特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『入管法改悪反対渋谷デモ』と映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

 昨日は渋谷へ入管法改悪反対のデモへ行ってきました。
 移民や難民、外国の人だけの問題ではない。明日は我が身だからです。人権なんか無視する法務省や政治家のやり方が通れば、いずれ、国民の人権だって蔑ろにされるに決まっている。

 青山の国連大学に集まって、青山通り~表参道~明治通り~渋谷という目抜き通りのデモです。

 犬も出発を待っています。ボクもまた、犬を飼って一緒にデモへ行きたいです。マンションに引っ越したのはそのためでもある。子供連れも結構いました。

 この界隈のデモは久しぶりですが、沿道の景色も楽しいし人通りが多い良いコースです。幼稚園の頃から歩いていた道ですから、やっぱりこの辺りは好きです。

 前回の高円寺では4000人近い人が集まりましたが、今回はそれより遥かに多い。

 参加者は7000人以上と言っています。反原発デモで見知った人もいるし、外国人もいます。今回は子供連れも犬連れもいたけれど、更に若い人が多かったのが印象に残りました。

●やっぱりサウンドカーがあると盛り上がります。

 東京の真ん中に7000人も集まっても、テレビはずっとサミットの事ばかりでした。毎度のことながら、毎日はデモの速報だけは出してくれる。本誌ではまともに取り上げないんだけど(笑)。今回は朝刊代わりに早めにブログを更新しました。


mainichi.jp


 その割にサミットで何が決まったかなどの肝心なことは何も分かりません。発表資料の解説すらしない。海外の報道と比べながらニュアンスを読み解いていくしかありません。今に始まったことではありませんが日本のマスコミは会社の姿勢を問わず、酷いものです。

●ま、ひどいもんです(笑)。

●相変わらずの望月衣塑子のデマ。日本にF16なんかないだけでなく、日本が軍用機を供与するデマを振りまいている(笑)。これで新聞記者を称してるとは。


●れいわの実態。足を引っ張ることしかしていない。



 と、いうことで、六本木で映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3

 かつてアベンジャーズの一員として世界を救ったものの、愛するガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を亡くして失意に暮れるスター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラット)。彼らの前に銀河を完璧な世界に作り変えようとたくらむ敵「ハイ・エボリューショナリー」が出現し、アライグマのロケットが瀕死の重傷を負う。クイルたちは大切な仲間、そして銀河を救うため、壮絶な戦いに挑む。

 銀河の落ちこぼれたちから成る異色ヒーローチームの冒険を描く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ6年ぶりの第3弾。監督・脚本はいつも通りジェームズ・ガン

 こういう大作ものとは縁遠いのですが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はユーモア、奇想天外なお話、映像、音楽が揃っていて非常に気に入っています。優れたエンタメであるだけでなく、反トランプ・反差別の姿勢で知られた監督のジェームズ・ガンの嗜好なのでしょう、常に弱者の側に立って作られているので本気で感情移入できる。

 珠に傷なのが前作との間隔が空いて中身を殆ど覚えていないこと(笑)。今作は前作から6年も空いています。それには理由があります。

 トランプが大統領に就任以来 強烈な批判を続けていたジェームズ・ガン監督は18年に過去の悪ふざけtweetをトランプ支持者(ピザゲートの陰謀論を拡げた連中)に晒されて、マーベルをクビになりました。
 ところが作品の出演者たちが『ガン監督が出ないなら作品に出ない』と公開書簡で宣言、更に世界中からガン監督復活を願う書名が35万も集まって(ボクも署名した)会社側がガン監督を復帰させた、という騒ぎがあったのです。

 多くの人から愛されているこのシリーズ、最終作と言われたら見に行かないわけにはいきません。

 お話は瀕死の重傷を負ったアライグマのロケットを救うため、

 クイルたちガーディアンズたちが

 遺伝子操作で完璧な生物を作り出して、銀河を争いの無い完璧な世界に作り替えようというハイ・エボリューショナリーと戦う話です。


 
 お話の粗筋自体はとやかく言うようなものではありません。
 ラスボスのハイ・エボリューショナリーは、完璧な生物を作り出して生産性の高い世界を目指す。と公言しています。新自由主義者の言い分そのものです。それに対するのは、思い切り生産性の低いガーディアンズたち(笑)という構図です。
 アクションとユーモアとワクワク・ドキドキが2時間半、あっという間です。

 このシリーズはアライグマのロケットを始め、しゃべる犬のコスモなど動物ヒーローも活躍します。監督が動物大好きなのが良く判ります。

 更に今作は、動物実験を明確に非難するメッセージが打ち出されています。ちょっと見るに堪えないシーンもあるのですが、だからこそ動物実験の非道が明確になる。米動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が賞賛のコメントを出している程です。ボクも見ていて、動物実験をやっている化粧品会社や薬品会社がマジで許せなくなりました。

eigachannel.jp

 お話のテーマは前半は仲間を救うためだったのが、次第に弱者全体を救う話に、最後には自分を救う話にまで昇華していきます。それがユーモアと説得力を持って語られている。ここいら辺は本当にお見事で、だからこそ涙が止まらなくなります。

 すべての落ちこぼれ達にそれぞれ見せ場があります。実に愛情あふれたお話です。

 今作でも今までと同じように過去の音楽が大量にかかりますが、今回は一番最後にブルース・スプリングスティーンの強力なメッセージソングの一つ、『バッド・ランド』がフルコーラスで流れます。大量のロックが流れるのが特徴のこのシリーズ、今までフルコーラスで曲がかかったことはないんじゃないか。監督が言いたいことはまさにこれ、なのだと思います。

 ハリウッドの超大作を監督するまでになった監督のジェームズ・ガンは、今でも弱者の側に立っています。痛快な娯楽大作ですがそれだけではない、素晴らしい作品でした。確かにシリーズ最高傑作かも。最終話と言うことでしたが、エンドロールではシリーズはまだ続くと宣言してました(笑)。
 どうして日本ではこういうものが作れないのかなあ。心性が貧しい国民にはムリか(笑)。


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