特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

パンダを総理大臣に


今回の福田首相の政権放棄にはちょっと びっくりした。
前回の安倍晋三だったら、なんとなくうなずけた。あまりにも判りやすかったからだ。子供のとき、こんな同級生はいなかっただろうか?「普段は勇ましいこと言ってたお坊ちゃま君が学校でうんちをお漏らししたら、泣きながら突然家に帰ってしまった」。田原総一朗によると政権末期 安倍ちゃんは腸をやられてトイレに行きぱなっしだったそうだから、要するに総理大臣の辞任と言ってても、単にそういう『お漏らし小僧』の話でしかない。ただし、安倍ちゃんは総理大臣就任前に文藝春秋だかなんだかの大見出しで「私は国のために命を捨てる」とか言ってたから、ちょっとだけ(笑)格好悪かっただけだ。もちろん、そういう人間はいざとなったら敵前逃亡や政権放棄くらいのことはするだろうと思っていたので驚きはない。かっての日本軍は部下に特攻とか玉砕を命令しながら、ビルマで、フィリピンで、満州で、自分だけ敵前逃亡した将軍が沢山いた。そもそも日本軍の実質的な親玉の東條英機からして「生きて虜囚の辱めを受けず」とか布告を出しながら、自分はあっさり米軍に収監されたんだから(笑)責任放棄は日本のリーダーの伝統なのかもしれない。従って安部ちゃんを責めても仕方がない。首相とか政治家とか、それ以前に、ただのお漏らしちゃん(笑)なのだから。ただ安倍晋三が今だに政治家をやめないどころか、まだ拉致がどうだの勇ましいことを言ってるのは驚くしかない。人間はここまで恥知らずになれるのかと金正日も腹抱えて笑ってるだろ。
福田康夫というヒトはそれよりはまだマシと思ってたので、さすがに驚いた。昨日の辞任の記者会見を要約すると、「ぜんぶガキ大将の小沢一郎くんが苛めるのが悪いんだい。でもこの前 泣きながら家に帰っちゃった、お漏らし安倍ちゃんよりは、僕のほうが偉いんだぞ〜。」ということだろう。確かに間違いではない、と思うが、総理大臣の辞任の弁がこれだけだったら、そりゃあ「世界の笑いもの」だhttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080902/plc0809020041000-n1.htm

次の総理大臣は麻生太郎という人が取りざたされている。このヒトは小泉内閣外務大臣だったときに靖国だかなんだかの発言で、ニューヨークタイムズに名指しで「嘘つきで馬鹿Japan's Offensive Foreign Minister - The New York Timesと書かれた男だ。ちなみに原文は’’neither honest nor wise’’、これ、慇懃無礼というかきつい表現だ。詳しい内容は忘れてしまったが、記事を読んで確かにそのとおりだと思った。麻生も自分が一員だった小泉内閣以来の経済政策の失敗に懲りたのか、今は需要を喚起する政策を唱えてるように見えることだけは評価できる。が、冷静に考えたら、やっぱり『世界の笑いもの』のアンコール再放送(3回目)だろう。
おまけに下馬評で他に候補として挙がってるのは、かって泣きながら防衛省を追い出された小池百合子に、国交省ですらまともにマネジメントできなかった石原伸晃に---。勘弁してくれ。大臣すらまともに勤まらなかった人間がどうして首相になれちゃうの?

このざまじゃ、日本はどうなっちゃうんだろうか。でも、僕には秘策がある。
日本の総理大臣はパンダになってもらえばいい。
以前 石原慎太郎の代わりに、都知事をパンダにすることを提案?したがパンダを都知事に - 特別な1日(Una Giornata Particolare)、首相もパンダだっていいじゃないか。中国にレンタル料を年1億払ったって安いもんだ。人間が総理大臣をやったって現実にはな〜んにもやんなかったんだから、パンダだって同じだ。というか、ルックスがかわいい分だけパンダのほうが勝っている。昨日の福田首相の失笑記者会見だってパンダがやれば、きっと こんなもんだろう。

記者:「パンダ総理、他人事のようにみえるんですが、どうするんですか」
パンダ総理:「---------」。
記者:「どうするんですか」
パンダ総理:「----------」(記者を相手にせず、でんぐり返し。ごろごろごろ、ひな壇から転落)

いいじゃん、これで。国民は大爆笑だ。そもそも、たかだか一記者の質問に、マジになって「僕は君とは違う」と息巻いてるのとどっちが賢いだろうか(笑)。
昨年のサブプライム問題以降 最も緊急の政策課題は経済、景気対策だろう。しかし福田というヒトは景気対策なんて何にもやんなかった。あのブッシュですら2月には景気対策に動いてたのに今頃 「緊急」経済対策の「案」を「考えた」、って胸を張ってる始末だ。「実行」はどこにある?そういえば福田首相安倍内閣から続投させた大田弘子っていう経済担当大臣もすごいヒトだった。国会で「日本の経済はもはや一流ではない」と啖呵きって、そのあと何にもやらなかったんだから。めちゃくちゃだ。
それでも僕は、福田という人は教育基本法など国民の生活に何のメリットもない法案の強行採決や莫大なカネ使って効果は実質ロクスポなかった再チャレンジとかロクでもないことばかりやってた安部ちゃんより遥かにマシだったと思っている。
でも上には上がある。パンダのほうが上なのだ(笑)。

これだけ政治や官僚がひどくても、暴動や革命が起きるわけでもない日本の社会というのはこれでもまだ 「今のところは」素晴らしい文明社会なのだろう。台風がきた位で軍隊が出動して略奪を警戒してるアメリカのことを考えてみればいい。日本以外の国だったら社会保険庁なんか、とっくに暴徒が焼き討ちにしているのではないだろうか。そんな文明社会だからこそ、総理大臣ごとき、パンダで大丈夫なのだ(笑)。

以前マイケル・ムーアのネタで鉢植えを議員に立候補させるというのがあった。

マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 大集合! (限定BOX) [DVD]

マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 大集合! (限定BOX) [DVD]

確かにブッシュみたい奴なら鉢植えと言わないまでも、犬のほうがマシだと思う。少なくとも犬なら、嘘ついて戦争を始めたりはしない。でも現実は、嘘つきがアメリカの大統領、その嘘を助長した奴が日本の首相、である。

だが、希望は、ある。みんな、だんだんわかってきたのだ
先日 アメリカで犬が人間のかわりに市長選挙に立候補したというニュースがCNNで流れていた。リンクが切れちゃったんだがアラバマのどこかだった。またケンタッキーのラビットハッシュという街には本当に犬の市長もいたhttp://www.rabbithashusa.com/index.php
街のホームページを見ると、今は新たな市長選挙の真っ最中で候補者はウサギのヒギンズくんやボーダーコリーのルーシーちゃん、ネコのトラヴィス君たち、だ。小池百合子やら石原伸晃より遥かに魅力的な顔ぶれではないか。
世界は少しずつ前に進んでいるのだ。だから
今こそ、パンダを総理大臣に。