特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

図書館の脇で、ひと夏の終わり。:8.31緊急!大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

三菱総研の小宮山理事長(元東大総長、小宮山厚生労働大臣の親父)がなかなか良いことを言っていた。
政府案は技術進歩を過小評価家庭の電気代はむしろ減少する――三菱総合研究所 小宮山宏理事長に聞く | どうする!日本のエネルギー | ダイヤモンド・オンライン
電力需要は2010年は1.1兆ワット、11年は0.95兆ワット、例のパブコメのシナリオでは2030年は1兆ワットということになっている。ところが、彼によると、そのシナリオは過大で、省エネなどの技術進歩で電力需要は30年には0.95兆ワット、10年比で15%減になるだろう、としている。また太陽電池は何十年も故障がないから長期で考えれば原発よりコストは安い。だから原発は無くても問題はない、というのだ。
                                               
これが常識的な考え方ではないだろうか。人口減と省エネ技術の進展で今後 日本の電力需要は減っていくに決まっている今だって電力は原発無しで足りているのだ。日本経済も厳しい輸出環境のもとでも対外収支は黒字を保っている今後は人口が減っていき、省エネ機器・住宅にリプレイスされていくのだから、将来は原発無しで楽勝 なのは、自分の頭でちょっと考えればわかることだ。あともうひとつ、小宮山理事長、娘をもう少し教育してください(笑)。
                                

さて毎週金曜の官邸前抗議も規模が広がるにつれて、マスコミのバッシングも出てくるようになった。デモなんか意味ないとか、わけのわからない連中がやっているとか、左翼が扇動しているとかetc。そういうバッシングが出てくるのは選挙前ということもあるし、抗議活動の影響力が広がってきたからだろう。
ボクは基本的に自分の眼で見たこと、自分の体で体感したことしか信じない。例えば週刊誌で面白おかしく取り上げられる刺青のイラストレーター女史はデモや抗議で何度もボクの傍にいたけれど至極マトモな人だった。また共産党関連の人、例えば主婦のグループでもそういう人は多少はいたけど、それがどうしたの?って感じ。殆どの党派の連中は端っこで小さくなってるよ(笑)。
冷静に事実だけ書くと、『官邸前抗議は、大勢の人が集まって平和的に、安全な暮らしをよこせ、と言っているだけ』、なのだ。
何の問題があるんだよ(笑)。道徳(笑)や社会科の教科書に出てきても良いくらい健全な話じゃないか(笑)。つまらないことをガタガタ言っているやつは自分で現場へ行って自分の眼で見てみればいいと思うのだ。

                                   
今日は全国40箇所で同時抗議があったらしい。それを報じる赤旗の記事をTwitterで見た時、とても嬉しかったなあす官邸前行動

ボクなんか東京の人波にまぎれて、わあわあ文句垂れているだけだが、人数が少ない地方で行動を起こす人は本当にすごい。尊敬します。デモじゃなくても、ブログでもTwitterでも日常生活でもいい。同じ想いの人がいることを実感するのは、単純に嬉しいものだ。そういうことが無意味であるわけがない。 第一 デモから帰って飲む週末のワインは実に美味しいんだよ(笑)。


ということで、今日も官邸前へ。木曜のうちに金曜の夕食用のスパゲティのミートソースと、ごぼうとジャガイモを圧力鍋で煮込んでスープを作っておいた。主夫は忙しい〜。
                    
今日から民主党に抗議するために、今までの官邸前、国会前に加えて民主党本部に隣接する国会図書館前にも抗議場所が設けられた。そのせいかどうか人数は先週より少ないと思う。ボクが自分の目で確認した感じでは官邸前1万人、国会前1万人弱、国会図書館前1000人くらい。勿論 延べ人数ではもっと居るはずだし(主催者発表4万だって)、全国40箇所を合算したらわからない(笑)。今まで膨れ上がる一方だった人数はこれから減っていくこともあるだろうけど、一番大事なことは『ゆる〜く』継続していくことなんだと思う。
●今日の地図

