九州や島根は大雨のようですが、東京は酷暑の日、でした。
近年 西日本で大雨が多発するのは東シナ海の温度が上がっているからだそうですが、日本の自然環境そのものが変わってきているのでしょう。ディストピア小説にあるように、今に人間は生身で室外に出られないような環境になるかもしれません。
昨日 山下達郎が、自分の事務所がジャニーズ問題に言及した音楽プロデューサーの契約を破棄した件についてコメントを出しました。
個人的には山下達郎の音楽なんか好きじゃないし、どうでもいいです。が、今の山下の老醜は人間の生き方、晩節のケーススタディ、反面教師だと思うんです。
以下に山下達郎氏の反論全文が載っています。
— Ikuo Gonoï (@gonoi) 2023年7月9日
「音楽業界の片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情など、全く預かり知らぬことですし、まして性加害の事実について私が知るすべ全くありません。…人間同士の密な関係が構築できなければ、良い作品など生まれません」https://t.co/w4XfRZrvWM
山下の言う通り、音楽と作者とは関係がありません。しかし今問題になっているのは音楽ではなく(笑)、山下がジャニーズの性犯罪隠ぺいに間接的に加担している点です。本人曰く『山下家・小杉家(事務所社長)・藤島家(ジャニーズ)のご縁と御恩』(笑)。
山下達郎の件で、ノンポリであるということは中立ではなく、既存権力の追認であることを、改めて実感させられました。
— 小室 敬幸@6/26単行本『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』発売 (@TakayukiKomuro) 2023年7月9日
日本人が甲子園に夢中になっている間は日本に民主主義なんか定着しない、と思うのですが、所謂演歌もJ-POPも同じです。夏目漱石が嘆いたように、日本人の多くが個人を喪失した価値観に囚われているのは戦前から変わっていない。右も左も一緒です。
日本の「シティポップ」を支えた価値観が封建制そのものだったとは、そりゃちょっとびっくりする。
— こややし(人民)🖖 (@kova41) 2023年7月9日
音楽と本人は関係ないといいつつも、未成年への性加害を知らんぷり、自分のご縁と御恩を優先させる(笑)山下はやっぱり、よほど金が大事なんでしょう。
自分の発言が二次加害になっていることに気づけない、相手の提言へのアンサーに「なっていない」ことにも気づけない、自己矛盾をきたしていることにも気づけない、法的に確定している事項を「知らなかった」で切り抜けられるとタカをくくっている自分がリスナーをバカにしていることにも気づけない。
— 佐々木 中 (@AtaruSasaki) 2023年7月9日
それなりにラディカルだった山下の化けの皮があっさり剥がれたのは、山下と同世代の団塊世代の多くが学生運動をやってたくせにあっさり企業勤めに転んだ(笑)のを想起させます。ボクはこういうことを直ぐ、口に出すから揉めるんですが(笑)。
#山下達郎
— shirotakako (@shirotakako1) 2023年7月9日
「知りませんでした」で片づける分類の人になったのですね。残念です。
性加害の問題は周知の事実でした。
芸術の永続性を訴えるのなら、同じ夢を見た子どもたちが無惨に蹂躙された事を見つめて発信してほしいです。
今回の放送を聞いてやっと山下達郎にさよならできました
スマイルカンパニーの松尾潔氏との契約解除やジャニー喜多川の性加害について、何も言ってないに等しい山下達郎さんの弁明を聞いてガックリきた日曜の午後。ワインシュタインのおぞましい性加害が暴かれた後、それを知っていて見過ごしたタランティーノは泣いて謝罪したよね。
— スタ・エレ (@Bt1THS9XFohvr93) 2023年7月9日
#utamaru pic.twitter.com/VAcHwRpqd9
70歳になってここまで評判落とすとは。タツロー氏にサヨナラ夏の日#山下達郎#嫌なら聴くな#忖度報道
— みつまめ (@d0tm7cuWllJwnGs) 2023年7月9日
山下には『戦後民主主義の賛歌』のような『アトムの子』という歌があります。キリンビールのCMソングだったみたいですね。
そんな山下の化けの皮が剥がれたのは、米軍の核の傘に庇護されながら平和を唱え、臭い物には蓋でカネ優先、女性などへの差別など矛盾をはらんだ戦後民主主義がいよいよ綻んできたのを象徴しているように思えてなりません。
時代の変わり目、です。
ジャニーズ性加害問題は結局、どんな未来を次世代に手渡すかという話。松尾潔氏は、業界や社会全体のことを考え行動。山下達郎氏はその対極。自分の狭いコミュニティのことだけ考え、過去を重視。今後山下氏の曲を使う企業は信用できないとわかった。時代の転換がくっきり。https://t.co/pGvIQa0K0d
— 柴田優呼 / Yuko Shibata @アカデミック・ジャーナリズム (@yuko_shibata_) 2023年7月9日
老醜をさらす輩とは対照的な人の訃報が飛び込んできました。奇しくも山下と同世代。ああ、今度はPANTAか~(嘆息)。
PANTA(本名・中村治雄)は2023年 7 月 7 日、10 時 44 分、肺癌による呼吸不全と心不全のため、永眠いたしました。享年73歳。
— PANTA頭脳警察オフィシャル (@pantazkofficial) 2023年7月7日
この数年、闘病の日々でした。
闘病の中もROCK魂を貫き、最後の時まで現役の「ROCK屋」としての人生を全ういたしました。6月14日のライブが最後のステージとなりました。 pic.twitter.com/gyXwZW1tpF
その昔、成田闘争にも関わったロックンローラーとして有名な人です。15年前のムーンライダーズの30周年ライブにも登場しました(笑)。
●PANTAが歌うビデオの途中で、細野晴臣と高橋幸宏がライダーズの本質を突いた言葉を吐いています。前回エントリーの川添象郎氏と同じことを言っている。
●PANTAも鈴木慶一も30年前から山下達郎の本質を見抜いていた(笑)。
鈴木慶一さんとPANTAの対談。これによるとだが山下達郎さんはレコード会社の人事異動全て知ってる人だったみたい。この本が出たのは1991年1月。 pic.twitter.com/FZcdKE7Tx5
— Saravah!光一 (@69Gentleman) 2023年7月8日
80年代の絶頂期 PANTAの厚生年金ライブに行きましたが、あまりにも退屈で轟音にも拘わらず寝てしまいました(笑)。歌が下手過ぎる(笑)。
だけど彼はロックの本質、精神は理解していたとも思う。311以降の反原発デモでも、彼には度々お世話になった。
R.I.P.
