1年の締めくくりに2008年の映画&音楽ベスト3でも書くつもりだったが、残念ながらもっと他に書くべきことが起きてしまった。
イスラエルのガザ爆撃のことだ。
今年読んだ本で印象に残っているものの一つに『戦争特派員』がある。スペイン内戦で起きたゲルニカ爆撃を世界に伝えたイギリスの記者’’ジョージ・スティア’’という人のことを描いたノンフィクションだ。
戦争特派員―ゲルニカ爆撃を伝えた男 (INSIDE HISTORIES)
- 作者: ニコラスランキン,Nicholas Rankin
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ゲルニカと同じことが今、起きている。
TVで流れる映像を見ているだけでも、イスラエルは一般住民が住んでいる市街地を平気で爆撃していることがわかる。
爆撃1日目は『死傷者合わせて1000人以上』と報道されていたが、4日目の今はなぜか『死者380人以上』という報道がなされている。
今 原因とか善悪は論じる気はない。いつもどおり双方に言い分があるし、今の時点では僕には真実はわからない。爆撃前からハマスがイスラエルにロケット弾を打ち込んでいたというし、実は(そんなこととは関係なく)イスラエルは数ヶ月前からガザへの攻撃を準備していたという話もある(昨日の朝刊に載っていたが、陸軍まで用意している準備万端さからするとおそらくそのとおりだろう)。一つだけ確かなのは今 現在もゲルニカや重慶爆撃や東京大空襲と同じこと、一般市民への大量虐殺が行われているということだ。
第2次世界大戦末期 ナチスがイタリアを支配した際 ドイツ軍1人が殺されるごとにイタリア人を10人処刑する、というのがイタリア人の抵抗活動への懲罰基準だったそうだ(『イタリア パルティザン群像』、現代書館)。今朝の朝刊によると現在 イスラエルの犠牲者は4人、ガザは380人以上だそうだ。爆撃は「自衛」のためと言い張るイスラエルはユダヤ人1人の生命はガザの人間、約100人に相当するとでも言うのだろうか。今 イスラエルがやっていることはナチスより酷い。ナチより野蛮だ。ホロコーストで亡くなった犠牲者も浮かばれないだろう。
●アムネスティのニュースリリース
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=562
●アメリカの市民運動団体 AvaazAvaaz - 世界中のアクションの行っているオンライン停戦署名。名前とメールアドレス、国籍を記入してSENDボタンを。
Avaaz - GAZA: FULL CEASEFIRE, END THE BLOCKADE