『大丈夫。ただの不整脈だから』と、彼女は言った：相対性理論『解析３』

茨城へ行って来た。なんでも今　福島の牛が続々と茨城に連れてこられてきているそうだ。福島では処理できないから、だという。連れて来られた牛は茨城牛として販売されるようだ。この話を教えてくれた某公的機関の人は『茨城牛は食べないほうがいい』、と言ってたね（笑）。

一方　青森県では原発を推進してきた現職知事が再選。
原発だけで選挙が決まるわけではないけれど、青森県民は原発事故が起きたら自分たちが真っ先に死ぬことを自ら選んだ、わけだ。
原発で事故が起きれば県内の産業は壊滅するし、結婚適齢期の女性や子供は差別される。原発で食っている人が数多くいることは理解できるが、事故が起きれば、泣こうが喚こうが現実はそういうことになる。
現職に投票した青森県民は、目先のカネと雇用に釣られて、自分たちの郷土も生活も滅茶苦茶になるリスクを自ら受け入れる選択をしたのだ、ということは自覚してもらわなければ。もちろんカネも雇用も大切だし東京の知事だって、原発どころか核武装万歳の『日本の恥』、石原慎太郎だから東京都民だって大きなことは言えた義理ではないが。

茶番そのものだった菅直人の退陣騒ぎだが、普通は重病患者の医者がヤブってわかったら一刻も早くクビにするだろう。
代わりもロクなのがいないというのも確かだが、子供大臣の前原以外だったら、そこいらの犬やパンダを連れてきたって菅よりはマシだろう。

内閣が変わったら原発事故収束や被災地の復興に差し支えるとか言う奴もいるが、今の内閣は、原発事故の情報を隠すのと安全デマを垂れ流す以外のことは何もやってないのだから（笑）、差し支えるものなんかあるはずがない。
それに国会議員の有象無象も要らないな。
国会どころか、日本ごと、さっさと解散してアメリカの51番目の州に入れてもらったほうがいいって。

マスコミは相変わらずはっきり言わないが、福島第一の原子炉は1号機から3号機までの全てが格納容器、もしくは配管が壊れて穴開き状態なんだろ。汚染水がジャブジャブ漏れてるんだから。そんな放射能ダダ漏れの状況で誰がどうやって修理するんだよ。工程表のスケジュールがどうのより、本当に事故が収束できるかどうかのほうが遥かに問題だ。原発事故は一見　小康状態のように見えるが、農産物や水産物の汚染も含めて事態はますます深刻になっているように思えてならない。

新木場で相対性理論のギグ『解析３』
オープニングでアート・リンゼイが小山田圭吾を含む3人のバックで40分ほど演奏した後、相対性理論の登場。やくしまるえつこ嬢はボーダーのシャツにふわふわスカート。
今回はメンバーの4人だけでなくキーボードとパーカッションを加え、レーザー光線など使った比較的大掛かりなステージだった。
従来からの曲に加え、やくしまるえつこのソロ新曲も混じった構成。

正しい相対性理論

新作の『正しい相対性理論』での脱構築アレンジから、途中で原曲のアレンジへ切り替わった『ペペロンチーノ・キャンディ』は文字通り目が覚めるよう。
新しいファンも多いであろう4000人くらいの大観衆だが、デビュー盤からの『スマトラ警備隊』で会場が一段と盛り上がったのは意外。
新曲は『みんなのうた』でかかってもおかしくないような、フォーク調のものが多かったが、案外良い。こういう歌モノでは、メロディの良さとかバンドの演奏力がモロに出てくるのを再認識した。

ルル／ときめきハッカー

メガネを掛けたやくしまるがノートパソコンをいじりながら歌った『ときめきハッカー』。ノイズの中に流麗なメロディが溢れだす。歌詞は良く聞き取れないが、なかなか良い曲。
＜セットリスト＞
Q/P
人工衛星
地獄先生
GAIAにおねがい
Q&Q
ペペロンチーノ・キャンディー
ルル
ほうき星
スマトラ警備隊
ときめきハッカー
（１＋１）
小学館
ミス・パラレルワールド
ムーンライト銀河

演奏のほうはいつもながらにビシバシ決まるリズム隊に加え、ギターの永井聖一氏も大活躍だったが、終盤の『小学館』あたりからギターのＰＡの調子が悪くなるとバンド全体も失速したように見えたのは残念だった

最後はアート・リンゼイ、小山田圭吾と一緒に『ムーンライト銀河』。昨年の大谷能生氏とやったセッションのように演奏にスリルは感じなかったが、まるでスルメのように中域の音を伸ばした小山田圭吾のギターは予想外にカッコよかった。
ステージの構成とか演奏の当たり外れなどバンドの完成度が低いところも今後の伸びしろ、だと思う。この先がより一層　楽しみになったギグだった。

それにしても新木場とか放射線大丈夫なんだろうなあ。まあ、東京電力の本社のあるあたりも年間１ミリシーベルト超えてるだろうから多少は腹の虫も治まるけれど。
(ボクも含めて）日本人、みんなバカだわ。これだけ酷い目にあっても、まだ原発止めることすら出来ないんだもんなあ。