特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『甲子園と権威主義国家』と『’’あだし野の露消ゆる時なく’’からの800年』(夏の旅行DAY2)

 毎年 このブログでは甲子園大会の悪口を書きまくっていますが、今年は何故かボクの出身校が優勝してしまいました(笑)。

 ボク自身は野球なんか興味ないし、愛校心の欠片も持ち合わせませんが、あの学校は高校生の時からデモへ行っても全然関係ないくらい(笑)自由な校則、校風なのは認めています。

 とにかく生徒は大学受験がないからやりたい放題(笑)。法律さえ侵さなければ(侵しても捕まらなければ)、細かいことは言われない。生徒も気にしない(笑)。
 生徒も色んな会社の社長の息子、旧財閥の御曹司だけでなく、石破茂のような政治家の息子もいれば、学費が安いのでシングルマザーの家の子もいる。神戸のヤクザの息子は六本木のマンションに愛人を囲ってました(笑)。統一教会原理研)や初期のオウム真理教に入っている奴もいたし、ジャニーズの研修所に通ってる奴もいた。当時アイドルだった中川勝彦中川翔子の父親)や河野太郎は同級生です。
 教師でも右翼もいれば、左翼を公言する教師もいたし、グループサウンズ(タイガース)の元メンバーだった教師(瞳みのる)もいた。留年した高3生が職員室でタバコを吸うのも学校公認(笑)。
●わざわざ一番クソ暑い時間帯に試合をやってる甲子園に疑問を持たない奴は河野太郎以下の低能、ということです。

 ただし学校は学問の自由を守ると言う点だけは徹底していました。『福沢先生の遺訓』です(笑)。反抗心旺盛だった高校生のボクがどんなラディカルなことを言っても教師には全然否定されないので、その点は『大人の学校だなあ』とは感じました。
 ただ、雰囲気がチャラいところは根本的に違和感がありましたし、今に至るまで好きにはなれません(笑)。あそこにはロックの精神はない(笑)。

 あの学校は全く受験勉強はしないけれども(笑)、野球部でも強制的な坊主頭や大声を上げたりするほどバカではない。今回の甲子園は『甲子園は坊主頭の旧日本兵の出来損ないの盆踊り』という悪口が言いにくいのは残念です(笑)。
 それでも坊主頭じゃないのは出場49校のうち9校だけだそうです。日本兵みたいな頭がおかしな学校が全体の8割です。そりゃあ、この国では安倍晋三が長期政権を維持するわけです。

 ボクは野球中継なんか見てませんから知りませんが、応援の音のデカさがネットで話題になってました。でも最大音量は115dbで相手チームの最大音量は111dbだそうですから大した差はない【甲子園】ジェット機並み大声援が慶応アシスト 仙台育英、声聞こえず? 野手交錯で落球し失点 - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ早慶戦/慶早戦と同じことをやっているだけなのに、ことさらに応援のことを取り上げているのは炎上狙いのヤラセ記事です「世間では慶応の応援がすごいと言っていたが、僕の耳にはみんなの応援のほうが大きかった」仙台育英が宮城に戻り“準優勝”を在校生に報告(tbc東北放送) - Yahoo!ニュース

 『若き血』のように多くの人が知っている歌があれば、応援で歌ぐらい歌うのは当たり前。ボクはそんな歌、知りませんけど(笑)。応援に行きたい奴が行くのは仕方がない。マスコミに乗せられて大応援団がフェアじゃないとか言ってる連中は文字通りの大アホマスコミに扇動されて多くの日本人が日米開戦に賛成したのもこういうことなんでしょう。

 今の世の中 ちょっと目立つと、こうやって↓揶揄されます。現実には片親家庭の子だっているし、落第して放校される子もいるし、警察沙汰になる奴もいる(笑)。それ程良いもんじゃ、ありません。

 ただ、確かに107年ぶりの優勝で一部が盛り上がっていたのは事実です。
 今週 決勝の前日に幼稚舎出身の奴とテレビ会議をした際 背景が見慣れない場所だったので、冗談で『甲子園にいるの?』と聞いたら、『先週の金曜から、ずっと大阪です』という答が返ってきたのはビックリしました。IT系やコンサルだったら、それも十分可能です。応援席の分配は同窓会が仕切っていましたが、券を融通しあうのも他のOBと知り合うビジネスチャンスだそうです。これもいかにもあの学校らしい。


 ボクには関係ないですが(笑)、お金持ちのOB連中は寄付が大変みたいです。寄付と言っても1万や2万じゃありませんから、ブーブー言っている人は結構います。1回戦で負けた春は5000万円近くかかりましたが、今回は1億くらいかかると言われています。そんなの予算に組んでいるわけありませんから、基本的には寄付で賄うんでしょう。

 あの学校だから個人の寄付で何とかなるでしょうが、そんなのはむしろクリーンで可愛いものです。自分たちのコネには頼るけど政府には頼らない(笑)は徹底している。これも福沢先生の遺訓『独立自尊』です(笑)。
 例えば慶應は防衛研究への政府からの協力依頼を徹底的に拒否しています。政府や省庁の上層部にいるOBが補助金をエサに日参しても門前払い(笑)。大学自体は赤字なので予算は欲しいそうですが(笑)、それでも拒否出来るのは寄付金があるからです。自分たちのコネでやっていくか、カネのために政府や文科省に尻尾を振るのが良いか。答えは明確でしょう。
 野球だって他の学校だったら学校やリトルリーグ、地元の経済界、高野連が入り組んだダーティーな利権がある、と聞きます。だから高校野球は中々変われない。

 甲子園なんてこの国に巣食う金権と人権抑圧のシステムの象徴です。それをリベラルと言われる新聞社が主催している。それが日本という国です。民主主義のふりをした権威主義国家です。  


