特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『ミサイルと東芝、フェイクな1週間』と『0901再稼働反対!首相官邸前抗議』

今日からいよいよ9月。もう1年の3分の2が終わってしまいました。夏休みで空いていた電車も少し混みだしました(泣)。秋は好きな季節ですけど、あっと言う間に時間が過ぎていくのはなんとなく もの悲しく感じます。
●夏の終わり:鱧とマツタケ

●テクノの始祖と呼ばれる(笑)ジョン・フォックスの『The Hidden Man』。『夏が去るところにじっとしていたい。名前も変えて、服も変えて。』という一節が大好きなんです。『引き籠り』いや、陶淵明のように竹林に隠れる歌です(笑)。ボクの個人的なテーマソングの一つ。



さて、火曜は朝からミサイルで大騒ぎでした。だけど日本の上を飛んだ高度は550キロって発表がすぐありましたね。人工衛星と同じだし、人工衛星なんて毎日 日本の上を飛んでます。ちなみに今回と同じように日本上空を飛び越えて昨年打ち上げられた中国の衛星 天宮2号の軌道は300キロ〜400キロですよ。なんで大騒ぎするんでしょう。そもそも迎撃がどうのとか言ったって、届かないんだから(笑)。ちなみに北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過した事例は、今回で5度目、2016年2月以来だそうです。
●今回のミサイルは高度550キロ。宇宙ステーションやスペースシャトルより100キロ以上も高いところを飛んでるんですよ。影響なんかあるわけないじゃん(笑)。


だいたい朝6時に安倍晋三が背広着てTVカメラの前に立ってたから、おかしい と思ったんです。これを見て大丈夫、と思いました(笑)。あとで国会で追及されましたが、安倍晋三はこの日に限って官邸に泊まってた。いつもは母親が居る富ヶ谷の家に帰るのに! 連中は最初からわかってるんですよ。


要するにこんなの日本政府のキャンペーンでしょ(笑)。支持率のためかイージスミサイルの予算のためかは知りません。そもそも仮にミサイルが飛んできたって、どうすんだよ(笑)。何の避難設備もないのに全員が避難したら、かえって危ないだろーが(笑)


食い物もないくせにミサイル撃ってる北朝鮮の刈り上げデブもバカだけど、こんな素人でも5分で判ることすら解説しないマスコミも、官製キャンペーンに踊らされる国民もアホばっかホントに危ないんだったら、まず原発止めろよ(笑)。
●結論としては、いつも通りアニメを放送したテレビ東京は偉かった!ってことです。

北朝鮮のミサイル、“目標”はあくまで米国:日経ビジネスオンライン
なぜ北朝鮮のミサイルは“これまでにない脅威“で、迎撃しなかったのか 政府の説明は(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース


さて東芝のメモリー事業の売却が新聞を賑わせています。債務超過東芝に金を貸し込んでいる大手銀行は8月中の売却決定を要求していました。メモリー事業を来年3月までに売って債務超過を脱しなければ、東芝上場廃止。そろそろ期限が迫っているからです。今回の報道はいかにも日本的で面白かったです(嫌味)(笑)。


29日には日経や朝日など大手新聞が『米WD 1500億円拠出 売却へ大筋合意』、と報じました。内容は『WD(ウエスタン・デジタル)と日本の政策投資銀行産業革新機構、それに米国のファンドなどが金を出すけど、海外の会社の出資比率は抑えて、メモリー事業の所有権は日本国内に留める』というものでした。
●29日の日経1面


でも、ボクは『そんなことあるわけないだろ』と思ってました。経産省東芝のメモリー事業は『国策』として国内に留めたいとして、日本の大手企業やファンドに奉加帳方式でお金を出せないか打診していましたが、誰も応じませんでした。そんなことをしても何の得もないからです。候補に残ったのはWD、韓国のハイニックス、台湾のホンハイ、と外資の企業だけ(笑)。それらの会社が東芝のメモリー事業にお金を出すというのは自社の支配下に置くことが目標です。外資の企業がカネだけ出して支配権(出資比率)はない、なんてことがあるはずがありません(笑)。


そのニュースが出てすぐ、経産省の世耕大臣が援護射撃の談話を発表しました。これで判りました。経産省もしくはその意を呈した東芝の経営陣が自分たちに都合の良い話を新聞にリークしているんですね。


ところがどんどん雲行きが危なくなってきます(笑)。翌日30日になると、『WDへ交渉権、売却は9月中』に変わります。見出しだけ見ると順調そうに見えますが、前日に報じた『大筋合意』、『8月中に売却』はなかったことになっています(笑)。
●30日の日経1面


