特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

秋の夜風とトレンチコート:10.12大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

なんか、日本も不景気になりそうなんですけど!
国賊石原慎太郎が煽って、無能な野田がミスった尖閣のバカ騒ぎで経済のほうは大打撃だ。自動車業界だけじゃない。今や地方は中国や韓国の観光客向けの標識・看板だらけなのに旅行関連業界なんか大変だろう。能天気に他所の国の悪口言っているヒマがあったら、日本人は冷静になれって。
                             
ただでさえ、ここのところ景気動向の指数が下向いているところだ。景気「回復」の表現、半年ぶり外れる 10月月例報告 :日本経済新聞

さらに来春には亀井静香先生の力技(笑)、金融円滑化法の期限切れがある。それに伴い適用対象の40万社のうち2割くらいが潰れるんじゃないかと言う話すらある。
今は企業レベルだけど、景気後退の悪影響はこれから一般に広がってくるんじゃないか。復興需要で多少は内需に明るさが見えてきたところだったが、これでブチ壊しだ。今まで日本経済は悪くなってくると(良くも悪くも)外需で救われてきたが(小泉不況が良い例)、今回はアメリカもダメ、ヨーロッパもダメ、これでアジアがコケたらどうするんだよ。
勿論、今出来るのは、これ以上不況にならないよう、一人一人が微力でも抵抗していくことしかない。
二世三世議員や松下政経塾出身の政治家なんか、どうせバカ揃いなんだから何もしなくていい。せめて、国民の足だけは引っ張らないでくれ
ボクは予てからパンダや子犬を日本の総理大臣にしたらどうだ、と思っている。本気だ。日本オラクルなど企業でも犬が管理職に就任するケースも増えている。パンダや犬のほうがルックスが可愛くて、余計なことは言わないだけ、野田や石原、それに安倍の1000倍はマシだろう。
                                                                                 

昨日11日、全国農業協同組合中央会(JA全中)は「将来的な脱原発」を目指すことを盛り込んだ活動方針を正式に決めたそうだ。http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012101202000122.html
JAの全国大会は新聞各誌が報じているが、『JAの脱原発方針』は東京新聞赤旗の他には記事が見当たらなかった。ボクだって先週 官邸前のスピーチでこの話を聞いてなかったら見逃したかもしれない。 ホント、日本のマスコミ、腐りきってるわ。                     
以前 広報の担当者から聞いた話だが、某大手紙の記者は入社2年目からハイヤーが使用可能になるそうだ。時間が不規則とか理由はあるのだろうが、ガキのうちからそんなことやってるようじゃロクな記事は出てこないだろう。 交通費にもひいこらしているインデペンデントの記者とは偉い違いだ。実際に大手紙の記者と話してもボクらと一緒、賢い奴もいれば、ウスらバカもいる。東大の院卒とか学歴は立派でも基礎的な知識が不足している奴も結構いる。挙句の果てには最近はネットでネタ集めして記事を書いている奴も多いらしい。紙面には社会正義の義憤に駆られたような記事が載ってても、記者自身は社会正義のカケラもない、ロクでもない奴もいる。●日新聞、お前らのことだよ!

こんなことをやってるようじゃ、日本の新聞も10年後には半分になってるだろう新聞が潰れようと自業自得だから別にかまわないけど、大事なことは自分で裏を取らないと危なくてしょうがない、ほんと、そう思う。
                           
あと、もうひとつ昨日のニュース、浜岡の住民投票を県議会が否決した件。議員への電力会社の組合の圧力も厳しかったらしい。既得権にしがみつくだけの、社会の寄生虫のような組合も酷いもんだが、国会だけでなく静岡も東京も、議会というものが国民の意思を反映していないのを痛感した。 こいつらは根本的に選びなおさなければならないのだと思う。それは有権者一人ひとりの責任だ。

●ご参考まで:今まで官邸前抗議でスピーチした国会議員リスト(玉石混交だが、どんなバカでも原発推進よりマシだ)
首相官邸前抗議および「7.29脱原発国会大包囲」でスピーチした国会議員リスト | 首都圏反原発連合
                                                                                        
