特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『今週の酷いニュース(笑)』と『0729再稼働反対!首相官邸前抗議』

東京もやっと梅雨が明けました。先週は連休の不規則な生活のダメージで(笑)夏風邪を惹いてしまいました。暑い中クーラーをかけて毛布にくるまってるって、なんかバカみたいでした。おかげさまでようやく本調子になったとおもったら、また暑い〜(笑)。

                             
始めに、経済の話題を2つ。ちょっと敬遠される向きもあるかもしれませんが、誰にでも関係がある話題です。大事なところをニュースより判り易く?(笑)書きますから、宜しければお付き合いください。

                              
今日 日銀の追加緩和が発表されました。と、言っても今までように国債を買い入れるわけでもなく、マイナス金利を拡大させるでもなく、株(ETF)の買い入れを従来の3、3兆円から6兆円に増やす、というものです日銀が追加緩和、上場投信買い入れ6兆円に :日本経済新聞。市場関係者は今回の緩和には期待が大きかったようですが、尻すぼみも良いところです(笑)。
もちろん、これは他に出来ることがないからです。日銀が買える国債の量も上限が見えてきたし、マイナス金利三菱東京UFJにまで反乱を起こされて総スカン状態だし、日銀はとりあえず官邸の意を忖度して株価対策をやったということでしょう。
●この通りです→ 日銀は死んだ | 小幡 績 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
                                          
今日 株価はほんのわずか(92円)上がっただけで、円は1.1円以上の大幅な円高が進みました。先日のマイナス金利同様、日本経済への改善効果などまったくない、というのが発表初日に露呈した訳です(笑)。金融緩和にできることはもう、ほとんどない
                                             
まさに断末魔状態のアベノミクスで、残る手段は大幅な財政出動だけです。財政出動は効果はあるでしょうけど、一時的に効果があるだけで直ぐ逆戻りするのは、今現在の状態を見れば容易に判ることです。一方 国の借金だけは確実に増えていく。戦争やハイパーインフレ、革命、大災害など社会的な大変動が起きない限り、このツケ(経済成長の低下)は10年、20年、続くんだと思います。 病人の原因を見ようともせず、ただ覚せい剤を打ってる、その間に体力はどんどん落ちていく、それが日本経済の現状です。


もうひとつ、今日 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の昨年度(今年の3月まで)の損益も発表されました。

今年の3月末までの1年間で5.3兆円の運用損ですhttp://www.yomiuri.co.jp/economy/20160729-OYT1T50085.html?from=ytop_top。2014年の11月から株式の運用比率を従来の倍の5割近くにまで上げGPIF改革、株の運用比率を25%に引き上げへ:識者はこうみる | ロイター、前年度は15兆円の運用益が出ました。まだ通算はプラスですが、これからはわかりません。早くも16年4〜6月期の運用損益についても、株価の低迷などで数兆円規模の赤字という試算もあるようですしhttp://www.jiji.com/jc/article?k=2016072900690&g=eco今年度末(来年3月)にはアベノミクスの株高の成果が全てパーになっても驚きません。。

                                       
それにしてもマスコミから日銀からGPIFまで官邸の意を忖度するだけの存在に成り下がった、この上位下達、いや自発的隷従の状態はなんなんだ、と思いますね。日本人の大勢が自発的隷従に甘んじるのなら、日本にイノベーションなんか起きるわけないし、その隷従は衰退を加速させるだけでしょう(笑)。まさに自己責任(笑)、自業自得ですな(笑)。もちろん日本がダメになったってどうでもいい。個人が生き残ればいいんです(笑)。
都知事選。元から宇都宮なんか要らないから(笑)。所詮 極左海渡雄一とかとグルなんだもん。同じような屁理屈垂れてる、三宅洋平支持の想田和弘と一緒で、所詮 現実には役立たずの連中です。能無し。


                                                     
さて、今週起きた相模原の19人殺傷事件は言うまでもなく、酷い話でした。もちろん、犯人はまともではありません。しかし、まともでないとか、ヤク中とか、犯人を例外扱いしていいのだろうか、と思うのです。ヤク中が綿密な計画通り犯行を実行したり、『激務中 恐縮ですが、安倍晋三さまによろしくお伝えください』なんて衆院議長あての手紙を書けないでしょう。大麻の問題でもなければ精神障害の問題でもない。これはヘイトクライム(特定の国籍・性別・宗教の人への憎しみに基づく犯罪)です。
                                                                   
