特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

★0516 再稼働反対!首相官邸前抗議!

個人的なことだけど、ボクはいわゆる(笑)フツーのサラリーマンが好きそうなこと、サッカーも、野球も、ゴルフも、ギャンブルも、酒を飲みに行くのも、全く興味も関心もない。今週、毎月通っている整体の先生に施術をしてもらいながら、そんなことを話していたら、『それじゃあ、周りの人が話しかけられないじゃないか。周りの人も困ってるでしょう。』と言われた。恥ずかしながら自分が他人から話しかけられるのは全く想定していなかったので(笑)、確かにそうだと思った。
勿論 普段は世間話はうなずいたり、ニコニコ愛想笑いしたり、要するに適当にあしらっている(笑)から何とかなっているけれど、もちろんそれで会話が弾んだりするようなことはない。だから宴会やパーティなどはそれじゃあいけないと思いつつ、この歳になってもひたすら逃げ回っている。でも興味がないことは興味がないし、要するに世渡りは面倒くさい(笑)。とにかく早く隠居した〜い(笑)。
ちなみにこの整体は街場の道場みたいな何の変哲もないところなんだけど何故か芸能人を見かけることがあって、少し前は内田有紀がボクの直前で施術をうけていたし、小泉今日子が通っているという噂もあって、もしキョンキョンに出会ってしまったらどうしよう!(笑)と少しドキドキしながら毎月通っている。


                                             
      
                                                                             
さて、今週前半は漫画『美味しんぼ』の鼻血の話、中盤以降は集団的自衛権の話で持ちきりだった。どちらもうんざりするような話で正直 あんまり触れたくもない。
                                                  
美味しんぼの件は書かれていることが全て事実かどうかは判らないけど(特に瓦礫の話はどうなんだろう?と思う)、フクシマでは鼻血が多発したと証言している人が居るし、甲状腺異常の子供の割合が通常より増えていることも本当なんだから、事実かどうかきちんと確認しよう、というのがまともな人間の反応だろう。風評被害とか言って大騒ぎするのは言論弾圧だし、第一 福島の人の不安を拭い去ることもできないじゃないか。何よりも事実に正面から向き合って真偽を究明する合理的な態度に欠けている。311を経ても日本は相変わらずこれなのかよ、とウンザリする。
●なんと美味しんぼが載っている雑誌を売らないために業界ぐるみで閉架しているという話もある。バカじゃないの!!世も末だな。
ビッグコミック・スピリッツは、事実上の『閉架処置』で 『販売粛清』 - JUNSKY blog 2015

                               
                                                                                                                                                     
集団的自衛権の話は大きな問題が2つあると思っている。
(1)法に基づいて政治を行うのが仕事であり義務である内閣が勝手に憲法の解釈を変えて良いのか
(2)集団的自衛権を認めることで何のメリットがあるのか。

(1)は国の統治というものを根本から危うくする行為だ。内閣が憲法の解釈を勝手に変えて良いのなら、それこそ法治国家でもなんでもない、北朝鮮と一緒だ。仮にも愛国だの保守だの言っている人間(笑)が、そんな国を破壊するテロみたいなことをやろうとするのが全く理解できない。まあ、安倍晋三は本音では権力がやりたい放題できる北朝鮮や中国みたいな国を目指しているのだとは思うが。内閣による憲法解釈変更をコラムニストの小田嶋隆が『アパートの店子が勝手に家賃を決めるのと一緒』(笑)と言ってたが、まさにそのとおりだろう。
(2)はなにやら類型を挙げてたけど、ああいうことが日本の安全保障にどう役立つのかボクにはまったく理解できないアメリカへ向かう弾道ミサイルを日本上空で打ち落とすなんて現代の科学では物理的に出来ないだろうが(笑)。だいたい、環境が変わったって有識者懇談会(笑)は言うけれど、一昔前、『ソ連が攻めてくるぞ』と大騒ぎしてた時とどこがどう、変わったんだよ(笑)。何が有識者だよ、バカ。
                                               