と、1週間分の怒りをぶちまけたところで(笑)、官邸前へ
ボクが官邸前抗議に参加するようになってちょうど4ヶ月が過ぎた。その間 残業を全くしなかったヒマ人ぶりには我ながら驚く(笑)。だけど、それが人間の本来の姿だと思うんだけどな(笑)。とりあえず、永田町・霞ヶ関界隈の大規模占拠が予定されている11月11日までは盛り上げなきゃ、と思っている。
今日の全国の抗議活動はこんな感じだそうだ。

<全国の抗議活動推移>
8/31 :40都道府県 80箇所
9/7 :40都道府県 82箇所
9/14 :41都道府県 87箇所
9/21 :43都道府県 99箇所
9/29 :44都道府県102箇所
10/5 :43都道府県109箇所
10/12:45都道府県113箇所


*いつもどおりソースは赤旗。毎回 着実に増えているのはホント?と思うが、記事には明細が出てるからなあ。彼らの取材力は評価せざるを得ない。

今日の7時ごろ人数は官邸前に6〜7000人、国会前に5〜6000人の合計1万人強、延べで2万人くらいだろうか。3,4万人が参加していた7月末頃の熱狂はもうないけれど、それは最初からわかっていたことだ。慌てず騒がず、淡々とやり続けるんですよ(笑)。今 抗議に来ているのは大別して、地方から来ている人、断固として意思表示し続けるぞ、という人の2種類だろうか。プロの人(笑)は殆ど消えたし、普通の人、特に学生が少しずつ増えている。いい感じだ。

官邸前でスピーチしたのはフクシマ疎開訴訟の人、栃木の議員、大間原発に反対する函館から来た人、それに続いて大間から来た人。双葉町から避難している人たちのことを描いた、明日から公開のドキュメンタリー『フタバから遠く離れて』の船橋監督もマイクをとった。彼によると東電の賠償の不手際のせいで、まだ100人以上が講堂に寝泊りしているそうだ(怒)。あとは共産党の紙智子という国会議員(良かった)、それに田中康夫ちゃんだ。ほぼ毎週、黙々と風船を配り続けている康夫ちゃんが金曜夜にスピーチしたのは始めてだと思う。
彼はこんなことを言っていた。
『どんな事故でも加害者と被害者が居るはずなのに、フクシマの事故では被害者は山ほど居るが、加害者は誰も責任を追及されてない』、
『静岡選出の細野豪志原発事故担当大臣の後援会がなぜか原発銀座の福井県にも出来た』、
『その後援会には大間町長も参加しているが、大間町長の弟は建設会社を経営しており原発関連の工事を5億円受注している』

                                                  
どれも尤もなことばかり。辺りからは満場?の拍手が巻き起こる。スピーチが終わったあと、康夫ちゃんがおじいさんの手を引いて後ろのほうから連れてきた。もう一度マイクを持った彼は『この人は函館から来た92歳。夏場に参加すると死ぬかもしれないので(笑)、秋になったのでやってきた』と紹介する。おじいさんは『みなさんが頑張っているので、一度は参加したいと思って函館からやってきました』とスピーチする。そのあとの抗議が一段と盛り上がったのは言うまでもない。

文科省前フクシマ疎開訴訟の人たち(今日はお願いしてカンパさせてもらった)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)

                        
●抗議開始直後(風船があるとないとでの雰囲気の違いは同じ場所から写した先週と見比べてください)




                  
●今日も白い風船を配る康夫ちゃん


                 
●最前列


            
●議事堂駅前

                 
●わざわざ大間から来た女性(赤い服の人)

●国会前



                                                            
いつもどおり、そのあとは国会前へ回って帰った。スペースに余裕ができたこちらでは、大勢の人が好き勝手に歌を歌ったり、ギターを弾いたり、座り込んだり、スピーチしたり、踊ったりしている。

今日も地方から来ている人が一杯居た。少なからずの交通費と時間を使って、来ている人はホント、すごいなあと思う。特にフクシマの広野町双葉町の人を見ると胸が痛くなってしまう。毎週来ていることに意味なんかあるんだろうかと時にはボクも思うこともある。けれど、こういう人たちのことを考えるとそんな疑問は吹っ飛んじゃうんだよなあ。
                                           
●今週の子どもたち:トレンチコートを着たお母さんと一緒だ。会社帰りのお母さんが保育所に迎えがてら連れてきたのだろうか。いい風景だ。