特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

450万円のトイレ

今週と来週は官邸前へ行けそうにないので、別のネタを少し。
日本の大手マスコミは各社とも北朝鮮ミサイルを打ち上げたと報じている。が、アメリカのCNNは『ロケット』としている。N. Korea shouts 'look at me' with rocket - CNN
        
実際に衛星軌道に何か打ちあがったようだし、本当に人工衛星だった可能性も高いだろう。技術的にミサイルと人工衛星の違いはないとか言う話もあるが、たとえそうでも、打ち上がったのは客観的には『ロケット』だ
もちろん受け取る側の印象としてはミサイルとロケットでは大違いだ。 こういうのを風評というのだろう。日本のマスコミの世論操作、各社の付和雷同振りにはいまさらながら呆れ果てる。

                                                 
先日 某エコノミスト氏との飲み会へ行って来た。ボクは飲みにいくなんて時間の無駄だと思っているが(自分で美味しいものを飲むのはOK)(笑)、情報収集手段としては評価している。シンクタンク勤務のそのおっさんは新聞やTVにたまに出る他に、政党へ行って経済状況の解説もしているらしい。ボクに全く縁がない話だが、日本の権力?がどのように動くかが垣間見えてそれなりに面白かった。
                                                    
彼によると、安倍と言う男は外交・教育以外は特に自分の意見はなく、特に経済政策はそのときの取り巻きの言うことをオウム返しにしているだけらしい。まあ、そんなもんだろ(笑)。建設国債200兆とか、インフレターゲットでデフレは止まるなどの滅茶苦茶な話は今の取り巻きから吹き込まれているそうだ。
ついでに今 来年任期が切れる日銀総裁竹中平蔵の名前が囁かれている。さすがにそれだけは自民党も役所も必死になって止めているらしい(笑)
                                                             
ボクはとりあえず、彼に積年の疑問を質問してみた。『政府の税調ですら所得税の累進税率引き上げを言っているのに、なぜ財務省は消費税より所得税の引き上げを進めようとしないのか。消費税のように景気に悪影響を与えずに財源を増やすことができるのに。』
財務省が消費税にこだわる理由は税を徴収しやすいから、だそうだ。確かにそれは一理ある。でもそれは役所の都合で、国民の都合ではない(笑)。消費税で格差を広げていけば、社会を安定させるために社会保障費がさらに拡大していくのは目に見えている。 財務省はどこかの国みたいに貧乏人は死ね、と考えているのだろうか。                                                                                                                                     

                                                                                                                                                     

原発の再稼動は仮に自民党が政権をとっても、再稼動の是非は何も言わないまま、少なくとも安倍の間は再稼動はさせないだろう(できないだろう)、というのが彼の見立てだった。本当にそうなら、それはそれで大人の感覚ではある。どっかの政党のように口だけ、というのが最悪なのはみんな、もう、良くわかっている。
だが、黙っていたら自民党原発を再稼動させるだろう。憲法だって変えようとするだろう。アメリカのように貧乏人は戦争へ行け、とするだろう。選挙の結果がどうだろうと原発反対の意思表示はしつこく続けなければならない。国民一人ひとりが意思を表示しなければ、世の中はおかしくなる。民主主義は機能しない。 棄権なんてもってのほかで、若い人の投票率が各年代でもっとも低い(総務省によると20〜24歳で50%以下)というのは自業自得というか、アホな話だ。
無関心が社会を腐らせ、自分たちをも腐らせる。
それが3.11の最大の教訓だと思う


                                 
これがその例です。東京都民の端くれとして反省してます。
*2007年に猪瀬直樹が税金で作らせた450万円トイレ

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