                                            
まず最初は官邸前へ。人々の声の大きさを聞くと、官邸前の勢いは弱まるどころか、強まる一方だ。
●文部省前:福島の子供を1μs以下の地域へ疎開させろと訴える人たち(その通りだ)

●官邸前


●子供連れも


                    
                                       
官邸前で40分くらい声を挙げた後、国会図書館の脇へ。嘘つき民主党に一泡吹かせなけりゃ気が治まらない(笑)。図書館が閉館する7時を過ぎた瞬間、拡声器が民主党本部へ向いた!(笑)。
原子力委員会、人事案撤回』、『再稼動反対』、『さっさと原発やめろ〜』

                                                
この場所での抗議にはTBSのTVカメラがずっと張り付いていたんだけど、スピーチのときは無視、シュプレヒコールを始めた途端にカメラを構えるのには閉口した。ま、マスコミはそういうもんなんだろうなあ。
●カメラのおっさん

                                                                
国会図書館前での抗議は今日が始めてのせいか、スピーチとか段取りは素人ぽかったけれど、人々の想いが生々しくてボクには心地よかった。

●中央の拡声器に注目。民主党本部に向いている。

                                                                 
と、思っていると今日も田中康夫氏が白いバンに乗って登場、一人で白い風船を配り始める。
●康夫ちゃん

                                           
前回と同じように田中氏は黙々と風船を配るだけ配ると、他の政治家のようにスピーチして自分をアピールするでもなく、風のように去っていった。写真を見ると感じてもらえると思うんだけど、金曜抗議の雰囲気の良さは彼が黙々と配っている白い風船に依拠する所がずいぶん大きいと思う。褒めすぎかもしれないが、こういうのを『ノブレス・オブリージュ』って言うのではないだろうか。

                                
そのあとは国会前へ。先週スピーチしていた子どもが今日はシュプレヒコールをしていた。
げんぱつ はんたい。さいかどう はんたい。
もう一人の子どもと一緒にマイクを持って、笑顔でシュプレヒコールしている彼はとても可愛い。彼につられたんだろう、シュプレヒコールを唱和する人たちも皆 笑顔だ
最強だよ。いいなあ。
●いつもの国会前

●子どもシュプレヒコール

                                         
そろそろ帰ろうかなと思ったら、横断歩道の向こうから『怒りのドラム隊怒りのドラムデモの諸君が登場。彼らは毎週金曜日 ドラムをたたきながら霞ヶ関を練り歩いているらしい。官僚の残業を妨害しているんだろう(笑)。
ボクが音楽好きだから余計にそう思うのかもしれないが、音楽の力は偉大だと思う。だって一瞬にして横断歩道がパーティー会場になってしまうのだ。めちゃめちゃ楽しい!
ダダン・ダン・ダダン、再稼動反対!
●ドラム隊登場!

●横断歩道の上のパーティー。ここは警視庁の脇だ(笑)。


●上手い!

●振り上げられる、幾つもの拳


                                    
ボクは参加しなかったけど官邸前抗議が終了した8時過ぎには経産省へ回って、原子力規制委員会人事への抗議のヒューマン・チェーンもやったらしい。
                                       
今日で8月も終わり。ひと夏の終わり。今年は抗議の夏だった(笑)。道のりが、まだまだ遠いのはわかってる。けど、原発は単なる奴らのインチキな利権構造だってことは益々くっきりしてきたと思う。そんなもんに付き合ってられるか!びっくりしたり怒ったり喜んだりしながら、声を出しているうちに自分自身が少し変わった気がする、いい年こいて恥ずかしながら(笑)。デモなんて単なる自己満足なんだよ。だけど結構 楽しい(笑)。
まだまだ行くぜ、グンググ〜ン!

●こういう動きだって出てきた:脱原発法ネットワークのブログ
脱原発法制定全国ネットワーク