集団的自衛権は昨年10月にヘーゲル国防長官とケリー国務長官が来日したとき既に約束してしまっている。本当はその頃からマスコミは騒ぐべきだったのだ。
●その時の共同声明
http://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2013/10/215070.htmアメリカ大使館発表)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000016027.pdf(外務省の日本語訳)


これに対して、一部の市民運動の人たちが『平和を守れ』とか『戦争をする国にするな』とか言ってるが、それはあまり意味がないと思う。はっきり言って、この人たちは何も考えてないんじゃないか、とすら思ってしまう。一向一揆じゃあるまいし、ただ念仏を唱えたってなあ。
古今東西 少なくとも国民国家が成立して以降、権力が『自分から戦争をするぞ』と言って始めた戦争はたぶん、ない権力の側はインチキをでっち上げてでも、『平和を守るため』(笑)とか、『自国を防衛するためやむを得ず』(笑)、みたいな美辞麗句で始めるに決まっている。それにアホな国民が騙されるのだ。太平洋戦争だって、イラク戦争だって、ベトナム戦争だって、そうだった
当然 安倍晋三だって『平和を守るし、戦争はしない』と言うに決まっている。事実 昨日もそう言ってたし、『国民を守るため』とも言っていた。未だにフクシマの避難者が10万人以上いて、汚染水も垂れ流しの政府の代表者が『国民を守る』なんてよく言うよ、と、さすがに怒りが爆発してTVのスイッチをぶち切ってしまった(笑)。
                                                                       
それでも(笑)大事なのは『日本にとってどんな得があるのか』を冷静に問うことだと思う。集団的自衛権で日本が戦争に巻き込まれるリスクは増えるに決まっている。そういうリスクを犯してまで、日本にどんな具体的メリットがあるのか、そこが重要なんだよ。それは右も左も関係ない、多くの人にとって当然の疑問だろう。
勝手に憲法解釈を変えて法治国家の統治を滅茶苦茶にしてよいのか。
集団的自衛権は日本の安全保障にとって、『具体的に』どんなメリットがあるのか。

今 問うべきことはそれだろう。与野党とも政治家がバカなのは仕方ない、だってバカなんだから(笑)。だけど一般の日本人はバカじゃない(人が多い)(笑)。(バカじゃない)日本人はいい加減、現実に正面から向き合うべきだ。これじゃあ311前とちっとも変わってないじゃないか。


                                                                 
ということで今週も官邸前へ★1116再稼働反対!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
今日の午後6時の気温は23度。お天気も良いし、何より温かい。先週と異なり、6時からもう多くの人が集まっていた。官邸前2000人弱、国会前他で1000人以上、併せて3000人は軽く居たと思う(主催者発表3000人)。
●抗議風景









                                       
今日 面白かったのは近くの老婦人が抗議の列の中で『来週 こうやってスピーチしようと思って』と前の方で他の人がスピーチしている間に、周りの人に自分のスピーチの練習を披露してたこと(笑)。内容はともかく、そういうのは微笑ましかった。時折『つまらない人間』と言われるボクが他人のことを言えた義理ではないが(笑)、やっぱりユーモアが大事だよ。

●国会前。2枚目は共産党国会議員の吉良ちゃんと笠井晃。来てくれるのは偉いけど、相変わらずリズム感は皆無(笑)。ある意味 尊敬だな(笑)。



                                                                                            
いつも官邸前で素晴らしいと感じる光景は、ちょっと人から離れたところでポツンと座っている人が居るところだ。ほぼ毎週、同じ人たちが人から離れたところに座っている。プラカードを持っている人も居るし、そうでない人もいるけれど、大抵の人はただ、黙って佇んでいる。時々見かける、被害者ぶったヒステリックなスピ―チや、シュプレヒコールで手を振り上げたりするのはインチキ臭くて恥ずかしいと思うけど、単細胞なボクは自分の声を出したいとは思うから抗議の列にいる。けれど、こうやって静かに座っている人たちの気持ちが一番強いと思う。この人たちは、映画『チョコレートドーナッツ』で見た、(八方塞がりの状況でも)『それでも、戦うんだよ』と事もなげに言える精神を体現している。

●今日の写真