ』と思った。あと何年かは判らないけど、少なくともボクが死ぬまでは続けなきゃ駄目だろう。そう考えると、公民権運動やベトナム戦争の頃からイラク戦争まで、約60年以上、ずっと抗議の声を挙げ続けた、この爺さんのことを思い出した。ニュースで知った時は『なんてジジイだ』と思ったんだけど(笑)、大したことは何もできなくても、できれば、こういう人になりたいよなあ。
●今年1月に94歳で亡くなったピート・シーガー先生。88歳の頃 彼は毎週 自分が住む町の交差点で、独りでイラク戦争反対のプラカードを持って抗議を続けていた。日本のインチキ・フォークシンガーどもとは全く違う。

http://www.supernaturale.com/articles.html?id=272
                                                            
基本的に抗議に来ている人は前の方は決まった顔ぶれだけど、今日なんかは色んなところで普段は見かけない若い人、特に女性の人が目についた。写真は撮れませんが(笑)。抗議の列の後ろの方で遠慮がちに、それでも『再稼働反対』って声を出している人もいた。そういう風景を見ると、今週も行って良かったなあ、と思った。
                   
●出番待ちの吉良ちゃん


●そろそろ、お話に退屈してきた子供(笑)。