特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

彼女は極彩色:映画『ロボット』

今朝の金環日食は駅前やマンションのベランダに人が沢山たかっている有様のほうが面白かった。そう思いながら通勤したら、ボクの勤務先でも普段は閉鎖している屋上開けて、寄ってたかって写真とってやんの(笑)。

                          
5/17の東京新聞にこんな記事が出ていた。
原発再稼動を検討する民主党の会合で、『再稼働の是非を政治判断する野田佳彦首相と三閣僚の会合に参加している仙谷由人政調会長代行は自ら発言を求めて「需給問題とは別に、再稼働せず脱原発すれば原発は資産から負債になる。企業会計上、脱原発は直ちにできない」と強調した。』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012051702000099.html
                                       
やっと本音が出た。原発再稼動は需給ではなく電力会社のカネの問題なのだ。原発を動かさなければ東電は債務超過になるが、関電も事情は似たようなもんだ。関電のバランスシートを見ると、資産の部に原発が3,710億、核燃料!が5,140億、一方の純資産は18,390億、つまり原発を止めると純資産の半分が吹っ飛ぶ。だから関電はどんな手を使っても原発を再稼動させようとするだろう。
感情論としては電力会社や経産省なんか今直ぐぶっ潰せ、と思うし、そのほうがよりよい社会になると思うけど、現実にはそうもいかないだろう(笑)。あ、経産省は明日なくなっても困らないか(笑)。
原発を減らしていくには、それを現実にするための仕組みが必要だ。そのためにはまず、原発を既存の電力会社から分離して国の運営にする、電力会社が原発から足を抜けやすくする仕組みを作るのが第一歩だろう。ど〜せ、電力会社は今のままでは賠償や廃炉の費用、安全対策で行き詰まるに決まっているのだから。
                      
                                             
渋谷で映画『ロボットrobot-movie.com terbaik percuma mp3 muat turun tapak

                         
ロボット工学の天才博士が自分そっくりにつくったロボットがふとしたことから感情を持ち、博士の婚約者に恋をして暴走を始める、というお話。
2時間20分という時間(これでも短縮版だそうだ)がまったく気にならない、楽しい、楽しい映画だった。プロットがどうとか、画面がどう、とかそういうことは全然関係なく、博士と一人二役の主人公が演じるロボットの大暴れを笑いながら見る感じ。アメリカでも大ヒットしたらしい。
今やIT大国となったインドらしく、CGやVFXがバンバン使われる。通勤列車にはドアも無いし『スラムドック・ミリオネア』で描かれたようなスラム街もあるが、日本ではお目にかかることができない超豪華な邸宅にも目が奪われる。主人公の実家には超大型薄型TVだってあるし、ショッピングセンターだってある。インドという国が大きく変化しつつあるのが、画面からひしひしと感じられる。
でも、それだけではない。
インド映画の定番、脈絡なく突然挿入される集団ダンスシーンがすごく楽しい。人数も色彩も圧倒的なパワーだ。インド映画としては史上最高の制作費らしいが、無駄に大勢いる出演者無駄に使いまくるCG、俺たちも出来るぜとでも言わんばかりのターミネータートランスフォーマーなどハリウッド大作の無駄なパクり無駄にぶっ壊すセットや高級車問答無用で押しまくってくる。と思って、気楽にみていると、ピュアなのは人間よりロボットだった、みたいな捻りもあるから油断できない。
ヒロインの女優さんもアーリア人らしい彫が深い顔立ち+スタイル良くて、これまた無駄に美しい。こういう人が画面に出ているだけでも見ている側は楽しくなる。ダンスシーンで極彩色のドレスを着た彼女が増殖して画面いっぱいに広がった時にはもう、笑うしかなかった。
●美しい〜ヒロイン。主人公の男のほうはどこがいいのか基準が良くわからん(笑)


                
こういうのを見ていると60年代のクレージーキャッツの映画を思い出す。無駄に一杯居るエキストラ、無駄に立派なセット、無駄に大げさな主人公のアクション。こういう作品が作られるのは社会が上り調子の時ならでは、ということだろうか。

                                     
なんか、良いな。見ていて元気がもらえる感じ。
かと言って、こういう上り調子な時代に戻りたいか、と言うとそうでもない。『●●目の夕陽?』なんか勘弁ですよ。
人間は過去には戻れない。いくら年を取っても人間には今日と明日しかない、んだから。