特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『2018年末の景気』と『1221再稼働反対!首相官邸前抗議』

 毎年 嫌で嫌でたまらない忘年会も(笑)、今週でやっと終わりました。嬉しいです。
 取引先絡みや勤務先の行事は一万歩譲るにしても、部署の忘年会などあまりにもくだらないのでサボるか潰してやろうか、とも思うんですが、それも大人げないので、仕方なくニコニコ作り笑いをしながら2時間座ってました。もちろん家の夕食は前日に冷蔵庫に用意してあります(笑)。
 そういう場では一滴もお酒を飲まず、もちろん2次会など以ての外ですけど、それでも勤務時間外に2時間も拘束されるのが嫌で嫌でたまりません。まったく時間の無駄です。忘年会とか考えた奴は頭おかしいんじゃないでしょうか。
●ハートマークの東京タワー(笑)


 頭がおかしいと言えば、これ。前にも書いた青山の児童相談所建設の件。ボクは、たまたま普段は殆ど見ない『報道ステーション』で見かけたんですが(3秒で消した)、こんなくだらないことをTVで流す方も流す方です。NHKが良くやり玉に挙がってますけど、大事なことを報道せずに日本版3S政策(スポーツ、セックス、スキャンダル)の番組ばかり垂れ流すのは民放の方がよほどひどい。

反対している田吾作連中こそが青山という街の価値を棄損しています。ホントの南青山の迷惑施設と言えば、かってオウムがいましたし、今も南青山2丁目には巨大な米軍へリポート施設があります。ったく、無知で下品な田舎者どもが(笑)。


さて、このところの株価急落はさすがに真っ青です。日経平均が今年最安値、24000円台半ばまで行った今年の上昇分が全て吹き飛んだなんて生易しい話ではなく、20000円割れもあり得る水準です。我ながら逃げ時を誤りました(泣)。

 今は配当の利率が4%とか5%の銘柄がザラにありますから、ある意味 絶好の仕込み時かもしれませんが、この下落がいつまで続くかは恐怖でもあります。12月末、3月末の株価は企業の決算にも大きな影響がありますし。
●うわー!(笑)



その一方 この6年の景気拡大は戦後最長になりそう、というニュースが流れています。


www3.nhk.or.jp

株価からしても、生活実感からしても、なんなんだよ(笑)って感じですよね。食料品や税金などのアップでボク自身、生活は厳しくなる一方なんですけど。
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 16日の日曜日朝、NHK『日曜討論』は面白かったです。



www4.nhk.or.jp

 内容は 日本経済の現状とこれからの見通し、についてです。
 政府よりの立場の出席者は、財政諮問委員会にも入っている日本総研高橋進、元経産省課長の細川中部大教授、批判的な立場として水野和夫法政大教授、井出英策慶大教授、それに中立的な立場としてリフレ一筋の飯田駒沢大准教授、日本最大の機関投資家ニッセイのエコノミスト、矢島康次氏と、出席者の立場が明快に振り分けられているのが見事でした(笑)。

『失業率の低下などアベノミクスは成果があった』、『緩やかな景気回復が続いている』と政府の言い分をコピペしまくるだけの提灯持ちの高橋進

日本企業の経営戦略が間違っているから成長しない』、『生産性の向上は他国との産業競争力があってこそのものである』など、正論だけど、じゃあ、どうする、という現実論は皆無の細川中部大教授、

『人々の生活が改善しない景気回復なんて、全く無意味』、『景気とか言っても、所詮 資本主義はオシマイなんだから、もう成長なんてムリ』と議論の前提をぶち壊すような悲観論を連発する水野和夫センセ、

『生産性を上げるにはビジネスのやり方を変えるしかないが、それには雇用を自由化すべきだ』と頭と性格がねじれているとしか思えない飯田駒沢大准教授、

と、出席者のキャラが立っていて面白かったです。特に水野氏の言ってることは長期的にはそのとおりだし、個人的な心情にも一致するのですが、彼が話し出すと他の論者が困ったような顔をするのが印象的でした(笑)。

ボク個人としては、
『単年度の出っぱり引っ込みはともかく、この20年間は実質賃金は低下しっぱなしである』と冷静に事実を述べながら『消費税を含む増税と再分配強化』を主張する井出教授、

『輸出や設備投資などアベノミクスで良くなった要素もあるが、財政や成長など日本経済の本質的な問題は何も改善していない』という矢島氏、

が まともに見えました。

 ちなみに、矢島氏は最近の日経ビジネス(11月26日号)で相続税100%』を控えめに主張しています。景気、財政、格差、日本経済の問題をいっぺんに解決するのはこれしかないんじゃないでしょうか。言いかえると、それくらい思い切ったことをやらなければ、日本はもうムリ、ということです。


https://business.nikkeibp.co.jp/atclkjs/backnumber/18/1126/?ST=nbsbn2



 番組の内容をまとめると、日本の景気の現状認識は、こんなところです。

●良かった点:円安で企業業績は良くなったし、失業率は改善したし、雇用者の増加で総所得は若干増えた。また、日本の輸出先のアメリカや中国は堅調だった幸運もあった。

●問題点:失業率の改善は高齢化による退職者のせいだし、何よりも実質賃金は下がりっぱなしで国民の生活は悪化した。成長力や財政、産業構造など日本経済の問題はまったく何も改善していない。特に円安で産業構造の転換は遅れてしまったし、財政は大幅に悪化した。いよいよ日本経済再生の期限は迫っている。

 ちなみにアベノミクスの結果は首相官邸のホームページを見ると良く判ります。終了~(笑)。3本の矢なんてどこへ行ってしまったんでしょう。
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 このまま行けば 景気はかなり悪くなりそうです。
 この6年間 日本経済はとりあえず円安と外需で息をついてきました。その一方 国民の生活を良くすることで需要を高めて内需主導型の経済への転換は全く遅れてしまったどころか、実質賃金の低下や芳しくない消費、格差の拡大に現れているように、かえって後退した。かといって、悪化した財政に頼ることは自殺行為にもなりかねない。

 アメリカと中国が激しく揉めたら、彼らの経済だって低下するし、日本の唯一の頼みの綱だった外需が減退する。国内消費はダメ、設備投資は減ってきた、株はダメ、公共投資はもう限界。そろそろ来年が見えるところまできた今、日本経済の状況はこんなところじゃないでしょうか。来年の暮らしは一層 厳しそうです。


ということで、今週も官邸前へ。#金曜官邸前抗議
朝晩は寒さが厳しいですが、だんだん身体も慣れてきました。午後6時の気温は12度。ちなみに今日 中国の大連から来た人に逢ったら、『日本は暖かい』って言ってました(笑)。今日の参加者は380人。
●抗議風景

 このところ原発関連では良いニュースが続いています。週の初めには、前々から日立の社長が言っていたイギリスへの輸出計画が凍結、というニュースが流れました。これで日本の原発輸出は全滅です(笑)。
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ついでにフランスの高速増殖炉開発計画が凍結されたのに伴い、日本の計画が『100年後ろ倒し』(笑)になりました。
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 それでも廃止や中止ではなく、『凍結』や『100年後ろ倒し』、です(笑)。かっての大本営の『退却』→『転進』、『全滅』→『玉砕』と一緒です。
 今年 ご飯論法など政治家連中のごまかし答弁が話題になりましたが、過ちを認めないのはこの国のリーダー層のお家芸かもしれません。事実を直視するのが物事の基本ですから、そんなことをやっている限り、来年もこの国はダメ、でしょう(笑)。