 その権威主義国家がやる事の典型が今回の汚染水放出です。

 ボク自身はトリチウムだけなら放出も止むを得ない、と思っています。トリチウムは中国や韓国、それに日本も今まで散々放出しています。
 風評被害って言うけど、現実に1昨年にもこういう事が起きたばかりです。汚染水を放出しようがしまいが福島の漁業は厳しい。いずれにしても、ボクは福島/常磐産の海産物は買いません。

www.nhk.or.jp


 だけど、放出についてきちんとした説明がない
 なぜ陸上貯蔵ではダメなのか。コストの問題なのか他に問題があるのか。コストの問題ならどれくらいかかるのか。それに現在のALPS処理水はまだ核物質が残っているので再度処理をおこなうそうですが、本当にトリチウム以外は除去して放出できるのか。それを誰がどうやってチェックしていくのか。
 あと放出する水だけでなく今も海に流れでている汚染された地下水はどうなっているのか

 こんなこと↓を漁協の人に言わせるようでは全然説明がなされていない、ということです。

 汚染水放出だけでなく、軍備増強にしても、防衛法制にしても、いつも政府が国民にまともに説明しないのは、国民が怒らないからです。

 

 自民党が目指しているのは中国共産党北朝鮮の政治です。中国、北朝鮮、日本と東アジアには訳の判らない権威主義国が林立しているのだから危なくて仕方がありません。

つまり自民党こそ左翼、いや極左なんじゃねーの(笑)。


 さて、夏休みの旅行の続きです。2日目は海を見ながらの朝風呂で始まりました。

 前日の夕食のカロリーがおっかなかったので(笑)、朝ご飯は和食にしました。

 この宿で食べたものの中で一番おいしかったのは海藻の味噌汁(右下)でした(笑)。

その後、ラウンジでお茶とお菓子(笑)。お菓子だけはいつも別腹です。

 そのあと部屋でもう一度お風呂(笑)。チェックアウト後は京都へ移動します。毎年泊っている、嵐山の奥まったところにある宿です。

 相変わらず嵐山は人ごみで酷いものでした。原宿みたい。観光客の多さだけでなく、道端に並んでいる店もどんどん下品になっている。通り過ぎるだけとは言え、流石に少し考えてしまいます。
 駅から15分くらい歩いたら船着き場へ着いて、しばし水上の旅。やっと平和になりました。

 宿にチェックインしたら、濁り酒と和菓子が待っています。京都の老舗、亀屋良長のお菓子です。

 季節に合わせた俳句と和菓子の解説。説明してくれた子は和服を着た中国系の女の子。
 ボクの勤務先もそうですが、日本やアメリカの大学を出た中国系の子がどんどん日本の企業に入っています。たいていが院卒だし、言葉は最低でも3か国語はペラペラ、日本の若い子もこういう人たちと競争しなければなりません。

 裏には外国人向けの解説。そういう時代ですね。この宿は宿泊客の半分が外国人だそうです。

 部屋に戻って一休み。

 それから、宿の夕飯です(笑)。食事をする部屋も席も毎年決まっています。アルコールに弱いボクは水をよく飲むので、予め水差しを部屋に持ってきてくれるところまで例年通り。

 食前酒はブラックスワン、最近話題の日本酒です。貴醸酒と言って、水の代わりにお酒で醸造したものだそうです。濃厚ということだけは分かりますが、ボクにはそれ以上の違いは判りません(笑)。

 そのあと、やっぱりシャンパン(笑)。

 前菜は鱧とイチジク。

 窓からは小倉山を臨めます。徒然草で『あだし野の露消ゆる時なく』と書かれた頃から、800年変わらない光景です。諸行無常、楽しいこともいずれ、終わってしまう。

 お椀。鮑と白ずいき。鮑は前日のものより柔らかくて美味しかった。海沿いの産地より山の中の方が美味しいというのは、どういうことなんでしょうか(笑)。

 お造り。マグロと茂魚とスルメイカ。 

 鰻と湯葉。ウナギなんて久しぶりでした(笑)。高くなりすぎて、蒲焼は5年くらい食べていない。

 八寸。水引が波をかたどっています。水引にこんな使い方があるとは知らなかった(笑)。

 ペアリングでバンバンお酒が出てくるんですが、アルコールに弱いボクは、この頃には何が何だか判らなくなっています。もう無理。特に日本酒はボクには強すぎる。

 炭で焼いた稚鮎。もちろん頭から食べます。

 この店では蓼酢には白味噌が混ぜられています。

 合わせるのは甲州ワイン。食卓についてくれた子は山梨の出身だそうで、嬉しそうに甲州ワインのことを説明していました。勝沼は長野と違ってワイナリー間の距離が近いので味見が沢山 出来るそうです(笑)。

 揚げた鱚とローストしたトマトの下に生の水ナスとペースト状の茄子、トマトの白玉と生のトマトを合わせたもの。これは美味しかった。

 万願寺唐辛子とゴボウ、牛肉の炊き込みご飯。

 肉の味が浸みこんだ、炊き立てのご飯と万願寺唐辛子はとても美味しかったですが、肉は残しました。脂っこい肉は気持ち悪くて食べられないし、こんなものでダイエット中のお腹を膨らませたくない。残した肉が少なく見えるよう、重ねたところが我ながらいじらしい(笑)。

 赤ワインと合わせてもムリ(笑)。

 葡萄とアイスクリーム。

 お腹いっぱいの京都の夜は更けていきます(笑)。この日は満室ですが、他のお客さんとは一度も会わなかった。宿の人流コントロールの賜物(笑)、静かな夜です。

 山の端には秋の気配も感じるようになりました。