で、31日になって報道内容は『3陣営と交渉』に変わります。


東芝、WDなど3陣営と交渉継続 取締役会確認 :日本経済新聞


新聞の1面に書かれたことが、たった2日でチャラになりました。フェイクニュースってネトウヨやバカ左翼がデマを流すだけでなく、政府とマスコミがグルになって作ることもあるのを示す好例です。
●TV番組を降ろされた宇野常寛氏のツイート。彼なんか常識人なんですけどね。これも今のマスコミの体質を示す好例。

自社が存亡の危機に立たされているのに、東芝の経営陣は事業の売り先さえ決められません(笑)。仮に経産省がWDへ売れ、と言ってもそれを押し切って売却する人間すらいない。東芝の役員だったらカネ持ってるんだから辞めてもいいじゃないですか。社員はいい面の皮です。
そして自分はビジネスのことなんかわからないくせに、自分のメンツと都合だけを押し付けようとする経産省半導体ルネサスはそれで潰れたし、ジャパンディスプレイは今それで潰れそうになっています。失敗しても責任を取らない役所が『金だけ出して、事業の支配権は日本の中に留めろ』なんて所詮 無理筋の話、国内だったらそれでも通るかもしれませんが、海外企業が相手だったらそうはいきません。こういうところはグローバリゼーションの良いところ(笑)。


こんな調子で内向きの話、国内でしか通用しない無理を押し通した結果、原発は事故を起こしたそして潰れていくんでしょう。原発経産省が潰れるのは勝手だけど、連中に日本を巻き添えにされても困るんですけどね。
ミサイルにしろ東芝売却にしろ、国民はこうやって政府やマスコミに踊らされるんだなーと思いました。



と、いうことで 今週も官邸前へ。#金曜官邸前抗議
今日は先週とは打って変わって涼しくなりました。午後6時の気温は21度。それにしても日が暮れるのが早くなりました。何とか雨も降らず、気持ちいいお天気でした。今日の参加者は主催者発表で700人。
●抗議風景『アラーム出すより、原発やめろ』





民進党の代表選は前原が当選、ということでしたが、どうでもいいですね(笑)http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170901-OYT1T50082.html?from=ytop_top

●枝野と前原の得票(数字はポイント)

この結果を見て『枝野は大健闘』と言っている人もいますけど、そこいら辺はボクには判りません。国会議員での得票比率より、確かに地方議員や党員では枝野の比率は高いけど(ホントの人々の支持)、それほど大きく違うというわけでもないし。枝野が4割も取ったとはいえ、これが民進党の中の労組を含む保守&中道とリベラルとの力関係なのでしょう。そもそも2000年代の民主党は第2自民党新自由主義政党でしたから。


前原が井手英作慶大教授を連れてきて、格差拡大に対処する政策ビジョンを作ったのは高く評価します。京都旅行に行くと祇園の街中から貴船の山の中まで、どこもかしこも前原のポスターを見かけました。取柄はあるんでしょう。しかし偽メール問題や失言など人間の軽さ、それに外務大臣当時の無能さは気になります。個人的にはリベラルな政治姿勢だけでなく、東北大震災当時の対応を見ても、枝野の方が能力は遥かに上、とは思います。なによりも安保法反対の時、国会前で枝野が目に涙をためながらスピーチしてたのはボクは忘れません。


いずれにしても中道左派くらいの路線でないと政権は取れませんから、民進党の代表がどちらになるかより、共産党がより中道へ寄ってこれるかということの方が問題でしょう。

野党共闘以外は前原と枝野、目指すところは大きな違いはありませんし、前原と枝野、実際は仲良しだそうですから、挙党一致していければそれでよい野党共闘に関しては心配ですが、共闘しなければ選挙に勝てないのは目に見えていますし、共闘しないのなら民進党は即時消滅でそれはそれで良い(笑)
前原は『原発を30年代に廃止することを目指す姿勢は変わらない』と言っています枝野vs前原 原発政策の考えは? 民進党代表選候補者への質問に回答
現実的に考えるとボクが政治家でも、そう言います。そりゃあ、即時廃止と言えればカッコいいですけど、省エネ技術など代替エネルギーの目途や温暖化対策まで考えたら、さすがに断言するのは無理があるでしょう。


一方 9月に退任する原子力規制委員会の田中委員長(退任後 彼は飯館村に住むそうです)が『在任中 自民党だけでなく、民主党の電力労組議員からも政治的圧力を受けた』そうですhttp://www.huffingtonpost.jp/2017/08/24/story_a_23178945/
まず、原発の問題で民進党は挙党一致できるかどうか。前原のマネジメント能力、及び我々が民進党を見捨てるべきかどうか(笑)の試金石になるんじゃないでしょうか。