犯人のtwitterをボクも見てみましたが、彼がフォローしていたのは数稼ぎのトルコ人?の他は、永遠のゼロ点?みたいな特攻隊を商売にする右翼ハゲ(百田尚樹)やネトウヨ系のクズどもが大勢並んでいました。(くだらないので、こういうものはリンクしません)
犯行当時投稿したツイートが『Beatiful Japan!』(『美しい日本』by安倍晋三だったり、衆院議長への手紙を見ても、犯人がネトウヨ的な思想に毒されていたのは否めません。当人は『ヒトラーの思想が降りてきた』と言ってるそうですがhttp://toyokeizai.net/articles/-/129440ヒトラーの発想と似たような思想ばかり触れているのですから、降りてくるも何も、元からそういう発想なんだと思います。

町山智浩氏がリツイートしていたツイート。ボクもこう思います。

この事件は海外でも大きく報じられたそうですが、海外で起きているテロと同じ性格を持っていると思います。他人に対する排他的な思想、独善的な感情が引き起こした大量殺人です。
リアルの生活がうまく行かないと、極端な宗教や思想に走るのは良くあることです。今 世界で起きていること、トランプやルペン、小池百合子の支持者やEU離脱に投票したバカも現象としては同じです。でも グローバリゼーションを拒否してもアメリカやイギリスの地方に雇用が増えるわけはないし、移民を禁止しても仕事が増えるわけはありません。ロボットに代替されるか、よその国に仕事ごと移ってしまうだけです。もちろんTPPがあろうとなかろうと日本も一緒です。連中は判りやすい意見に引きずられて、自分の問題を誰か他人のせいにしているだけ、なんですね。
ミュンヘンの殺人犯も相模原の犯人もネトウヨも『××人』という誰かに与えられたセコいアイデンティティにしがみついている惨めさは同じです。


                       
問題は、そのような排他的な思想を正しい、と思い込んでるバカがかなりの数いること。これは今や世界的な問題です。
現実にはバカに何を言ってもダメだと思うし、短期的には限度を超えたバカはバカとして切り捨てるしかないんでしょうけど、長期的にはあまり賢いやり方ではありません。極右や新自由主義に投票するバカが新自由主義に切り捨てられるのは自業自得ですが、それでも治安が悪くなったり、税収が減ったり、社会福祉費用が増加したり、結局 みんなが損をするんです。
●この毎日の記事(全盲・全ろうの東大教授 福島氏のインタビュー)は秀逸です。相模原の障害者施設殺傷:尊厳否定「二重の殺人」 全盲・全ろうの東大教授、福島智氏 - 毎日新聞 

                               
                                     
その処方箋は神野直彦東大名誉教授などが言っているように北欧型の自由主義+重福祉経済、だとボクは思います。そんな難しい話じゃなくても、経済の活性化の為には再分配の重要ということは多くの経済学者や企業経営者まで言い始めています。再分配と言ってもバラマキじゃなく、持続可能性を考慮した、効率的なものです。大企業や富裕層から税を取れ、しか言わない、日本の野党は実は失格なんですね。もちろん、消費税導入以来ずっと富裕層の実質的な減税をしていたんですから、連中から税を取らなきゃいけないと思いますが、それだけじゃダメ。
                                                                               
金儲け万能を見直し効率的な再分配政策によって持続可能な資本主義社会を日本が築いていけたら、それこそ、世界の課題解決先進国として、大きな影響力を持つことが出来る。その種子は日本の中にいくらでもあります。日本の栄光(笑)が大好きな安倍晋三はどうしてそれを目指さないんでしょうか。与野党問わず、国民の大多数の幸せを目指すヴィジョンを語る政治家が出てこないのはなぜなんですかね。日本の国際的影響力なんかどうでもいいけど(笑)、自己防衛のためにはやはり、我々一人一人が賢くなる努力を続け、日々の生活の中で経済的な面、社会的な面でも持続可能性を考慮した社会を目指していくしかないとボクは思います。
*その種子の一つ。経団連と並ぶ経済団体、経済同友会ですら、持続可能な社会のためには格差是正が必要、と主張しています。

(『JAPAN2.0へ』SAITEKI社会を描く、経済同友会代表幹事小林喜光の原稿)http://www.doyukai.or.jp/chairmansmsg/statement/2016/pdf/160428b.pdf


ということで、今週も官邸前抗議へ。今日は同時刻にやっている鳥越氏の街宣へ行ってる人も多いんでしょう。何しろ、こう↓ですからね。参加者は主催者発表で700人。

●抗議風景




                                       
バカ四国電力が伊方を再稼働しようとしているし、都知事選の状況は思わしくないし、我ながら少し機嫌が悪いんですが(笑)、やけになるようなものではない、とは思うんです。例えば三田園氏の川内原発停止申し入れのこともあるし、また東電が根をあげているのもそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160729-OYT1T50017.html
                                  
大局的・長期的に考えれば、原発なんてムリなんですよ。方向は必ずしも悪い方向には進んでいない。選挙の結果に右往左往せず(言いたいことは山ほどありますが)、粘り強く声を出し続ける、と言うことが大事だと思うんです。だって、こうなんですから↓
(笑)

●今日の写真