●この『ルイーズ』は好き!歌っている彼の目が良いです。
www.youtube.com
おまけ。共産党の本質(笑)。
2005年頃
— まる💙💛 (@marseille1945) 2023年7月7日
志位「共存期間中は自衛隊を活用する!」
松竹「違憲なものを政府として使えないですよ、非核専守防衛は合憲にしましょう」
志位「却下」
松竹さん党中央職員退職
2022年
志位「連合政府では自衛隊は合憲」
松竹「ほら、やっぱりこうなったじゃないですか。そろそろ代表交代」
松竹さん除名 https://t.co/PWKSRkgLCe
おまけ2。安倍晋三の本質。
安倍ちゃんの一周忌が近いので、いろいろと思い出しています。
— そうすけ (@no_war_sosuke) 2023年7月7日
所得、150万円増えましたか? pic.twitter.com/iKtqRvoaF6
日比谷で 映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
第2次世界大戦末期。考古学者のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)とバジル・ショーは秘める古代のダイアル型の秘宝“アンティキティラ”をめぐり、ナチス・ドイツの科学者ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)と奪い合いを行うが秘宝は消えてしまう。そして1969年、大学を定年退職したインディの前にかつての仲間であるバジル・ショーの娘ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)とフォラーが現れる。
ハリソン・フォードが考古学者の冒険家を演じる『インディ・ジョーンズ』、第1作と第2作はめちゃめちゃ面白かったことを良く覚えています。それ以降の3作目と4作目はどうなんでしょうか。3作目はつまらなかったし、4作目は見たかどうかすら記憶にありません(笑)。
今回は前作から何年振りかすら判りませんが、齢80を迎えたハリソン・フォード、最後のインディ・ジョーンズということは間違いないでしょう。これまで監督を務めてきたスティーヴン・スピルバーグはジョージ・ルーカスと共に製作総指揮に回り、監督は『フォードvsフェラーリ』などのジェームズ・マンゴールドなので、そこは期待できます。
お話は第2次大戦末期 美術品を強奪したドイツ軍と美術品を追いかけるインディと相棒のバジル・ショーのアクションから始まります。イタリアを走る鉄道列車で、ドイツ軍相手に派手なアクションを繰り広げる中年期のインディ、このハリソン・フォードはCGなんでしょうか、メイクなんでしょうか(顔をデジタルで若返らせたそうです)。
今までのシリーズで見たことがあるようなアクションが続きますが、今だったら『お約束』で許せます(笑)。久し振りにハリソン・フォードがかってのように暴れているのを見るだけでもうれしくなる。いいなあ。
そして舞台は1969年に移ります。インディも年老いた大学教授になり、学生からは煙たがられている。宇宙開発競争が盛んになり、ビートルズのように彼には訳の分からない音楽も流行っている。
そんな彼の引退の日、講義にやけに馴れ馴れしい女性が参加してくる。かっての彼の相棒、バジル・ショーの娘、ヘレナ(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)でした。
かってインディがナチから奪還したアルキメデスの秘宝について熱っぽく語るヘレナでしたが、彼女を追って謎の男たちが迫ってくる。
そしてロンドン、モロッコ、美しい地中海のシシリア島と観光地世界をまたにかけた大冒険が始まります。
ハリウッド映画のお約束ですが、舞台が観光地というのは画面を見ているだけでも楽しい。そしてアクションも控えめながら、いつものインディ・ジョーンズです。
今回の脚本は結構いい加減でお話が破綻をきたす寸前ではある、とは思いますが、手に汗握る大冒険であることは間違いない。
今回 ナチのラスボス役は最近売れっ子のデンマーク人俳優、マッツ・ミケルセンです。この人、どことなく人が良さそうです。怖くない。でも、ボクはその方がいいんです。
インディシリーズが始まった80年代から豪華な大冒険活劇というジャンルもずいぶん変わりました。このジャンルはかってはハリウッド映画が独占していましたが、今だったらインド映画の『バーフバリ』や『RRR』の方がCGもアクションもアイデアも遥かに上です。
それでも今回のインディ・ジョーンズ、復活作としてはそんなに悪くない。懐かしさだけでなく、お決まりの豪華な活劇もそれなりに面白い。インディの第1作目や第2作目より面白いか、というとそうではないけれど、娯楽作品としては充分及第点です。
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